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2005年09月23日
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カテゴリ: カテゴリ未分類


新宿ディスコナイト~
Come on Girl, Come on Boy, SHINJUKU Disco Night,

遂に試作が出来上がりました。
1978年夏~新宿に集った道楽者達の手によって、センスのかけらもない曲が創作されたのでした。

新宿ディスコナイト
(でたー!ってそのまんまやんけ)

過去のヒット曲のデータから割り出した結果として、ご当地ソングがヒットする確立はかなり高く、しかもプロモーションには地元の商店街や地域振興会などが必ず協賛してくれると言う目論みもありました。更に、ブルーライト・ヨコハマの例からもわかるように、単純明快なゴロ合わせは覚えやすく親しみ易いという点からも大衆的なヒットの要素が盛り込まれています。

って、もっともらしい屁理屈をこねてますが、実はこの頭のリフレイン・フレーズは道楽者の得意技である成り行きで出来上がったものなんです。

(いわゆるサビと呼ばれるメインのメロディーのことです)
ところがディスコ・バージョンにするには、繰り返しのリフが頭(曲の出だしの部分です)に来た方がインパクトが強いという従来のディスコヒットのパターンを踏襲して、このサビメロをリフにして使うことにしたのです。
でもって、かけ声に当たるようなキャッチフレーズを考えようと言うことで、まずは間に合わせにそのまんまのゴロを並べてみたのでした。
最初に使ったゴロ合わせはブルーナイト・新宿でしたが、それじゃあんまりだってことでディスコナイトにしたんですね。
詩作した本人でさえ、ダッセェー、なんだこりゃ、ってなもんでしたが、中々上手い詩が浮かばず、この部分だけはまた後からハメ込めばいいや、みたいな軽い気持ちで作ってしまったのが実際の話です。
この作詞についてはあまり議論もなく、本当に成り行きで仕上がってしまいました。
歌謡ディスコ・ヒットという観点から言えば、もう少し気の利いた詩の方が良かったのですが、何と言ってもメージャーレーベルに切り込むという目標がありましたから、下手に中途半端な詩にして、ディスコも歌謡もダメということにでもなったらそれこそ道楽者の単なるどーらくで終わってしまいます。
それならば、ある程度色モノ扱いでも構わないから、自分達のテリトリーであるディスコを中心にした話題性を持たせようということになったのです。

さて原曲が出来上がったところで次のステップは編曲・アレンジです。
とはいうもののきちんとしたアレンジャーなどに知り合いはいませんし、そんな仕事を依頼するほどの予算もありません。
こうなったらアマチュアはアマチュアらしく、皆で音を出しながら煮詰めていこうじゃないかということになり、早速メンバーの招集です。


はい、ドラムスはもちろん彼です。腕は確か、顔は肉まんの石○青年です。
ベースはもちろん不良お坊ちゃんのゲルシーことシゲル君。
あとはギターと鍵盤を探さなくてはなりません。
そこで、石○君の顔の広さを見込んでメンバー探しをお願いしました。
当時石○君はアマの間では売れっ子ドラマー、引っ張りだこでしたから、彼が声をかければそれなりの腕の奴が来るだろうとの計算が働きました。

19歳にしてスタジオ・ミュージシャン目指していた彼の練習ノルマは1日最低6時間、そのために大学も二部(夜間)を選んだという、根性の若者でした。

ということで、彼の紹介で二十歳そこそこのギタリストH君がやってきました。
音楽学校でJAZZギターを専攻しているという彼は、南こうせつさんのような風貌で非常におとなしいみるからに学生っぽい青年でした。
更に、このH君の紹介で25歳のセミプロ鍵盤奏者T君に助っ人をお願いしました。
なんでもH君とT君は互いに息が合うセッション・メンバーということだったので、我らがバンドごっこには好都合でした。
さあ、これで立上げメンバーは確保しましたから、ここから先は音的な仕上げに掛かります。
この時点で各自の役割分担が整ってきました。
ロニーがプロデューサー、ムラちゃんがディレクター、ギャラはないけどスタジオミュージシャン3人と、バンドごっこお抱えのベーシスト1名、そしてメインヴォーカルアッちゃんという胡散臭い楽団がメージャーレーベル目指してスタートを切ったのです。

記念すべき第一回の練習、音出しは、お馴染み下北沢南口スタジオWHO‘S WHO。
今回はその場で録音もしようということで、ミキサー&テープデッキ付のAスタジオを借りました。といっても当時の機材ですから、マルチ録音一発録りです。
新大久保のアジトで作った詩作テープはすでにメンバーの手元に回してありましたから、各自の感性で演奏形態をイメージしてきています。
リズムはお馴染み4/4拍子ディスコ・ビートです。
ギターとキーボードの絡みでイントロをつけて、ブレイクを入れます。

さすがに腕達者のメンバーですからすぐに楽曲はまとまりましたが、どうも雰囲気的にはニューミュージック系です。(歌詞がなかったらさわやか系歌謡曲ですね)
もちろんメンバーには、ムラちゃんと委員長が何を目指してこんなことをやっているのか理解できるはずもありませんし、ディスコサウンドといわれてもピンと来ないのはもっともです。
全体の流れや、ソロパート、ブレイクなどのキメごとは大体整ったので、第一回目の練習はここまでにして、ムラちゃんと委員長、そしてアッちゃんは録りたての録音テープを早速アジトに持ち帰ってミーティングです。

「う~ん、これじゃちょっと軽すぎるよね」と委員長。

「いや、僕はこの感じ好きですよ、オフコースっぽいし」とアッちゃん。

「ブレイクとかはもうちょっとメリハリつけなきゃダメだろうな」とムラちゃん。

テンポも曲調も問題はなかったのですが、今ひとつしっくりきませんでした。
やはりプロのアレンジャーがいない素人、しかも俄か作りのバンドですから、そんなに簡単に自分達の描いたイメージが具現化できるはずがありません。
一度メンバーにもこのテープを聞かせてみて、皆のイメージを統一させてはどうだろう、という意見で一致し、早速テープをダビングして全員に回してみました。
とは言っても練習以外に顔を合わせることなど一度もないメンバーですから、次の練習日までは何もできません。
そんなこんなで翌週の二度目の練習が来ました。

演奏開始。

前回のまま何も変わっていません。
そりゃそうですよね。別に金貰ってるわけでもないし、好きで集まったバンドでもないし、余り真剣に考えてくれるわけはありません。
強いて言えば、シゲル君のチョッパーがシンプルになったことでしょうか。
彼は彼なりにディスコサウンドを聞き込んできて、それなりの音を考えてみたのでしょう。

ということで委員長とムラちゃんはまず、バスドラムの4拍打ちを強調させるように指示し、ブレイクも多少変えてみました。
当時ディスコで流行っていたエモーションズのベストオブマイラブという曲のブレイクを、そのまんまパクってハメこみました。
タカトントン、タカトントン、~タン、ターン!
おおっ、とばかりにディスコっぽくなった曲にアッちゃんも満足です。
更にベースとバスドラを重めに強調すると、それとなくディスコサウンドに聞こえてくるから不思議です。
ついでにギターソロもニューミュージック系のさわやかアドリブではなく、もっと臭くても良いから泣きを入れてくれるようにH君に指示すると、そこはそれ、だてに音楽学校に行ってるわけではありませんから、とってつけたようなフィードバックの利いたソロを無難にこなしてくれまました。

「OK!大体こんな感じでいけそうだから、次は本番前の最終仕上げってことでよろしくね」

すっかりプロデューサーに成りきってしまった委員長。
本当にこんなもんで良いのかいな、って不安もありましたが、所詮は道楽者のバンドごっこですから、後は得意技の出たトコ勝負に賭けるだけです。
そんなイケイケの委員長の横で暗~い顔したムラちゃんがぼそっと一言。

「ロニー、ところでB面はどうすんの」

が~ん! し、しまった~、すっかり忘れてた。
と言っても後の祭り。録音日はすでに決まっています。
皆のスケジュールや予算の面から見ても次の練習日がギリギリです。

「いざとなればB面はインストってことにしちゃえば良いじゃん」

開き直りの委員長の顔を見て泣きそうなほど暗くなるムラちゃんでした。

「心配ないって。大丈夫だよ、何とかなるから」

何の根拠もない発言ですが、いつも何とかなってきたんだから今回だって何とかなるさ。そう気楽に考える委員長でした。
そりゃまあ、確かに何とかはなるのでしょうが・・・・・。





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最終更新日  2005年09月23日 07時02分59秒
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