ライフキャリア総研★主筆の部屋

ライフキャリア総研★主筆の部屋

2002年06月27日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 ……じゃないと思うんだけどなあ。来訪者リストを見たら、米軍関係のアドレスを発見してビックリ。まあ、プライベートで来てくださっているのだと解釈しましょう。

 日本国内は北海道から沖縄まで、全国各地から見に来てくださっているようで痛み入ります。今後ともよろしくお願いいたします。

 さて、昨日ようやく関川夏央さんの『本読みの虫干し―日本の近代文学再読』(岩波新書)を読了。表紙カバー裏の宣伝文に曰く「日本近代文学の名作、話題作を、できるだけ現代人の視線から離れ、時代に即して読み直した日本近代文芸思想入門」。

 1作につき3~8ページという短いエッセイ形式だから、気軽に読めてしまいますが、読後感は深い。いろいろ考えさせられます。

 とくに戦争に関する名作、話題作に触れた部分は読み応えあり。著者も言うように、私たち現代日本人は、先の戦争(日中15年戦争および太平洋戦争)を嫌うあまり、戦中、戦前と言われる時代を全否定して忘却の彼方へ押しやろうとする傾向がありますが、それでいいのだろうか。

「あの道はいつか来た道」にならないように、過ちも醜さも愚かさも全てひっくるめて、過去の歴史を冷静に見つめなおすべきと痛感しました。それも、現代人のフィルターを通してではなく、歴史的文脈に沿ったかたちで。ありのままに。

 そこにいるのは、狂気の軍部に洗脳された哀れな人たちではなく、私たちとあまり変わらない感受性を持ち、戦争に巻き込まれる寸前までは、平凡な日常を淡々と過ごしてきた人たちであることに気付くかもしれません。

『アーロン収容所』会田雄次、『俘虜記』大岡昇平、『極光のかげに』高杉一郎、『戦艦大和ノ最期』吉田満、『麦と兵隊』火野葦平……

 関川さんの後について、これらの作品を少しずつ読んで私なりに考えてみたいなあと思いました。



 特攻隊で散っていった人のおびたたしい数の遺書、遺影が並べられ、彼らは鬼でも洗脳されたロボットでもなく、死の直前までは、礼儀正しく、肉親を思い、恋人を思い、愛情あふれた熱い血の通う人間であったことがリアルに伝わってきました。

 それなのに、なんでああなっちゃたのか。

 ただ突っ込むためだけに作られたようにしか見えないペラペラの特攻機や人間魚雷、また、潜水服を着て海底から槍で敵艦の船底を貫く作戦の復元模型などを見ると、何と低レベルな技術であったか、不謹慎だけれども苦笑を禁じえないものもありました。

 私のようにちょっと左巻きじゃなかった、左がかった人もおススメなスポットです。

 兵隊も民間人も何の差別もなく虫けらのように殺されていく戦争を、二度と繰り返して欲しくはない。有事法制については、「備えあれば憂いなし」なんて子供だましな言葉で誤魔化さずに、本質からもっと徹底的に論じ合うべきだし、それよりもいまの日本の外交のあり方こそが早急に正さねばならない問題でしょう。外務省改革は、いつの間にかムネオvsマキコさんのドタバタ劇の後方へ押しやられてしまったし……。

 いまネットで調べてみたら、上記の靖国神社内の施設は「遊就館」といい、この7月に改装オープンするそうです。どんなふうに変わったのか、そのうちチェックしに行ってみよう。

●遊就館ホームページ
http://www.yasukuni.jp/yusyu/index.html






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2002年06月27日 15時48分42秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: