まさにこの混沌としたアメリカ文化がそのまま当時の日本の踊り場にも反映され、ROCKバンドと黒人音楽が共存していたり、長髪ヒッピーとコンポラのリーゼントが同じ店で遊んでいたりと明確な色分けができていませんでした。 この時代のアメリカにおけるヤング・ジェネレーションが起こしたカルチャー・ムーブメントは、世界的な規模で同時代の若者たちに多大な影響を与えました。 ロック史上最高のコンサート「ウッドストック」、ミュージカル「ヘア」、ワッツ市で行われた黒人による黒人のためのコンサート「ワッツタックス」などなど。 音楽による文化革命が行われたといっても過言ではありません。 特に黒人について言えば、アフロ・アメリカンを強調し、今まで無理やり押し付けられてきた白人文化と決別すべく、「Black is beautiful」のスローガンと共に大きなアフロヘアと右手の握り拳(ゲンコツ印ですね)を高々と挙げるポーズが、瞬く間に黒人社会に広まっていきました。ミュージカル「ヘア」のテーマは髪を伸ばそう、でしたから、自然に生えてくる美しい髪を伸ばそうとアジって、ミリタリーの短髪に対して挑発したわけです。
そして黒人の合言葉は「I AM SOMEBODY!」でした。 「私は誰か」じゃありませんよ。Somebodyというのはひとかどの人物をさす言葉です。 立身出世したようなひとのことを、He became somebodyといった具合に、彼はひとかどの人物になった、といったような表現に使われるSOMEBODYです。