2006年10月16日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
平補平瀉06 補すと瀉す
■今までの流れ(かなり乱気流)で、少しずつ鍼灸の補瀉が見え隠れしてきたと思います。
 中医学(東洋医学)の「健康」とは、則ち“陰平陽秘”に尽きると言えるでしょう。この陰平陽秘が中国の医療哲学のミソであるわけです。
 そして、この「陰陽」に属するモノが、ある場合では虚実であったり、寒熱であったりする訳なのです。

 まぁ、しばし駄文にお付き合いくだされ。

■補瀉とはその虚実・寒熱を整えるための方法であり、その実体は決して「刺激量」ではないわけです。刺激の様式[モード]の違いなのです。
 現在では理解しやすいためか、アルント・シュルツの法則[Arndt-Schulz law](前述)で補瀉を説明される事が往々にしてあるのですが、少し考えてみれば、その考え方はかなり杜撰で誤りが多い事に気がつくでしょう。

▼東洋医学では疾病と生命力の戦いをそのまま「邪正闘争」と言いますが、例えば「物資の不足」(虚)と「外敵の侵攻」(実)に対して、“同じ対策法で量を変えただけ”では対応しきれないのは明らかですよね?
 東洋医学の場合は、虚(物資の不足)に対しては「営気」、実(外敵の侵攻)に対しては「衛気」がそれぞれ主力部隊となるわけですが、「生命力」(例えば“兵隊さん”とか)で括れば同じように見えますが、その戦術は全く異なるものです。


八綱弁証については以前お話ししました。


 鍼灸の補瀉が虚実寒熱を整えると言うことには異論は無いでしょう。


▼ここで何時も疑問に思うのが、「補瀉手技」と言う行為と、「補する・瀉する」と言う結果は果たして結びついているのだろうか、と言うことです。
 鍼灸の「補する・瀉する」とは、極めて抽象的なかつ文学的な表現であります。

 この点に関しても複層的に問題が絡み合っているので、丁寧かつ大胆に、解体して行かなければなりません。

■次回に二つの例を挙げて説明したいとおもいます。
感冒の症例と、便秘の症例です。みなさんも是非考えてみてください。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年10月16日 11時23分54秒
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

バックナンバー

2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月
2026年01月
2025年12月
2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月

プロフィール

らせん堂

らせん堂


© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: