うずたまが昔書いていたブログ

2006.09.20
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カテゴリ: 和 物
伊丹十三はテレビや雑誌の取材なんかでマオカラーのシャツをよく着ていたけれど、着物姿も多かったような気がします。

映画を撮っている時と、また雰囲気がちがって「着物姿、似合うなぁ」と、思った人のひとりです。
なんの番組だったか忘れましたが、着物姿でテレビ出演していた時のこと。彼が持つ合切袋(巾着袋のことです)を見て、インタビュアーが「その袋はなんですか?」って、聞いたんです。

d_0068.jpg

その時に「あぁ、甲州印伝の合切袋ですよ。もう何十年と使っているから、この鹿革が手によく馴染んできて、いい感じになってきましてね。一切合切なんでも入るから“合切袋”。便利なんで、いつもこれを持ち歩いているんですよ」そう答えていました。

その合切袋、ほんとうによく使い込まれていて革がいい感じに柔らかくなっていました。「人と物」が、ここまで仲良くなれるんだ・・・って、思ったくらい。
今でも、甲州印伝を見ると、伊丹十三を思い出すんですよね。





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Last updated  2014.03.05 12:43:06
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