とぶわにといっしょにかんこくとあそぼ！

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第4話　不完全ですが・・・

2006.04.27

今日ほどアサン市民だったことをありがたく思ったことはありません。

李舜臣将軍のお誕生日をお祝いして毎年アサンで開かれる「聖雄李舜臣祭り」

今日はその前夜祭です。

でも私はお仕事。

前夜祭の式典の為に、駅前広場はステージと化し、駅を中心とした市の中心部では夕方からのパレードのために交通規制されました。

例の西の外れの大学に行くために、この交通規制でバスの運行が乱れることを予想し、１時間も早く家をでました。

しかし、もうバスターミナルから出発するパレード隊が近づいてこようとしていました。

バス停で、パレードを見ようとする人並みに混ざってバスを待っていると

「センセー」

パレードを見に来たんだと彼女は言いました。
そして、

「先生、キム・ミョンミンも来るんですよ！」
「え！？ほんと！？」

このお祭りの広報大使であるミョンミン氏は式典には参加すると聞いていたけど、パレードにも参加するなんて・・・！

「ここを通るから待っているんです！」
「じゃあ、私も待たなくちゃ！！」（鼻息ムンムン）

そういえば至る所で
「キム・ミョンミン・・・」
「オ・ダルゴン・・・」
とか言って会話している人たちが多いではないですか！

「オンマー！！私、オ・ダルゴン見ちゃった！！すごいかっこいい！！」
と息巻いて通話しているし、

また、
「ねーー！！見て見て！キム・ミョンミンに握手してもらった！！」
と言う子も！

私も握手したい！（すでに廃人化）

しかし・・・私はお仕事に行かなくちゃ・・・
公私混同してはいけません。
ミョンミン氏にうつつをぬかして本分を忘れてはいけません・・・（涙）

けれども、パレードは私の待つバス停にはなかなか来なく、途中で停止しているようでした。

それに、バスも通らなくなってしまった。

仕方がない、一旦バスターミナル（パレードの出発点）に戻って様子を見てこよう・・・（ミョンミン氏見たい魂胆丸見え）

角を曲がるとパレード隊が停止していました。そして、１台のトラックに人だかりができているのが見えました。
そして、時々黄色い声も上がっています。

（ミョンミン氏だ！！！！）

私は直感しました。

早足の私が、更に早足になったことは言うまでもありません・・・・

人込みめがけて一目散です。

亀甲船を形どったトラックの周りは女子中高生であふれかえっています。

見てみると

ホントにいらっしゃるではございませんか！！！！！

ミョンミン氏はトラックの荷台にお座りになって、チュッパチョップスを召し上がっていらっしゃいます。
（何故敬語・・・？）

服装は黒いスーツ姿でして、まるで「不良家族」のダルゴン！！
でも生のミョンミン様ですから、本当にかっこいい！！

女子学生たちは我も我もと携帯電話を掲げているのですが、よくみると

ミョンミン氏が次から次へと差出される携帯電話に、セルフカメラしていらっしゃるではありませんか！！！

なんておやさしいんでしょう・・・この間に少しでも休息を取りたいでしょうに。
勉強のできないアサンの子供達をこんなに愛して下さるなんて（爆）

私も・・・私も・・・セルフカメラしてもらいたい！！！！

と思いましたが、周りは学生ばかり。
せめてお姿を私の携帯に・・・と思いましたが前にいる学生たち、背が高すぎだし、遠すぎで撮れなかった・・・・

あまりうろちょろしていると知っている学生に出会ってしまうかもしれませんので、後ろ髪引かれる思いでその場を離れました・・・

その場にいる人口をそろえて
「チョンマルチャルセンギョッター」
と言っておりまして、私も気分がよかったです。

それにしても・・・こんなに学生に人気があるなんて・・・
ご本人もビックリされたのではないでしょうか。

ダルゴン人気のお陰かもしれません。今日もドラマ「不良家族」は泣かせてくれました。

さて、黄色い声援を後にターミナルに向おうとしましたが、おまわりさんに聞いたら後1時間くらいは車が通れないそう。

ですから駅前のバス停に向かうことにしました。

あわよくばまたミョンミン氏のお姿を拝見できるかもしれません。
じゃなくて、駅前にバスが乗り入れしないことはないだろうと思ったからです。

駅前広場では特設ステージが用意され、6時から公演するテジナ氏を待っている雰囲気です。
テジナは手品じゃありません。韓国で一番人気のあるトロット歌手です。

バスを待つ人たちは「バスが来ない来ない」と言いながら、この状況を楽しんでいる感じでした。

そしてしばらく待っていると。
黄色い歓声と共に
やってまいりました、ミョンミン氏の亀甲船（トラック）が！！！

携帯のカメラの用意用意！！
あたふたしている間にミョンミン氏は手を振りながら去って行ってしまいました・・・

と、

その後ろから黄色い叫び声をあげて学生たちが追いかけて来る！！！
すごいパワーです。さすがテーハンミングク！

李舜臣将軍が決戦のために、三道水軍統制営のある麗水から本拠地を移動しようとした時、

「将軍！！！わしらを見捨てないでくだせえ！！」
「一緒に連れて行ってくだせえ！！！」

と民衆たちは泣きながら追いかけてきたそうです。

そんなことを思い出して、ふとジーンときてしまいました（ジーンとくるなよう）

ミョンミン氏・・・かっこよかったわあ。しみじみ。
今日はお疲れ様でした。またアサンに来て下さい。

ちなみに仕事は５分の遅刻でした。

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