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October 21, 2025
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カテゴリ: 今日の一冊
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父が牛飼いになった理由 (集英社新書) [ 河崎 秋子 ]
価格:1,100円(税込、送料無料) (2025/10/20時点)






 『ともぐい』で第170回直木三十五賞を受賞し、10年にわたって自然や動物と対峙する作品を書き続けてきた作家、河﨑秋子。実家は父・崇が公務員を「脱サラ」し開業をした「河﨑牧場」である。なぜ、父は牧場経営を始めたのか。その謎を辿るため戦国時代からの家系図を遡る。金沢で武士だった先祖、満洲で薬剤師をしていた祖父、満洲から大阪、そして北海道へと移り住んだ父、そして牧場経営の苦労を背負った祖母と母…400年以上に及ぶファミリーヒストリーが、20世紀の日本と戦後の北海道の酪農史へと繋がっていくノンフィクション。

 本書は、直木賞受賞作『ともぐい』などで知られる北海道在住の著者が、自身の家族のルーツを丹念に辿ったノンフィクション。舞台は生まれ育った「河崎牧場」のある道東の別海町で、そこには金沢の武士で関ヶ原の戦いにも参戦した先祖に始まり、満洲で薬剤師をしていた祖父、公務員の職を捨てて新酪農村建設事業によって独立した父―と、幾度も環境を変えながら脈々と続いてきた家族の歩みがあり、彼らの選択や決断の背景には、どのような思いや経緯があったのかを、家系図を辿り、数少ない証言や資料に当たって、400年にわたる「ファミリーヒストリー」として書いています。北海道の牧場で過ごした父や母との思い出や厳しい牧場経営の実情を訴えながらも仕事に対する誇りをユーモアを交じえた文章で私たちにわかりやすく伝えてくれていた家族の物語でした。

【満足度】 ★★★★☆





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Last updated  October 21, 2025 07:52:34 PM
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ゆきこ@ 日本にとって大切な参院選 初めまして、こちらのブログとは場違いな…
とおりすがり@ Re:昨日の出来事(4/20)(04/21) 逮捕は刑罰の一種ではない。刑罰の意味で…

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