ついこの間までヤブランの完熟した黒い実が朝日に輝いていたが、すっかり無くなった。
万両の実はかなり残っているところから見ると、カケスは、ヤブランの方が好きらしい。
いや、あの美声を維持するため、去痰、鎮咳薬の効果を信じて啄ばんだのだという。
強壮薬でもあるのだから、しっかり食べてインフルに冒されるなよ。
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ヤブランは、種よりも、地下茎を植えて増やした方が早い。
連珠状の根を固めて植えれば密生した株が容易にでき、土留め、根締め、土壌造りに最適だ。
紫の花穂も季節を感じるが、紫から黒に変わる果実の移ろいも得難いものがある。
縄文、弥生人も手の届くところに植え、花実を愛でながら今の置薬のように家族の体調管理に気を配ったのであろう。
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ヤブランの 去痰の効果 カケスかな