欧州フットボールの空間

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Mar 2, 2004
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「真の最強」チームとは?

 この一世紀の間、実に様々な強く、魅力のあるチームが生まれました。
 例えば、1950年代ハンガリー代表、1970年ブラジル代表、1974年オランダ代表、クラブチームでは1950年代レアルマドリード、1970年代アヤックス、バイエルン・ミュンヘン、1980年代後半のACミラン、1990年代のアヤックス、バルセロナそして現在のレアルマドリードなど、その当時黄金時代を築き各チームとも素晴らしい監督、選手達が在籍し、実に多くのタイトル、名誉など手にしてきた。

 しかし、ここである疑問?が浮かんできます「真の最強チーム」とは何か?そして、仮に全ての時代を一つとして判断した時、どのチームが「真の最強」なのか?また、強さと魅力さは両立できるのか?などを解いていきたいと思います。

「常に攻撃的でなければならない。常にスペクタクルでなければならない。そして結果を出さなければならない。」

 これは、ヨハン・クライフの言葉である。クライフは1974年オランダ代表の中心選手で時の「トータル・フットボール」において世界中を震撼させ現代フットボールの模範を作り出した。しかし、1974年W杯でクライフを中心とするオランダ代表は惜しくも西ドイツ(当時)に敗れ準優勝だったが、「真の最強」はオランダ代表だと人々は感じ、現在に語り継がれている。


また、スペインリーグ4連覇、チャンピオンズカップ制覇などクライフは「結果と内容」を見事に両立したのである。

 私が思う「真の最強チーム」とは、数々の「勝利」「タイトル」という「記録」を後世に残したチームであると同時にまた「魅力性」「スペクタクル性」「ドラマ性」などの「内容」により、人々の心に「記憶」として後世に語り継がれるチームこそが「真の最強チーム」と思います。

 この条件を高いレベルでクリアしているのが1950年代のレアルマドリード、1970年ブラジル代表、1980年後半のACミラン、そして現在のレアルマドリード。この4チームは非常に多くの偉大な「記録」と非常に高貴な「記憶」を持っているチームであります。

 1950年代のレアルマドリード。このチームを想いだすとき一人の天才が浮かんでくる。現在白い巨人の名誉会長、アルフレッド・ディ・ステファノである。ペレ、クライフ、マラドーナなどの巨頭達と並ぶ伝説のフットボーラー、ディ・ステファノは登録上CFだが中盤で攻撃の組み立てをし、ダイナミックに得点する、また時にはDFラインに出現し味方チームの危機を消しさる、まさに万能のフットボーラーであった。
 その他にもプスカシュ、コパ、ヘント、リアルなど当時のスーパースター達が共演していた。そして、チャンピオンズカップ(現在のチャンピオンズリーグ)5連覇というとてつもなく偉大な記録を残し、非常に攻撃的でスペクタクルなフットボールは人々の記憶に残り、「真の最強チーム」として現在に語り継がれているのである。

 1970年ブラジル代表。このチームが本当の「真の最強チーム」と言う評論家達が非常に多い。W杯4回出場し、3回優勝という未来永劫不可能とさえ思える偉業を成し遂げた神様ペレが中心だった当時のセレソンは向かうところまさに敵無しだった。ペレ、ガリンシャ、トスタン、ザガロ、クロドアウドなどまさに王国らしい錚々たるメンバーであった。今後この様な代表は出てこない。とさえ言われている位、強く、美しいチームであった。ワールドカップ連覇という偉大な記録を残し、ペレ、ガリンシャ、リベリーノなどの記憶に残るスター達が披露した当時のセレソンフットボールは大変魅力的でスペクタクルだったと思われる。

 イタリアの名門ACミラン。これでピンとくる人も多いのではないだろうか。チャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)連覇、セリエAでの無敗優勝など。まだ人々の記憶に新しい1980年後半から1990年前半に築いた黄金時代である。当時最高と言われたオランダトリオ。攻守にわたり万能のセンターハーフ、フランク・ライカールト、真のマルチプレーヤー、ルート・グーリット、20世紀最高のストライカーの一人、マルコ・ファンバステン。このトリオが奏でる攻撃は非常に魅力的だった。
 そしてまた、攻撃陣だけじゃなく守備陣にも非常に質の高いタレント達を擁していた。イタリア最高のDF、フランコ・バレージ、当時は左SDF(現在はCDF)だったパオロ・マルディーニ、そして、オランダトリオの背後をがっちり守った、現ACミラン監督カルロ・アンチェロッティ。



 当時の監督アリーゴ・サッキは別名「戦術の鬼」とも言われるほどの「戦術至上主義」だった。本来、戦術重視の戦法になると「魅力性」「スペクタクル性」は見え難くなるが、オランダトリオ達の見事な戦術に対する柔軟性、チームメイト達の戦術理解度の高さと自己犠牲精神によりこのチームは高いレベルで「個」と「組織」が「融合」し常に攻撃的で(守備的な要素もかなりあるが)スペクタクルなフットボールを披露した。
 そして、もう一つの特徴としては高い位置(FW含む攻撃陣)からの徹底されたプレッシング、各ラインが統率されたコンパクトな陣形、まさにカテナチオと言われるほど堅固なDFライン、「個」と「組織」の重要さを決定づけるチームだった。

 そして、現在のレアルマドリードである。ジダン、ロナウド、ラウール、フィーゴ、ベッカム、ロベルト・カルロスなど現在考えられる範囲で最高級の選手達を擁しています。
 しかし、レギュラーとサブのメンバーの差が余りにも違い過ぎる現状があります。いかに銀河系選抜と謳われようとも、かなりの不安要素があるのであります。

 そして何より結果(勝利、タイトル)が出ているのである。
 チャンピオンズリーグとスペインリーグの隔年優勝。と現代フットボールでは非常に難易度が高いコンペティションを、このチームを見ているとあっさりこなしているかのように見えてくるのであります。
 このチーム最大の特徴としては、その他の強豪チームには無いほどの一対一での局面における完璧なまでの強さ、普通ならば数的不利な場面でも各局面で勝利しそれの連続によって、得点するというパターン。例をあげるとCFのロナウドの場合は相手チームのDFと一対一になると、どの様な状況であってもまず決定的なシーン(シュート場面まで)まで持っていく。
 そして、その決定率は非常に高い。MFのジダンの場合はロナウドの時よりより鮮明に分かりやすい。ジダンがボールをキープすると相手選手はまずファール(カードに値するほどの)をしないかぎり、ボールは取れない。しかもジダンがボールを持つとよく分かるのだが、一斉に他のチームメイト達が攻撃モーションへ移行します。
 そして、あらゆるスペースへ飛び出し、ポジションチェンジを繰り返し、まさに相手チーム達は押さえどころが掴みきれないのである。このチームは「戦術」というチームにおける攻め方、守り方という枠がいらないのでは?と思わせます。
 確かにハッキリとしたチームにおける、攻撃パターンが決まっていない、個々のプレーの連続がチームの「戦術」とさえ思います。
 しかし、相手チームにすると「攻撃パターンが決まっていない」という攻撃パターンが一番、予想しずらく、有効な対策が立てられないのではないのかと思います。
 このチームは今後、数々のタイトルを取っていくと思われます。
 そして、人々の記憶に残る偉大なチームになる事は間違いなく、現在世界中の数あるフットボールクラブの中で一番魅力的なフットボールをし、一番の選手達を集め、一番の話題、興味を提供していくと思われます。

 本日、文字だけで誠に申し訳ありません・・・





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Last updated  Mar 2, 2004 11:48:19 PM
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南町与力@ 無題 ペレ、クライフ、マラドーナ、ディステフ…
玉田より田中使え@ 監督が良かったら勝つの? 色々言われてるけどただの結果論だね。サ…
小野のボランチ反対@ 身の程をわきまえて 単純ですがキープ力、そして単独突破でな…
ネドベド@ Re:第二話・・オフ・ザ・ボールの重要性(03/05) その通り、全くです。上手い選手だけ集め…
今いっとけ@ ミラン衰退の足音か?セレソン化 即戦力は分かるけど30越える選手が多す…

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