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花は、看護師1年目の夏に、ある女の子と出会いました。あきらちゃん(仮名)と言いました。あきらちゃんは、その名の通り、明るく笑顔のとってもかわいい女の子でした。初めて、入院してきたとき、あきらちゃんは9歳、小学4年生でした。
あきらちゃんは、癌に侵されていました。入院直後より、抗癌剤の点滴による治療(化学療法)が始まり、あきらちゃんは、口数少なく、ぐったりとベッドに横になっていました。 あきらちゃんの、受け持ちとなった花は、ナース1年生。重症で、長期の入院が必要な患者さんを受け持つのは初めてで、あきらちゃんにどう関わっていったらいいのか、正直わかりませんでした。
治療の副作用で、何度も吐き、腹痛や頭痛にじっと耐え、抜けていく髪の毛を1本1本拾ってはビニール袋に入れている・・・あきらちゃんには、笑顔がありませんでした。
花は、あきらちゃんの笑顔が見たいと思いました。毎日、あきらちゃんのところに行っては、どうでもいい話をしていました。
同じような治療をしている同世代の女の子と同室になれたこともあり、あきらちゃんは次第に笑顔を見せるようになっていきました。
花を受け持ちナースとして受け入れ、花にも笑ってお話してくれるようになりましたやっぱりかわいいあきらちゃんと花は、お友達になりました
あきらちゃんの治療には、放射線照射も加わり、身体的にも精神的にもとても厳しいものでした。しんどいときには、黙ってベッドの上で縮こまり、耐えていました。それでもあきらちゃんは、精神力の強い子で、1年半以上に渡る長い入院生活を乗り切り、笑顔で退院していきました。あきらちゃんは、5年生になっていました。
退院後も、あきらちゃんは外来受診を続け、通院日には、病棟にいる花に会いに来てくれました。お手紙を書いて持ってきてくれたり、花の大好きなドラえもんの手作りのマスコットを持ってきてくれました。あきらちゃんは、いつも笑顔でした
ところが・・・退院して1年も経たないうちに、あきらちゃんは病院に戻ってきてしまったのです・・・
・・・続きはまた今度。シビアなので・・・
それではみなさん、あろはー
☆ 花 ☆
Mちゃんを偲んで・・・ 2006.09.17 コメント(7)
お通夜、告別式を終えて。 2006.07.21 コメント(10)