おとぼけでGO!

おとぼけでGO!

PR

2006.01.16
XML
 食事も点滴で、全身管だらけの、寝たきりのおばあさんがいました。

手には、うちわのようなカバーがつけられてます。
(つながれてる管を手で取ってしまわないようにのカバー)

前日からの続きでございます。


 寝ていると、その動くうちわのようなカバーだけみえるので、

勝手に「うちわばあさん」と名付けてました。(大変失礼)

そのカバーが動くと、「おぉ~、うちわばあさん、今日も元気♪」なんて思ってました。

 そんなある日、ふと気がつきました。

うちわばあさんに、誰もお見舞いに来ないのです。





 そのおばあさん、痰も凄いらしく、チューブでガンガン取られてました。

食事もチューブ。(点滴)

トイレもチューブ。(あとはオムツ)

すべて、チューブ(管)によって、生きていると言うか、生かされてる感じ。




 おいらの、「おでんは御飯のおかずにはなりませんよ」(前日日記参照)というお昼が終わって、また~りしてた午後。

看護士さんがいきなりうちわばあさんの胸を叩く音でビックリしました。

「○○さん?」

ドンドン!

「○○さん!」



 ビックリしたのは、おいらで。

その内看護士さんの小声で言うお話が聞こえてきました。

「○○さん、息していないんですけど…」

へっ!?

聞き間違いかと思いました。



なにやら機械を持ってきて、ばあさんのカーテンを閉めていきました。

部屋中のカーテンを閉めて歩く看護士さん…

「もしかして、うちわばあさん危篤?うわぁ~~~~」

と思っていたら、相方が来たので、部屋にいるのは何なので、ラウンジで喋ってました。

 そして部屋に戻ると、先ほどの機械がはずされてました。
(作動中は、ピー、ピー音がしてました)

やたら、静かな部屋。

ギャオスも静かで、リアルウェブ拍手も静かです。

そんな夕食前、看護士さんが沢山やってきて、部屋中のカーテンを閉めていきます。

ストレッチャーも、もってきてます。

話声が聞こえてきました。

「せ~のでいい?」

「うん」

あ、まだあたたかい…

「しっ!」

「…あ…」

「せーーーのっ!」

…っておいっ!

あ、まだあたたかい… 」って!


 あまり食べた気のしない夕食後、うちわばあさんの家族と思われる人が看護士さんとお話してました。

「○○ですけど、おばあちゃんは…」

「あ、○○さんのご家族の方ですね。 今、霊安室の方に …」

しっかと聞こえましたから。

霊安室 って聞こえましたから。


 全身チューブでつながれて、家族がお見舞いに週一でも来なくて、最後は病院って。

普通なのかな?

それでいいのかな?うぅ~ん


 入院した時に看護士さんに言われた一言。

「この入院で、いろんな事考えると思うよ。見ちゃうからさ。いい経験になるね♪」

確かに、そのとおりになりました。


イヒッ♪ ←おでんの話に同意します。

このボタンって何? ←別窓です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006.01.16 11:50:20
コメント(2) | コメントを書く
[病院へGO(入院日記)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: