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村上春樹の短編。1980年。

壁に囲まれた街がある。
壁は圧倒的な完璧さで人々の暮らしを囲む。
この街に暮らす人は影を持たない。

数日前にこの街にやってきた僕は
門番に影を切り離される。
そして図書館で古い夢を読むことを仕事とする。

この街は
僕の意識の中にある街だ。

そこは時間の流れもない場所だ。
影を持たない人は心を持たない。
壁の中の街は、そんな風に規定され、と同時にそんな風に自由だ。

街の外界(つまり現実世界)は
「ことば」の支配する世界だ。
外界には「ことば」しかないが、僕の意識下であるこの街には、全てがあるといえる。

物語の最後、僕は影とともに街から脱出する。
「ことば」の世界へ、時間の支配する世界へ、あらゆるものが消失から逃れ得ない世界へ、戻ってくる。

この街の物語は『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』に引き継がれ、そこではまた別の結末を迎える。
そしてこの街への出入りの経験はさらに『海辺のカフカ』へ引き継がれていく。

『街と、その不確かな壁』(「文学界」1980.9)

『海辺のカフカ』(新潮社 2002)







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Last updated  2005.12.18 15:33:08
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