PR
カレンダー
コメント新着
新しい暦になってからは、この日が七夕とされていますが、丁度 梅雨の盛りに星空を望めるはずもなく、毎年「何で?」と思ってしまいます。せめて旧暦に近い8月ころにならなかったのだろうか、と。
それでも、長女の希望にこたえて、数本の笹を用意してあげたりしている自分がおかしい。保育所や、学童保育所で働いていた時にも感じていたことではあるけれど。
そして、今日は「かがやき館」の「とびっちと あそぼう」シリーズのホタルツアーの当日となった。
受け入れ先の民宿で、看病の必要から「充分なおもてなしが出来そうにないので、キャンセルして欲しい」との連絡を受け、縮小・中止、を検討したが、規模を縮小してツアーに出かけることにした。
宿のキャパが少ない関係で、昨年のホタルツアーを我慢してもらっていた人たちの「楽しみ」を奪うわけにも行かないし、小学生の参加申し込みを受けていたので、中止にはしたくなかったから。
昼食を終えるころには、参加者の期待度の表れか、定刻を待たずして全員が集まった。
早速車に乗ってもらい、高速道路を使って「京都東IC」まで、その後は一般道を走りながら途中で、ログハウスの喫茶店を見つけて休憩したりしながら、安曇川流域を走る。
ギャラリー風という喫茶店では、店の前の垣根に、ナツアカネ?の姿が見えた。

俗に言う赤とんぼ!
指を立ててグルグル回して近づいたが、寸でのところで逃げられてしまう。同行の小学生の女の子もやってみたが、「あと少し」が届かない。
宿について暫く休憩を!と思ったが、それぞれの参加者が夕食まで散歩したいというので近くの川のほとりを歩いてみた。
数人の釣り人が「鮎のトモ釣り」をしている近くで、桜の木によじ登って「クワガタ・カブト」を捕っている地元の小学生が5人と、保育所の幼児が一人。
「どないや? 捕れた?」と聞いてみると、早速獲物を見せてくれた。
内の一人が「おっちゃん、かがんで!」というので、「おんぶでもする気やろぅ」と言うと、デヘヘヘッと笑う。 その場でかがんでやると、喜んで負ぶさってきた。
世知辛い世の中にあっても屈託のないこの子達が、伸び伸びと生きていける社会にしていかなくてはならない。
それを見ていた動向のTさんが、「写真を撮ったるから、並び!」と言うと、私の前に即座に集結。
撮った写真が出来上がったら、郵送してあげるから「住所を教えて」とTさん。
上野!と即答するが、その後が分からない。この辺ではそれで充分通じるのである。結局彼らの通う小学校で、最年長の子に分けてもらうことにした。
さて、夕食をいただき、温泉に行ってからホタルを見ることになった10歳から80歳の参加者は温泉ロビーで待ち合わせ、ソフトクリームをほおばりながら、みんなのそろうのを待つことに。
ロビーに飾られた笹に短冊が一杯。それを見つけた女の子が早速願い事をかき出した。


どんな願い事を書いているのかな?
温泉を出ると、一斉に空を見上げる参加者達。残念ながら薄曇で、夏の三角形は見られませんでしたが、ホタルを鑑賞するには、晴れていないほうがいいので、期待して出発。
宿から更に10数キロ離れた場所までいくと、田んぼの畦から、次々にホタルが飛び立ち、私たちを出迎えてくれました。
用意していった団扇を手渡すと、そっとホタルに触れるだけで団扇にとまってくれました。
頭や背中、足元までたくさんのホタルにとまられて、驚くような体験に、参加者達からは感嘆の声が聞こえてきます。
本日、朝日新聞に投稿写真が載ったと言うセミプロの写真家Oさんは、感度の高いフィルムや機材をそろえて、何とか撮影をしようと頑張っていましたが、「難しい」と言っていました。
ここにはヒメホタルや、ゲンジボタルが混じり合うように飛んでいました。去年よりも少なく感じましたが、それでもこの乱舞に、参加者全員大満足で宿に戻りました。