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2007年02月28日
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逆に、デタラメな生き方をしている人、ハチャメチャなヤツとか呼ばれる人間について今日はお話したいと思います。

フツー、人は色々なお約束に縛られて生きていますから、時にはこのシバリをぶち切って大暴れしてみたいという潜在的願望を抱いているものです。
だからといって、これを実際に行う人はまずいません。
そんな鬱積したFEELINGを発散させるために、人は趣味とか娯楽とか、あるいは映画やドラマなど、その中に自身の感情を移入してカタルシスを味わいます。

ちょっと危ない道に入ると、SMクラブとか(笑)、女装とか、同性愛とか、非日常空間に倒錯した快感を求めてしまったりすることもありますが、一般的には適度な「お遊び」の世界で充分に発散できるものです。(最近は皆ちょっと危なくなってきているようですが)

では、この一般人がストレスを吐き出すための舞台を運営している人たちの場合はどうでしょうか。
たとえば、クラブの従業員や風俗系に従事する人々(笑)、あるいは組関係の方々など、俗にいう裏の世界みたいなところに身を置かれる人たちのカタルシスはどのようなことになっているのでしょうか。

最近のことは良くわかりませんが、私の時代で言うならば、「一線を越えてしまうヤツ」というのが結構おりました。(笑)

これらの人物像は、比較的誰もが期待している生き方を実際に体現する人ということになります。
まあ、他人はそういった人たちを憧憬の目でみつつも、こんなんなっちゃダメだ、とか自分に言い聞かせるための絶好のモデルのようなものでもあり、その感情的根拠は少々複雑です。
まあ、簡単に言っちゃうと、「すげーな、あいつホントにやっちゃたよ」みたいな絶賛の裏では「あーあ、馬鹿だなぁ、これで人生棒に振っちゃったな」という、極めて冷静なアナリストのような評価をされるような生き様ということですね。

その昔、銀座のクラブ界隈で働く男達の中に、ことのほか男を売っている兄ィがおりました。ちょっと小柄でしたが、筋肉質の体に少々ボクシングなどの心得もあり、ケンカといえば真っ先に飛び出していくというような、「男」看板を掲げたトッポイ兄ィでした。

ある日、店のスーホ(ホステスさんですね)が売掛金の回収が出来ず涙を流しているのを見て、この兄ィは持ち前の義侠心を発揮してツケ払いの悪い客の下へ取り立てに出向いたのでした。まあ、よくある話ですね。いい加減ツケがかさんでくるとスーホの給料だけでは賄えなくなってきますから、こうなりゃお客を失っても集金した方が良いという結論に達したわけです。そんなところに、やたらと「男」を売りにする兄ィが登場したのですから、まさに渡りに船とばかりに「本当に頼んで良いの?」などと涙をこぼさんばかりの瞳でお願いすれば、「任しとけ!」と胸を張って出かけて行く兄ィでした。

世の中たいがい、ツケ払いの悪い客に行儀の良いヤツはおりませんから、案の定、この客も某組のお偉いさんの縁者で、兄ィが催促に出向くと、「ここじゃ話が出来ないから事務所に来てくれ」とシブイ毛筆で書かれた名刺を1枚渡して、その場をかわして逃げました。フツーならばこの名刺を見ただけで、人の借金のためにソコまでできるかい、と弱腰になって引き下がるわけです。もちろん相手もそれを知ってのやり口ですから、まあ、たいていはここであきらめて、ツケはそのまま可哀想なスーホの元へと戻ることになります。

ところが、それでなくとも「男」家業に異常な執着を見せる兄ィですから、オレをなめるなよってなことで、単身その組事務所へと乗り込んで行ったのでした。
まあ、相手も銀座で看板を掲げるほどの組ですから、きちんと筋を通して話をしてみれば、出来の悪い縁者が迷惑をかけてすまなかったという具合に話は丸く収まって、兄ィの株は上がり、業界の中でもちょっとした噂になったりしました。

さあ、そうなると出来の悪い客当人はメンツを失ったあげく、スーホにもシカトされ、その怒りは兄ィにぶつけられます。
ある日、新宿界隈で仲間と飲み歩いていた兄ィは、喧嘩仕度の数人に囲まれボコボコにされてしまいました。兄ィは身から出たサビ、たとえ命をとられたとしても仕方のないことですが、一緒にいた仲間こそとんだ災難、良い迷惑です。
兄ィは肋骨を折られてそのまま春山外科に担ぎ込まれ、止めに入った仲間も軽傷とはいえ傷だらけとなりました。


付き添いの仲間たちを前に、涙ながらに詫びるおねーちゃんを前にして兄ィはこう語ったのです。

「羽交い絞めにされてなきゃ、絶対に負けなかったんだがな。でも二人は間違いなくアゴと鼻をへし折ってやったから、今頃は泣いてるだろうなぁ。この次は後ろに回りこまれねぇように気をつけなくちゃいけねぇな。いくらフイ打ちとは言っても、背中を押さえられるようじゃまだまだだよな」

一体この兄ィはナニを考えているのだろう、と素朴な疑問が浮かびましたね。
まったく懲りてないというか、正直言ってオレ達とは頭の構造が違うのだと思いました。
こんなアホなヤツのおかげで巻き添え喰って大怪我したオレ達は、一体なんなんだと思いましたね。

つまり、こういう破天荒な人物は傍で見てるからカッコ良いのであって、決して身内には持ちたくない人物ってことですよね。
こんな人が兄弟身内にいたら迷惑千万、周りの人たちの人生がメチャクチャになりそうで困りもんとしか言い様がありません。
フーテンの寅さんとかだって、あれはあれで他人だから笑っていられるけど、もし自分の兄ちゃんだったら、やっぱメイワクだよなー。(笑)





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最終更新日  2007年02月28日 09時48分21秒
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