熊本・天草・松島の石屋(浦田石材彫刻店）

　全国的に少子高齢化の問題は大きいが
田舎ではとてつもなく重要な問題となっている。

　若い世代が、天草で働こうにも、
リストラ・失業・就職難などから職が見つからず、
生きる術を捜し求め天草を離れ
田舎に取り残された高齢世代の人々は
いつか伴侶を亡くされ、ひとりぼっち。
　後は一人で生きて行かなければならなくなるが、
先祖代々続いた家系のことについて
一人で重大な責任を背負っていらっしゃる。

　「先祖代々続いた家系の【墓守り】がいなくなる。」

　今回、町内の某共同墓地で
八基の納骨式墓石の解体作業を請け負い
今日五基のお墓を解体してきたけれど
全て後継者が天草にいないという理由で、
お寺の共同納骨堂に預けるお客さんだった。

　解体しながら・・・辛かった。

　とても辛かった。

　明日は残りの三基を解体します。

　多分今後、天草の石屋さんも減ってくると思うが
我が石材店には、漁舟もなく田畑も山もないから
石屋以外の職で食って行くことができないので
三代目の息子と共にガンバルしかないのです。

我が意思や　貫くものは　石屋だけ
　　　　　今世を見据え　石橋渡る