ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2009年02月23日
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事の発端は、というほど大げさなものではないのですが、スポーツクラブのロッカールームで帰りがけに友人と交わした会話でした。

「ハヤシライスって、ハッシュド・ビーフが訛った和製英語?」

「そうじゃなくて、丸善の創始者のハヤシさんの発明らしいよ。以前、あそこの屋上のレストランでハヤシライスを出していたよね」

で、丸善といえば、大学時代、シェークスピア作品の朗読テープの輸入品をいくつか買って勉強したことを思い出しました。

なぜ買ったかというと、英語演劇のゼミの修了試験が「テンペスト」の中の一節を教授から指定され、皆の前で暗唱するというもので、その勉強のため。

子どものころに英語演劇の舞台の主役を演じたことがあるので、発音は得意なほうなんです。本場のシェークスピア俳優のセリフ回しを聴けば、他の人より上手にモノマネできる自信がありました。結果は、ねらいどおり。

女子学生嫌いで知られる皮肉屋の教授は、私の番が終わったら、「上手だと思ったら拍手をするものだよ」と皆にポツリと言ったのでした。

そんな美しい思い出に浸りたいわけではなく、あるとき、私がご指導している再就職セミナーの受講生の方から質問された内容へとつながっていきます。

子どもに英語を習わせたいけれども、どんな勉強法がいいかというご質問でした。



6歳から私が通い始めた英語の教室は、「ぐりとぐら」といった子供向けの童話を英語に訳したものをネイティブ・スピーカーが演じ、そのテープを繰り返し聴いて覚えて、自分たちで紙芝居や演劇にアレンジして遊びながら学ぶというものでした。

文字や発音記号を使わず、耳で覚えるので発音が良くなります。私にとっては「言葉は音だ」という原体験になりました。

また、英語という得意科目ができて自分に自信が持てるようになったのでした。

この原体験がその後の私の人生に大きな影響を及ぼしていることは間違いなく、英語を使う仕事や言葉を扱う仕事に憧れを抱くようになりました。

なぜ、文章を書く仕事を選んだのかと最近、だれかに尋ねられたとき、ハリウッド映画で作家や新聞記者がタイプライターを乱打するシーンにあこがれたからだと答えたのでした。『大統領の陰謀』とか『ジュリア』とか『ハメット』とか……。

大学の入学祝いに祖母からタイプライターを買ってもらい、英語のクラスのテキストや、サイデンステッカー訳の『源氏物語』を使ってタイピング練習をしました。

ただ、第2志望で入学した大学では2年間、うつ状態に苦しみました。第1志望に落ちたことや、精神科医になりたいという夢を叶えられなかったからでしょう。加賀乙彦のような小説家や、フランクルやヤスパースのような哲学者に憧れていたのでした。

なんとも壮大な夢ですが、いまではまあ、半分ぐらい実現できたからいいかなと思ったりしています。

昨日は、キャリア・コンサルタントの技能検定試験の最終日でした。面接試験を受けてみて、結果はどうあれ、カウンセリングの勉強をして良かった、これからも続けていこうと強く思ったのです。

カウンセリングの勉強を始めた15年ぐらい前は、夢破れた精神科医への道への再チャレンジというか、少し姿かたちを変えてのチャレンジといったつもりでした。

昨日の面接試験は、模擬的なカウンセリング場面を試験官の前で20分演じ、その後、口頭試問を受けるという内容でした。20分で問題解決まで進めていく技法のトレーニングを受けていたのですが、本番では緊張してしまい、技法どおりには運びませんでした。



試験が終わった後、たまたま試験会場で再会した友人とともに海浜幕張駅近くのレストランで、私は白ワイン、彼女は赤ワインを注文し、紅白ワインで前途を祝して乾杯しました。

いろいろな話題を楽しみましたが、彼女がぽつりと村上春樹の「卵と壁」のスピーチの話をしました。

あのスピーチには魂を揺さぶられました。村上春樹の凄さに圧倒され、そういえば最近、あまり小説を読んでいない。これはイカンと思っていたのです。

「なぜ、小説を書かないの?」と、質問されたことが過去に何度もありました。私がフリーランスのライターとして雑文を雑誌や何かに書いているからでしょう。

いつか小説を書きたいという情熱が湧き起こって来たら、そのときは書こうと思っていました。



詩であれ、小説の一節であれ、何か自分の作品を皆の前で朗読してみたいという夢も、ぼんやりと描いていたように思います。

私は自分の声の美しさに少しだけ自信があるので、声を使う仕事をしてみたいと思い、その点については、セミナー講師の仕事を得て実現されました。

自分の思いを大切にしつつ、身近な人たちの言葉に混ざって不思議と送り届けられる「啓示」を探り当て、その導きに従って進み、「縁」をつないでいくと、少し見晴らしのいい場所に至ることができ、そのときに小さいながらも「夢」を実現できたと実感できるのではないか。そんなことを考えている今日このごろです。





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最終更新日  2009年02月23日 16時38分03秒
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