輝いてこそ人生
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101歳の禅僧・松原泰道さんが『毎日が発見』という雑誌の中で、素敵なことをお話になっていましたので、ご紹介します。若きはうるわし 老いたるはなおうるわし私の好きなアメリカの詩人ホイットマンの詩に「女あり 二人行く 若きはうるわし 老いたるはなおうるわし」という一節があります。 若いほうのうるわしは「麗し」。天のなせる美という生まれたままの美です。しかし老いたるほうの美には「美わし」という字がふさわしい。「美わし」は丹精の美しさだと思います。丹精とは、物事を真心をこめて、丁寧に大切に行うことです。日々の丹精の積み重ねによって人は美しくなって行く。例えば、翁の能面にはたくさんのしわがありますが、それが彫りの深い美しさを形作っています。人間もまた人生の苦によって磨きあげられて人間美というようなものを、年をとることで身につけるのです。 よき人生とは日々の丹精によって培われるもの。御釈迦さまは「頭白きがゆえに尊からず」と厳しいことも言っています。むなしく老いて「零人」になってしまわぬよう、日々丹精いたしましょう。磨きあげれば人間美というようなものが備わってくる!うれしいですね~励まされますね~皆さまも、日々丹精して、人間美を磨いていきましょう♪他にもいい言葉がたくさん載っていました。その中から自分を支え導いてくれる教えの言葉を「心の杖ことば」と呼ぶ松原さん。いつも心に持っていたい言葉を話してくださっています。「三しない」無理をしない・・・・道理にはずれたことをしない。年と取るとわがままが 出るので、自分を戒め、素直になる。無精をしない・・・・自分でできることはできるだけ自分でやる。 周りにも過保護にするのはやめてもらう。無駄をしない・・・・年をとると働きも少なくなるのだから、小さなことでも 「もったいない」の気持ちを心がける。「プラスの三K」 汚い・きつい。危険はマイナスの三K。 それに対してプラスの三Kは「感動」 「希望」 「工夫」101年生きられた方の言葉は重いです。今日から、心して行こう!と、思っています。
2008年12月22日
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