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先日パソコンを買い換えた際にも思ったが、今の時代ほんとうに「選ぶ」という行為は疲れるもんだとつくづく思う。つまり、情報があふれる今の時代に、「正しい選択」をするのはますます難しくなってきているということだ。選択をするということは、他の可能性を切り捨てることだけども、その過程で大きな心の葛藤が生じる。もちろん、どのクッキーを買おうかというレベルの選択であれば、あるものを選ぶことで別のものを選んだときに得られたであろう可能性の損失(経済学でいうところの「機会費用」)は、それほど大きなものではないので、大きな悩みが生じるほどのものではないだろう。だけど、例えばこれがパソコン、車、家と、どんどんとコストが高くなるものが選択の対象になればなるほど、機会費用は膨らみ、それに比例して「選択における迷い・心の葛藤」は増大していく。これはモノだけの問題じゃなくて、よりマクロな、人生における選択、例えば結婚や仕事選びの際にもあてはまる。キャリアの選択という問題。職業の選択肢が増えることは一見いいことのように思えるけど、選択肢が増えた分だけ、機会費用損失の可能性が大きくなり、「選べない」「決められない」「あきらめ切れない」という気持ちを持つ機会も多くなっていると思う。そこで、大事になってくるのが「折り合いをつける」「上手にあきらめる」という考えかただと思う。これについては「本のあしあと」に少しずつメモしていこうかな。スクールで教えていると、どうしてもプロへの道をあきらめきれなくて、それに固執して、貴重な時間を無駄にしそうな生徒さんが必ず毎年何人か出てくる。もちろん、「がんばれば誰でも一流のプロになれる」みたいに宣伝している学校、いや世間の風潮にも責任はあるだろうと思うし、教えているという立場からは、自分もその風潮に荷担しているんじゃなかろうか、という罪悪感もないわけではない。しかも、生徒さんには人生かけてるような人もいるわけなので、無責任なアドバイスなど簡単にできないのだ。何より、自分自身だっていつも迷いの渦中にいるわけだし…。その人その人に応じて、生徒さんが納得して「決めることができる」ようになるお手伝いができればいいのだけど、相手の考え方が「がんばります!」一点張りの「上手くあきらめられない」系の人だと、話が通じなくなってしまうので困るのだ。ふー。
February 24, 2005
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今日はこれから先週末に引き続き行われる会議の通訳。今日は終日同時なのだが、プレゼン資料なんかは何もないらしいので、タウンミーティング形式のものになりそう…。こういうのが一番きついんですけどね…。スピーカーは猛烈に早口だった。先週は「通訳の人がしゃべるのを聞きながら、ゆっくりしゃべって、ストップ入れながらしゃべるから安心して。」などと言っていたのだが、こういう人に限って通訳を使いなれていないことが経験上わかっていたので、「ブツブツと切って止りながらしゃべらなくていいですよ。同時通訳なので、ゆっくり普通にしゃべってくれたらいいです。」と言っおいた。打ち合わせのときからエライ早口なのはわかっていたのだが、さて案の定、蓋を開けるとまさに暴走スピーカー。「止る」「ゆっくりしゃべる」「通訳を聞きながらしゃべる」などという概念はどこかにすっとんでいるに違いない。まぁ、予測できていたことだけど。だいたい「ゆっくりしゃべるから」というコトバ程信用できないものはない。また「片方の耳で通訳の調子を聞きながらスピードを調整してしゃべる」なんてことは、普通の人間にはほぼ不可能だ。ていうか、こんな芸当するくらいなら、同時通訳をするほうが気が楽だ(笑)。通訳に全く気を払わないスピーカーも多いので、こんな風に気を遣ってくれるのは嬉しいのだけれど、大体その気遣いが実際の場面では活かされないことのほうが多い。でも人前でしゃべるときの緊張感という意味では、常日頃シンパシーを感じているので、終了後にはニッコリ笑って、「わかりやすいスピーチで通訳しやすかったですよ。」と、また言ってしまうのだった。そんなとき、ちょと自己嫌悪を感じる(笑)。
February 21, 2005
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うーん、明日はとっても専門的な会議の通訳があるのに、なかなか準備が進まない。夏休みの宿題のときもそうだったのかな。いや、違う。あの頃はどっちかというともらったらババっと済まして後は遊ぶ、みたいな嫌な子だったぞ(笑)いつから「面倒なことは後回し♪」みたいになっちゃんたんだろう…。ま、いいか。でも通訳の準備というのはこの夏休みの宿題に似ている。しかも、「夏休み明けテスト」という恐怖のテストのおまけつき。こんなことがずっと一年中続くのが通訳って仕事なのだ。だから、基本的に勉強嫌いな人には向いてないです。うーん、それって自分のことかも…汗
February 18, 2005
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英語を習得する、マスターする、なんでもいいけど、そういう人には、じゃああなたの日本語は完璧なんですか、と100万回問いたい衝動に駆られる(笑)日本語だってわからない単語いっぱいあるわけで、そういう厳密な意味では、一つの言語をマスターするなんてことはありえないのだ。逆にいうと、マスターとか習得とか、初めから気負うことはやめてリラックスしましょ♪ってこと。英語なんて、アメリカ行けば確かに4歳の子供でもしゃべってる。でもその子に日米関係について話せって言うと、果たして話せると思いますか?そういう意味ではその子もまだ英語をマスターしてるとは言えないでしょう。母語といえども、語彙と知識は永遠に学びつづけていかなくてはなりませぬ。それから英語って、アメリカやイギリスだけの英語が英語じゃない。世界にはいろいろな英語がある。Englishesと言ったりするくらいだもの。そして、英語話者同士でさえ、意志疎通が困難になることは多々ある。いわんや、Non Native Speakerの我々をや、だ。だからさ、もっと肩肘はらずにすればいいんじゃないかなぁ。闇雲に英会話学校に通う前に、冷静に考えてみる。1.なぜ英語ができるようになりたいか(モチベーション・意欲)2.どこまでできるようになりたいか(目標)3.どうやって勉強するのがいいか(手段)最低この3つがしっかり解っていなければ、結局なんとなく勉強初めて、なんとなく中途半端に終わることになるだろう。1.なぜできるようになりたいかしたいこと、欲望や欲求は、やる気・意欲・モチベーションの源、「燃料」。燃料がなければ車は走らない。だからここが一番大事。どうしてできるようになりたいの?具体的に。例えば、私は看護婦で最近病院に外国人の患者さんが増えてきて、もし英語ができたらもっと仕事もスムーズにまわるし、患者さんにもより安心してもらえるから、とか、より具体的なものを思い浮かべるようにするといい。2.どこまでできるようになりたいか(目標)車(自分)は元気、燃料(意欲)はある、さて出発だ!・・・ちょっと待って。どこにいくの?目的地は決ってるの?どれくらいかかりそうなの?燃料はたっぷりある?目的地が決っていない旅は放浪の旅。いつかは燃料も尽きてしまう。だから、英語を使えるとしたら、どの程度まで使えるようになりたいか、当面のゴールを決めなくちゃ。最初に言ったように「マスター」はないんだから。例えば、最初は「家から近所の駅まで」みたいな目標でいいし、それがクリアできたら「隣町の本屋まで」みたいに目標を少しづつあげていってもいい。それでも「最終的な理想型」は、自分の希望と必要性に合わせて設定しとくほうがいいと思う。3.どうやって勉強するのがいいかこれは2が決れば自ずとするべきことがわかってくるし、逆に言うと2が定まっていないと、焦点の定まらないダラダラした勉強になってしまう。まあ、良く考えてみれば、こういうことって何も英語だけに限らず、「学習」するっていうこと全般に当てはまることだよね。Know where you want to go. Learning with no goal will get us nowhere.なのではないかと。
February 17, 2005
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といっても走るんじゃなくて、リレー通訳のことなんだけど。こないだご一緒した中国語と韓国語の方もそうだったけど、大体AIIC(国際会議者連盟)のメンバーであらせられまする。日本じゃ数えるくらいのひとしかメンバーになってないこの組織、実際海外の通訳者とお仕事すると、結構皆さんメンバーでいらっしゃる。名刺に堂々と書いてるもんね。去年ご一緒した英仏通訳者のおばさまも、そりゃあエレガントで素敵な方でした。一般に通訳の人って気がきつくてやばい性格の人が多い気がするのだけど、本当にできる人ってやっぱり人格も優れてると思ってます。もちろん例外はいると思うが。しかし、こちらがスイッチ間違えようもんなら容赦なく横からガラス窓叩かれますから。ええ。怖いには違いないです。そしてやはりリレーの時には人一倍リレーを受ける通訳の方々に気を遣います。自分の英語が通じなくちゃ、しゃれになりませんから・・・。会議終了後に聴衆から、「あの、○○さんって中国語もわかるんですか!?」って。いやいや、それはですね、英中の通訳の人が中→英と訳したのを聞きつつ、こちらが英→日にして・・・と説明すると、「ああ、それでタイムラグが長いんですねぇ」と感心されていた。うーん、これってやっぱ、完璧伝言ゲームなのねと改めて認識した。遅れても、せめて正確に伝えないとと自戒をこめる。伝言ゲームみたいに、最後がおかしくなって大笑い、じゃ済まされないもんねー。ああ、やっぱり怖い仕事だ(笑)
February 16, 2005
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