45才からのぐうたら生活

45才からのぐうたら生活

2009年07月08日
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カテゴリ: ぐうたら日記
従ったら施設に入れられた。


「あのね、息子がね、私をココに入れたのよ、私が邪魔だから」

とか

「おかあさん、と、おとうさんが、オラをここに置いてった」

だの

「オラがいるとな、おかあさんが大変だすけ」

などなど、言い回しは様々だが、ちょいと淋しそうに諦めたように、置いてかれた事を職員に話す。
普段は言わないけど、思い出したように、ポツリと言うんだよね。



ってのと

「いい子にしてたら、迎えに来てくれる」

とか

「良くなったら、帰るのよ」

って言葉と一緒に。
たぶん、帰れない。
老健だけど、家に帰れる人は、ほぼ居ない。
大方の人が、再入院退所入所を繰り返し、施設を渡り歩き、運が良ければ特養に入れる。

うん、この状態が家に居たら大変だよねぇ、って思いと、可愛そうだなという思いと、アンタの場合、自業自得でしょ、という思いやら、どちらの気持ちも分かるだけに、職員も複雑である。

まあ、暗い話はいいとして、本日、久々の入浴介助。
近頃、遅番と言えば日曜日。


本日、一般浴の着脱担当だったのだが、「中介嫌だ~」と同僚が騒いだ為、交代した。
オイラ、一般浴なら、どっちでもいいし。
ここらへんは、得手不得手があるからね。
別フロアでも交代したので、お互い、着脱、中介が入れ替った状態でのスタート。

うん、暑いね。^^;

半袖をめくり上げて、ショートパンツの裾もめくり上げ、頭にハチマキ。

一般浴の中介(なかかいと言う)は、利用者を連れて浴槽内まで入るので、股まで湯に浸かっては出るを繰り返す為、汗と疲労が半端じゃない。
脱衣所から風呂場に一歩踏み入れた所からが、中介の仕事。
頭や体を洗ったり、浴槽内まで入って介助したりする。

着脱は、脱衣所で服を脱がせたり、着せたり、誘導に引き渡したりする。
言う事聞く人の方が少ないので、これまた大変な作業である。
施設に入ってくるような認知症を裸にするのも、服を着せるのも、たぶん、知らない人は、その労力が如何ほどかなんて、分からないだろう。

ウチの施設の風呂は、銭湯ばりに広いのだが、
それでもやっぱり、むわん!としていて暑い。

熱帯雨林ばりの湿度と気温の中で、流れる汗が止まらない。
開始15分で、流れ出る汗で、ブラジャーがビッタンビッタンになる。
女は、体の構造上、首から下の汗は全て、胸の谷間に流れ落ちて行くのだ。

ハチマキを巻いているのは、汗が目に入らないようにする為である。
入って、30分もしないウチに、服のままシャワーでも浴びたかのように、ぐっしょりである。

時々、水に濡らしたタオルで顔と首を押さえる、そうしないと意識が朦朧としてくる。
無論、化粧は全て剥げ落ちる。
ウォータープルーフ無意味。^^;

本日、男から入浴だったもんで、まあ、慌ただしいの何の。
感染症なのに、一番風呂に入りに来る人あり。
体を洗って湯に浸かったと思ったら、すぐ、「出る」と言い出す人あり。
まだ順番来ないのに、脱いで入ってくる人ありで、非常に危ない。
みなさん、施設に入れるくらいの介護度なもんで、人の言う事なんか聞きやしません。

体を洗い終わったKさんを誘導中、

「オイ、タマタマが小さくなったぞ!」
「湯に浸かれば、元に戻りますよ」←慣れっこ
「ははははは」←同僚の笑い声

本日、男に体を洗われて、ガックリなKさんは、おねえさんに体を洗って貰うのを楽しみにしている92才である。

ずっと前、男が迎えに来たら、隣のSさんに向かって「どうぞ!」と入浴順を譲っていた。
まあ、あん時ゃ、オイラも悪いんだけどね。

「お姉さんかお兄さんが体洗ってくれますからね^^」
「わかった」
「お姉さんと、お兄さん、どっちがいいですか?」
「ねーちゃん!」
「じゃあ、お兄さんが迎えに来たら、どうします?」
「.....う~ん、どうしたらいい?」
「順番、譲ってもいいですよ」
「そか!」

彼は、重度の認知症である。
すみません、彼のおねいさんにかける情熱を見くびってました。
暫くして男性職員が「Kさん」と声をかけたら、すかさず隣に座ってたSさんに「どうぞ!」って言ったもんね、まさか、そんな技が使えると思わなかった。

笑ってしまったよ。

女性になったらなったで、頭洗わないだの体洗わなくていいだの、全く指示が入らない人も多いし、暴れるし...。
あの世代って、何で風呂嫌いが多いんだろうねぇ?
毎日、風呂入ってない世代だからってのもあるんだろうか。
もうちょっと下の世代になったら、進んで入るようになるのかな?

3時間、風呂場で、どっぷり汗かいた後、片付けて、掃除して、ハチマキ巻いたまま、ぼぉ~っと廊下を歩いて、リーダーに報告。
休憩入って大丈夫ですかねぇ?

着替えて、10分間の休憩。
ひたすら水飲んで、ぼへら~っとする4名。
ちかれた...。

そこへやってきた同僚が、研修報告書をどう書けばいいか聞いてきた。
はい、ここは、こーで、あーで、こう書いて、裏はこうです、はい。
てか、まだ出してなかったんすか!

その後、会議で決まった事を確認され、他、書類の書き方やら提出先を聞かれ、何故、皆、オイラに聞いてくるんだろう?
オイラ、一番後輩なのに...。

昔からそうだった。
社員旅行、幹事じゃないのに、みんながスケジュールを聞いてくる。
会社の引っ越しも段取り聞かれ、業者さんまで、オイラに確認取りにくる始末。
年末大掃除、以下同文。(--;)

決して偉いワケでも権限があるわけでもなく、むしろ、下っぱなんだけど、そうゆうポジションなんだろうか...。
委員会も、気付いたら、リーダーと同じ仕事、言いつけられとった。
おかしい...。

まあ、そんな話はいいとして、その後、60名の離床と誘導、配膳、食介、下善、排泄誘導、臥床、入れ歯洗って、エプロン洗って、食事量記入、洗い上がった風呂場マット干して終了。

はぁ~、終わった、ハラ減った。

夕食のお茶配りの時、クソ馬鹿ナースに言われて、ムカッ腹が立って、収まりつかなかったもんで、同僚とっつかまえて愚痴った後、副主任にも言う。

だってさ、お茶が来たから、いつもの様に配り始めたら、Cさんのお茶、ラキソ入れてから配るんだから、配らないで!!
なんて、知るかっ!
今まで、他のヤツらとさんざんしゃべってるヒマあったら、それ言っとけ、クズ!
とか思いながら、「回収してきます」って言ったら、「もういいです!」とぬかし、去って行ってしまった。(帰る時間になったらしい)
そんな事言うの、お前だけじゃ、このクソボケが!
って、同僚も怒ってました。

すっごく評判悪くて、他の職員に対しても、利用者さんに対しても横柄で、施設に向いてないと皆に言われてる。

「大病院の外来の方が向いてるんじゃないですか?」

と、同僚のナースに嫌味を言われしまうくらい。

後から来たナースが、誰にラキソ入れて帰ったのか分からなくて困ってた。
送って帰らなかったらしい、あり得ねぇよ...。(--;)
てか、この人だけなんだよね、そんな事になっちゃうの。
同僚のナースには、「一流の看護婦だから」と嫌味ったらしく陰口言われちゃうくらい、嫌われている。

ま、介護職員のオイラに、ナースが愚痴言うくらいだから、相当だわね。
普通、介護は、ナースに介護の同僚の愚痴言わないし、ナースも介護に対して、同じナースの愚痴なんか言わないよ。

シフト板見て、ああ~、って言われちゃう1人だね。
今日のリーダーも

「あたしがリーダーん時、いつもアレなんだよねぇ~、ほんと、やんなっちゃう」

って苦笑いしてた。
うまく回る要因のひとつに、看護のサポートってのあるから、いいナースにいい介護だと、ゆっくりやっても、すっごく、うまく回るんだよね。
馬鹿1人いるだけで、ガクンと効率落ちる。

まあ、仕方ないか。

って事で、本日も事故無く終わりホッとしとります。

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Last updated  2009年07月08日 22時20分00秒
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