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2004年03月21日
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久々に本を買った@JRキオスク

 甲野義紀の「表の体育 裏の体育」という本だ。
 思ったような内容だったが、面白かったのは、この本の
 解説を書いている神田昌典の言葉だ。

 キャッシュフローゲームを日本中で広め、各地を旅して
 きた私は、ちょうど1年前あたりから、起業ブーム、成功
 物語に、言い知れない抵抗感を感じ始めた。

 楽天日記や、メールマガジンでもおなじみのカリスマ的な
 セミナー主催者、日本の業界の中でうまく立ち回っている


 こういう人達と接することで、日本のメインストリームを
 感じた気になり、その中で、自分の方向性を探していたこ
 こ数年。すべては、学習プロセスであり、自分なりに勉強
 しながら、それはそれで楽しい充実した日々を送っていた。

 ところが、2年前に母が病気になり、亡くなるまでの介護
 などをしているうちに、自分の中で何かが変わり始めた。

 そして、1年前。

 自分の中の「小さな声」がとうとう叫びになり、それまでの
 行動パターンを根本的に変えてしまった。

 神田昌典は、その起業ブームの中でも、成功物語を書き続け
 た典型的な成り上がり系であるが、私は何故かこの人の本は


 何だか薄っぺらい感じがしたのだ。

 今日買った本にも、神田昌典の名前が帯にあっただけで、
 720円という文庫本の価値が落ちてしまったような気が
 したのだが、どうしても読んでみたい本だったので、手に
 取った。


 は、正に私が1年前から感じていたことだった。

 起業や、個人の成功の先に何があるのか?

 この部分を曖昧にしたままで、私は進むことが出来なかった。

 そして、何より私が起業ブーマー達との関わりの中で、決定
 的に失っていたのは、鳥肌が立つような経験だった。

 私は、成功することをどんなにイメージしても鳥肌が立たない
 し、興奮もしないし、ワクワクもしない。

 昔、久しぶりに話した友達に聞かれた。
 「鳥肌の立つようなこと、してる?」

 その時、私はロサンゼルスでケーキ屋のマネージャー兼
 デコレイターをしていたのだが、その仕事は確かに楽しくは
 あったが、鳥肌が立つ仕事ではない。

 それを確信したのは、その話の後に行った日系の書店で、
 ある写真家の出した写真集。

 立ち読みをしながら、私は自分の腕に鳥肌を感じたのだった。

 さっき、テレビで、日本人によるフラメンコの曽根崎心中の
 舞台が放映されていた。

 鳥肌が立った。涙が出た。そして、それを感じている自分の
 心に感謝した。

 こういう種類の鳥肌をもっと残りの人生で経験したい。

 フラメンコのダンサー達は、みんなとっても色っぽかった。
 ダンスという媒体による表現だからというだけでなく、何か
 生きる上での色気、野心、感情の肯定、今という瞬間に生き
 る切迫感、そんなものすべての器としての人間をそこに感じ
 ることが出来るからだと思う。

 それに比べて、自分だけの成功に心を砕いている男達の色気
 のなさはどうだろう。

 本当の豊かさは何か。

 神田昌典を薄っぺらいと思ったのは、間違いではなかった。

 彼の解説の中にその答えがある。








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最終更新日  2004年03月22日 00時12分28秒
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