私たちは日本という国に生まれ、多くの命をいただきながら生きています。そしてこれからも生きていく。ヒトモノカネの配分は私たちが選んだ方々にお任せをし、自分ができることを精一杯やるのみ。いつか必ず訪れる最後の時のために。
でも、あまりにも心配いらないということを連呼されると逆に心配が募る。
そして
専門家はいろんな立場で話が違う。
NHKの解説員や原子力保安院は安全だという
原子炉の設計者や環境問題ジャーナリストは危険だという
どれを信用したらいいのか
私は、
情報はありすぎて、何が正しいのかわからない。 分からないなら、分からないなりに行動することに決めました。
得体のしれない放射能。緊急時の規制値を下回っていようとも、異常事態であることには変わりがありません。これから30年後の自分や家族の健康を保障してくれるものは何もない。
分かっていること・・・
食品衛生法に沿った暫定規制値 Bqベクレル
野菜 放射性ヨウ素 2000Bq/kg
放射性セシウム 500Bq/kg
1ベクレルは1秒間に1個の核物質が破壊されて放射線を出すという単位
この規制値については後でも紹介します。緊急時であることを忘れてはならない
話は変わって、
野菜ソムリエとして。
野菜ソムリエ養成講座では、疫学研究を基にする確かな情報を根拠にすることを推奨し、一時的な情報での良い悪いを言及するなと教えられます。世界のどこで、これほどの放射能濃度にさらされた地域の疫学研究があるのでしょう。だから野菜ソムリエとしては何も言えないはずです。
酷な言い方かもしれませんが、国が安全だと定めているのは緊急時の指標であって、この原発事故はチェルノブイリ以下、スリーマイル以上という、世界的に2番目に大きい大事故なのであって、チェルノブイリの教訓を生かす以外に、対処の方針は決められない。チェルノブイリは1986年。25年前。それによって、子供たちにどんなことが起こったのか、生態系にどんな影響を与えたのか。少々考えて調べれば、すぐにわかるはずですが、野菜ソムリエの中には、安全を連呼し、冷静な卸売市場を罵倒し、農家がかわいそうと叫ぶ方々がいらっしゃいます。
野菜を扱う市場や小売店について
卸売市場は、非常に冷静です。放射能濃度が高い地域の青果物は激安。小売店が健康に害があるレベルではないから安心です、市場に入っている物は安心です。と言うなら正規の価格で売ればいいのです。儲かったら、その分産地に支援金を送ればいいじゃないですか。なぜ激安原価を反映した価格で販売?
つまり、通常この時期なら、原価100円はするであろう茨城県産の水菜。それを1円で仕入れることができたなら、150円で販売し、経費・税金・利益を差し引いて100円を農家さんに支援金として返してあげればいい。という考えです。安全ならばの話ですが。
激安で仕入れて激安で販売する小売店が風評被害を助長するのか、リスクを恐れて仕入れない小売店が多くあるために値を下げることが風評被害を助長するのか、あるいはその両方かもしれませんね。
この時点で、産地も小売店はマヒしています。安さは風評だけではないんです。今の安全性基準に疑問を持っている消費者が作っている価格だということが分かっていない。
産地や生産者は、風評被害をものともせず、売ってくださる小売店に感謝する。
応援しているといえば感謝される小売店。
という図式。
そのような小売店は自身で調べることもせず、市場に入荷したものなので安全だといい、
これから数年後に何かあった場合は知らん顔。市場や政府に責任をなすりつけて終わりです。
そんなスーパーや小売店がもてはやされて、独自に調べ、消費者の健康を第一に考える事業者を排斥することが良いことなのでしょうか?
私だって、すべて食用に適さないなんて言っていません。
中には事故前の放射線量に近い野菜もあるでしょう。しかし
八百屋としては、食べるリスクが無いにもかかわらず、いたずらに不安をあおって産地をつぶすことが本意ではありません。涙が出る思いです。しかし食べるリスクが無いという、大丈夫だという根拠を推察するよりも、より安全な野菜があるならば、そちらを選び、お勧めします。
それは価格が高くなっても、です。
専門家さんの調査結果を借りれば、当該産地のものだって、放射性物質の漏えいが止まり、放射性ヨウ素の半減期8.1日をすぎれば大幅に放射性物質が少なくなるんでしょう。
あんな大事故で漏えいしているにも関わらず、いつも通り出荷するなんて、産地、生産者は何とも思わないってことですよね。
今回、どちらの選択が正しいのかなんて、5年後、10年後を見てみないと分からないことなんだと思います。
健康被害が無かったら、それでいいのです。
こんな心配の仕方が間違いであるならば、それに越したことはないわけ
ですが、この状況で、出荷しないと潰れてしまうだの、何の落ち度もないのに首を絞められる、などということは、見当違いだと思います。
放射性物質が測定された時点で異常事態であって、
日本人の健康を
生産者は背負う覚悟がおありですか?
いつか来る最後の時、もしくは病気で伏せるとき、あの時の自分の判断は正しかったと言えるように生きたい。我々の仕事は、野菜果物を販売すること。美味しい野菜を選ぶこと。そして、生活者の方々の健康をサポートし、より安全な野菜果物を提供すること。この方針で業務を遂行しています
ずっとということではないのです。2010年までは、放射性物質が無い暮らしをしてきた。そして、いまでも西日本はそういう暮らしなのです。非常事態だから、放射性物質が含有する野菜を安価で食べても何も解決はしない。
茨城の水菜は東京で1円か。3月23日京都市場での採取検体は、4検体中の最大値で3400Bq/kg(厚生労働省23日20時発表)を反映したものだろうな。自治体がサンプリング調査して、数値を下回って安全だと言って流通させたものから、出てしまっている。支援は別の形であるべきだとおもう。
既成事実はできた。これで通常取引価格から1円を引いたものが一連の損失として計上され、保障の対象となる。丹精こめて作られた野菜と生産者には、本当に申し訳ないが、捨てるぐらいなら配るとか、安売りしてばら撒くとか、やめていただきたい。この価格は「出さないで」というサインなのだから
これで通常卸売価格と実際の取引価格の差という基準ができました。
この額を基にして、政府や東電に保証を求めてください。
市場に出していただいて、消費者がおいしいといっても、放射能は味がしませんので、当然です。
日本の農産物が安全であるという世界からの評価を下げ、
日本人の健康を危険にさらしてまで出荷しなくちゃならない理由はありません
ここで、暫定規制値の数字マジックについて
目に見えないし、すぐに体調の変化があるわけではない。だから感情論に走るのかな。国の指標(暫定規制値)の有効性が分かるのは5年後か10年後なのか。 ある方から質問をいただいた。数字のマジックなんじゃないの?ということで、調べてみました。
そもそも暫定規制値ってどうやって決めたのか。原子力安全委員会が昭和55年(チェルノブイリの6年前)に策定した原子力施設等の防災対策について(全115P:最新の改訂は平成22年)の21ページ(5-3防護のための指標)に載っている数値です。そして放射性ヨウ素については
ICRP Publication 63(放射線緊急時における公衆の防護のための介入に関する諸原則 1992年) 等の国際動向を踏まえ、甲状腺(等価)線量50mSv/年を基礎として、とある。緊急時(原発事故中)だから原発で働く方の許容数値(50)を基に出されていて、一般の自然放射線
3mSv/年を基にすれば現在の規制値の約17分の1となる。緊急時だし、放射性物質が飛散しているのも、まだ10日しかないし、17倍でも構わないという事なんですね。ちなみに事故がなかったら、年間被ばく量3mSvのうち内部被ばく(摂取する割合)としては0.6mSv
これを基に規制値を見るといかに高いかが分かる。日本人は幸運なことに放射線量が少ないところで暮らしてきたわけで、一年間普通に暮らしていて3mSv、そのうち口から入るのは0.6mSvという環境で育ってきたんです。緊急時だから50mSv/年を基に算出された規制値を下回ってるので流通する
この暫定規制値は25日に行われる内閣府 食品安全委員会で承認されると
国の指標として世界に発信されることになります
25日には香港へ輸出したほうれん草が1000Bq/kgの放射性ヨウ素を検出したとのことで、香港の安全基準の10倍だったため、輸入を規制しました。
というニュースがありました。
香港の食品輸入は100Bq/kg以上の放射性物質を認めない!って言っているんですね
厳しいかと言えば、
わが日本も事故の前までは輸入食品に対する規制を370Bq/kgとして、それ以上のものは突き返しきてきました。
今しなくてはならないのは、
より厳しい放射性物質規制値を設定して出荷を控え、
その分は国に対して補償をお願いし、
市場出荷されている者は絶対に安全であるというアピールをすることで
国民に不安をあたえず、汚染地域を含めて早期に復興させることであると思います
ここまでが、発表された内容や調べた情報などを、私が精査し考えて、まとめたものです。
私は
自分や家族、従業員、仲間を思うのと同じように、私が薦める野菜を食べてくださる消費者のことを考えて、より安全な野菜を提供していきます
この内容を皆様がどうとらえるかは自由だと思います。
ただ、私は
被災者の方々、汚染地域の方々の一刻も早い復興を願っております。
4日のつぶやき (実際、つぶやきは最初だ… April 4, 2011 コメント(3)
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