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久々に紅白歌合戦をフルタイムで見る。 かつて演歌ばかりで年寄りの番組と称されていたのが、いまやダンスとラップ調散文詩の若者の番組に変わっていた。 男女の差を際立たせないようにと紅白戦もソフトな演出に変わっていた。 ネット配信動画をベースにした歌手も多数出場し、その世界を知らない人には初見であろう。 ハイテクを駆使した映像演出に力を入れていたが、今の歌手たちには映像・字幕が不可欠の要素になっているようだ。 画面を見ずに音声だけを聞いていると、何を言っているのか聞き取れない歌がほとんどだった。 字幕で歌詞を眺めてみたが、大脳前頭葉で生み出した文字ばかりで、感性の感じられるようなものは少なかった。 過去を否定し新しいものを生み出そうとするとき、偏りが生じるのは仕方ないことだろうが、共感・共鳴を伴わない歌に魅力を感じることは無かった。 放送局側が視聴率を意識して、そういう番組作りをしているのは知っていたが、逆に偏り過ぎていて面白味は感じなかった。 有観客ということで、企画で盛り上げようという作為が目立っていたように思う。 若者世代がこの番組に高評価を与えるとしたら、かなり世の中自体が殺伐としているのだろうかと思わされた。 今やスマホという道具なしには歌の世界も成り立たなくなっているのだろうか。 耳で聞いて伝わらない歌を唄うことに違和感を覚え、ちょっと疎外感を感じるのは、今の世の中に乗れていない年寄りになっているということなのだろか。 それでも…なんかおかしくないか、と感じた夜であった。
2022.01.01
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