ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2007年04月12日
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カテゴリ: 女性労働研究
 再就職先の会社を選ぶにあたって、「残業のあるところは嫌だ」「保育園のお迎えの時間があるので、残業は無理」「いまはもう結婚前のようにバリバリ働く気力がない」といった、「残業ノー!」の声をよく聞きます。

 お気持ちはよくわかりますが、さて、採用面接で「残業できません」とキッパリ言えるかどうかとなると、難しい問題ですね。

 ヒントをいくつか出しましょう。

1)いきなり「ノー!」ではなく、交渉する

 女性はどうしても白黒をハッキリさせたがる人が多く、「嫌なものは嫌」「無理なものは無理」「絶対ダメ」っていう思考パターンに凝り固まりがちです。家庭の中や身近な人との付き合いであれば、寛大に受け止めてくれる人や「この人には何を反論してもムダだ」と諦めている人がいるだろうから、マア、白黒思考も通用するかもしれませんが、仕事に再デビューしたいなら、白黒思考パターンは捨てたほうがいいでしょう。

「白黒ハッキリさせないと、私の気が済まない」という人は、ハッキリ言って、仕事には向いていません。仕事では、自分の気が済むかどうかはどうでもよくて、それよりも、組織全体の利益や、お客様の満足度を優先させなければならないのですからね。

 どうしても残業ができないなら、パートか派遣社員という選択肢もあります。

 でも、冷静に考えてみてください。いまどき、毎日が残業という会社は少なくなりました。後で詳しく書くとおり、残業に関する雇用ルールが近々改正され、規制がきびしくなるため、よほど無能で愚かな管理職や経営者の集団でない限り、残業が無制限という職場は今後、少なくなるはずです。

 もしも面接で「残業はできますか?」と質問されたら、イエス、ノーで応えるのではなく、交渉あるいは条件つきイエスまたはノーというスタンスで応じればよいでしょう。



 面接は、みなさん自身が選ばれる側であると同時に会社を選ぶ側でもあるのです。質問されっ放しじゃなく、こちらも質問して、「こういう条件なら、私の能力と意欲を最大限に生かしてバッチリ働くことができます」という妥協点というか、お互いに納得のいく条件を見つけることが大切です。

 交渉ですから、あまり攻撃的になると決裂しちゃいますし、相手の言いなりなるばかりでは、実際に働きにくい、やりがい感の薄い仕事を与えられるハメになってしまうでしょう。

 適当なタイミングをみて、「時期や仕事の量によって、どうしても定時に終わらない日が出てくることも理解できますので、なるべく皆さんに合わせたいと思います」と、いうように協調性のあることをアピールしてもいいでしょう。

2)「私は仕事が早いので、残業してご迷惑をかけることはないと思います」と、アピール

 残業っていうのは、いままでは、「上司や先輩より先に帰りにくい」とか「なんとなく皆が帰らないから帰りにくい」という非合理的な、わけのわかんない習慣で行われていたケースが多かった。また、「残業代を稼がないと給料が安くてやってられない」といった事情もあった。

 しかし、今後は残業規制がきびしくなるため、企業の経営者にとって、いろいろな意味で残業は高くつくようになります。

 実際、先進的な企業は「ノー残業デー」を週1回から2回に増やしたり、中には「毎日がノー残業」という会社もあります。下着のトリンプインターナショナルや無印良品で有名な良品計画は「毎日がノー残業」ですね。

 ノー残業には、次のようなメリットがあります。

・残業にかかる人件費、光熱費などの諸経費を削減して生産性を上げられる

・ノー残業は、CO2排出量削減につながる⇒CSR(企業の社会的責任)のアピールと推進につながる⇒レピュテーション(企業に対する評価、評判)が上がる⇒もしかして株価が上がったりして?(社会的責任投資というのもありますし、CO2排出権ビジネスが間もなく日本でも始まるでしょうし)

・ノー残業やフレックスタイムになれば、育児や介護と仕事の両立をしやすくなる⇒女性や高齢者も仕事を続けやすい⇒少子高齢化による労働力不足によって経済成長力が大きくダウンすることを多少なりともバンカイできる



 というわけで、これから企業から大歓迎される人材は、「仕事を要領よくテキパキこなし、定時にきちんと帰れて、家かどこかで心身ともにリフレッシュし、翌朝も遅刻することなく、すっきり爽やかな顔で出勤できて、元気ハツラツと働ける人」であるわけです。ホントの話。







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最終更新日  2007年04月12日 18時47分55秒
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