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2005年06月07日
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「あにきぃ~、俺さぁ、手紙書こうと思ってんだけどさ、拝啓のケイってどういう字?」

「あーやだ、だから中学くらい行っとけつってんだよ。いいか、拝啓のケイは経験のケイでもいいし、競馬のケイでもいいんだよ」

「やっぱあにきは頭いいよな、なんつっても中卒だもんなぁ」

こんな会話がやり取りされる1974~5年の最高傑作TVドラマ「傷だらけの天使」。
萩原健一演じる小暮修(オサム)を兄貴と慕う、水谷豊演じる乾亨(アキラ)の名コンビは当時の不良の間で随分と模倣されました。

「アキラっ! ちょとカッコつけてくっからよぉ」

「あにきぃ、おいらも連れてっておくれよ。後生だからさぁ、おいら一人じゃ淋しいよぉ」

ドラマは1話完結で、毎回バカの代表選手みたいな二人が、私立探偵の手先となって色々な事件に巻き込まれていくという、かなり乱暴なドラマでしたが、なんと言っても舞台が新宿{彼らの住処が新宿駅前の雑居ビルのペントハウス}だったこともあり、委員長に限らず新宿を根城にしていた道楽者は、こぞってこの二人のライフスタイルを追いかけました。

委員長とケイゾーのコンビも、このスタイルを模倣することで、毎日の道楽者人生を楽しんだのでありました。


久我山-新宿 (ケイゾーは井の頭線の久我山に住んでおりました)
氏名:乾亨(イヌイ・アキラと読む)

「おまえバカじゃねーの」本当にそう思った委員長でした。

「あにきは定期買わないの?」ケイゾーが委員長にアキラの真似で尋ねます。

「バカヤロー、ソウルマンはなぁ、定期みたいなダサいモンは持たないんだよ」

「あにき、カッコいい」

こんな感じで、オサムとアキラになりきる二人でした。
そして更に調子づく二人は、3日と空けず夜遊びを繰り返しました。
店でテキトーぬかして軟派が成立すると、委員長はビバヤングの下にある喫茶店「穂高」におねーちゃん達を誘います。
ケイゾーは速攻で家に帰って、自慢のサバンナを駆って新宿に戻ってきます。
夜の東京をほっつき歩くアフロとリーゼントの二人組は、朝日が昇るまで道楽に勤しんで、最後は直感サバンナの駐車場で夕方まで寝るっつーような、放蕩三昧、どーしょーもないバカでした。

電話ではお互いを「あにき」と呼びます。

そんな楽しい毎日が続いていたある日のこと、ケイゾーの彼女スネさんがついに我慢できず爆発しました。
スネさんはケイゾーのことを「あんたぁ」と呼びます。
ケイゾーはスネさんのことを「おまえ」と呼び捨てかまします。

「あんたぁ、遊んでばっかでいいの?車の借金どうすんの?」



委員長にもお鉢が回ってきます。
スネさんは委員長の本名・苗字に君付けで呼びます。

「○○君、ウチの人を引っ張り回すのもイイけど、仕事はきちんとさせてよね」

もうほとんど夫婦みたいな感じです。
委員長は返す言葉もありません。

ケイゾーがスネさんを諭します。
「あにきにはカンケーねぇことだろ。」

あきれ返るスネさん。
「あんた、○○君の舎弟なの」

委員長が答弁します。
「いや、舎弟とかじゃなくて、あにきとはとにかく気が合うんだよね」

混乱するスネさん。
「二人であにき、あにきって、気持ち悪いわよ、あんたたち」

スネさん、委員長をキッと睨みつけて言います。
「○○君て、ひょっとして男好き?」

「勘弁してくれよー、俺は女が好きだよぉー」

「おまえ、いい加減にしとけよ」

てなことで、スネさんの疑惑は中々晴れません。
そりゃ、本当に四六時中一緒に居ましたからね。
だからってスネさんの前で、軟派した子達とホテルへシケ込んだこととか言えるわきゃないし、女遊びしないときは、サバンナの駐車場でアンパン食ったりとか、もう本当にどーしょーもない大馬鹿野郎たちでしたから、スネさんが嫉妬するのも無理ないかな、と思っていた委員長でした。しかし、なんでこんなに意気投合したのか今でも不思議です。

さて、委員長に嫉妬するスネさんは強硬手段にでます。
ある晩、ケイゾーと委員長はスネさんに誘われて、歌舞伎町裏のスタッセビル地階にあった「シェラザード」という新しいディスコに行きました。
支配人がスネさんの朝高の先輩ということもあって、ボックス席で厚遇され、まんざらでもない委員長の前に、色黒で大柄、瞳パッチリ、頭チリチリ、アフロというよりはリーゼントに近い髪型のおねーちゃんが登場したのです。

「S子よ、スネの昔からの友達なんだ」(スネさんは自分のことスネって呼びます)

やたら愛想の良い元気印のS子は社交的で快活、声もでかいしハスキーなところも中々に好印象でした。
早速フロアに出て踊りだした委員長たちですが、踊ってみてまた驚いたのはS子のタッパです。
委員長もケイゾーも身長は170センチちょいといったところですが、このS子もほぼ同等、ガタイもしっかりしていて、下手すりゃ委員長より良いカラダしてました。
確かに踊りも豪快でうまかったし、顔もどちらかと言うと南方系ファンキーでしたから、すぐに馴染んでワキあいあい、楽しい夜が明けていきました。
閉店前のチークタイム、スネさんがそれとなく委員長とS子をフロアに連れ出し躍らせます。
少々照れる二人ですが、最後のチークってことで、委員長はS子の腰に手を回します。
おっ、と言う感じの手ごたえ、スポーツ選手のような筋肉質、S子の両手は委員長の肩にかかっていますが、ちと重い。

帰り際、スネさんが委員長にそれとなく言います。

「S子どぉ?今、彼氏いないんだって」

「やだ、スネさん、居ないのはホントだけどさぁ~、アハハ、いやだ~」

屈託のない笑い、委員長は嫌いではありませんでした。
ホント、性格はとっても良い子でした。
でも、相手だって選ぶ権利はあるし、委員長にも選択の余地くらいはあるはずです。
でも、二人並んで歩いてたら、オカマと宝塚のペアみたいじゃん、と率直に思った委員長でした。彼女には、たぶんもっとたくましいムキムキマンみたいな男が似合うのではないかなぁ、としみじみ思った委員長でもありました。

結局、S子とは付き合いませんでしたが、この後も随分と長く友達付き合いをしてもらいました。この4人で新島にも行ったし。。。。。





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最終更新日  2005年06月07日 08時51分09秒
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