今日も都内某所で女性のための再就職セミナーの講師役を務めてきました。
再就職するには、面接試験という関門を突破しなければなりませんね。
実は面接までこぎ着ければ上等で、履歴書や職務経歴書による書類選考で不採用になるケースのほうが圧倒的に多いのですが。倍率が10倍……つまり100人中90人が書類選考で落とされるということも少なくありません。よほどヒマな会社でない限り、数十人に及ぶ応募者全員に会ってくれませんから。
書類選考を突破するためのヒケツについてはまた別の機会に書きますね。今回はとりあえず面接の話。
志望動機、入社後の抱負、そして「あなたの長所は何ですか」といった自己PRに関する質問の3つが「必ず出る質問」なので、あらかじめ答えを用意しておく必要があります。
ただし、完ぺきな準備というものはありえません。なぜならば、
面接というのは、質問と答えが1回ずつで終わるわけではなく、あなたが答えたことに対して、さらに面接官が突っ込んで来るからです。
たとえば、志望動機のところで「資格を生かしたい」とアピールしたときに、「資格だけあっても、実務経験がなければ通用しませんよ」と厳しく突っ込まれることもしばしば。
「じゃあ、資格を取っても実務経験がなければ、採用してもらえないの?」
「だったら、資格を取っても意味ないじゃん!」
と、考えてしまったら大間違いです!
確かに、「資格を取っても実務経験がなければ通用しない」と言われたときに、黙り込んでしまったら、不採用になる可能性が大ですが、何か言い返せば、そしてその反論の中身に説得力があれば、チャンスはあります。
言われっ放しはダメよ。
もうひとつの例。「お子さんはまだ小さいようですが、あなたが働きに出ても大丈夫なんですか。かわいそうじゃないですか」などと批難がましく言われることもあります。
このときも反論できなければ不採用。反論できればチャンスはあります。
反論は、ケンカではありません。交渉、つまりネゴシエーション(ネゴ)です。
女性はネゴが不得意であるとよく言われます。確かにそうかもしれません。でも、働くうえでネゴは非常に重要な要素です。ネゴができるかできないかで、あなたの評価が変わり、報酬が変わり、昇進が変わり、キャリアが変わり、運命が変わるのです。
資格があっても実務経験がないので即戦力として通用しない(会社が求めるレベルの仕事ができない)というリスクがあるとか、小さな子供がいるので突然、熱を出した時などに母である自分が仕事を休まねばならなくなり、仕事に穴をあけてしまうリスクがある人は、会社にとって好ましからざる人物であり、そういったリスクのある人よりもリスクのない人を選ぼうとするのは当然でしょう。
リスクがあるのは事実ですが、「私なら、そのリスクを最小限に抑えられます」ということを証明すればチャンスはあります。証明すれば、ネゴシエーションして相手を納得させればいいのです。
実務経験がない不利さを、どうやってカバーするか。
子供が熱を出したときなどアクシデントに対してどうやって対処し、仕事に穴をあけないようにするか。
そのことをきちんと説明できればいいのです。
そして、最後に次のひとことを加えましょう。
「どうか私にチャンスをください」
いまの企業社会でいちばんの悪人は、「チャンスを与えない人」です。倫理とマナーと雇用機会均等法に反する極悪人です。自ら望んでそういった極悪人になろうとする人は少ないはずですから、このひとことには誰だって「ドキン!」とするはずです。
上手に使ってね。
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