銀の裏地

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絵本の紹介と読み聞かせのヒント満載(?)育児録
幼児から高校生の4児の母、内職編集者でブックトーカー。子どもと本をつなぐ活動を市内各所で展開中。
他にバレエ・演劇・コミック・短歌etc.書籍全般取扱中



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2010.05.03
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テーマ: 読み聞かせ(296)
 まだまだ続く読み聞かせの心得メモ。本日のメニューは本の持ち方。
 ちまちまとつまんないことをと思われる向きもあろうが、意外とこういう細かい気づかいが大事だったりするのである。こんなだんどりめいたことに当日気を取られるとあわててしまって肝心なところに気が回らなくなることも多いので、あらかじめ万全にしておく必要もある。

 まず、本を両手で持ち、表紙をしっかりと見せる。角度はまっすぐを心がける。どうしても背が読み手の側に倒れがちになるのが読み聞かせだが(紙芝居のような舞台や載せる机を使わないので)、下から聴き手は見上げていることを忘れてはならない。てかって画面が見えなくなっては元も子もないのだ。見やすいようにしっかり見てもらえるようにを常に心がけておかねばならない。タイトルと、作家・画家・翻訳者名はここで。中扉にもたいていもう一度表記があるけれど、そこではもうタイトルだけにとどめる。扉をめくる前なら、簡単な説明に含まれる作者名を聞くこともプレゼントの包み紙を開けるようなわくわくだけれど、その世界に一歩足を踏み入れたならば邪魔なだけ。だから、扉を開ける前に。
 タイトル・コールが終わったら、片手に持ち替える。左側が背なら左手、右側が背なら右手に持ち、反対の手で手前にページをめくっていくのが基本だが、どうしても片方の手でしかうまく支えられないめくれない、ということであればその限りではない。要は本が安定すること、ページを自然にめくれること、子どもたちが画面を見る邪魔にならないことが大事なのである。ちなみに私はページをめくるのがいまだに下手です。ごめんね、子どもたち。
 本の持ち方。掌で背表紙の底を受けるようにして、親指で背中を支える。残りの4本の指が画面を前からおさえる。ページを開いておく役割がこの前の指。絵をできるだけ隠さないように。といって、いちいちページをめくるたびに大丈夫かしらとのぞきこむわけにもいかないので、家にある大きい鏡を前にして、本番どおりに読む練習ができるといい。全身が映る姿見があるとなお良し。これは達人・佐藤凉子さんも取り入れているチェック法。どういうタイミングでめくるか(最後の一文を読みながらかそれともたっぷり間をとってからか、等)はもちろん本の流れに寄り添うわけだが、頭で考えるタイミングと実際はけっこう違うこともあるので、鏡のチェックはそういう意味でもなかなか有効。
 そうそう、めくるタイミング、と言えば、文字の少ないページって間がもたないんですけど…と言われることがある。でも安心してください。そういうページは文字よりも絵が主役のことが多い。だから黙ってしっかり絵を見せてあげればいいんです。子どもたちの表情を確かめる時間を本にもらったと思って、すっと見渡してみたらどうでしょう。同じように見返し(扉のすぐ裏の部分)に絵があるときは、そこもちゃんと見せてあげてください。絵がなくても絵本なら何も考えずに配色されているはずはなく、着物で言えば半衿くらいの意味(アクセントとして)はある。
 最後まで読み終わっても、まだおまけの絵が奥付のところにあったりするから気を抜かずに全部見せる。子どもはこういうの大好き。そして閉じたら両手でもって裏表紙を見せることで、終わり、を印象づける。もし表と裏の絵がつながっていたら、ここで開いてつなげて見せる。と、必ず歓声があがる。それから表に返してもう一度表紙を見せてから、本を下ろして、しまう。

 扉を開けてから閉じるまでの間、子どもたちを絵本の世界にうまく旅立たせてあげることができるか。読み手はその間、ガイドだったり杖だったりBGMだったりするわけだがあくまで主役は世界である絵本であり、そこを旅する子どもたち。お見合いおばさんだって肝心なところは主役にまかせるでしょう? 今日の出会いが素敵なものになりますように。



 物語世界に入っていくことを「扉」という言葉は象徴するので、本のタイトルにも印象的に使われる。代表的なものをふたつ。



夏への扉

 そして日常と地続きの異世界をのぞきたい方には↓(物語としてはシリーズ最終巻)。世界でもっとも有名なナニー。ジュリー・アンドリュース主演の映画は見てなくても挿入歌「チム・チム・チェリー」はご存じでしょ?


とびらをあけるメアリー・ポピンズ 新版


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最終更新日  2010.05.06 12:50:15
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