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2013.02.20
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「帰ってきた 寺山修司」展 (世田谷文学館)

演劇や映画など、様々な分野で独自の光を放った寺山修司(1935~83)。前衛的な作風でも知られるが、創作活動を始めて間もない中学・高校時代は、易しい言葉を紡いだ素朴な俳句や短歌が多い。没後30年、彼の原点というべき初期作品に焦点を当てた回顧展。近年発見された書簡や同人誌を含む約500点の資料を元に、創作活動への飽くなき情熱を探る。     (岡山朋代)

(展示物から) ↓
山形健次郎あて
■山形健次郎あて書簡 (1953年ごろ)
 句作に興じていた高校3年の寺山は、『蛍雪時代』などの受験雑誌に投稿された俳句に注目していた。目を付けるとその生徒が通う高校を通じて手紙を送り、俳句研究誌『牧羊神』創刊への参加を呼びかけた。
 この書簡は、当時北海道で句作に励んでいた山形(1936~)に宛てた第一信。会ったことのない相手に「(僕は)平凡ではない高校三年生」と言い放っている。自分の俳句観と作品が自己紹介代わりになる、という文面からは、俳句の世界に新風を巻き起こそうとする寺山の気迫と自信が伝わってくる。1954年、山形含む全国の十代俳人26人によって『牧羊神』は創刊された。

文芸誌『白鳥
■文芸誌『白鳥』(表紙、1950年)(青森県近代文学館蔵)
中学3年の夏、文芸部の仲間と一緒に制作した。創刊の辞からは完成の喜びが伝わる。「編集者の自覚と自信に満ちている」とは寺山を研究する久慈きみ代・青森大教授。仲間をまとめ、制作に没頭した時間は、のちに旗揚げした劇団「天井桟敷」の原点であろうか。

 (2013年2月20日朝日新聞マリオン欄掲載記事から。




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Last updated  2013.02.20 22:48:52
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