走らないことには、サッカーはできない

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　今年のサッカー流行語大賞に選ばれるかどうかはわかりませんが、ワールドカップを控えたこの時期、中田ヒデのセリフに僕は感銘を受けました。「走らないことには、サッカーはできない」マルタ戦を終えてのインタビュー。おそらくヒデが言いたかったのは、前線にパスを供給してもそこに走りこんでない選手のことを指しているのではないかと思うのですが。それはさておき、「走らないことには、プレーはできない」というのはまさに真実で、心から「なろほど。そうだよなぁ」と共感しました。

　当たり前の話ですが、サッカーは走るスポーツです。常に周りを見て考え、状況を判断し、自分のいるべき場所に向かって走り続ける。これを90分間、繰り返さなければならない。見ること、考えること、走ることを少しでも怠ると、たちまちピンチになってしまいます。自分は、いま、ちゃんと「見て」いたのか、ちゃんと「考えて」いたのか、次のプレイに備えて、ちゃんと「走って」いたのか。それができるようになれば、もう少しましなプレーができるんじゃないか。「走らないことには、サッカーはできない」という言葉には、そんなサッカーの原点とも言える真実がこめられているような気がします。

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