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2005年12月18日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
いや~泣けた、泣けました。
浅田先輩ありがとうござんした。

昨晩徹夜して一気に読みました。
そしてとにかく色々と考えさせられました。
まず読んでて思ったのは、この著者浅田次郎氏は本物のアウトローだと確信したことです。
それは「人」が「人」という種の中で生きていく理不尽さや、人自らが創り出した世界であるにもかかわらず、その世界に更なる矛盾を次々と生み出し、なおかつそれらのひとつも解決できずに進んでいく存在そのものである「人」が描かれているからです。

俗っぽい言い方をすれば、この著者は相当な修羅場を体験されてきたであろうことが伺えるし、おそらく色々な世の中の「枠」に身を置きながらも「人」としての存在を見てきた方なのではないでしょうか。
たぶんそれは著者ご自身が、人間の存在そのものである「生」と「死」を目の当たりにして得た哲学がそこ描かれているのではないかと思えるからです。

私の読み方はやはりアウトローとしての共感であり、それは法という秩序では括り切れない自身の生き方と、人の世とのかかわり方に対する哲学のようなものでもあります。


そして物語は、最後の最後まで自身の生き方を貫いた下級武士の壮絶な生き様を追っていくことで、更にその人にかかわった人たちの生き様がひとつづつ掘り起こされていきます。
小さな東北の村の一家族から、その所属する藩、更に国、更に世界、最後には時代というふうに大きなうねりの中に飲み込まれていく人間、しかしそのすべてを生み出したのは人間自身であるという救いのない哀しさが、過去の物語としてではなく、今現在を生きる私自身の心の中に斬り込まれた感があります。

無いものの中の幸せとでも言うのでしょうか。
不自由の中の自由というようなものを考えさせられました。
そして私自身の著書への共感は社会の法と仲間の絆の関係でした。
これは未だに私が一貫して拘る生き方でもあります。
家族と仲間の絆、言い方を変えれば「掟」とでも言うのでしょうか、そこにこそ自身の存在価値があるので、その絆は社会で定められた法よりも重いということです。
私自身は著書の主人公ほど献身、犠牲で「絆」を体現してはおりませんが、少なくとも社会的な法によって家族や仲間の絆が左右されるような生き方をしてこなかったことを誇りとしてますし、これは死ぬまで変わることのない生き方でもあります。

今日は大変堅苦しい話になってしまいましたが、それほど考えさせる「本」にしばらくぶりに出会った感動をお伝えしたくてノーガキをこかせていただきました。
浅田先輩(私はこう呼ばせていただくことにします)はやはり思ったとおり、只者ではありませんでした。





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最終更新日  2005年12月18日 09時30分45秒
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