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2005年10月05日
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カテゴリ: カテゴリ未分類

最終レコーディングが完了した翌日、いよいいよミックスダウンが行われました。
今まで録音した各トラックごとに最終的な音質調整を行い、バランスを整え、アンサンブルの確認を行ってひとつの楽曲としてまとめます。

いつものように夕方の5時過ぎにスタジオに入ると、すでに渡部氏とディレクターは作業に入っており、委員長はその時初めて全てのトラックを聞きました。
そしてなんと驚いたことに、コンガ他パーカッションが入っているではありませんか。更にギターソロに入る前のパートにはストリングス(バイオリン)も入っています。
渡部氏の話によると午前中にこの二つを録ったとのことでした。
(1~2時間で仕上げたようです。しかもパーカションは斉藤ノブさんとのことでした)
なるほど、これがスタジオの仕事、プロの職人技というのはこういうことだと悟った委員長でした。
こうしてプロの職人の手で再編集された新宿ディスコナイトは、見違えるほど立派なディスコ歌謡曲として生まれ変わったのでした。
そして、音楽をヤルってことの意味を深く味わった委員長は、この時から完璧に音楽という名の媚薬に嵌り、プレーヤーという芸人に当てられるスポットライトの麻薬に染まっていったのでした。


そう意気込む委員長でしたが、この時関わったゴミ連中の誰もが同じようなことを考えていたわけで、そうなってくると誰もが自分主体に話を持っていこうとしますから、いよいよ陰険な関係になっていきます。

まずはレコーディング終了の打ち上げと言うことで、渡部氏がトゥモローUSAにやってきました。
早速委員長が呼ばれてタレント・バンドの企画話に入ります。
ここで何故かジュリーが同席して、しっかり仲介役になっています。

「ところで、ムラ○君は何を怒っているの?」
そう渡部氏に言われた委員長は、ムラちゃんがこのところ渡部氏に対して不機嫌な態度であったことは知っていましたが、実際のところどうなっているのかピンと来ませんでした。

「いや、怒っているとかいうんじゃなくて、ちょっと色々ありまして」
そうとしか言いようのない委員長でした。

「みんなムラが悪いんだよ、せっかくの話に水を差す様なことばっかり言って」
とジュリーが合いの手を入れるように渡部氏に言い捨てました。

委員長はジュリーに一体どういうことなのか問い詰めると、じゃあ教えてやろうというような態度で、さも秘密を暴露するような口ぶりで語り始めたのです。



が~んって感じでした。ショックでしたね。だって、元々はジュリーの鼻を明かしてやろうって始めたことなのに、その裏でジュリーとつるんでたなんて話を聞かされたのですから、まさしく寝耳に水ってものです。

「でさあ、メンバーにはヨンタナも入ってたんだよね。それでムラが彼を照明係としてUSAに連れて来たんだよ。だから俺が口利いてやったわけ」

ふ~ん、これでヨンタナがブツブツとごねてた理由が解りました。

「それで、ロニーにも印税の話とか著作権の話とか持ちかけたりしたんだろ?」

「いや、俺にはそんな話はなかったよ」


「いずれにせよ、ムラってのは結構狡賢いヤツだから気をつけた方が良いぜ」

「ふ~ん。全然知らなかったよ。そんなことがあったなんて・・・・」

委員長は相当落ち込みました。
頭の中では、あの新大久保のアパートで死ぬほど笑ったムラちゃんの顔が浮かんできます。俺達の関係にウソはなかったはず。そう思えば思うほど悲しみと怒りが入り混じった感情で混乱するばかりです。

お調子者の委員長もさすがに今回ばかりはショックが大きくて、自分でもどうしたら良いのか判断もつきません。

「ムラを呼んで皆の前ではっきりさせよう」
そう言ってジュリーはUSAの楽屋に全員を召集しました。

これこれしかじか、ジュリーがコトの経緯を説明してムラちゃんに回答を求めます。

「別にジュリーのバンドは俺の方から頼んだんじゃなくて、ジュリーから声かけられたから話に乗ったまでのことじゃない」
ムラちゃんも多少興奮して語気が荒くなってます。

「じゃあ俺のバンドとロニーのバンドを同時にやってたってわけだろ。それを何でお互いに隠していたんだよ」
ジュリーが核心に触れる部分を問い詰めます。

「だってお互いに別の話だし、何もわざわざ話す必要もないだろ」

「でもオレたちはみんな仲間じゃないの?」
でましたジュリーお得意の友情話。

「そうは言ってもジュリーもロニーもお互い仲悪かったじゃない」

ここで委員長もちょっとカチンときました。
じゃあ今まで俺達が抱いていたジュリーに対する気持ちは、ただ俺に付き合っていただけということなの?

「俺には正直に言って欲しかったな」
委員長の本音です。道楽者の得意技は自信過剰ですから、ジュリーになびいたのも所詮は芝居で、最終的には俺達の絆の方が深いはずと勝手な思い込みがあります。

「でもよぉ、別のバンドだって言うんなら、なんで石○とかを連れてきたわけ?」

が~ん、が~ん、ヨンタナの爆弾発言にダブルショックの委員長。

「えっ、ジュリーのバンドにも入ってたの?」

「ムラの言うように別のバンドでやろうっていうんなら、ロニーのバンドと同じメンツ使うのはちょっとおかしいんじゃねぇの」
ヨンタナが確信を突きました。

「別にロニーのバンドとかジュリーのバンドとか、決まったメンバーでもないし、手伝ってもらっただけのことだろ」

ムラちゃんはたぶんバンドがやりたかったのです。
「ムラちゃん、ベース弾きたかったの?」

「そういうわけじゃないよ」

「やりたいならやりたいって正直に言えばいいじゃない」
心とは裏腹に語気が荒くなる委員長でした。

「そんなんじゃないよ」

「ロニーには印税が入るけど俺には何も無いって言ってたよな」
ジュリーが更に追い討ちをかけます。

「そんならあげるよ。今更印税なんて欲しく無いよ。欲しいなら欲しいって言えばいいじゃん。そんなのが欲しくてやったんじゃないよ俺は」
段々興奮してきた委員長、自分でもよくわからなくなってきてます。

「そんなんじゃないって」

「じゃ、どんなんだよ」

ロニーとムラの仲違い。
コトの善悪、内容はともかく、皆が望んだ通りの結末を迎えることになりました。
結局は戦友を見放した委員長でした。(といっても委員長の方が年下だったし、ことの奥行きを見据えて判断できるほどまだ人間が練れてませんでしたからね)
同志と信じて一緒に戦ってきた友に裏切られたという観念で、頭の中は埋め尽くされていました。

歳を取って当時を振り返ってみれば、ムラちゃんはやっぱりベースを弾いていたかったのだろうなぁと思いますし、そんな気持ちをもう少し解ってやれたらお互いの人生も変わっていたのかなぁなどと思います。
回りに扇動されてうまく担がれた自分を恥ずかしく思います。
一番単純に皆の思惑通り動かされたのは、何のことはないこの私でした。
自分では欲のない方だと思っていましたが、今にして思えばやはり自分もセコイ欲に引きずられて自然とうまく立ち回っていたのでしょうね。
更に、ロニーとムラの成功が妬ましかった思惑ってのも少なからず作動していたのでしょう。自分も含めて所詮はゴミの集まりでしたからね。
「遊び」っていうのは「利害」の無いものほど楽しく続くものですから、一旦そこに金銭欲みたいなものが芽生えると骨肉の争いに発展してしまうものなのですね。





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最終更新日  2005年10月05日 07時07分59秒
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読んでいて・・  
てり さん
当時のロニーの仲間達も読んでくれて・・

当時に対する思いを整理してくれたらいいなぁって思っちゃいました。

(2005年10月07日 02時54分25秒)

Re:読んでいて・・(10/05)  
RONNYジイ  さん
てりさん

ありがとうございます。
でも、こうして当時のことを語れるのもテリーとの出会いがあったからで、この数十年ぶりの再会を大事にしていきたいと思っています。
過去はどうやったって消せないし取り戻すことは出来ないけど、その延長線上に今がある以上、少しは奥行きのある生き方をしないとね。
当時の仲間にも申し訳ないから・・・・。
お互いマダマダFUNKYに頑張りましょう!
Get the funk out ma face.
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(2005年10月07日 07時06分54秒)

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