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2005年10月14日
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1979年第二次ディスコブームに沸く新宿歌舞伎町。
当時のDJ業界は概ね3つの大きな枠で色分けされていました。
トゥモトローUSAのチーフDJジュリーを頭としたグループ、最大手カンタベリーチェーン・グループそしてチェスターバリー、ミルキーウェイ、ニューヨーク・ニューヨーク等を中心としたグループの三つが大枠で、更に各メンバーが横に繋がった形で広がっていました。
グループと表現しましたが、それぞれが明確な枠で括られていたわけではなく、当然人間的な好き嫌いもあったし、所属した会社の枠を元に線を引いただけのことです。
ただし、同系列の店でも仲の良し悪しはありましたから、会社とDJグループの関係はまたひとつ別といった感じでしたね。
もちろんレコード会社との関係が強ければ強いほど名が通っていたということを考えれば、やはりこの業界の先駆け、先鞭をつけたのは間違いなく鈴木昇二ことジュリーと言えるでしょう。後はみな結局、彼の後追いだったように思います。
更にゴタゴタは委員長の所ばかりではなくどこもみな似たり寄ったりで、店の単位で言えば足の引っ張り合いや派閥争いみたいなことがあったわけです。(やっぱり貧乏が悪いんでしょうね)

そして、新宿以外の活動でもうひとつH君のグループが結構テリトリーを広げていて、このグループにはチェングやボビー、ジョニー、モケ(女性ですね)とかが居て、ちょっと毛色の変わったDJグループでした。どちらかと言うとブロードキャスティング系とも繋がりがあり、単なるディスコDJとはちょっと違う感じでした。チェングに代表されるように、当時ではまだ珍しかったバイリンガルも結構いて、テレビ、ラジオの音楽リポーターなどの仕事も手がけておりました。

こういった派閥とは別に、利害によってグループと関わるようなDJも随分といました。

そしてレコード会社も効率よくプロモーション活動をするために、横の繋がりをつけていってDJ会議などと言うセッションを設けては、一度に都内のDJを集めて各社でプレゼンをするなんていうスタイルも出始めてきました。

こうなってくると、DJの動員数とか、所属メンバーの数とかがレコード会社への売り込みというか、結構なアピールに繋がりますから、どこのグループもできるだけ数を増やして会議に乗り込むなどという姑息な手段も取られるようになりました。(なんか政治家みたいですね)
もちろんこういったことに元々無関心だった奴らも居たわけですが、まわりが皆動き出して浮き足立ってどこかのグループに巻き込まれていったなんてこともありました。

まあそれでも新宿で昔からの顔なじみといえば数も限られてきますから、そこはそれ、やはり古株はお互いに立場を尊重しあったりしますので、どうしても派閥となって現れてくるのは仕方のなかったことだと思います。
現にポップコーンの山ちゃんこと山田氏などは、もともと池袋アダムスでホール主任をやっていた頃ジュリーがサラを回していたので、後にDJになってからもジュリーにはやはり頭が上がりませんでしたしね。歳は全然上だったですけどね。
だから結局は後追いで来たDJは、ジュリー、みつぐ、イサムなどの古株とはどうしても折り合いが合わず、煙たく思っていたのではないでしょうか。
まあ、そんな流れで業界も自然と色分けされていったわけです。

さて委員長はと言えば、生意気にもこの頃はもうすでに一丁前なミュージシャン気取りでしたから、DJには少々興味が薄れてきていて自分のバンドを持つためにシコシコとドンバ修行に明け暮れておりました。
高円寺亀屋マンションにはシゲルをはじめ、ヨンタナやシンジなどが集まるようになり、仕事前の昼間はそんなバンド小僧の溜まり場と化していました。
C子のルームメイトのKも服飾の専門学校を無事卒業し、地元でTシャツ屋などを起業するため清水市に戻って行きました。
マンションの契約は2年だったので、残りの1年は委員長とC子で借りるという話でそのまま住み着いてしまった委員長でした。

だってそうでしょ、過去振り返ってみても、みなおねーちゃんのウチに住み着いてしまうという得意技でここまできてしまったわけですから、いよいよヤドカリも最後の宿を決めたと言うようなことになるのでしょうか。

週に2~3度はこうしてドンバ仲間が寄って来てはウダウダしてましたが、やはり師匠的な存在はヨンタナになるわけで、当時の彼はROCKを卒業してすでにJAZZの世界に入りつつあり、仕事も立川のキャバレーでBIG BANDの仕事をしていました。
更にC子は大学に休学届けを出し、JAZZヴォーカルの修行に入ることを決意したのでした。彼女の歌の先生の紹介で、スマイリー小原さん(知ってますか?)が経営するクラブ「同期」でホステス兼歌手の仕事を始めました。
場所は歌舞伎町の裏、東宝会館の目と鼻の先でしたから、C子も委員長共々二人して夜の新宿にドップリと浸かっていくことになりました。

委員長と同年代くらいの方ならばご存知でしょうが、スマイリー小原さんと言えばその昔、お茶の間の話題を独占していたテレビのバラエティー・ショー番組「シャボン玉ホリデー」でバンマスをしていた人です。

そんな業界の大先輩が経営するクラブで唄うとなれば、修行もさることながら顔を売るには最高の環境で、彼女としてみれば夢の第一歩を踏み出したことになります。

更に委員長はレコードリリースもしたし、新宿の大型店で花形(笑)DJを努め、業界の古株として顔も売れ始め、まさに絶好調この上ないバラ色の道楽者人生を謳歌しておりました。そしてトゥモローUSAとワンプラスワンを中心にジュリー・グループは更に勢力拡大の道へと進んでいきました。
まずは、ジュリーがブルさんこと渡辺氏と開業した輸入盤セールスで関わり、後にジュリーの鞄持ちのようになっていった花見キョンは、サム岡田と共にDJチームKOOLなどというグループを作り新小岩から高田馬場「リチャード三世」へ潜り込みました。
このリチャード三世というディスコは日拓グループの経営で、高田馬場の駅前に早稲田の学生を狙った喫茶店、パブ、ディスコなど取り込んだ自社ビルの中にありました。
もちろん同ビルのメインは不動産業務でしたが、一時はプロ野球チームまで抱え込んだ日拓ホームスは当時異色の大手企業でありました。

そんなジュリー・グループの構成はといえば、ジュリー、ロニー、ヒロシ、サム岡田、花見キョン、トモミ(後にトミーと名乗る・笑)、リト、レビン、番外ですがジョー、といったラインアップに加え、日本フォノグラムの渡部ピカイチ氏、RCAレコードのK部長、アルファレコード販促の○林氏、ダイタン商事から日本フォノグラムに転職したA氏、キングレコードの荒○氏などの後援会が出来上がっていました。
また、ジュリーは委員長との往年のコンビ復活に加えて後援会の後押しもあり、各種ダンスコンテストの仕込みやダンス・イベントの手伝いなども手がけ、テレビ、ラジオなどにもチョコチョコ顔を出すようになっていきました。

そして、あのテディ団氏がイギリスで優勝を飾った世界ダンス選手権の日本地区予選が行われたのもこの頃だったと思います。
実は委員長もこの大会に出場したんですね。
世界大会ということでジュリーや渡部氏なども出場を勧めてくれましたので、結構その気になって出かけて行ったのですが、会場受付に全日本ディスコ協会会長の姿を見たときに委員長のつかの間の夢はガラガラと音を立てて崩れていきました。
委員長自身はこれでダンスの夢にケジメをつけるつもりでの出場でしたが、受付でのこの一瞬の出来事は言葉では表現できない感情を抱かせました。
表すべき言葉が見当たりませんが、空虚な気持ちというか、それまでの情熱が一気に萎えたという感じでした。
結局、コンテストのステージではオカマダンスやコザックダンスなどでおちゃらけてしまい、イベントを盛り上げるサクラ役に回ってしまいました。
この時応援に来てくれた面々は、教授こと玉三郎などを筆頭にそれまで委員長が関わってきた道楽者軍団でしたが、この委員長のふざけた態度に皆大変がっかりしておりました。

「これがファンキーってことさ」

などと嘯いてみたりしましたが、何故か心の中では空虚な気持ちとは裏腹に今までのモヤモヤが吹っ切れたようにひとつの節目になった感じでした。
このコンテスト以後、委員長自身が本気で踊ることは二度とありませんでした。
自分自身の中でまたひとつの時代が終わったということでもありました。
ってちょっとカッコつけすぎですね。。。。。





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最終更新日  2005年10月22日 22時49分17秒
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