ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2006年03月10日
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 資格商法に騙されないためには、資格についての正しい認識をもつことです。それは、資格のメリットと資格の限界の両面を見て、自分にとって役立つ資格を選び、役立たせる方法を考えることですね。

 私が某キャリア教育機関向けに書いた「資格に関する教材」の原稿の一部をご紹介しておきましょう。



●企業は資格を評価してくれるのか?

 みなさんは、自分にとって役に立つ資格を「選びたい」「取りたい」そして実際に「生かしたい」と考えていることでしょう。では、企業側は資格についてどのように考えているのでしょうか。

企業の視点から見れば、資格は採否を決めるときの判断材料のひとつであって、すべてではありません。人を採用するときには、その人が持っている知識・技能、行動や考え方の特性が自社に適しているかどうかの「適格性」を総合的に評価します。そのような適格性のことをエンプロイアビリティー(就業可能性、雇用されうる能力)といいます。

●企業が資格を評価する理由=資格のメリット

 企業が資格を多少なりとも評価してくれるとしたら、その理由としては次のようなことが考えられます。

□目標達成能力――自分で目標を立ててそれを達成できる人だと評価できるから

□自助努力――資格取得のための勉強は決して楽ではないのに、困難を乗り越えて努力して結果を出した人だと評価できるから

□キャリアアップ志向――現状に満足せずに、自分を高めようという気持ちを持っている人だと評価できるから

□専門知識・スキルの習得――応募した職種に関連する専門知識やスキルを一定レベルまで習得していると評価できるから

□自己効力感(セルフエフィカシー)――難関の資格試験を突破したのだという達成感が、「自分もやればできる」という自己効力感(セルフエフィカシー)につながり、仕事に対して前向きな姿勢で取り組んでくれるだろうと期待できるから


●企業が資格を評価しない理由=資格の限界

 逆に企業が資格を評価してくれないとしたら、その理由としては次のようなことが考えられます。

□即戦力として現場で通用しない――資格を持っていても実務経験のない人の場合は、応用がきかないと見なされてしまう

□勉強熱心だが目的が明確でない――関連性のない資格を履歴書にいくつも並べてあるだけで、なぜその資格を取り、どのように生かしたいのかを明確にしていない人は、「何の仕事ができるのか」「何の仕事をしたいのか」といった志望動機や能力が企業から見てハッキリわからない

□資格だけで人の役に立てるか?――資格を取ったこと以外に自分の適格性をアピールする材料のない人は、「仕事を通じて人の役に立つ」「顧客満足度を高める」「組織の中で他のメンバーと協調して成果を上げる」といった実践的な能力が本当にあるかどうか疑わしいと見なされてしまう

 資格は、単に持っているだけでは役に立たないのです。資格はあなたの「意欲」と「能力」と「将来の可能性」を表す道具のひとつです。企業側から見たときの資格のメリットと資格の限界を踏まえた上で、自分が資格を取ったことの「意味と価値」を履歴書などの応募書類に表現したり、面接のときにアピールしたりしていくことが大切です。次の3つのポイントについて整理しておきましょう。

□資格を取ろうと思った理由や目的
□過去の職務経験や人生経験と資格との関連性
□資格取得を通じて身についた知識やスキルを、実際の仕事にどのように役立てて成果を上げていけるか







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最終更新日  2006年03月10日 17時27分00秒
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