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休憩時間中。今日は産業医の外勤である。産業医というと、健康診断が仕事だとい認識が多いが、健康診断の中で も一般定期健康診断という主に結核予防法の結核検診と肝機能、血糖、コレステロールなどの血液検査を行う検診を会社で行っているのわが国だけだと言ってよ い。本人の生活習慣に起因する病気について会社が責任を負う立場にはないからだ。その点、米国などでは健康保険自体が国家としてないのだから、通常の疾病 については会社どころか国家さえ責任を負う立場にはないわけだ。 欧米で会社での健康診断というと業務の関係で特別に有害な環境におかれていてそ影響をモ ニターするために行うものだとの認識が強い。つまり、日本で行われている特殊検診がそれに該当する。そのあたりの認識の違いが、会社でのがん検診の実施な どに現れている。がん検診の対象が職業癌でない限り(アスベストに職場でばく露されている場合、これは職業癌だ。)会社で行う必然性はない。もちろん、会 社が費用を負担する必然性も無い。ただ、地方自治体や国が実施するがん検診事業の受診率を上げて有効なものにしようとするのならば、職場検診の機会を利用 させてあげるということはありだろう。このような議論が必要だと思う。休憩が終わったので、ここで終了。