としのすけのワインハウス

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2011.02.12

Wine Aroma Wheel

(1)

カテゴリ：ちょっといいモノ

久しぶりにワインネタです。

Wine Aroma Wheelってご存知ですか？
カルフォルニア大学のAnn C.Noble教授が、ワインの香りを体系的に分析し、ホイール状に配置して、ワインの香りの特徴を分析しやすくするために開発した、特別なチャートです。

としのすけ、今まではこんなものの存在は全く知らなかったのですが、ひょんなことからその存在を知り、覗いてみるとなかなか良く出来ているので、ご紹介します。

Wine Aroma Wheelのオフィシャルホームページはこちらです。

このワインアロマホイール、権利にしっかり守られた売り物のようで、ここに掲載することはできませんが、

香りを
・フルーツ（赤）香
・フルーツ（白）香

・オーク香
・マロラクティック醗酵香
・熟成香
・欠陥香
等に分類し、例えばオーク香なら
・樹脂香
・甘香
・スパイス香
・木香
・焦がし香
等に細分化、さらに、木香なら

・鉛筆香
等々、具体的な香りにひもづけるという具合です。

そうか、プロの方々は、こういった体系的に整理された香りの表現を使ってワインを評価していらっしゃった訳なのですね。

中を見てみると、

ほこり

茎
オリーブ
タバコの葉
グレープフルーツ
ライチ
桃
アプリコット
洋梨
リンゴ
イチゴ
ラズベリー
チェリー
すもも
等々、なんとなくわかる表現も多々ある中で、

干し草
トマトの葉
ランターナ
刈ったばかりの芝
黒スグリ
アニスシード
ビートの根
割れたりんご
馬の鞍
濡れた麻袋
ザワークラウト
ゼラニウム
等々、ちょっと馴染みの薄い表現も多々あります。
この辺りが、諸外国（特にヨーロッパ）の方々のワインの表現ボキャボラリーが我々日本人に分かりにくい理由なのでしょうね。

それに、これだけの言葉で詳細に味わい・香りを評価したら、さぞかしきっちりとワインを分類できるだけでなく、
国の特徴や葡萄品種の特徴を体系的に記述できそうです。

でもまあ、としのすけ的には、体験的に

・樽の効き
・黒系の果実味
・赤系の果実味
・ボディーの分厚さ
・甘みと酸味
・チョコのフレーヴァー
・ミルキーのフレーヴァー

で大体の分類と評価は出来るので、Wine Aroma Wheelまでは必要ないかな、なんて思ったりもします。（笑）

プロの方や、これから本格的にワインのテイスティングを極めたい方には、一読しておく価値があるツールだと思いました。

追記

フランスワインのアロマホイール、無料画像がありましたので、リンクを掲載しますね。
フランスワインのアロマホイール、無料画像