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2006年02月21日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日はちょっと興味深いお話をご紹介しましょう。
千葉県旭市で農場を営まれる農場主、大松秀雄(おおまつ・ひでお)さんのお話です。
これは4年ほど前のインタビュー記録からの抜粋なんですが、私自身も感銘を受けたのでデータとして保管しておいたものです。
長くなるので、今日と明日の二日間に別けて載せます。
ということでまずはパート1。
(青字は私のコメントです。でしゃばってゴメンネ/笑)

「お日様と風のあたる鶏舎で」

 日本には1億4000万羽のニワトリがいるけど、その半分は、真っ暗な風も日光もあたらないところで、アメリカのミールや肉骨粉やって育てる。なぜって?飼料は外国のが安いし、暗らけりゃ無駄に動かないから餌も食べない。卵だけ生ませるなら効率がいいのさ。そのかわり病気になるからその餌にはいっぱい抗生物質とかクスリが入っている。それが、みなさんがスーパーで買ってる10個100円とかの卵だよ。
うちの農場は今、58000羽の鶏を飼っているけど、同じ広さでだいたい60万羽を飼うのがふつうだ。10倍だね。



 うちの鶏はほら、鶏舎みてごらん、風は通るし日も当たる。だからニワトリが元気なんだよ。不健康な親鶏から健康な卵ができるはずがない。ん?なんで鶏舎に雄鶏がまじってるって?そりゃあ、あんた、こうして話をするのもわしだって聞き手に女の人がいるといないとじゃ気合いが違うよ(笑い)。鶏だって一緒さ。卵産もうという意欲が、鶏舎に雄がいるといないとじゃあ違うわ。あはは。ほんとうだよ。

実に奥行きのあるお話ですね(笑)
やっぱり男と女は緊張の中にこそ生きる張り合いが生まれるのです。


「大松農場の蜘蛛の巣がはった鶏舎」

このあいだ見学してきた農場は17億円の売り上げがあったな。でも、卵そのものの質はうちのほうが断然上だよ。ま、自然農場とかいってるけど、売り方がうまいのは確かだけどねえ・・・わし下手でね(苦笑)。でも、このあいだカルフールってフランスのスーパーからバイヤーが買いにきた。うちの卵なら1個60円でも売れるっていって、契約を結んだんだよ。バイヤーはフランス人だったけど、「肉骨粉で狂牛病が発生する可能性は20年も前からわかっていたから、当時から対策をたてて、安全な食肉を供給する体制をとってきた。だから当社はまったく被害がなかった」ってさ。

 いや別にカルフールの肩を持つわけではなくてね。そのバイヤー自身、自分が病気をして食物の大切さに気がついたという経験を人だった。そういう勉強をしている日本のスーパーのバイヤーにあったことがないのさ。日本のバイヤーはみな「売れるかどうか」とか「利益があがるかどうか」とかしか頭にないけど、このフランス人は・・・なんとか・ベネティさんとかいったな、「まず、安全なものを客に提供する」って当たり前のことをいって、やってた10万頭の牛を肉骨粉なんかあたえずに、自前で安全な食肉を育てていたっていうからえらい。



「大病と断食療法」

わしが食べ物の重要さに気がついたのも若い頃病気したからだ。

 いや、昔はね、わしも「オートバイ買いたい」ってふつうの、ばあちゃんっ子だったのよ。ただ、兄貴も弟もはやく死んで、17,8歳のころ大病してさ、腎臓も肝臓も、そこいらじゅう悪くてね。千葉はすごい病院があってさ、その院長先生が専属のようにみてくれたけど何年もよくならなくて、とうとう人にきいた静岡県の断食道場にいったのよ。

 そこで、まったく薬つかわないで、虫下し飲まされて、水だけ飲んで2週間断食したあと玄米たべてたら40日で治ってしまったのさ。もうひょろひょろに痩せたけど、気分は爽快だった。なんせ3年病院で治らなかった病気がそれだけで治ってしまったのだもの。わしは、それから食べ物がいかに大事か、それつくる百姓の仕事がいかに大事かわかったさ。そんで当時は鶏3,40羽いたかなあ、それが1000羽になりゃ嫁さんもらえるっていわれて、一生懸命やったさ。

 気がついたらわし39歳でやっと嫁さんもらえたの・・・そう思ったのよ。そしたら友達が「大松、おまえもう一度年数え直してみろ」って言うから「変なこと言うなあ」と思ったけど、数えてみたらわし、49歳だった・・・(笑い)

いいですねぇ、こののんびりした感覚。まさに生きているって実感が湧いてきますね。
見てくれとか、歳とか、飛び越えた現実がそこにありますよね。
後半のパート2は更にヒートアップしていきますよ。
明日をお楽しみに。


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最終更新日  2006年02月22日 07時13分42秒
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