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February 4, 2006
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カテゴリ: 日常生活
今日は10時頃に起き、午後から横浜の実家に行き、かつて自分が使っていた部屋の片付けをしました。

今月末に実家が引越すので、それに当たって、不要な荷物を減らすため、部屋の整理が必要となったのです。

引越しといっても、僅か30メートルくらいの距離なのですが、私が生まれてから初めての引越しで、両親ともいろいろと大変なようです。

私は、就職して2年目に実家から地方研修に出て、そこから東京の独身寮に戻ったので、実家の私の部屋は、就職2年目の時点で、時間が止まっています。

部屋の押入れ、書架、の引き出しからは、中学・高校時代の教科書やテスト、大学時代のテキストや自分が執筆したレポート、そして、当時読んでいた本が大量な出てきました。

とくに思い出深かったのは、私が最初に読んだ経済の本がまだ残っていたことです。ちょうど中学2年生の時に読んだ「地方銀行」、「都市銀行」、「商社」という3冊の本です。

そして、高校2年生のときに買った「日本の商人」という全8巻の本も出てきました。値段は忘れてしまいましたが、当時としてはかなり高い買い物で、自分でも、さんざん悩んだ末に買ったものです。

さらに、高校3年生のときに執筆した世界史のレポート2本(このブログのプロフィールにも書いてあります)も残っていました。これは、残っているとは全く予想していなかったので、かなり驚きました。

内容は、やはり稚拙で、事実関係は詳細によく調べられていましたが、それでもいま少し深く掘り下げられておらず、分析不足で、単なる事実の列挙に過ぎませんでした。枚数制限を意識したらしく、書き込みが浅い部分と深い部分が混在して、バランスも取れていないし。うーん、これでは駄目だぞ、当時の自分。。。



私の高校は男子校なので、たまたま母校の中学に用事で行った帰りに見かけた他校の子を好きになりました。人生、不思議なもので、あのとき、友達に強く誘われて、渋々、遠回りして画材屋(だったと思います)に行かなかったら、彼女と出会うこともなかったのです。

たしか、あのとき、私は、なんだか疲れていて、早く家に帰りたかったのですが、明日の美術の授業で使うものを買いたい、と言う友達に、仕方なくつきあって、少し遠回りして品川駅で降りて、高輪の丘に向かって坂を登っていたのでした。

その途中ですれ違った「S栄」(英国のイメージのある学校でした)の生徒さんの中に、ひときわ目を惹く子がいたのです。まったく接点のない世界の人でしたので、コンタクトをとることもできなかったのですか、たまたま同じ選択科目(政経)を採っていた友達の彼女が、そこの学校の人で、そのツテで知り合いになることができました。

難解で有名だった政経の授業の内容を、その友達に時間をかけてわかりやすく説明する、という代償を払いましたが(笑)。そんなに親密な友達ではなかったのですよ。顔見知り程度だったのですが、とにかくツテがなかったので。。。

ただ、彼女も受験を控えていたし、私も、自分の前途をなんとか切り開こうとして、気持ちにあまり余裕がなかったせいか、数回、お会いしただけで、そのうち自然に連絡が途絶えました。付き合った、という部類にも入らないでしょうね。単なる知り合い程度でした。

お会いしたときに一緒に撮った写真があったのですが、他人が映っている写真というものは、破ったりして捨てるのはなんとなく抵抗があって、処分に困って、机の引き出しの奥に入れたまま、忘れていたのです。

さすがに今回は、もう時効だろうと思って、処分させて頂きましたが。

そんなことをいちいち思い出しながら、部屋の整理をしていたら、まるまる6時間もかかってしまいました。

夕食は、実家で寿司の出前をとって、両親と頂きました。

そのとき、いつもいるはずの黒猫がいないことに気づきました。

母親に尋ねると、2月1日に亡くなったとのことでした。



当時、鳥を飼っていた実家では、父が猫嫌いだったこともあり、仔猫といえども、飼うことには大反対でした。

しかし、目の前で震えながら精一杯生きようとしている小さな魂をみて、私は、どうしても見殺しにすることができなかった。

おとなげないとは自覚しながらも、両親に向かって、「この猫を飼わないなら、今日の面接には行かない」と言い放ち、両親を脅迫してしまいました。

結局、両親は呆れ果てながらも、「もらってくれる人が見つかるまで」という留保条件付きで、飼うことを承諾してくれました。

そんなに大恩のある私のなのに、この猫は私には全くなつかず、あれほど猫嫌いだった父になついてしまい、父もいつのまにか猫好きになってしまいました。



そういった「いきさつ」もあり、猫がいなくなったことは、とてもかわいそうに思いましたが、比較的冷静に受け止められたはずでした。

しかし、母が居間の小さなテーブルの上に飾られている猫の写真に、好きだったマグロの刺身を供えて、「そのうち、ちっちゃな黒い仔猫に生まれかわって、また、うちに戻ってくるんだよね」と話し掛けているのを見たら、彼と出会った、あの朝のことが急に鮮明に蘇ってきて、不覚にも涙が出てしまいました(今も、これを書きながら、少し涙ぐんでいます)。

結局、私には全くなつかなかった彼ですが、それでも、常に記憶の場面の端々に、彼の姿が残っており、確かに彼は家族の一員だったのです。

私が実家を出たあと、彼はよく両親を慰めてくれました。

ありがとう。心から礼を申します。

そして、また、生まれかわって、うちに戻っておいで。今度は私にもなついて欲しいな。





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最終更新日  February 5, 2006 08:48:19 PM
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