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失われた10年以降の人達にとってバブル期って、何それ？張り切っちゃってみたいな感じよね。まぁええの、何とでも言って。こーゆーもんは実際経験してみないとわからんだろーしさ。

バブル期と言っても地方に住んでいた私には、万札でタクシーを停めるとか、お立ち台のような派手さはないが地味に盛り上がっていたような。

仕事では横浜であった派遣の面接に飛行機で行ったり、出張はしょっちゅうで最高時給は5,500円くらいで働いていた。職場に宝石のセールスが来たかと思ったら、上司が女子全員に１～２万のキラキラを買ってくれることもあった（が、たまたま私が持ったキラキラが高すぎて却下された）。

あちこちでシルクスクリーンの展示会があって、ヒロヤマガタ、トーマスマックナイト、クリスチャンラッセンだのがすっげー高い値段で売られていた。きっとたくさんの人が雰囲気に呑まれて買ったことを後悔しているに違いない。

バブル期のＤＣブランドは、Ｊ＆Ｒ、ジュンコシマダ、ノーマカマリ、ラルフローレン、アルマーニなんかがあったっけ。で、証券会社に勤める友人は、ジュンコシマダのお店でマネキンにコーデされている服を一式買いしてたっけ。

ちょうどその頃、正確には1987年だっけ？フジテレビでＦ１を放送するようになったのは。一気に日本全体がＦ１ブームに染まる。確か当時のＦ１の管轄はＪＡＦではなかったっけ？今もかな？で、友人の親が自動車教習所を経営していて、その関係でＪＡＦとコネがあったのかＪＡＦの課長だかにヘリコプターでピットに乗りつけようぜっ! と誘われるが、安全性の面からボツとなる（使えねぇ～）。その頃、もしかしたらサーキットでレースクィーンのオカマと夏生を見ていたかも。（まぁ、レースクィーンのねぇちゃんには興味がなかったからさ）

飲みに行けば、座っただけで何もオーダーしていないのにサービス料だか何かが2,500円とかチャージされた。これは今でもかな？まぁ今から考えるとカクテル一杯一杯も高かったさ。会社での飲みの時はホテルに泊まる。って単に飲酒運転をしないため。友人は仕事帰りにチェックインしてメークを直して服も変えていたっけ。

で、○○博や○○ショーのブームで、幕張だの晴海だのにナレコンの友人が行くわけ。コンパニャーブームでもあったよな。そのナレコンの友人曰く、モーターショーで車の横に立っているコンパニャーはわずか数分の文章も暗記できない娘だと。ナレコンはおりこうさんでないとなれないとか何とか。もちろんコンパニャーにはコンパニャーの言い分があるんだろーけどさ。

それから女子アナブームのはしりでもあって、女子アナの採用試験を受ける娘は最初は東京のキー局を受け、落ちると神奈川県、埼玉県の局と少しずつ東京はから離れて行った。知っていた子は、大阪の毎日放送の最終審査まで残ったが落ちた。で、その後風の噂で、九州の方の放送局での採用試験で見かけられたのが最後だった。

で、私は朝は「ありがとう浜村淳です」、帰りは短波放送や「小沢昭一の小沢昭一的心」を聞きながら通勤しとりますた。

とにかく異常な時代だったと思うさ。
昨日買った絵が今日には1.5倍の値段がつくことがしょっちゅう。ただただだだっ広い幹線道沿いの安い空き地を数百万で買った友人父は、数年後には１億になったと大喜び。

何がここまでバブルを大きくしたんだろーかと考える。
これですっ!って一つではなくいくつかの要素が組み合わさって、あれだけの異常な景気をもたらしたんだと思うさ。

まずはＮＴＴ株放出。このころまだ学生だったが、証券会社に勤める友人から薦められて公社債投信をしていた関係でＮＴＴ株の抽選に応募した。当たった。早速親に話す。が、学生の分際で何をやっとんじゃ、あぶく銭になるようなものに手を出すなと却下された。結局、抽選からもれた証券会社の友人がＮＴＴ株を買いましたとさ。その後、ＮＴＴ株は初値160万から数ヶ月で300万を超えた。これで一気に株ブームとなったような。

もう一つは、プラザ合意で＄１＝360円の固定為替が自由化されたこと。これで一気に円高に進み海外旅行ブームが起こり、輸入品が安く手に入るようになる。一気に海外ブランドが流れ込む。

そしてもう一つは、３％消費税の導入。この消費税導入によって、日本全国の税計算ソフトを総入れ替えとなって一時的ではあるが一気に雇用が増えた。各販売業者のレジのソフトの組み換えや、各書類等の差し替えでてんやわんや状態となる。当時のＳＥ達はほとんど休みがなかったようである。

最後はワープローからＰＣへの移行。これまた消費拡大へと繋がった。おまけに全国のＰＣ教室は大盛況。あぁたくしもインストとしてチョベリビジーでしたのよ。

バブルがあれほど膨らんだ要因として、個人的にこの４つだと思うざますわ。

が、日の当たる所があれば影もあった。どれだけ景気が良くなっても何も変わらないところがあった。ポスドク達...　これは今も昔も変わらないような。大手Ｓ製薬会社では、当時プロパー達は車を２台持っている人が多かった。と言うのも、懐事情が厳しいポスドク達に会いに行くのにソアラやシーマはいかんだろ。嫉妬や妬みを買っては行けない、気持ちよく原稿をもらうためカローラ、高くてもマークIIまでと会社から規制されていて２台持って使い分けていたためである。これ実話。