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2005年09月29日
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そしてこの時期、大手レコード会社もディスコをマーケットとした和製ヒットを着々と画策しておりました。
中でも委員長ライバル、ジョニーが所属するバンドBIBは、キングレコードから上田力氏のプロデュースで60年代のヒットをディスコアレンジでカバーしたアルバムを製作中でした。ちなみにシングルカットは「インディアン・リバー」でした。

もうひとつ、こちらも謎のヴォーカリストとして仕掛けられたトミーザビッチの「抱いて火をつけて~Give it to me one more time」でした。日本語ヴァージョンと英語ヴァージョンのセクシーなダンスナンバーでした。(これは結構マジでしたね。プロモでは黒人男性ダンサー二人がトミーに絡む演出で、結構いい味出してました。マジで艶やかでした)

更に、委員長がその昔壊れ系彼女のミキ嬢とお付き合いしていた頃、頻繁に出入りしていた新宿プレイハウスの箱バンドのツインヴォーカル・キューピッツがマキシマムという名でメージャーデビューを飾ったのでした。タイトルソングは「ナッシング」で、なんとTVドラマのチャーリーズエンジェルズのエンディングテーマとしてオンエアされました。

他にも大橋純子とみのやセントラルステーションも大活躍してましたね。
シンプルラブがオカマダンスでディスコヒットして気を良くしたのか、ファンキー・リトル・クイニー(Funky Little Quinee)なんていうかなりヘビーな曲も出しました。
バックは名前からしてグラハム・セントラルステーションの擬似バンドですが、みのやさんのチョッパーベースはラリー・グラハムに劣らず重くて渋かったですね。
ただ、いつものように楽曲が歌謡曲ポップス・アレンジなので踊り辛い曲でした。

この曲も出だしから重たいチョッパーのFUNKサウンドなのですが、ブレイクしていきなりメローに落とし込んでしまうため、踊る方にとってはここで一気にシラけてしまいます。
一般的に音楽ディレクターや、アレンジャーにしてみれば、一本調子で単調なワンパターンリズムのディスコサウンドはバカバカしくて嫌いだったのではないかと思われます。
聞かせる音楽としてすぐに凝ったアレンジにしてしまうのでしょうね。

この感覚というのが、実は建築デザインにも似たようなところがあるということを後年しみじみと感じた委員長でした。
あるビルのデザインなど、ともするとその建物の機能とは関係なく、いかにもバリエーションのためとしか思えないような段差が付けてあったりすることをよく目にします。
どうしてこんなところに階段とか段差が必要なのか判らないものや、機能を優先するのならば画一した平面にした方が便利なのに、といったケースにも何度か遭遇しました。
ディスコサウンドも同じようなところがあって、なんでこんなところにブレイクを入れて曲調を優雅にしてしまうんだろうとか、不必要なメリハリが目立ってしまって、踊る側の雰囲気をぶち壊しているのも少なからずありました。
もっと簡単に考えてシンプルにすれば踊りやすくてヒットしそうな曲も随分とあったのですが、アレンジャーやディレクター、プロデューサーの知名度や権威に縋った音創りが行われた結果のような気がします。
まあ、当時はディスコの専門家なんて居ませんでしたから無理もないんですけどね。
だからこそディスコDJが重宝がられたというところも多分にあります。

言ってみればこのあたりの業界の仕組みが逆に足枷となり、和製ディスコヒットが生み出されなかった理由と言えるのではないでしょうか。

山下達郎のボンバーなんて曲はモロにディスコサウンドでしたよね。本人もアイズレー・ブラザースを意識して創ったとは言っていましたが、アーティストによってセンスの差は相当にあったような気がします。後のスペクトラムなどはアースウィンド&ファイヤーのコピーっぽかったし、ゴダイゴなんてのはかなり時代を先取りしていたような気がします。
どんなに名のあるアレンジャーでも、ディスコサウンドという音は創れてもヒットは創作できなかったってことですね。

委員長は今でも思っているのですが、日本という国はインターナショナル・バンド、あるいはインターナショナル・ヒットを作るという難しさにおいては突出しているのではないかという気がします。文化やファッションの殆どがアメリカの物真似だし、それが当たり前のようになっているくせにほとんどの国民は満足に英語も話せません。
これだけアメリカに近い(というよりは傘下の)国だというのに、うわべは真似するくせに中味は島国根性出し丸です。(カタカナの外来語が良い例ですよね)
最近ではウタダヒカルさんのようなボーダーレスな歌手も登場してきていますが、楽屋というか業界側は、未だに邦楽と洋楽の壁できっちり仕切られているように見受けられます。


と言っても、決して英語圏へ出ることが偉いとか、手放しでそれが素晴らしいことだと言ってるわけではありません
ところが、これに比べて日本のマーケット自体がどうもついていっていないように思えます。というよりは、ついていくつもりがないのか、わざとボーダーを作っているようにも思えます。(ここにも生産効率の弊害というか、生産活動による精神性への侵害が見え隠れしていますね)

まあ、こんな状況も何れはネット配信などの流通機構の革命から、販売会社のテリトリーが崩れ落ちるのも時間の問題のような気がしますが、プロダクション側なども利益ばかり(それもぼろ儲け)を優先させずに、ポップカルチャーとしてのアーティストの育成に重点を置いて頂きたいですね。この仕組みって、要は消費者をアホだと思っているわけですから、買う方も少しは考え方を変えていかなければ音楽業界というか、ポップアーティストはいつまで経っても井の中の蛙で終わってしまうでしょうね。
(目を覚ませ!Open your eyesっていうかOpen our eyesです)

最近のロックバンドの中には「そろそろ日本のロックも自分達の歴史に自信を持とう」などという姿勢も出てきて、米ロックへのコンプレックスから脱却しつつあります。
ラウドネスなんてのはその先駆けの急先鋒ではなかったでしょうか。
また、逆に海外のアーティストやミュージシャンも日本人の持つ独自の感性を認めてくれるようにもなってきたと思いますし、実際にメンバーとして融合しているアーティストもかなりの数になってきています。
あえて日本語にこだわったロックや邦楽との融合など、本気でアートしている人たちが増えてきているのも事実で、ことのほか商業ベースとのギャップが目立つように思えます。

アニメやコンピュータのリーダーシップもさることながら、日本という四季のある素晴らしい国の感性を大事にすることが、新たな国際化を推し進める起動力になることに気が付き始めたアーティストが増えてきたことでもあるのでしょう。
ですからリスナーもそれなりに感性を高めていくべきで、その仲介役となるレコード会社(制作販売会社)も消費者を誘導するようなマーケティング・コンセプトを描いていただきたいものです。
もう物真似アーティストからは卒業すべきではないかと思います。
何でもアメリカの真似ばかりせず、日本人の感性でROCKしてはいかがでしょうか。
そういった意味では、ディスコ(クラブ)ダンスや音楽も、すでに30年以上の歴史があるのですから、オリジナリティを持っても良いのではないでしょうかね。

ところが、日本でオリジナリティって言い出すとすぐにラップを日本語でやってみたり、着物着てJAZZを演奏してみたりとかしますけど、そう言う意味ではないんですよね。
それはそれでまた面白い試みかもしれませんが、英語と日本語の語感や韻を踏むセンスなんてのは、元々言葉の成り立ちからして違うし、ラップという音楽形態が生まれた「遊び」自体が違うのですから、パターンのフレームだけ持ってきて中味を和製にしたところで、それはやっぱり猿真似でしかありません。

アーティストも本気でラップをやりたいのなら、最低でも英語で勝負して唸らせるだけの技術を持った上で、日本語との融合を試みて欲しいですね。
リスナーの方々にもお聞きしたいのですが、あんなお経や念仏みたいな日本語のラップを聴いて、本当に楽しく踊ったり出来るんですかね?
まあ、踊りはリズムさえ鳴ってれば踊れますけど、メッセージ・ラップとか風刺ラップとか、本当に聞き取って感じるものがあるのでしょうか?
英語がわからないから日本語でやるってことなら、フレームもオリジナルに変えた方が良いと思います。何もヒップホップだけがラップじゃないと思うし。

更に社会的なメッセージを持つなら、パンクみたいなやり方だってあるわけだし、ROCKするってことはある意味PASSIONだと思いますから、HEART~SOUL~SPRITを感じさせることができなければ、どこまでいってもプラスティックのままですね。
委員長は個人的に言わせて貰うと、日本語のラップは大変気持ちの悪い印象を持っています。
一番気になるのがファッションですね。だって姿形は完璧にアメリカのHIPHOP系そのまんまでしょ。でもラップは日本語。
これでは猿真似と言われても仕方ありませんよね。格好はしっかりHIPHOPになりきっているのに、英語がしゃべれないから日本語でやるっていう、その姿勢が姑息でHIPHOPしてませんよね。

アメリカ人のまんがオタクですら、オリジナルを読みたいからって日本語勉強してますよ。
要はそれだけPASSIONが違うってことじゃないですか。お手軽なファッションで文化を模擬しては失礼ではないでしょうか。
あくまで英語を否定して日本語でやるというなら、ファッションも日本色にした方が良いと思います。

ということでまたも話が逸脱してしまいましたが、最近のニッポンのアーティストの活躍は委員長の時代の頃に比べるとかなりハイレベルなものだと思います。
色々なジャンルで続々と傑出したアーティストが飛び出していますよね。
飛び出すのは良いんですけど、日本のこの体質に幻滅してどんどん国を飛び出しちゃっているような気がしてなりません。
これってある意味、才能あるアーティストの国外流出というか国益の損失ですよね。

これだけ素晴らしい感性を持ったアーティストが生まれてきているというのに、業界ではメシのネタ以外にしか料理できないってことが残念ですね。
結論から言わせて貰えば、権威主義的というか、名前だけのプロデューサーとかディレクターとかが多すぎるのではないでしょうか。コマーシャル・アートばかりを追求した結果が今のニッポンの音楽業界のような気がします。
今の現役アーティストの方々には是非とも、委員長のようなオッサンたちが若い頃夢見たインターナショナル・ドリームを追求して頂きたいと思います。さらにアートファンももっと質の向上を目指して頂きたいですね。
それも国外に活路を求めるのではなくて、このニッポンの地から発進して頂きたいと願うばかりです。
もちろん委員長のようなオッサン達も、爺なりのメッセージを社会に送り続けることで夢の一端を担いたいと思っております。
合言葉は「ONE NATION UNDER A GRROVE」、GROOVEの下、世界はひとつ!
もっと本気で遊ぼう!ってことですネ。
(って今日はだいぶ話が飛んでしまいました・・・・)





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最終更新日  2005年09月29日 07時49分51秒
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