憑狐の九十九市
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シアター!(メディアワークス文庫) 文庫 2009/12/16有川 浩 (著), 大矢 正和 (イラスト)【あらすじ】小劇団「シアターフラッグ」―ファンも多いが、解散の危機が迫っていた…そう、お金がないのだ!!その負債額なんと300万円!悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。司は巧にお金を貸す代わりに「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」と厳しい条件を出した。新星プロ声優・羽田千歳が加わり一癖も二癖もある劇団員は十名に。そして鉄血宰相・春川司も迎え入れ、新たな「シアターフラッグ」は旗揚げされるのだが…。【ひとりごと】小劇団の売れない役者をする父親を持つ司と巧。真面目な兄貴といじめられっこで泣き虫な弟。円満な離婚と子供が大人になってからの再婚、そして弟はとある日の劇をきっかけに父親と同じ道へ――とまあ、重いような重くないような、そこらへんのバックボーンはそこらへんにおいとくとして、大人になった兄貴と弟の物語。真面目な兄貴は就職し、弟は最後まで売れずに病気で死んじまった親父の後を追うように小劇団「シアターフラッグ」の主宰として劇作家に。声優ヒロイン羽田千歳をきっかけに小劇団の方針が変わり、分裂へ。そして赤字経営発覚し、借金返せ的な? 300万返せ。ない? 仕方ないので兄貴が肩代わり! 条件は二年以内で借金返済できなかったら小劇団潰すよ! という新たなステージへ。そんな感じで進み、人間関係が微妙にギクシャクしつつもそれを表に出そうとしなかったり、表に出したり、真面目な兄貴は鉄血宰相として経営に関して辣腕を振るい劇へ。うっかりすすべえで劇ピンチ。何とか乗り切って終わり_(:3」∠)_とりあえず、みんな優しい世界_(:3」∠)_ぶっちゃけ、チケットノルマノルマで泣きついてくる弟がいたら見限る自信があるし、若干イラっとる来る自分勝手さこのキャラええんかと思ってしまう感じ。とはいえ、弟はいるけれど、どちらかというと兄貴の視点のほうが多く、そこまで気にならない。普通に楽しめる感じ_(:3」∠)_普通以上かな。ただまあ、300万問題とか色々ツッコミが多いというか、彼氏に良い恰好させたくて赤字経営隠すために自分で補填。でも分裂の際に彼氏についていき、それまでの補填代払え! 300万な_(:3」∠)_って感じ。裁判起こしたらどうなんだろうね。個人的には払わざるほうになるとは思うけれど、全額は無理じゃね? と思うんだけれど。この経理担当の女が悪いじゃんって感じですし。あと小道具のシーン。予備ぐらい置いておけよ。天災と冠してるんだろう、うっかりすすべえ。抜けてて経営無関心でアットホームな阿呆な小劇団にはお似合いではあるけれども。うん、阿呆だなぁと思う。全体的に小説を読んでいるという感覚だけれど、全体的に思い返してみれば、なんか小劇団の舞台を見ている感じでもある。物語全てが脚本にそって劇が行われている――そう捉えれば面白く感じられる。実際、そんな感じの展開の物語である。で、そんな感じなので、物語の終盤あh300万返済せずに終わりなものだから、アレって感じがしたん。調べてみたら二巻あったんご_(:3」∠)_機会があったら読んでみようかなと思える作品。微妙なのと良いものが混在するように思える有川作品としては当たりのほうだと思いました_(:3」∠)_【中古】【古本】シアター! アスキー・メディアワークス 有川浩【文庫 日本文学 メディアワークス文庫】
2023.07.02
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