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2011年07月25日

■　秦の始皇帝の「秦」と言う文字も、日本の三神山でつくられた。　蓬莱山は天城山。　「根の国」と、「黄泉の国」との違い。

カテゴリ： ■　富士文明、文字発生論

　「人」「大」「火」「天」「川」などが、そうで、「人」は、仙人「大」は、富士に雲がかかった情景を意味し、「火」は、噴火の時の様子、「天」は、富士山の上を意味します。

「秦」「奏」「春」「奉」「泰」も、三神山を意味する「三」と「人」を組み合わせた文字の下に、イネ（禾）、テン（天）、ヒ（日）、ツチ（土）、ミズ（水）と言う記号によって構成された文字です。

　これは、五穀豊穣が、天の、三神のおかげです、と言う意味だと思います。

　「奉」の下は、土を貫いて、植物に必要な養分が行き渡る様を意味するものだと思います。

　ところで、日本の「神」と言う漢字の意味は、創造主と言う意味ではありません。

　旧字では、「神」は、「示」（示へん）と「申」と言う文字で構成されていますから、「申し示す」と言う意味になります。

　それは、ヒミコ（日御子）が、富士山の雲の上（高天原、フジワラ）で、アマテラスの言葉を申し示す事を意味します。

　（「神」と言う漢字の旧字は、機種依存文字の為、表示できませんでした。）

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　同じ様に、「禾」は、禾辺（のぎへん）として用いられますが、イネ科植物の、穂が垂れる様子を意味するものらしいです。

　しかし、「秦」では、それが、下に用いられています。

　つまり、これは、三神山と関係がある事は明らかで、三神山の、めぐみの穀物を意味するものだと思いますが、それが、始皇帝のつくった統一国家の「秦」と言う帝国名になっているわけです。

　要するに、秦の始皇帝の名前が?（えい）で、富士山（エイシンザン）にちなんだ名前でしたが、国名まで、三神山（富士、箱根、天城）にちなんだ名前になっていた訳です。

　これは、徐福が、不老不死の薬の事を、始皇帝に進言する前からの事ですから、始皇帝の先祖が、日本から来た可能性があるわけで、日本から、漢字を伝えたのも、彼の先祖（ツキヨミの子孫）かもしれないのです。

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「ところで、蓬莱山（ほうらいさん）は、どこですか？」

「蓬莱は、ヨモギの事で、両方から、草冠をとったら、逢いに来るで、蓬莱山は、天城山の事でしよう。」

「いきなり、結論を言われても、よく、理解できません。」

「逢いに来る。　それは、天から逢いに来るので、天来、すなわち、天城ですよ。」

「まだ、ピント来ませんね。」

「ヨモギは、線香や、灸に使うもぐさ（艾）の原料ですね。」

「それが、不老不死の薬ですか？」

「それは、わかりませんが、そう言う雰囲気はありますね。」

「確かに、線香の原料や、もぐさの原料となると、仏教的イメージと重なりますので、お盆を連想しますが、お盆と言うのは、ヨミの国から、死者の霊魂が戻って来る事を意味しますが、ヨモギが、ヨミの国と関係ある様な感じはしますね。」

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「私は、ヨミの国から、逢いに来るから、ヨモギになったのではないかと思いますね。」

「イメージ的には、ですね。」

「富士山の、太陽神アマテラス大神（オオミカミ）の弟に、月夜見（ツキヨミ）と言う神がおりまして、根の国、を支配していたのですが、それが、三神山の一つ、箱根山（根の国）に居たと思うのですが、」

「月夜見は、黄泉（ヨミ）の国、の支配者ですか？」

「いや、黄泉の国、の支配者は、イザナミです。　月夜見は、人間や、他の、生命体の、生成消滅と、魂に、関する、神です。」

「それでは、黄泉の国、とは何ですか？」

「泉に、映った、黄色い、月の事です。　つまり、それは、偽物の、月を意味します。　月の、一月（ひとつき）の、満月の、出現の、周期は、２８日間で、女性の、月経周期と、一致していますが、これは、人間の、生命誕生が、月と、関係している事を、表しています。」

「・・・。」

「ツキヨミは、死体と、魂を分離して、魂に、新しい、体を、与えます。　そして、死体は、根の国へ、送られ、土になり、植物などの、養分となり、その、根から、吸収されます。」

「魂と、死体が、分離され、死体が、行くところが、根の国である、と言う事は、つまり、墓場の事ですかね。」

「墓場も、その一つ、かも知れません。　しかし、黄泉の国は、根の国とは、違います。　魂が、死体と、分離されていない状態で、魂が、新しい、体を得て、蘇れない状態になる様な、世界の事です。」

「そう言えば、イザナミが、火の神を、産んだ時に、焼け死にますが、夫の、イザナギは、黄泉の国まで、イザナミに、会いに行きます。　しかし、イザナミは、死体で、醜い、体となっていましたので、イザナギは、逃げ出します。」

「・・・。」

「しかし、自分の、醜い姿を見られた、イザナミは、怒り狂い、夫を、追いかけて行きます。」

「やばいですね。」

「イザナギは、地下の、穴から、脱出して、イザナミが、追って来れない様に、巨大な岩を、その出入り口の、穴に、置きました。」

「もしかしたら、それが、ゾンビだとか？」

「イザナギは、禊（みそぎ）をし、穢れを、落としますが、その時、左目から、アマテラスが、右目から、ツクヨミが、鼻から、スサノオが生まれます。」

「つまり、三貴神の、誕生ですね。」

「そうですね。　少し、話が、それてしまいましたが、その、スサノオ命（ミコト）が、伊豆の天城山に、居たと思うんですよ。」

　後に、天孫降臨の際に、スサノオの、子孫である、大国主が、伊豆から、左遷され、出雲へ行く事になります。（日本書記には「伊豆」と言う文字が書かれている。）

「スサノオは、ヤマタノオロチを、退治した事で有名ですよね。」

「そのスサノオ命が、ヨミの国の母親（イザナミ）に逢いたくて、ヨミの国へ行こうとしたんですよね。　しかし、行けなかったらしいですね。　スサノオ命は、海と現世の神で、大国主の父で、夷（エビス）さんの祖父にあたる神と言う事ですが、知ってました？」

「知りませんでしたね。もうちょっと、勉強しなきゃ駄目ですね。」

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「神道では、墓の事を奥都城（おくつき）と言うらしいので、天城山の、城と言う文字の意味も、わかると思いますが、」

「つまり、天の墓場と言う意味ですか？」

「魂は、月に、そして、死体は、根の国へ、行くのかも知れませんね。」

「ツキヨミは、その魂を、新しい、体に、セットする係なのでしょう。」

「要するに、天の、魂の、墓場である月から、お盆に、その霊たちが、逢いに来るから、天城と言う名前になったではないかと思います。」

「すなわち、天城山が、蓬莱山と言う事ですか。」

「現世の支配者である、スサノオ命が、イザナミが居る、黄泉（ヨミ）の国に、強い憧れを抱いていたので、天城と言う名を付けたのでしょう。」

「霊魂は不滅と信じてですか・・・。　何か、はかないものを感じますが、ロマンチックですね。　それが、不老不死への、憧れを生み出したんですかねえ。」

「おそらく、そうだと思います。　私も、そう言う世界には、憧れますね。」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２０２３年１２月２０日、加筆、修正。）

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　中国における漢字は、色々な種類があって、秦の始皇帝が、一つにまとめたらしいのですが、まとめる期間が、短期間でしたでしょうし、不可能な部分も、無理やり、一つにしている事もあるのではないかと思います。

　その為、理屈に会わない部分が出て来るのは、しょうがない事だとは思いますが、とにかく、統一されたので、それを基準にしなければならなかったのでしょう。

　一般的な解釈では、中国古代の漢字が、新しい漢字に、進化したと思われていますが、むしろ、そちらの方が、こじつけの様な部分がありまして、中国の古代の漢字（甲骨文字金文大篆小篆）を、日本から持ち込まれた漢字に翻訳した様な傾向すらあるわけです。