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hiryuの写真日刊紙 hiryu4398さん
La maison de canon Canon☆さん
2009.10.04
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カテゴリ: カテゴリ未分類

なにやらまたマニアックなネタになってしまいました。(**;)/

無線に興味ある人は、少々お付き合いください m(_ _)m

さてはて、北朝鮮の工作船が東シナ海で海上保安庁と銃撃船になり

自沈した事件を覚えていらっしゃいますでしょうか・・・

そう、2001年12月22日に発生した「 九州南西海域工作船事件 」です。

詳しい内容はこちら→ wiki

自沈までの動画(海上保安庁 撮影)

この時、工作船の無線電波が防衛省の電波傍受施設で受信されたそうです。

内容については詳しくは分かっておらず、週刊誌や新聞では色々な憶測が飛び、

「スクランブルをかけた音声」や「数字を組み合わせた乱数だった」など

各マスコミは色々な情報を流しましたが、今までの経験上、乱数を使った

暗号通信だったようです。

自沈した工作船は後の2002年9月11日に海中から引き上げられましたが、

その時に船内から通信に使用していたと思われる無線機器が発見されています。

私のような無線マニアには気になるところですので、調べてみました。

船内から見つかった無線機の写真です。

無線機器.jpg

次の無線機、これはVHF/UHF帯のアマチュア無線機です。

VUHF無線機.jpg

ただ、工作船を運航した組織がアマチュア無線の周波数を使用するはずが

ありませんので、恐らく改造してあったのではないかと思われます。

しかし、経験上、この無線機で東シナ海から北朝鮮の無線基地と交信するのは

性能上、電波の性質上、難しいと思われ、 実際は短波帯(HF帯)を使用する

無線機で通信していたと思われます。

次は大きい方の無線機。短波帯の無線機に見えますが、実はこれ・・・

タグには「無線送受信機」と書いてありますが、実際は

随分昔に発売されたアマチュア無線用の  「受信機」  です。

つまり電波の送信は出来ません。

受信機.jpg

型式はIcomというメーカー製の「IC-R71e」というもの。

型番の最後に「e」とあるので、これは日本国内で発売されたものではなく、

海外輸出向けに生産されたモデルです。

恐らく中国あたりで売られていたものが、闇ルートで北朝鮮へ

渡ったと思われます。

ちなみに新品の写真はこちら。

r71e.jpg

でも、そうなるとおかしいですよね??

短波の受信は出来ても、 自分で電波を送信できなければ 「通信」 は

成立しません。

つまり私チキンは、海上保安庁が公開している無線機器の他にも

無線機が工作船に搭載されていたと考えています。

ただ、恐らくそういった工作組織の通信の基幹に深く絡む部分は

公開していないのでしょう。

以前、読んだ本には、北朝鮮の元工作員の話が少し載っていました。

その本はなくしてしまい、現在手元にないのでタイトルが分かりませんが、

そこには以下のような記述があって、興味を引いた記憶があります。

元工作員:

「工作船にはメインに使う日本製の無線機が2台、予備の無線機が1台、

これは北朝鮮製でした。

それにしても日本製の無線機は性能がいいですね。北朝鮮の無線基地と

無線機で交信連絡をするのですが、 SS25型 はスゴイですね。しゃべっている

基地の相手が誰だか判るくらいでした。」

昔、この本を読んだ時は、この「SS25型」がどんな物なのか全く知りませんでした。

私がこの無線機の存在をしったのは数年前です。

この無線機「SS25型」は電子機器・計測機器メーカー「アンリツ」が1980年代に

作った、主に漁業用無線に使われる短波無線機です。

SS25B-L.jpg

小型の割にはパワーも強く150W位でるようです。またSSB(音声)以外にも

電鍵を接続してCW(モールス信号)も発信できるようです。

 この無線機なら東シナ海にいても、日本海にいても北朝鮮の基地と通信が

できるはずです。また、この無線機は比較的、改造もしやすいみたいです。

また、元工作員の証言から、通信の内容は「音声(肉声)」の場合もあったと

いう事が判ります。でも、写真には電鍵も写っているため、モールス信号も

使っていたはずです。

電鍵.jpg

この無線機も恐らく、東南アジアや中国へ渡ったものが北朝鮮へ流れたの

でしょうか。

それにしても・・・ このように北朝鮮の工作組織は、日本が作った技術を用いて

工作活動(拉致など)を、より確実なものとしていた訳です。

なんて皮肉でしょうか・・・。

以上、私が調べて分かった事はこのくらいです。

なお通信に用いる周波数は「朝鮮労働党作戦部が使用する周波数かその近傍」

とだけマスコミが言っています。

それらしい周波数は私も少々掴んではいますが、公表すると

日本の防衛上の業務に支障を与える可能性がありますので、

ここではスルーさせてください~m(_ _)m

(公にすると北朝鮮側が周波数を変える可能性があり、そうなると

無線傍受している防衛省情報本部の方々が困るかもしれませんので・・・)

最後に・・・

北朝鮮は意外にも、今もアナログな方法を使ってますので

運がよければスパイ達がうごめいている様子を生で捉えられるかも。

マニアックなネタにお付き合い頂き、申し訳ありませんでした~ m(_ _)m






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Last updated  2009.10.04 21:53:54
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