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12月のコスパワイン会のワイン、今回はニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランです。コノ・マールボロ・ソーヴィニョン・ブラン2017。生産者トフ・ワインズはニュージーランド初、つまり世界初の先住民族マオリ族の家族が営むワイナリーです。1998年から、ニュージーランドのマールボロ地区、ネルソンでマオリの伝統的な意識に則り、サスティナブルなブドウ造りを行っています。驚きはやはりその価格。1400円程度です。色は薄いです。香りは実に華やか。らしいグリーンハーブや青い草のニュアンスがありつつも、パッションフルーツやパプリカ、キウイフルーツ、グレープフルーツやライムなどの青いものといった柑橘、それに若干の桃っぽさといったフルーティさがしっかり。また、少々のドライグリーンベリーといったちょっと深さのあるものも。その他、どこかジェリービーンズを思わせるような甘い雰囲気が若干。味わいは香りに似合ったフルーティなもの。果実味のアタックがメインの要素として感じられます。ただ、酸味も負けておらず、明るいものが旨みを伴いつつ果実味の後ろからスッと出てきますね。ボディはライト。軽やかで、質感も柔らかなものです。会では、チーズプレートやサラダと合わせて飲みました。チーズプレートのチーズでは、意外と相性が良かったのがトリュフ入り。ワインの香りがしっかりしているおかげでトリュフに負けず、そのトリュフの香りやチーズの香りがワインの香りに複雑さをプラスしてくれますし、果実味豊かな味わいとクリーミーさ+塩気の相性も良好です。また、サラダとも勿論相性が良く、野菜の甘みや風味とワインの味わいがいいのは勿論、乗っていたフレッシュなチーズのミルキーさやほろっとした食感とワインの各要素も嵌りますね。ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランらしいフルーティさや明るい酸があるものでありつつ、桃っぽさ等独特の雰囲気もあり、中々面白いワインでした。そして何より、これだけの要素を持つワインが、1400円程度というのはやはり驚きです。【12/26 14:59まで】【全品10%クーポン+ポイントMAX34倍】コノ・マールボロ・ソーヴィニョン・ブラン2017【ニュージーランド】【白ワイン】【750ml】【辛口】【Tohu】【デカンター】【97点】【プラチナ】楽天内にも投稿時時点で取り扱いは多くあります。こちらは1267円と最安値のようです。にほんブログ村
2020年01月02日
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7月の岡山ワイン協会ワイン会はニュージーランドがテーマでしたが、今回はその際に気に入ったワインです。ザ・スプリングス・ピノ・ノワール2018。生産者サザン・バンダリー・ワインズはノースカンタベリー、ワイパラ地区にあるワイナリーです。元々当地で4世代にわたりブドウ栽培を行っていたそうですが、2016年に自社ワイナリーを設立しました。65haの畑を持ち、ピノの他ソーヴィニヨン・ブランやリースリングなどを栽培していますが、畑ではサスティナブル農法を実践しています。一方、それだけ手を掛けつつも、非常に手頃な価格帯でワインを販売している事でも有名な生産者です。このザ・スプリングスは、その中でも更にお値打ちなレンジになります。価格は、なんと高くても1600円程度!色は鮮やかなルビーカラー。透明度も高いです。香りはブルーベリー、ラズベリー、クランベリーなど、赤や青のベリーフルーツ、さらにそれらのジャムと言った要素がよく出ており、さらにルバーブジャムのような雰囲気も少々。そこに、トーストっぽい香ばしさが加わります。さらに、茶色いスパイスや黒コショウ、黒土、少々のグリーンハーブ、赤や紫の花といったニュアンスもあったでしょうか。味わいはフレッシュ。果実味の印象がしっかりありつつも、それに拮抗する、明るく量の多い乳酸系の酸がキッチリ感じられます。渋みは味わいの中盤から後口にかけてジワリと口の中に広がる感じで、割と印象はあります。ボディは流石にライト。しなやかで柔らかな質感でした。フルーティさがありそのままでも楽しいですが、やはり食事との相性もいいです。ローストビーフをつまみますと、ワインの華やかさが丁度ソース的になりますし、それでいて意外とある渋みや酸味のおかげで旨みを引き出しつつサッパリいただくこともできます。ただ、タマネギの茶色いソースが付いていたのでそれを掛けますと、味わいちょっと負け気味になったかもしれません。鶏肉はやはり手堅く、照り焼きを合わせましたが肉の旨みや脂に合うのは勿論、ワインのしなやかさと肉の繊維質な質感も噛み合いますし、照り焼きの甘辛い味わいも、ワインの果実味に丁度良かったです。加えて、カツオの叩きにもバッチリ。カツオの鉄っぽい旨みや叩きにすることでの香ばしさに、よく馴染んでいました。ニュージーランドのピノは3000円前後から、くらいの感覚はもう古いようですね。この価格帯でこれだけしっかり「ニュージーランドのピノ」を感じられる銘柄があるというのは驚きでした。サザン バンダリー ザ スプリングス ピノ ノワール 750ml ニュージーランド 赤楽天内での投稿時現在(9月26日)の最安値は…なんと1175円!ハーフではなくフルボトルでこの値段と言うのは衝撃的。にほんブログ村
2019年07月12日
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今回からは先日のベトナム料理とワインの会のワインです。先ずはNZのソーヴィニヨン・ブランから。ピーター・イーランズ・ソーヴィニヨン・ブラン・マールボロ2016。生産者はイーランズ・エステートです。ピーター・イーランズ氏が、出身地でもあるニュージーランド南島のマールボロに、2002年に設立したワイナリーになります。ピーターはワインメーカーではなかったという事で、各ワインにつき色々なワインメーカーと契約して造ってもらっているのだとか。主要品種は定番のソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールです。価格は1800円程度です。色は薄めの麦わらと言った所。香りはらしいニュアンス満載。レモングラスなど色々なグリーンハーブや初夏の芝的な雰囲気がありつつ、黄色のパプリカといったものが。そして、緑ベリーにレモン、グレープフルーツ、ライムといった柑橘やその皮等が感じられます。また、パッションフルーツ的な南国フルーツも。その他、軽いグリーンペッパーや若干の緑茶っぽい要素も。味わいはジューシー。香りに似合った果実味のアタックがしっかりで、そこに太めも明るい酸が入る。ボディはライトだが、相応のしなやかさ、収斂味がある、ハリを感じるミネラリーな質感を感じるものでした。会では最初に乾杯がてらあけました。1品目の揚げ春巻きに対しては、悪くありませんが上げてあることでのコクや肉の味わいにやや押され気味でしたでしょうか。2品目の青パパイヤのサラダとはバッチリ。青パパイヤを中心とした野菜のシャキシャキした質感は勿論、エビのプリプリ感や甘味、豚肉の旨みと言ったものに対しワインの果実味や酸がいいですし、全体的についている甘めの味付けに対しても、ワインの果実味がこれまたよく噛み合いました。また、ゆで豚とも悪く無く、癖のある魚介の内臓系?のソースの臭いに対しても、それをすっと切ってくれる感じに。あと、甘みと言う点では、カレーのそれに対してもよく嵌り、かつ、しっかりしたフルーティさのおかげでスパイシーさにも負けず中々の相性でした。フレッシュフルーティかつある程度のインパクトもあり、これからの季節に冷やして楽しむのなんかにも最適な1本だったと思います。また、今回のように色々な食事と合い、それぞれ異なった世界、表情を見せてくれたのもうれしいところでした。まさにフードフレンドリーなワインでもあったなあと。イーランズ ソーヴィニヨン・ブラン "ピーター・イーランズ" マールボロ [2016] (正規品) Peter Yealands楽天内では投稿時現在写真のお店で1728円です。この価格帯と言うのもうれしいところ。にほんブログ村
2019年03月30日
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先日の中華料理とロゼワインの会のワイン、続いてはニュージーランドのものになります。セラー・セレクション・ソーヴィニヨン・ブラン・ロゼ2017。生産者はシレーニ・エステート。ニュージーランド北島、ホークス・ベイにあるワイナリーです。1998年がファーストヴィンテージと言う新しいワイナリーですが、日本への輸入量は第1位。スーパーなどでもこちらのワインは見かけることがありますね。本ワインは、そんなシレーニが日本の桜をイメージして造ったという日本限定のワインです。セパージュは、ソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワール。ニュージーランドを代表する2品種を混醸しているようです。価格は、1900円程度。色は赤みがあり、オレンジ感を感じる色合いです。ピンク系ではありますが、前回のラゴとは大分違う雰囲気。香りは開けたてはソーヴィニヨン・ブランらしさがバッチリ。グースベリーや黄色いパプリカ、グレープフルーツ、グリーンハーブと言ったものがよく出ています。そこに、イチゴなどの少々のフレッシュ赤ベリーが加わるといった印象。それが、時間と共に赤ベリーのニュアンスが強まり、さらにチェリーっぽさ等も現われます。また、パプリカも黄色から赤に変わったような印象で、微かな紅茶や蜜、それに桜の花のような気配も感じられるようになったでしょうか。味わいは、割にトーンの低い果実味が口全体に広がるアタックがありつつ、そこにソーヴィニヨン・ブラン的な明るく太い酸がビシッと入ります。やはりフルーティ、ジューシーな印象です。ボディはライトですが、ミネラル感やハリがあり、ミディアム寄り?と思うくらいの密度感はありました。渋みの印象は無し。会では、前菜4種のところで飲みました。4種ともよかったですが、中でも際立っていたのはタコとクラゲ。タコの方は、ワインのパプリカっぽさや徐々に出てくる赤いフルーツのニュアンスが、山椒は勿論豆板醤の風味にもバッチリ噛み合います。勿論、ワインの酸やミネラルとタコの旨み、食感の相性も良好。クラゲとは、食感と質感の相性の良さもありましたが、それ以上に酢醤油がよく合うのに驚きました。酸の程度がワインの果実味や酸に丁度良かったですし、醤油のコクに対してもワインの赤い雰囲気が馴染んでくれていました。ソーヴィニヨン・ブランのロゼって一体何だろうと思いましたが、ピノ・ノワールとの混醸というのでなるほどと思いました。赤ブドウと白ブドウを合わせたロゼを用意できていなかったので、製法的にもこれはいいとラインナップに加えましたが、その珍しさは勿論、フルーティで親しみやすい、しかし面白い変化を見せてくれるところ、そして、料理との相性と、ワインとしてのクオリティの面でも楽しませてくれるワインでした。【あす楽】【よりどり6本以上送料無料】 シレーニ セラー セレクション ソーヴィニヨン ブラン ロゼ 2017 750ml ニュージーランド ロゼワインこちらのお店では現在1554円とかなりお手頃。お昼に、夕方に、パーティにと、色々な場面で楽しめるワインかと思います。にほんブログ村
2018年09月11日
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先日の倉敷ピノ・ノワール会のワイン、ここからいよいよ赤ワインです。先ずは新世界におけるぴのの代表産地となったニュージーランドのものから。ピノ・ノワール2015。生産者ミスティ・コーヴはニュージーランド南島の北端にあるマールボロ地区のワイナリーです。オーナーは大学で醸造・栽培を学んだあと地元ニュージーランドを離れオランダでワインバイヤーをしていたそうですが、高くて美味しいワインは当たり前、手頃な価格でも美味しいものはないのか、無いなら作ってしまえばいいと帰郷し、ワイナリーを始めました。本ワインは、砂利質や粘土質など様々な環境の畑のブドウからのワインをブレンドして仕上げています。価格は、楽天内では2991円。色は赤黒くガーネット感がありますが、透明度はやはり高めにはなっています。香りはチョコレートやバルサミコといった黒いニュアンスを感じさせる要素があり、フルーツ感でも干しブドウっぽさが少しあったかも。また、やはりダークチェリーやラズベリー等赤いそれもよく出ていますが、赤ベリーのジャムやコンポートといったより濃いものも感じられたでしょうか。その他、黒コショウや甘草的なスパイス感、それに若干の下草っぽさも。味わいは果実味のアタックがしっかりあり、味わいの軸となっています。そこに、明るい酸や後口にかけてのアクセント的な、穏やかさのある渋みといったものが加わります。ボディもミディアムでジューシーな印象と言えますが、質感には硬質さも感じられました。会では、ピーナッツ豆腐やハツのところで飲みました。ピーナッツ豆腐との相性は中々よく、ワインの果実感がまろやかに感じられますし、香りのスパイシーな部分とピーナッツの風味もよく馴染みました。また、乗っていた海苔の風味に対し余韻のベリー感などが意外と嵌る感じも。ハツとはもう間違いない感じ。ハツ独特の香りとワインのスパイシーさやフルーティさがやはりよく合いますし、肉の旨みと塩気に対しワインの果実味がバッチリでした。マールボロはやや暖かい土地と言う事もあるでしょうが、やはり果実味の印象はしっかりありました。しかし、それでもエレガントとT感じられるだけのバランスの良さがあり、流石はニュージーランドだなと言うワインでもありました。これを数年置くことで、果実味がこなれて来た時に飲んでみるとまた面白いかもしれません。エステート・ピノ・ノワール ミスティ・コーヴ 2015年 ニュージーランド 赤ワイン フルボディ 750ml【YDKG-t】【12本単位のご購入で送料無料/ギフト・プレゼント対応可】【ギフト ワイン】【ソムリエ】【楽ギフ_のし】【あす楽_土曜営業】【あす楽_日曜営業】ワインショップソムリエさんのみの扱いのようです。上のレンジもあるようで興味深いところ。にほんブログ村
2017年12月17日
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今回は随分久しぶりのピノです。日本人の方がニュージーランドで造られているワインになります。マールボロ・ピノ・ノワール2015。現在、ニュージーランドでは多くの日本人生産者が活躍していますが、キムラセラーズもそんな日本人が営むワイナリーの一つ。ホテルにお勤めだった際、フランスへのワイナリーツアーへ参加しワイン造りに魅了され、2004年カラニュージーランドでワイン造りを学ばれ、2009年に自社ワイナリーを設立されました。ワイナリー設立までには、ヴィラ・マリアやオレゴンのエルク・コーヴなどでワイン造りに携わられたそうです。価格は、楽天内では写真のお店で4968円。色はルビーカラー。鮮やかに赤いですね。香りはピノらしい赤いフルーツにあふれたもので、ラズベリー、ストロベリー、クランベリーといった定番赤ベリーに加え、ダークチェリーっぽさも少々。また、それら赤ベリーのドライフルーツや、ドライアプリコットっぽさも感じられたでしょうか。そこに、シナモンや各種コショウ的なスパイス感や、軽いチョコ、ココアのニュアンスといったものも。その他、赤い花や若干の土っぽさ、それに小豆のような要素もあったように思います。味わいは意外とタンニンしっかりで、アタックの段階から後口まで渋みがキッチリ存在します。また、そのアタックでは、果実味もパッと印象を残しますね。ただ、直ぐに酸が来ます。しっとり系も明るい酸で、旨みを伴うものでした。ボディの印象はまあミディアムなのですが、深みと言いますかスケール感と言いますか、そういった感覚を抱かせるような部分はありました。食事との相性では、ド直球に鶏もものローストチキンを合わせてみましたが、まあ合わないはずもなく。鶏の旨み、特に骨近くの鉄っぽさのある旨み、それに甘辛のタレの味わいに、ワインの果実味や渋み、そしてフルーティな香りがまあよく嵌りました。特に、鶏の旨みとタレの味わいの間に、ワインの味わいの各要素が上手く入り、三要素に一体感を出しつつ、鶏の旨みを引き出す辺りはバッチリの相性でした。また、バランスよく穏やかではあるとはいえ、渋みも果実味もきっちりありますので、ローストビーフのような赤身肉との相性も良かったです。グレービーソースと一緒にでもいいですが、肉の塩気だけでも十分といった感じです。バランスがよくきれい、それでいて懐の深さも感じられると、実にいいワインでした。「おいしいワインに出会ったとき、誰しもが幸せな気持ちになる。 そんな瞬間を多くの人に与えられるワインを妻と二人で造りたい」というお考えの下、ニュージーランドでワイン造りをされているそうですが、そんなワインに出会えたことを感謝したいものです。にほんブログ村
2017年06月10日
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前回はアメリカのソーヴィニヨン・ブランでしたが、今回もニューワールドのソーヴィニヨン・ブランです。ニュージーランドで、日本人の方が手掛けているものになります。マールボロ・ソーヴィニヨン・ブラン2016。生産者のキムラ・セラーズは、その名の通り日本人の木村さんがマールボロで2009年から営むワイナリーです。元々ホテルに勤めていて、ソムリエ試験に合格後、ワイナリーツアーでフランスへ行き、ワイナリーの雰囲気に魅了され自身でワイン造りを志すようになったのだとか。ニュージーランドのオーガニック協会「BioGro」の認証を得たソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールでのワイン造りを行っています。価格は、写真のお店で3132円。色は青みも感じる薄い黄色。フレッシュで明るい印象を受けます。香りは、やはりフルーティさいっぱいで、ライム、グレープフルーツ、それにみかんやスウィーティといった柑橘の要素をたっぷり感じます。また、青いベリー、パッションフルーツ、洋ナシといったようなものも。そこに、黄色いパプリカっぽさやグリーンハーブ、軽いコショウ系のスパイスといったニュアンスや白い花、ミネラルなどが。味わいは香りに似合ったフルーティなもので、果実味のアタックがありつつ、その向こうから旨みを伴った、明るく豊かな酸が押し寄せてくるといった感覚。ボディはミディアムライトといった所で、ミネラル感のあるクリアーなもので、酸と相まって明るさを感じます。ただ、ある程度の厚みもありしなやか。パプリカ感があったという事で、イカ、ベビーホタテ、エビとパプリカなどの野菜のマリネサラダを合わせてみましたが、まあ合わないわけはないと。パプリカの香りや甘味にワインの香りや果実味がよーく馴染みますし、魚介の甘みや食感に対してもワインの果実味や酸、質感が合いますね。また、お寿司や焼き鳥はまあまず間違いないだろうという事で、鶏肉のテリーヌを試してみましたが、まあよく考えればこれも合わないわけないなと^^;鶏の旨みや塩気に対し、ワインの果実味などがいいですし、香りのちょっとしたスパイス感も旨みを引き出してくれます。また、肉の繊維を感じさせつつも滑らかな食感もまた、ワインの質感に丁度いい感じでした。フルーティさを楽しめ、香りも華やかと、これぞニュージーランド、これぞマールボロのソーヴィニヨン・ブラン!といった感じのワインでした。ただ、その中でも各要素のバランス感の良さなどは、日本人醸造家の個性だったりするのかな、と思ったりも^^にほんブログ村
2017年02月20日
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ということで、今回から先日のシャルドネ飲み比べ会のワインです。まずはニュージーランドのものから。ヴィレッジ・シャルドネ2014。生産者はクメウ・リヴァーです。ニュージーランドの北島、オークランドにあるワイナリーで、1944年に設立されました。新しいワイナリーですが、同国で初めて辛口の赤ワインを作り、初めてシャルドネの栽培に成功したのはなんとこのワイナリー。シャルドネの評価は、今でも非常に高いものとなっています。本ワインは、3分の1をフレンチオーク樽、3分の2をステンレスタンクで醗酵、酵母は野生酵母です。価格は、楽天内では2300円前後が多いようです。色は薄い黄色。やや青みとツヤを感じるものです。香りはフルーツ感が強く、ミカンやグレープフルーツ、レモン、少々のライムといった柑橘や、リンゴ、かりん、パイナップル、モモといったものも感じられたでしょうか。加えて、軽くですが蜜っぽさも。また、ハーブっぽさや白コショウ、軽いチョークの雰囲気も。その他、開けたての段階では、クリームやヘーゼルナッツなどの濃いニュアンスも出ていました。味わいは果実味のアタックがしっかりありますが、明るい酸が最初の段階からあり、量も多く後口にかけても存在感を見せるフレッシュ&フルーティなもの。ボディも、クリアーさを感じさせる、ミネラル感とハリのあるミディアムライトで、非常にいい飲み口です。会では、色々なチーズを合わせましたが、ブルーなど癖や味の強いものでなければ、どれとも無難に合わせられる感じでした。フルーティさが強いので、ブッラータなどのクリーミーなものとは、より合わせやすかったでしょうか。また、トマトのオイル漬けの甘みや酸味に対し、ワインの果実味や酸がよく馴染んでくれますので、いいつまみになりました。食事に合わせるなら、イカや貝、エビなどの甘みのある魚貝類と試したいところ。火を入れてもよし、お寿司など鮮魚系でもよしではないかなと。会の日が、ちょっと雨が降り気温も高い日だったのですが、そういう日によく冷えたこのワインは最適なワインの一つではないかと思います。その香りのフルーティさ、味わいの爽やかさは、ちょっと今まで感じたことが無いレベルでした。流石はニュージーランド屈指のシャルドネの作り手ですね。クメウ・リヴァー ヴィレッジ・シャルドネ[2014] [正規品] 白ワイン/辛口 [750ml]コスパの非常に高いワインでした。にほんブログ村
2016年10月07日
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先日のソーヴィニヨン・ブランの飲み比べ会のワイン、続いてはニュージーランド。マールボロ・ソーヴィニヨン・ブラン2015。生産者ティンポット・ハット・ワインズは2006年にニュージーランドのマールボロ地区に設立されたワイナリーです。1995年からワイン造りをしていた女性醸造家のフィオナ・ターナ氏がオーナーです。ニュージーランドらしく、サスティナブル農法を実践、ソーヴィニヨン・ブランの他、ピノ・グリやピノ・ノワール、シラーといった品種を手がけています。しかし、なんといってもマールボロはやっぱりソーヴィニヨン・ブラン。ニュージーランドはこの品種の産地として世界的な地位を確立していますが、その生産の大半がこの地区に集中しています。価格は、ニュージーランドワインとしては比較的手ごろな2000円前後で、写真のお店では1857円。色は薄めの黄色、麦わら程度でしょうか。マリコヴィンヤードのものよりしっかりあります。香りはニュージーランドらしい華やかなもの。パッションフルーツなどのトロピカルフルーツ系のニュアンスが出ており、そこにグレープフルーツやスイーティ等の柑橘、グースベリー、黄色いパプリカやトマトっぽさといったものが加わります。また、ちょっと蜜っぽい雰囲気もあったでしょうか。その他、黄色い花やミネラル、ハーブっぽさといったものも。味わいも香りに似合ったジューシーなものです。明確な果実味のアタックがあり、そこに明るい酸が塩味を思わせるようなミネラル感を伴って加わるといった感じ。後口には軽い苦みもあったでしょうか。ボディはクリアーでパリッとした質感のライトボディ。ただ、ライトとはいえ果実味に似合ったそれなりの量感はありました。会では魚のお皿のタイミングで飲みました。シャコと合わせるとやや臭みが出てしまいましたが、他のものとはどれもいい感じでした。稚鮎のエスカベッシュとは、稚鮎独特の香りや苦味に対しワインの果実味やパプリカ的なニュアンスがいいですし、生シラスのまろやかさ、まったり感に対してもワインの質感や果実味が合います。ただ、やはり一番良かったのはマテ貝とキュウリやパプリカのマリネで、貝との相性は勿論、使われている野菜の香りや甘味、みずみずしさにワインの香りや果実味がよく嵌っていました。このワインも、1品目の野菜のお皿のタイミングで飲んでもいいかなと思いますし、その他シャリに甘みのあるお寿司などとも相性が良さそうです。パプリカや南国フルーツの雰囲気がある、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランらしいワインだったと思います。それが、この価格で手に入るというのはかなり嬉しいところかなと。ワイン会や自宅での食事と合わせた晩酌、色々な場面で活躍してくれそうな1本でした。にほんブログ村
2016年06月25日
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今回はニュージーランドのピノ・ノワールです。ちょっと有名なエリアのものになります。バノックバーン・ピノ・ノワール2013。生産者はフェルトンロードです。ニュージーランドの南島、セントラル・オタゴで1991年に創業したワイナリーです。ただ、醸造施設が完成したのは1997年で、それまではブドウを他所に売っていたのだとか。畑の面積は14haと大きくはありませんが、世界最南端の冷涼な気候を生かし、また、栽培・醸造においては自然派なアプローチも行うなどし、世界でも非常に人気のワイナリーとなりました。バノックバーンは、セントラル・オタゴの中のクロムウェルという町から南西に行ったところにある地域で、良質なブドウの産地としていくつものワイナリーが存在しています。セパージュはピノ・ノワール100%ですが、バノックバーンの中の3つの畑のブドウを使用しています。価格は、楽天内では写真のお店では5508円です。ただ、取り寄せになるようです。色は濃いルビーといった所。赤さの中に黒さがあり、透明度もあまり高くはありません。香りは、定番のストロベリーやラズベリー等の赤ベリー、さらに赤ベリーのドライフルーツといったものがあり、加えてブルーベリーや少々のブラックベリーといった色の濃いものも感じられます。また、カラメルやチョコっぽさもあり、赤いだけではない感じです。その他、茶色のスパイス、バニラやカスタードっぽさといったものもあったでしょうか。味わいはクリアーでトーンの高い果実味のアタックがバシッと来ます。ただ、その後には明るい酸がすぐに追いかけてきます。また、タンニンの存在感もあり、渋みがキッチリ感じられるほか、舌触りにも印象を残します。ボディはミディアムで、滑らかさがありつつも、凝縮感、ミネラル感があり、しなやかなスタイルです。今回はブリーやコンテといったチーズをつまんだくらいでしたが、チーズの旨みにはもちろん手堅いですし、ミルキーさがタンニンを抑えてもくれました。これに合わせるならやはり肉でしょうね。鴨のローストなどは間違いないでしょうし、ソースもバルサミコやベリーと色々行けそうですし、塩コショウのみでワインの味わいをソース代わりにというのでも良さそう。他にも、ローストポークや赤身のローストビーフなど、脂の強くない肉系なら全般なんでもござれといったタイプかなと。流石にいいワインです。ニュージーランドらしい冷涼な雰囲気と意外に素直なフルーティさ、それでいてスケール感があるというか奥行きがあるというか、といったものを感じられました。勿論、まだまだ若く、熟成可能性も十分にありそうです。にほんブログ村
2016年06月07日
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今回はニュージーランドの白です。最近ニュージーランドワインでよく見かけるようになった日本人生産者の手によるものです。ソーヴィニヨン・ブラン2015。生産者アタマイヴィレッジワインズは、青森出身の小山浩平氏が2014年に、南部ネルソンにある、アタマイ・ヴィレッジという持続可能な環境を目指し、果樹園や牧場、農場などを共同で運営し団体を持続させるエコヴィレッジで始めたワイナリーです。その理念通り、栽培においてもワイン造りで出たごみをコンポストにして肥料とするといった事を実践されています。2014ヴィンテージのソーヴィニヨン・ブランを醸造する際、85%で醗酵樽がいっぱいになったため、残り15%のブドウを温度管理は出来ないが発行にはちょうどいい樽があったので、そこに入れて、そのまま何もせず醗酵させた「Funky Batch」を作成、85%分とブレンドしたところ青っぽさが少なくまろやかなワインに仕上がったことから今2015でも実践されたようです。価格は、写真のお店で3020円。色は黄色いです。青みも感じなくはないですが、この手のワインにしては黄色がよく出ているかなと。香りはニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランらしいフルーティさの強いもので、パッションフルーツやリンゴ、グレープフルーツ、キウイのようなニュアンスといったものがしっかり感じられます。また、Funky Batchの影響かややハチミツのような雰囲気も。そこに、グリーンペッパーや白コショウ、ミネラル、ハーブ、芝的な青いニュアンスといったものが加わります。ただ、いわゆるニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランより、よりまろやかな雰囲気、フルーツでも柑橘以外のそれが強いようには感じました。味わいは果実味しっかりでジューシー。やや辛口に近いくらいかもしれません。ただ、その果実味の中には明るくフレッシュな酸がしっかりあり、旨みやミネラル感を伴い出てくるため飲み飽きたり甘ったるかったりというようなものではありません。あくまでフレッシュでジューシーです。また、後口にかけては塩気を感じるような雰囲気もあり、ミネラリーでもあります。ボディはライト。クリアーでなめらかですが、一方で丸さや軽い膨らみを感じるのも、このワインならではでしょうか。食事との相性では、ちょっと柚子と昆布の利いた大根の漬物を手に入れたので、それをリンゴと合わせ、ヨーグルト+ハチミツ+粒マスタードでソースを作り和えてみましたが、よく合いました。ソースの酸や塩気、ヨーグルト由来のまろやかさとハチミツからのコク、各要素にワインの味わいが嵌りますし(特にボディのまろやかさにはヨーグルトのそれが良かったかなと)、リンゴの甘みにワインの果実味が馴染みます。また、大根の塩気や旨みに対しても、ワインの果実味が対比されつつ、中の旨みが結びつく感じで、それらがキッチリ全体としても調和しました。あとは、お寿司やら煮豚やら合わせてみましたが、魚より豚の方がよかったかも。煮豚の甘さと旨みに対し、ワインの果実味のボリュームが丁度いい感じ。魚貝類なら断然エビですね。フルーティでとっつきやすいワインですが、味わいや香りの構成要素の多さを感じ、それでいてバランスもいいワインでもありました。また、この独特の柔らかさは、他のニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランと少し雰囲気の違いを感じられ興味深かったです。ソーヴィニヨン・ブランの飲み比べ、一度やってみたいものです。にほんブログ村
2016年01月17日
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今回はニュージーランドの白です。ソーヴィニヨン・ブランが代表的な品種ですが、ゲヴュルツになります。ゲヴュルツトラミナー2012。生産者リッポンはニュージーランドの南島、さらにその南端に位置するセントラル・オタゴのワイナリーです。今日、銘醸地として有名になったセントラル・オタゴですが、そのパイオニア的なワイナリーになります。現在は、元スキーのニュージーランド国内チャンピオンという経歴を持つ2代目がワイン作りを行っていますが、DRCでの修行経験もあり、ヴィレーヌに彼はDRCに必要な存在だ、とまで言わしめたのだとか。価格は、写真のお店で3110円。色は薄い黄色。いわゆる麦わらよりさらに少し薄いくらいです。香りはらしいライチっぽさや白コショウ的なスパイスの雰囲気が出ていますが、それだけでなく、リンゴやスイーティ、ミカン、グレープフルーツ、軽いキンカンなど、フルーツっぽさもしっかり。さらに、蜜やミネラル、それにハーブっぽいニュアンスもよく感じられました。味わいは、果実味がメイン。勿論、そこまで濃い、べったりするというようなものでは無く柔らかさのあるものですが、旨みを伴いながらパッと広がります。酸は繊細なもので、果実味の後ろにあってバランスを支えている感じ。ボディは、クリアーな質感のミディアムライトですが、エキス分はきっちり。ゲヴュルツトラミナーといいますと、スパイシーさに着目され東南アジア系の料理等スパイシーなものとの相性がよく言われますが、こちらはそれほどスパイシーという感じでもなかったので、先ずはお寿司をつまんでみました。やはり、果実味がしっかりしているからか、サーモンやマグロ、イカ、エビといった味のしっかりしたものにはよく合いました。特に、イカは、レモンを軽く絞りますと香りの相性もよく、また、イカの甘みと果実味がよく馴染みました。また、サーモンやエビがいいならという事で、折角ですしスパイシー系も合わせようと、スイートチリソースの生春巻きを試してみました。スイートチリソースの甘みとワインの果実味は結構引き合いましたし、香りも、フルーティさ等甘い雰囲気が少し強調されたように思います。それらの要素と、野菜のみずみずしさやエビの旨みサーモンの旨みとの相性は確かに良かったかなと。ライチっぽさスパイシーさ全開!というようなタイプではなく、繊細さすら感じる柔らかな作りでした。強烈なゲヴュルツは正直、個人的には少し飲み疲れてしまう事もあるのですが、こちらは優しい雰囲気でスイスイ行けてしまいました。にほんブログ村
2015年11月26日
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今回はニュージーランドの白。ただ、ソーヴィニヨン・ブランではなくピノ・グリになります。マールボロ・ピノ・グリ2014。生産者クリフォード・ベイはニュージーランド最大のワイン産地であるマールボロで、1986年から営まれているワイナリーです。マールボロの中でもアワテレ・ヴァレーというエリアにあり、この土地では、マールボロらしい豊富な日照量と乾燥した気候に加え、川に由来する寒暖差の大きさが特徴だそう。自社畑はすべてサスティナブル農法を実践、栽培品種はソーヴィニヨン・ブランやピノ・グリ、シャルドネ、ピノ・ノワールといったものとなります。価格は、写真のお店で1944円。色は非常に薄い黄色。麦わらよりまだ淡いくらいです。香りは、リンゴや洋ナシ、メロン、それにグレープフルーツや軽いオレンジっぽさといったフルーティさがしっかりあり、そこに白い花や白コショウといった白いニュアンスや、タイムなどのグリーンハーブっぽさも加わってくる感じ。また、蜜蝋やミネラルの雰囲気も。味わいは、思った以上に果実味しっかり。メインの要素です。そこに、しっとりした、しかし明るさのある酸が加わります。後口に掛けては苦味の印象も。ボディはライトですが、エキス分やまろやかさを感じるもので、ライトなりの膨らみは感じました。食事との相性も上々。魚でも肉でも行けます。ただ、魚は結構脂がのっているものの方がいいかも。白身やサワラの背身では、少々あっさりしすぎていてワインの果実味の印象が大分勝る感じ。一方、やはりというかサーモンとは相性抜群。しっかりのった脂、プリッとした食感とワインの果実味や苦味、ボディ感がよく馴染みますし、香りの面でも、サーモン独特のそれとワインのハーブや白いニュアンスがいい相性でした。また、肉ではタン塩を合わせましたが、肉の旨みにも意外と負けませんし、レモンを絞ればより馴染みやすい感じに。加えて、薄切りタン塩独特の食感とワインの質感の相性の良さも見逃せないところでした。今回は合わせませんでしたが、鶏肉や豚肉との相性もよさそうですし、魚系では思い切って秋刀魚の塩焼き+スダチなんてのも面白いかもしれません。フルーティさとフードフレンドリーさを楽しめる、この価格帯の白のお手本のような1本だったように思います。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2015年09月23日
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今回はフルーティなニュージーランドのリースリングです。マールボロ・リースリング2012。生産者リボンウッドはマールボロのワイラウ地区のワイナリー。名前の由来は、1998年に植樹された、ニュージーランドで最も大きな落葉樹なのだそう。同国の環境になじみ、今では同国を代表する木となったリボンウッドのようになりたいという事で名前を貰ったのだとか。サスティナブル農法に取り組んでおり、09年には国内の団体から認証も得ています。価格は、写真のお店で2600円でしたが既に完売です。色は青みも感じる薄い黄色。よくある色合いですね。香りはフルーティ。青リンゴや蜜入りリンゴ、グレープフルーツ、レモン、ライム等の柑橘といった要素が前面に出ています。そこに黄色い花のような要素も加わりますね。その他、若干の白や緑のスパイス、レモングラスなどのハーブ、ミネラルのニュアンスといったものも。オイリーさはありません。味わいは果実味しっかり。残糖という程ではないかもしれませんが、やや辛口という表現でちょうど良さそう。酸の、柔らかで繊細な印象もそのフルーティさを引き立てています。穏やかな酸が果実味の中からじわじわと湧き水のように出てくる感じです。後口には若干の苦味もあり、全体の印象が甘みに振れ過ぎることはありません。ボディはライトで、フルーティさに似合った丸み・温かさを感じるものです。食事との相性は、やはり白い肉や魚ですね。フルーティさがあるので、刺身でもサーモンやブリなど脂の乗ったものなら悪くありませんが、やはりお寿司でしょう。シャリの甘み、魚の旨み+醤油の塩気、わさびの香りにワインが馴染んでくれます。ネタとしては、やはりサーモンやブリといった味の濃いもの、それにイカやエビなどの甘味のあるものがベターなようです。肉では、煮豚と合わせてみましたが、豚のコク、旨みにはもちろん、甘辛いタレに果実味が嵌り、全体的にいい相性でした。また、フライドチキンなど揚げ物と合わせても、衣のパンチに意外と負けないので合わせやすいです。コッテリするかと思いきや、香りや酸、それに果実味自体もくどいものではないとあって、後口はさっぱりでした。この穏やかさは、他の国のリースリングにあまりない感じですね。サスティナブル農法などの影響もあるのかもしれませんが、ニュージーランドのリースリングの特徴と言えるのかもしれません。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2015年03月08日
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今回はニュージーランドの白です。品種は勿論?ソーヴィニヨン・ブラン。ホワイトラベル・ソーヴィニヨン・ブラン2011。生産者モートン・エステートは、ニュージーランドのホークスベイにあるワイナリーです。優れたワインメーカーを有し、1995年にブドウ処理施設をホークスベイに作り、その後ニュージーランドを代表するワイナリーに成長しました。このホワイトラベルはミドルレンジになり、より手軽なレンジとしてミルロード、上のレンジとしてブラックラベル、トップレンジとしてコニーリオというシリーズのワインを作っています。価格は、写真のお店で2100円。色は、薄い黄色。といっても、黄色は殆ど感じません^^;香りは、定番のハーブや芝、グースベリーといったニュアンスがよく出ています。また、グレープフルーツのような柑橘や、マスカットやパッションフルーツのような果実系の要素、それに軽いヨード、焼き芋っぽさといったものも感じます。その他、ミネラルやミツっぽさも。味わいは、果実味しっかりですが、強さのある酸がじわりと、しかし多くあり、トータルバランスとしてはジューシーな印象です。ボディはライトですが、ミネラル感があり、パリッとして骨格のある質感です。食事には合わせやすいです。魚、鶏といったものにはいいですね。お寿司をつまみますと、シソの葉をあしらったイカとよく合いました。イカの甘み、酢飯の甘みにワインの果実味がはまりますし、シソの香りとワインの香りの青い部分に何らかの共通項を感じました。その他、タイやエビなどやはり甘みがあり、かつ、しっかりした食感のものがよさそうです。鶏ですと、焼き鳥(塩)で間違いなしです。部位は腿でしたが肉の旨味にワインの果実味や香りがソース的にはまります。他の部位でも色々試したいところ。ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランらしさ満載の、フレッシュフルーティな一本でした。ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランの入口として、最適なワインかと思います。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事を チェック!
2014年04月28日
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先日、リースリング飲み比べ会を行い、色々なリースリングの特徴を感じられました。そこで、もう少し飲んでみようかなと今度はニュージーランドのものを試してみました。ネルソン・リースリング2009。生産者はブラッケンブルック。ニュージーランド南島、ネルソンのワイナリーです。作り手のダニエルは、オーストリアのヒルシュ、ドイツのエンゲルホフで修業、さらに、アルザスのウンブレヒトの当主からワイン作りを教わっています。畑ではサスティナブル農法を実践、醸造時は重力に逆らわない果汁の移動を行います。畑の土壌は粘土質+砂質。オセアニアは結構多いみたいです。価格は、写真のお店で2268円。色は薄い黄色。青みがかっていますが、ややツヤもあるでしょうか。香りは少々のクリームを感じ、さらに蜜やリンゴ、グレープフルーツ、ライム、それに軽いオレンジといった柑橘の要素、加えて鼈甲雨っぽさやメロン、ローズマリーやローリエなどのハーブ、軽いオイリーさといったようなものも感じられたでしょうか。味わいは果実味しっかり。といいますか、多少残糖させているそうで、やや辛口程度になります。しかし、だれた印象はなく、流石数々の名手に師事しているだけあってというべきか、明るく強い酸が甘みの中心にビシッと入っています。ボディはやわらかなミディアムライト。ミネラル感もありますが、硬質な印象はなくしなやかさを感じる程度。食事との相性はなかなか広いです。最初、フライドチキンを合わせてみましたが、悪くありません。衣の部分とはまあ後口をさっぱりさせてくれるかなくらいの感じですが、肉の旨みとワインの酸や旨み、ミネラルは流石によく合いますし、フルーティな甘さは肉の塩気と相まって旨みを盛り上げてくれます。また、一緒にクルミパンをつまんだのですが、クルミとの相性は出色で、クルミのコクにワインの甘みがはまります。加えて、ホワイトアスパラ、コカブ、菜の花、牡蠣をアーリオオーリオにしたものもつまんでみましたが、ホワイトアスパラの甘みとワインの甘みには不思議な親和性があり一体感がありましたし、他の野菜の甘みともいいです。もちろん、牡蠣と合わせても臭みなどなし。その他、ポトフですと大根が一番良かったのと、意外とトンカツ(チーズ入りでソースなし)との相性も良かったのが印象的でした。価格はさほど高いものではありませんが、バランスがよく、ピュアさ繊細さを感じられるワインでした。ミネラルのゴツゴツ感が無いのはヨーロッパとの大きな違いでしょうね。食事との相性も良く、単独で飲んでよし、食事に合わせてよしの万能選手です。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年02月17日
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今回はニュージーランドのピノ・ノワールです。最近ニュージーランドでちょこちょこ見かけます日本人生産者のものです。ウィリアムズ・ヴィンヤード・ピノ・ノワール2010。生産者であるコヤマ・ワイパラ・ワインズはその名の通り日本人の小山竜宇(コヤマタカヒロ)氏が営むワイナリーです。2003年にニュージーランドへ渡り現地の大学で醸造を学んだ小山氏。2009年に、4樽のみながら、マウントフォード北部のウィリアム氏の畑の葡萄を用いファーストヴィンテージをリリースされたそうです。価格は、写真のお店で5124円。色は暗さのあるガーネットですが、やはりエッジにはルビーが見えます。香りラズベリーなどの赤ベリーに加え、ブルーベリーっぽさも良く出ています。チェリーのニュアンスもありますが、ダークチェリー系のちょっと濃さのあるもの。その他、シナモンなどの茶色いスパイスや微かなチョコっぽさ、ローズマリーなどのハーブっぽさといったようならしい要素がしっかりあります。味わいはバランス型。旨み、果実味、酸どれも柔らかで、かなり近しいレベルで拮抗しています。因みに、酸は小さな赤い果実的なものですね。タンニンも強すぎず弱すぎず程々な感じ。舌触りにまで主張はしてきません。ボディは典型的なミディアムで、柔らかな口当り。非常にバランスが良く、単独でも飲みやすいワインだと思います。食事にあわせるなら、定番の鳥系がベターでしょうね。鶏肉の塩麹照り焼きなるものをつまんでみましたが、塩麹のおかげで柔らかくなった肉の質感とワインの質感がマッチしますし、肉の旨みも穏やかなのでバランスの取れた味わいに無理なく馴染みます。加えて、照り焼きのちょっと甘さのある味わいが果実味との親和性も見せてくれました。その他、鴨など味のしっかりした鳥を用いるなら、なるべくシンプルな調理法か、若しくは和食系のメニューとあわせると良さそうです。2010ヴィンテージと若いワインですがこのバランス感は驚きでした。流石日本人の作るワインといったところでしょうか。ニュージーランドのピノは比較的キレイなものができますが、それでもこの感覚は他の銘柄ではあまり感じたことのないものでした。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年01月24日
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日中などはかなり暑さを感じるようになってきましたね。今回はそんな季節にぴったりのフレッシュでカジュアルな白ワインです。プライべート・ヴィン・リースリング2011。生産者ヴィラ・マリアは1911年創業の大手ワインメーカー。北島のオークランド発祥で、現在はそのオークランドのワイナリーのほかに南島のマールボロにもワイナリーを所有しています。畑も南北両島に実に計2000haを持ち、ボトル入りワインの生産量はニュージーランド全体の20%を占めています。醸造でも、最新の施設を揃えていますが、一方で天然酵母による醸造を行うなど意欲的な生産者でもあります。価格は、写真のお店で1239円。色は薄いです。黄色感はあまり感じません。香りはライムっぽい青い柑橘香や白い花のニュアンスが強め。そこに、ミネラルっぽさやマスカット系の葡萄の香りと言ったものが加わります。その他、リースリングらしいリンゴっぽさや微かなオイリーさもあったでしょうか。味わいは果実味中心でフルーティ。一方、ニュージーランドらしくしっかり酸も入っています。こちらは乳酸系のしっとりしたもので、後口にかけてじわじわ存在感を増します。ボディはライトですが、最低限の凝縮感のようなものはあり、ミネラル感と相まってクリアーさを感じさせます。単独でもスイスイいけますが、これはやはり食事と合わせたいタイプ。和食系との相性はやはり間違いなく、刺身なら白身魚やイカ、サーモンといったものは旨みや香りが結びついていいつまみになりますし、それらのお寿司もいいです。お寿司ですと、シャリの甘みが果実味と結び付くのでより相性がよくなりますね。また、ウニも結構いけました。肉類ならやはり鶏肉で、焼き鳥(塩)ならモモやネギマがいい感じ。また、旨煮のような煮物系とも結構いけます。旨みが合うのはもちろん、野菜類の甘みや煮る際に使う砂糖の甘みも果実味に合いますね。欧州のリースリングとはまた違った雰囲気がありますが、これはこれでいいですね。タイプ的にはチリのそれに近いでしょうか。10度以下によ~く冷やして、食事と共に楽しみたいですね。休日の昼ワインにもぴったりでしょう。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2012年05月27日
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今回は久々にニュージーランドです。比較的手頃なレンジのピノ・ノワールです。プティ・クロ・ピノ・ノワール2009。生産者はクロ・アンリ。サンセールでお馴染みのアンリ・ブルジョワが、1989年からニュージーランドの土壌を調査し、2000年にようやくオープンしたというワイナリーです。北島の、「グレイワッキ」と呼ばれる、独特の堆積土壌で、お得意のソーヴィニョン・ブランとピノ・ノワールを栽培しています。また、ブドウ栽培においてはビオロジックを実践しています。価格は、写真のお店で1974円。色はガーネットないし濃いルビー。流石に新世界らしい色の濃さがあります。香りはラズベリーやストロベリーを中心に赤いベリーのニュアンスがたっぷりです。また、やや濃さも感じるベリージャムっぽさも。その他、黒い土っぽさや軽い石灰的なミネラル、下草といった要素や、少々の茶色いスパイス、クリームっぽさ、チョコレートといったものも感じられました。味わいは、果実味が中心ですが、流石はニュージーランドというべきか、非常に穏やかです。一方、酸は乳酸系ですが、明るく溌剌としており、それが味わいの印象をより落ち着いたものにしています。渋味は、後口にかけてじわじわと存在感を見せますが、口当たりの印象は無し。ボディは滑らかなミディアム程度。この手のワインはやはり食事には合わせやすいですね。鶏肉は間違いのない相棒で、チキンソテーや焼き鳥(タレでも塩でも)、照り焼きチキン、唐揚げとなんでもござれな感じです。鉄っぽさを旨味として感じさせてくれます。ただ、フライドチキンになると、あまり衣のごついものは油の印象に負け気味。魚介でも、脂の乗ったサーモンやマグロ、ブリなどは、焼いてよし生でもよしです。醤油相手でも印象が悪くなることはありませんでした。フルーティなスタイルですがバランスはよく、旨味もあり、食事にも合わせやすいワインでした。ニュージーランドのピノは、いいというのは分かっていたのですが、値段は割とするイメージでした。なので、こういったワインがこのくらいの価格で手に入るというのは発見でした。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2012年04月11日
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いよいよクリスマス、年の瀬と近づいて来ましたね。ここからはちょっとスペシャルなワインをいくつかアップします。最初はこちら。プライベート・レゼルヴ2005。生産者はプロヴィダンス。ニュージーランドを代表するカルトワインと言える生産者ですね。また、自然派なつくりをしている事でも知られています。オーナーのジェームス・ヴルティッチ氏は元々は弁護士をしていたワイン好きだったそうですが、好きが高じてワイン作りをはじめてしまいました。セパージュはカベルネ・フラン、メルロー、マルベック。ヴルティッチ氏はシュヴァル・ブランの大ファンだそうでセパージュもそれを意識したものになっています。価格は、写真のお店で12463円。色はガーネット。この手のセパージュらしい色合いで、ちょっと黒さもあります。また、微かな濁りもあるでしょうか。香りはバルサミコやキノコ、腐葉土といった複雑な要素が強く、そこにミネラルっぽさが加わります。フルーツっぽさは、時間と共に現われてきて、ブラックベリーのニュアンスが中心でそこに煮詰めた赤ベリーやベリージャムと言ったものも感じられてきます。また、ココアやチョコっぽさも少々。味わいは酸主体です。香りの印象と違ってベリー系の元気な酸が印象的です。そこに、ミネラル感が加わってきます。タンニンは、渋味は結構感じますが、口当りの印象はなし。果実味は極めて繊細で、前述の三つの要素の影に隠れ気味。ボディはフルボディですが、口当りは優しく滑らか。透明感すら感じさせる岩清水系です。食事にあわせるなら、赤身肉にあわせたいですが、あまり濃厚な煮込み料理などではなく、ラムのソテーをハーブ塩で食べたり、鹿肉や牛フィレのローストをキノコの塩コショウやキノコのソースくらいが良さそうです。肉の脂よりも、赤みの旨みや鉄分の方が親和性が高いです。その他、時期的にローストチキンなんていいでしょうし、鴨肉のロースト+バルサミコソースといった鳥料理には是非試したいところです。複雑さがあって、繊細かつ上品なワインですが、インパクトは強くありません。また、まだ若いのでしょうが、深みもそこまでではないかなとも思いました。現状美味しいんですがちょっと読めない感じです。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2011年12月15日
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今回はニュージーランドのピノです。ニュージーにしては比較的手にしやすい価格でした。アイコン・ピノ・ノワール2006。ニュージーランド北島のさらに北端、オークランドにあるノビロ。旧ユーゴスラビアで300年にも渡って家族経営でワインを作り続けていたそうですが、1940年代初頭にニュージーランドに移住したそうです。当時はあまり作っている人が居なかったソーヴィにヨンブランを栽培し、同品種のパイオニア的存在となりました。品種は勿論ピノ・ノワール100%。価格は、写真のお店で2380円。色は濃いルビー。黒さはありますが、透明度はそこそこあります。香りは杉的な落ち着いた木のニュアンスが感じられ、そこにラズベリーやクランベリーと言った赤ベリー、それに少々のオレンジっぽさなどのフルーティさが加わります。また、樽を意識する要素としては、前述の木のニュアンスの他、軽いカラメルっぽさもありました。その他、茶系スパイスや微かなミネラルも。味わいは渋味の印象が最もありましたね。タンニンしっかりで、舌触りも感じられます。果実味、酸はどちらもやさしく、落ち着きのあるものでしたが、酸味は後口でちょこっと主張しました。ボディはミディアム。単独ででもいいでしょうが、1本飲むなら食事と一緒の方が楽しそうではあります。あわせるならやはり鳥肉。焼き鳥(タレ)や照り焼きチキンとあわせましたがまあ鉄板ですね。その他、ソテーでも煮物でも何でもいいでしょうし、鴨などもうちょっと赤身の強いものにも十分対応できそうです。ソースも、キノコやバルサミコ、それにベリーなどちょっとしっかりしたものでもいけそうです。また、個人的にピノにはアジフライをあわせるのが好きなのですが、これもまずまずいけました。久しぶりのニュージーピノでしたが、結構しっかりした印象ながらも流石のキレイさはありましたね。香りが、フルーティながらも甘くなりすぎないところなんかはニューワールドでもニュージーらしいところかもしれませんね。ちなみに、このワイナリーのソーヴィニヨンブランは安くて美味しいらしいので、ちょっと興味深いです。にほんブログ村
2011年06月20日
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今回は久々にニュージーランドワインです。まさに典型的なこの国のソーヴィニヨンブランです。ソーヴィニヨン・ブラン09。生産者はホワイトヘイヴン。マルボロに1994年に設立されたワイナリーです。ピノ・ノワールとソーヴィニヨン・ブランというニュージーランド2大品種のほか、ピノ・グリ、ゲヴュルツ、シャルドネといった白系品種も栽培しているそうです。ただ、日本ではピノ・ノワールとソーヴィニヨン・ブランしか手に入らないようです。価格は、2940円でしたが楽天内には無し。取り扱いはピーロートジャパンのみのようです。色は薄い麦藁。らしい色合いです。香りも非常にらしいもので、グースベリー、パプリカ、青いハーブといったニュアンスや、グレープフルーツ、レモンと言った柑橘類の香りがしっかりと感じられます。ミネラルは、鉱物系のものが微かにと言ったところ。また、花の蜜や微かな洋梨も少々あったでしょうか。味わいも、果実味のしっかりしたフルーティなものです。酸はフレッシュなリンゴ酸ですが、インパクトはそれほどでもなく大人しめ。ジューシーな印象です。旨み豊かで、後口には少々の苦味も。ミネラル感はありますが、比較的柔らかめで、ボディもふくよかさを感じるミディアムライトです。食事に合せるなら、幅広くいけます。魚介系なら、白身魚やイカ、海老などのお鮨でもいけます。ちょっと、シャリに砂糖多めの方がいいかもしれませんが。また、エビカニの類ならレモン絞ってシンプルなグリルもいいでしょうし、タコのトマト煮にもよく合いました。また、白い肉にも好相性で、特にチキンのハーブソテーや焼き鳥(塩)辺りには文句ありません。他にも、ハーブを使ったパスタや豚肉のパテなど、色々合せてみたくなります。果実味豊かなジューシーな味わい、華やかな香り、そして価格帯まで、見事なニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランといったところ。似たところではセレシン・エステイトのソーヴィニヨン・ブランがあると思いますが、入手しやすさではセレシン、バランス感ではこのホワイトヘイヴンがやや勝るかと言ったところでしょうか。にほんブログ村
2011年02月04日
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今回はニュージーランドワインです。ただ、定番のソーヴィニヨン・ブランではなくシャルドネ。フォーリン・エンジェル・ホークスベイ・シャルドネ07。ストーニーリッジはニュージーランド北島のさらに北部にあるワイヘキ島という島にあるワイナリーで、ボルドーブレンドで高い評価を受けています。ワイヘキはイタリア・シチリア島に近い気候だそうで、そこでオーガニック農法での葡萄栽培を実践しています。価格は、写真のお店で2940円。色は麦藁程度で、やや薄め。香りは、色合いよりは樽っぽいニュアンスが強く、木、生クリーム、それにクレームブリュレっぽい要素を感じました。その他、グレープフルーツやポンカンのような大き目の柑橘類、軽いナッツっぽさや蜜、それにメロンのニュアンス、加えて少々の酵母っぽい香りといったようなものを感じました。味わいはかなりドライです。果実味はあまり感じられず、主役はトーンは低くしっとり毛ではあるものの、存在感のある酸ですね。ミネラル感は思ったほど硬質ではなく柔らかい印象。アルコリックさもそこそこ感じました。ボディはクリアーな印象で、気候の冷涼さを感じさせるミディアムライト。食事にあわせるなら、これはやはり魚介に合わせたいタイプ化と思います。エビカニや貝類などをシンプルにグリルして、塩とレモン、後はせいぜいオリーブオイルくらいで食べるようなスタイルにいいですね。とりあえず、濃いソースなどとはあまり親和性はなさそうで、肉類なら焼き鳥(塩)あたりが丁度いいタイプです。砂肝の焼き鳥と相性がよかったのが印象的でした。ニュージーランドらしい涼しげな、クリアーさのあるシャルドネでした。この国のワインってどこと無くドイツ語圏のワインに似た印象があります。このシャルドネも、ドイツのシャルドネとフランスのシャルドネの中間のような感じを受けました。にほんブログ村
2010年10月31日
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今回は、暑い時期には定番?のニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランです。エレヴェーション・ソーヴィニヨン・ブラン08生産者ワイルド・ロックは一つの土地にとどまるのではなく、ニュージーランド全土でいいワインを作るとのコンセプトを持っており、ソーヴィニヨン・ブランならマールボロ、ピノ・ノワールならセントラル・オタゴと様々な地域のブドウを使用しています。経営しているのは、ニュージーランドの人気ワイナリーであるクラギー・レンジです。セパージュは、ソーヴィニヨン・ブラン100%ではなく、若干のヴィオニエとシャルドネをブレンドしています。価格は、写真のお店で1895円。色はほぼ透明。ほんのり黄色いといった程度です。香りは、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランらしい青い草、ハーブっぽさを感じます他、蜜っぽさやマンゴー、パイナップル、白桃、洋梨、青リンゴといったフルーティさも強いです。この辺は、混醸品種の影響でしょうか。フルーツといえば、こちらもやはり定番のグレープフルーツ香ももちろんしっかり。土っぽいミネラルや若干のフローラル、さらには白コショウっぽさもあります。味わいは、ジューシーな果実味が中心ですが、もちろんそれに負けず劣らずのしっかりした酸があり、全体としてフレッシュな印象です。ミネラル感も利いていますし、後口にかけて旨みや少々の苦味っぽさも感じられました。ボディはミディアムライト程度でしょうか。割と、キンキンに冷やした状態から温度上昇による変化を見つつ、単独で飲んでもいいのかなあとも思います。価格的にも、グラスワインにあると嬉しいようなタイプですね。勿論、食事にもよく合うでしょう。フルーティさの強さを考えますと、フルーツを使ったサラダやカルパッチョ、イカや甲殻類など素材の甘みの強いシーフードを使ったマリネなどに良さそうです。その他、シーフードグリル+オリーブオイル+レモン+旨い塩なんてのもいいですよ。香草を足しても楽しそう。その他、鳥肉料理にもいいでしょうし、白い肉にはあわせて問題なさそうです。やはり夏場はこういったフレッシュ系のワインが嬉しいですね。このワインなら、よく冷やして、夕暮れに海辺のレストランのテラスで、シーフードグリルを突っつきながらワイワイ飲む、なんてできれば最高でしょうね^^にほんブログ村
2010年07月29日
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今回はニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランです。1994年にニュージーランドの南島、マルボロ地区に設立されたワイナリーですが、葡萄栽培自体は1978年から行っていました。300ヘクタールの畑を持っているそうですが、作っているのはソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノワールの3種類のみ。最近は様々な賞を受けられるまでに成長したワイナリーだそうです。セパージュはもちろんソーヴィニヨン・ブラン100%。価格は、写真のお店で3100円。色は薄い黄色。青みがかっています。香りはまさにニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランといった印象。グレープフルーツやレモンといった黄色い柑橘をはっきり感じるほか、アカシアやパプリカっぽさといったやや濃さのあるニュアンスも。加えて、ミネラルや様々な緑のハーブ(少々緑茶的ですらあります)、ライム、リンゴっぽさや白い花といった要素も感じられました。味わいは、香りに似合ったハツラツとした酸が印象的。そこに、キレイなミネラルと、やや糖を感じるくらいの果実味が加わります。くっきりはっきりした味わいで、バランスは良好。ボディはミディアムライト。ただライトなだけではなく、少々の凝縮感を感じます。ワイン単体でも結構な完成度ですが、食事にももちろんよく合うタイプ。豚の角煮にはちょっと優しすぎるかもしれませんが、肉じゃが辺りの煮物には結構いけます。基本的に、和食の甘辛さには果実味が上手く引き合い、さらに酸が味わいを上手くまとめてくれるというような効果を期待できそうです。もちろん、白身の魚や甲殻類などとは相性がよく、エビカニや鯛、ヒラメさらにイカなどのお寿司なんかは最適なつまみになるでしょう。また、ハーブっぽいニュアンスと、若いシェーブルチーズなどもよく合います。価格はそこそこで、フレッシュフルーティな魅力たっぷりという、まさにニュージーのソーヴィニヨン・ブランの典型といった印象です。もう少しお手ごろなレンジのワインで似たようなものもあるので悩ましいところですが、肉類にもあわせやすいこの凝縮感はこの価格帯ならではといったところでしょうか。
2010年04月05日
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今回はニュージーランドです。ワイパラ・セレクション・ピノ・ノワール08。生産者はダニエル・シュスターです。1986年設立のワイナリーで、南島のカンタベリー地区、ワイパラが本拠地です。ニュージー・ピノの先駆者的存在で、他にもカリフォルニアのスタッグス・リープやイタリアのいくつかのスーパータスカンのコンサルティングも行っているなど、まさにニュージーランドのワイン生産者の巨人といえる作り手です。楽天内には08はまだ無く、写真のものは07で3654円です。色はガーネット。黒さがありますね。香りにもやはり黒い印象を受けます。ベリーのニュアンスでも、ラズベリーやクランベリーといった赤ベリーやそれらのコンポートないしジャムといったものも感じますが、同時に黒ベリーの要素も感じられます。他に、少々のカラメルっぽさや黒胡椒的なスパイシーさも。その他、土っぽさや革、ミネラル、赤い花といった要素ももちろん感じました。味わいは、果実味、酸、旨みがいいバランスです。果実→酸→旨み、位の強さの序列でしょうか。渋味はしっかりしており、口当たりでもタンニンを感じることが出来ます。ただ、あくまでも柔らかな口当たりのミディアムライトなボディでまろやかさもあります。少々暗さも感じるでしょうか。食事にあわせるなら、やはりスタンダードにローストチキンやチキンステーキ、赤ワイン煮といった鳥料理が良さそうですね。鴨ももちろんいいでしょう。タンニンを感じられるので、脂身が多少しっかりしていても問題なさそうです。また、一方でニュージーらしいキレイさもありますから、和食系の調理法でも相性良さそう。価格、品質を考えても、ニュージーランドのピノらしいワインですね。安心感があります。まあ、もう数百円でも安いとありがたいんですがね…^^;
2010年03月26日
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さて、お鮨とワイン会のワインもひと段落ということで、ここからはクリスマスのチキンにもぴったり!?なニューワールドのピノを少々。最初の1本はカリー・マールボロ・ピノ・ノワール08です。生産者はケーブルベイ・ヴィンヤーズ。1990年代後半に多くのワイン愛好家達によって設立された若いワイナリーです。マールボロやホークスベイなどの銘醸地に合計6つの畑を持っており、環境保全型のサスティナブル農法で葡萄作りを行っているそうです。マールボロでは、このピノ・ノワールのほかソーヴィニヨン・ブランも作っているとか。価格は、安くは無いものも多いニュージーピノの中では相当お手ごろで、写真のお店では1575円です。色は鮮やかなルビー。ただ、透明度は相当高く、グラスの底までキッチリ見えます。香りも結構華やかで、ミネラルや土、少々のなめし革っぽさや胡椒などのスパイスといったシビアなニュアンスも感じはしますが、フルーティさが中心で、ラズベリーやストロベリーといった赤いベリーや、アメリカンチェリー、アプリコットっぽさといったニュアンスが豊かです。また、少々の甘草っぽさや蜜っぽさといったものも感じられました。味わいは、結構タンニンが効いており、渋味を感じます。果実味もくっきり出ていますが、そこはやはりニュージーランド、酸も十分にあります。アタックのインパクトでは果実味が勝りますが、すぐに酸が追いついてきて酸っぱ甘系の印象になります。後口にはそこそこ旨みも。ボディはクリアーなミディアムライト。みずみずしさ透明感の他優しさもあります。食事には幅広く合うでしょう。チキンなら、フライドチキンですと油にちょっと負けてしまうかもしれませんが、ローズマリーを使ったソテーやローストはもちろん、から揚げにだって良さそうです。から揚げといえば、鶏どころかあんこうやカレイなどの魚でもOKですし、魚の揚げ物といえば、アジフライにだって合ってしまいます。特に、アジフライは魚の脂っぽさとも結構良く合います。また、ちょっと冷やして楽しむのも良さそうで、冷やせばエビカニの類にも合わせられます。しっとりと楽しむタイプではなく、カジュアルに大勢で、食事と一緒にというスタイルのほうがいいかなと思います。スクリューキャップで、開ける手間が少ないのもパーティ向きかもしれません。グラスも、リーデル・ヴィノムのピノグラスでもいいでしょうが、特にこだわる必要も無いようにも思います。
2009年12月15日
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さて、ウーイング・ツリーのセミナーのワインもこれで最後です。ピノ・ノワール07。クローンなどは06と同じです。度数は、06が14度なのに対し、こちらは14.5度とちょっと高くなってますね。ビオに関しては、ウーイング・ツリーも興味を持ち出しており、コンポストの製造なども始めたそうです。また、農薬は、ニュージーランドにおいては国家プロジェクトで、使用量の提出を求められているそうです。価格は、写真のお店で4725円。ちょっと高くなってますね。色は深いガーネット。紫も少々感じられ、06とは大分違って若々しさを感じます。香りは、熟した黒ベリーや赤黒のベリーコンポート、それにイチゴジャムといった濃いフルーツやフルーツ加工品のニュアンスが強く出ています。また、甘草や丁子、八角といった茶色いスパイスといった香りも感じられました。加えて、カラメルっぽさも少々。全体的に甘い要素が支配的ですね。味わいも、やはり果実味が強いですね。完全にメインの要素として感じられるレベルです。ただ、柔らかさ、繊細さを感じさせるのはさすが土壌のよさが出ているというべきでしょうかね。ミネラル感はやはり強く、塩っ気はほのかに感じさせます。酸はしっとりと大人しく、現時点では完全に裏方でしょうかね。渋味もしっかりで、舌にも少々感じられるくらいです。ボディはミディアム。柔らかさがありますね。食事にあわせるなら、06よりもちょっと濃いものにあわせられそうです。鴨ならローストはもちろん、オレンジ煮やコック・オー・ヴァンなどの煮込みでも良さそうですし、鶏ならローストチキンはもちろん、トマト煮こみやフライドチキン、照り焼きや焼き鳥(タレ)なんかにもよさそう。カラメルっぽさがあるので、炭火焼きでもいいかもしれませんね。濃さがある分、06より合わせられる料理の幅は広がるようにも思います。06と比べますと、スケールはあるのでしょうね。熟成した感じが出るには3年~5年くらいはかかりそうな気もしました。ただ、やはりネックは金額でしょうね。5000円弱という金額なら様々なワインがライバルになりますし、06と比べましても1000円高いというのはちょっとな、と感じざるを得ないのも事実です。
2009年11月07日
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先日のウーイング・ツリーセミナーのワイン、今回はフラッグシップのピノ赤です。ピノ・ノワール06。セントラル・オタゴは長く乾燥した秋があり、ピノ・ノワールに向いた土地といわれています。多くの新世界のピノにこだわる生産者と同じくクローンにはこだわっており、こちらは115、777、667、テンバー6と5だそうです。また、06は、セントラル・オタゴではブドウの粒が大きくなってしまうヴィンテージだったそうです。価格は、写真のお店で3690円。色は薄いガーネット。ルビー、というよりはややレンガ的ですね。香りは、コクのあるニュアンスが感じられ、ココア、クリーム、チョコレート、それにハムやソーセージといった加工肉やふかふかの黒い土といったものを感じました。その他、フルーツっぽさとしましては、オレンジやアメリカンチェリー、ストロベリー、それに熟した黒ベリーといったものが感じられました。味わいは、ミネラル感が強く塩気を感じるほど。また、タンニンはまだまだ元気で渋味を感じます。ただ、口当たり自体は比較的滑らかでボディも柔らかなミディアムです。旨みもしっかりありますね。果実味は大人しく繊細。時間とともに少々前に出るくらいです。酸も、鮮烈さは無く、しっとりじんわりしたもの。食事にあわせてもいいですが、香りもしっかりしており割と単体で楽しめるワインかと思います。熟成した白カビチーズなどをつまみにすると、渋味をまろやかに感じられていいつまみになるかもしれませんね。料理なら、王道な鴨肉や鳥肉がいいでしょうね。ローストなら赤ワインソースやバルサミコソースなんていいでしょうね。割と味わいに繊細さがあるので、煮込みなどよりはロースト程度の方が良さそう。和の冶部煮なんかなら、まだ大丈夫かもしれません。完成度が高いですね。流石はワイナリーのフラッグシップというところでしょう。あまりいいヴィンテージではないためか、今の段階で結構熟成感は楽しめます。まあ、あと3,4年はいけるでしょうが。価格も、4000円を切っているというのは、なかなかありがたいところです。
2009年11月05日
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先日のウーイング・ツリーセミナーのワイン、続いては個人的に一番印象に残ったこちら。ピノ・ノワール・ロゼ06。日本で手に入るウーイング・ツリーのラインナップの中では最もお手ごろなワインです。ニュージーランドは、比較的ストイックで辛口なスタイルのロゼが多く見られますが、こちらもそういったスタイル。価格は、写真のお店で2129円。色はオレンジがかったピンク。ピンクグレープフルーツのような印象です。香りも、ピンクグレープフルーツを思わせるニュアンスがありますね。その他、柑橘では少々のオレンジっぽさやハッサクといったものを感じさせます。ほかには、白桃やリンゴ、ストロベリー、ラズベリー、チェリー、それにメロンっぽさといったフルーティさがあります。もちろん、ミネラルもしっかりで、花の蜜(れんげ?)っぽさやクリームといった要素もありました。味わいは、果実味の繊細さが印象的で、ミネラル感の強さも感じられます。ちょっと塩気があるくらいですね。酸はしっかりしており、太さを感じます。果実よりは前に出ています。タンニンが結構感じられ、渋味も少々。旨みもありますね。ボディはクリアーなミディアムライトです。食事には大概のものにはあわせられそうですね。サーモンのグリルや白身魚の香草焼きといった魚介類ともよく合いそうですし、鳥肉ならシンプルなグリルから筑前煮や鍋物のような和食スタイルでも良さそうです。豚肉との相性も良さそうで、こちらもグリルから角煮、あるいはしゃぶしゃぶや冷しゃぶといったものまで幅広くあわせられるでしょうね。ほかに、鮮魚ともあわせてみたいですし、あれこれと食事との組み合わせの想像が広がるワインです。香りもよく、口当たりもクリアーで、なかなかの存在感がありました。時間が経つと、もう少し果実味も出てきたように思います。ジョセフ・ロティのマルサネ・ロゼと比べますと、価格差もあってかややスケール面では及ばないかなぁとは思いますが、オーストリーのロゼやモンジャール・ミュニュレのロゼとともに食卓を彩るロゼとして、ニュージーランドのロゼは注目してみないといけませんね。
2009年11月03日
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ということで、先日のウーイング・ツリーセミナーのワインです。ブロンディー・ピノ・ノワール08。「ピノ・ノワール」とありますが、白ワインです。いわゆる「ブラン・ド・ブラン」という作り方をしています。元々ピノの赤ワインだけをやっていたワイナリーですが、併設のレストランで白も飲みたいという要望が強まり作ることになったワインだそうです。さすが赤用ブドウというべきか、13.5度とやや高めの度数です。価格は、楽天内では写真のお店で3500円。こちらなら3110円と少しお安いですね。色は白ですが、薄いグレーないしオレンジのような感じもあります。製法は間逆ですが、甲州グリ・ド・グリのような印象。香りは、開けてすぐ、温度の低い状態ではミネラルやグレープフルーツといった柑橘、マジパンといったようなニュアンスを感じます。それが、時間経過、温度上昇とともに白桃やフローラル、柑橘でもより濃さのあるオレンジといった要素を感じるようになります。また、流石はピノ・ノワールというべきかストロベリーやラズベリーなどの赤いベリー、それに少々のチェリーといったような香りも感じられました。味わいは、最初は少々微発泡を感じます。果実味はほんのりしっとりしていて、そこに酸がすっと寄り添う感じです。時間経過とともに、この酸は強さを増し、果実よりやや前に出るくらいになりました。本当に、この辺りはシャンパーニュやそれに近いスパークリングワインのようなバランスです。ミネラル感ももちろんあり、少々の渋味や旨みも感じます。ボディはライトで、ピュアさ、みずみずしさを感じる口当たりです。食事にあわせるなら、やっぱり鮮魚でしょうか。それも雰囲気的に寿司や刺身よりは、カルパッチョやマリネといった洋風なものの方が基本的には良さそうです。特に、この香りと少々の渋味は、サーモンと好相性なのは間違いないでしょうね。脂の乗ったスモークサーモン辺りも良さそうです。ただ、寿司でも、穴子や赤身といった味の濃いものであれば面白いかもしれません。その他、鳥肉とも面白そうですが、やはりこちらも素材の味重視の方が良さそうです。シンプルにグリルしたようなものがいいでしょうね。焼き鳥(塩)になんてかなり面白そうです。バランスも良く、泡の無いシャンパーニュを、よりボディをシャープに、みずみずしくしたような印象でした。香りもしっかりしていますし、間違いなく面白いワインではあるのですが、やはり価格がネックなのも確かですね。2000円台、出来れば2700円以下くらいで見つかると嬉しいのですが…。
2009年11月01日
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さて、今回はうって変わって、お手ごろなニュージーランドの白ワインです。ソーヴィニヨン・ブラン08。生産者はメイヴェン。環境へ配慮を重視したワイン造りをしている団体サスティナブル・ワイングローイング・ニュージーランドの一員として、03年に畑の購入、植樹を行い、05年に初収穫をしたという大変若い作り手です。近年高級産地としてのイメージも定着してきたマールボロにおいて、高品質ながら低価格なワイン造りを目指しています。ということで、価格は写真のお店で1344円とかなりお手ごろ。色は薄く、ほぼ透明。甲州のシュール・リーのような色合いです。香りは、ややスケールにはかけるもののニュージーのソーヴィニヨン・ブランだな、という感じです。要素としては、緑の短い草、ピーマンないしパプリカといったものを中心に、グースベリー、少々のパッションフルーツといったものや、柑橘ならグレープフルーツ、レモン、さらにこちらも緑なライムなどを感じます。また、ミネラルも少々。味わいは、ややしっとりした酸が中心。その酸に包まれて、繊細な果実味が感じられる、といったところです。ボディはすっきりライトボディ。ミネラルはそうきつくなく、口当たりは結構柔らかいです。まさに夏場に冷やして楽しむべきワインです。駆けつけ1杯でもいいかもしれません^^食事との相性はまさに万能でしょう。鳥肉なら焼き鳥(塩)に香草焼き、魚介ならシーフードグリルにやっぱり香草焼き、それにアクアパッツァ、カルパッチョ、和食ならお寿司などもいいでしょうね。他にも、ハーブのパスタなども良さそうです。喧嘩する事はあまりないでしょうが、より相性をよくするなら、肉も魚もやはり赤い身よりは白身の方がベターでしょう。また、あまり油の強い料理よりはあっさり目のもの方がよさそうです。1500円以下でマールボロのソーヴィニヨン・ブランが飲めるというのは驚きですし、それなりにらしさも備えていたのは流石安くていいものを作ろうという生産者ですね。ちなみに、ピノ・ノワール/a>の評価も高いようですが、こちらも1600円前後で見つかります。
2009年07月04日
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今回はかなり久々にニュージーランドのワインです。モモ・シャルドネ08。生産者、セレシン・エステートのワインは以前2回ほど記事にしていますが、今回のモモは新シリーズだそうです。オーナー、マイケル・セレシンはハリーポッターの監督で、夢だったワイナリーをマルボロに作りました。葡萄栽培は有機農法にこだわっており、今やビオディナミを実践するに至っています。価格は、写真のお店で2257円。他のワインよりもほんの少しお手ごろな価格帯になっているようです。スクリューキャップ使用。また、まだ他のお店での取り扱いは無いようです。色は薄い黄色。教科書的な色合いです。香りはなかなか印象的。ニュージーランドというとソーヴィニヨン・ブランのイメージが強いですが、このワインもシャルドネながらタイムなどの青いハーブの風味が良く出ています。また、面白いのがミルクを思わせるようなニュアンスや海系のミネラルといった要素もあることです。それ以外は、青リンゴやメロン、ドライマンゴー、パイナップルといった甘いフルーツやグレープフルーツ、ライムといった柑橘の香りが感じられました。味わいは、やはり香りの印象に違わないミネラル感が感じられ、塩気があるほどです。酸もしっかりしており、シャープさはそこまでではなくじんわり系ですが、果実味よりも前に出ています。もちろん、果実味もあって、酸っぱ甘系のいいバランスです。ボディはミディアムライトで、硬さは感じません。飲んだ人間皆が皆、一様に「生牡蠣に合いそう!」と言っていましたが、私もまさにそういう印象です。しっかりした酸味と海系のミネラルが生でもいい相性を見せるでしょう。火を入れるなら、フライなどのこってりしたものよりは、シンプルな焼き牡蠣や鍋(土手鍋だと濃すぎるでしょうね)が良さそうです。特に、あっさり鍋なら野菜との相性もいいでしょう。その他、あっさり目の味わいとは好相性を見せそうで、鳥肉なら塩味でいきたいところですし、シーフードとの相性は幅が広そうです。醤油で煮たりすると流石に難しそうですが^^;コレ面白いワインです。ミルクっぽい風味に合わせて、白カビチーズをつまむなんてのも良さそうです。果実味もありますから、サンタンドレとかミルキーなものでもいけそう。しかし、08ヴィンテージとはまるでヌーヴォーですね(そういう意図でリリースされるわけではないようです)^^;やはり、1、2年置いてみた状態も興味深いですが、今のフレッシュさもいいですね。
2008年11月16日
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おはようございます。サッカー欧州選手権の大一番を見るためちょっと早起きです^^さて、今回のワインは久々のニュージーランドのピノです。デルタ・ヴィンヤード ピノ・ノワール マルボロ04。生産者デルタ・ヴィンヤーズは複数のニュージーランドの有力生産者たちが共同で立ち上げたワイナリーです。元々は羊の牧場で乳製品の製造をやっていた土地(一部は滑走路にも使われていたとか!)だったそうですが、その土壌および気候条件のよさから上記生産者たちが目をつけワイナリーを始めたのだそうです。ニュージーランドらしくソーヴィニヨン・ブランも作っているそうで、こちらは「デキャンター」誌で5つ星評価です。価格は、1890円でしたが、楽天内に同ヴィンテージは既に無いようです。写真のお店は06ビンテージで2079円。色はキレイなルビーで、透明度も高いです。ただ、若干ですが、全体的にオレンジのニュアンスが見られます。香りは、4年の熟成を感じられなかなかいい具合です。ラズベリーなどの赤ベリーを筆頭に、ブルーベリーやプラム、ドライストロベリー、バラなどの赤い花といった甘い系の香りに加え、キノコ、ミネラル、生肉、なめし革、梅っぽさといった要素や少々のハーブやスパイスといった風味も感じられました。グラスを大きなものにするとなめし革やスパイスといった香りがより強く感じられました。味わいは、驚くほど酸味がしっかりあり、この価格帯のニューワールドらしからぬ雰囲気です。果実味ももちろんあり、口に含むと先ず酸味を感じ、続いて果実味が広がり、また酸がスッと伸びるといった感じでした。ボディはシャープでクリアーなミディアム。タンニンは割としっかりあり、渋みを感じます。余韻もちゃんとあり、ミネラルや赤ベリーを感じました。食事にあわせるなら、やはり定番の鳥は間違いないでしょうね。鴨やチキンのロースト、照り焼きチキンそれに焼き鳥などです。ただ、焼き鳥に関してはたれの味が強すぎるとワインが負け気味なので塩味のものの方がいいくらいでした。後は、ピノとあわせるのに最近私的定番になりつつある赤身魚や生ハムなど脂が強すぎない、赤身のものがよく合うでしょう。もちろん、パン程度にしておいてワインをじっくり味わうのもアリです。香りの複雑さや味わいのキレイさなど、この価格帯でこのレベルというのはコストパフォーマンス高いですね。薄ウマ系っぽくもありますが果実味やボディの最低限の凝縮感もあり、バランスがいいですね。楽天内では、上記の通り06や07など若いヴィンテージしか見掛けないのですが、やはりあまり早飲みするのではなく本ワインのように4年、あるいは5年程度待ってあげた方がいいでしょう。新世界=早飲み、というのも一概には言えませんね。
2008年06月17日
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さて、南米会で飲んだワインの続きですが、こちらは参加者の方がお持ちくださったニュージーランドのワインです(基本的にお土産はお持ちくださるなら何でもOKなので^^)。クラウディ・ベイ ピノ・ノワール04。生産者であるクラウディー・ベイはソーヴィニヨン・ブランで有名なワイナリーですよね。南島の最北端、マールボロ地方にあるワイナリーで設立はケープ・メンテル、現在の運営はモエ&ヘネシーの関係会社だそうです。主要品種はソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノワール。価格は、写真のお店で2992円。楽天最安値だそうです。ただ、今回のワインは参加者の方がワイナリーで直接購入されたものです。色は鮮やかなルビー。透明度も高めで、バラ的な色合いです。香りは華やか。ラズベリーやクランベリー的な酸味を感じさせる爽やかな赤ベリー、チェリー、少しの黒系ベリーといったフルーティーさに加えバラ、ローズヒップ、紅茶、ハーブそれにキノコや少々のスパイスや革っぽさといった風味も感じました。また、ミネラルが非常にしっかりしていることも印象的でした。味わいは、果実味は確かにしっかりありはしますが、こなれており強いというほどではなくなっています。むしろ、酸味がしっかりしておりバランスがいいくらいです。それ以上に、香りに見合ったミネラル感があり、滑らかなボディとタンニンと相まって引き締まった、かつ、クリアーな印象を受けます。食事にあわせてもよし、単独でもよし、というワインだと思います。食事にあわせるなら、やはり鳥肉が一番に思いつきます。ローストチキン、焼き鳥〈タレでも塩でもいけそうです〉、鴨肉のロースト〈オレンジソースなんて良さそう〉といった定番なものに加え、鴨鍋やちゃんこ鍋といった鳥肉を使った鍋物〈醤油ベースがいいと思います〉ともよく合いそうです。また、クリアーな印象から、案外赤身の魚ともいけそうです。マグロや鰹といったミネラル感の強い魚の刺身やタタキ、ヅケあたりとあわせてみても面白そうです。その際には少し冷やし気味にしてみると良さそう。非常にきれいなワインでニュージーランドの実力を改めて知ることが出来ました。おそらくリリースして直ぐでもそれなりに美味しくいただけるのでしょうが、やはりニューワールドといえどもある程度瓶熟させるべきですね。加えて、ハンドキャリーというのも大きかったように思います。
2008年03月01日
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いよいよ今年も終わりですね。今年は様々な方にブログを見ていただき、また、見せていただき、さらにはアフィリエイトまで利用して頂いたりで、みなさん本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。さて、今回も先日のピノ・ノワール会のワインの記事です。ピノの産地として現在注目度の高まっているニュージーランドのピノ・ノワール アレキサンダー・ヴィンヤード05です。アレキサンダー・ヴィンヤードはニュージーランド北島に位置する小規模ワイナリーで、赤ワインに特化しているそうです。かつてはメルローなども栽培していましたが、現在はピノ・ノワール一筋で、しかも本ワインのブドウはロマネ・コンティ社のラ・ターシュの苗木のクローンだそうです。価格は、写真のお店で4515円です。ビンテージは06に変わってしまいました。楽天内の他のお店では発見できませんでした。エノテカさん自慢のアイテムのようです。色は濃いガーネット。エッジにはやや紫も見えやはり05ではまだ若いな~という印象です。香りはポテンシャルを感じさせるもので、まずはオレンジ系の風味が感じられ、続いて樽ないし皮といった要素や熟した赤ベリー、スパイス、ミネラルといった香りが窺われます。また、少しのチョコや黒ベリー系の香りも感じられました。味わいは、やはり若い新世界ものということで果実味はたっぷりあり、また、酸味は果実味に比べると控えめな印象です。ただ、後口に広がる旨みの量は多く、ただフルーティーなだけのワインとは違う印象も与えてくれます。ボディはやや重めなミディアムですが、暗い印象はさほどありません。渋みがそこそこあるからでしょうか。余韻にはベリーな風味と樽香を感じました。食事にあわせるなら、ちょっと濃い目のものが欲しくなるタイプだと思います。鶏肉ならソースしっかり目のローストチキンや焼き鳥(タレ)、鴨肉にも良さそうで、ローストにオレンジソースやバルサミコソースといった甘みのあるソースで食べたいですね(^-^)牛肉でもローストビーフやアスパラやポテトの肉巻き(塩コショウないし醤油ベースのソースが良さそう)をしてみると美味しくいただけそうです。やはり、酸味はおとなしいですが香りといいボディーといいなかなかポテンシャルを感じました。もちろん、今の段階でも美味しいのですが、あと7,8年経ってみるとより楽しめそうな印象です。
2007年12月30日
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久々の自宅消費ワインです^^フラミンガム ソーヴィニヨン・ブラン06です。ニュージーランド南島の最北端に位置するマールボロ地方のワイナリーで、従業員12名という小規模ないわゆるブティックワイナリーです。栽培している葡萄はソーヴィニヨン・ブランやピノ・ノワールといったニュージーランド定番の品種だそうです。特に、ソーヴィニヨン・ブランに関しては国を挙げて調査、研究をしているようで力入ってます。価格は、2000円程度のところが多く、私も近所のスーパーで2200円で買いましたが、写真のお店では2047円です。色は薄い黄色。かなり薄めで樽熟甲州くらいの濃さしかありません。香りは、まさにこれぞニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランといったもので、グレープフルーツやライム、青い草系の香りと鉱物感のあるミネラル、メロンやリンゴといったやや濃い目のフルーツ、そして微かな土っぽさが感じられます。時間が経って温度が上がると、メロンっぽさが少し強くなります。味わいは、果実味と酸味のバランスがとてもよく、甘酸っぱい良い調和になっています。それぞれの要素の強さも良い具合で味全体が強すぎるということも弱すぎるということもありません。もちろん、ミネラル感もしっかりでやや塩気が感じられます。また、微かな苦味もありました。ボディはこの手のワインの中ではやや柔らかめだと思います。余韻はミネラル+柑橘がじんわり残ります。味のバランスがよく、香りも強いため単独でも十分楽しめますが、フードフレンドリーなワインであることも間違いありません。シーフードなら鮮魚にもOKで、にぎり寿司にもいけます。特に貝類やイカよりは魚の方が合うようで、白身赤身ともにいけます。また、鶏肉にもよく合い(個人的には魚以上に鶏肉と合うと思います)、私がよく作っている肉じゃがの鶏肉版とはかなり良い相性でした。もちろん、定番の焼き鳥(塩)や鶏肉を使った中華風のサラダや野菜炒めにもいいですね。この国のソーヴィニヨン・ブランのレベルの高さをあらためて感じられる1本でした。流石国家のプロジェクトになるだけあります。クラウディー・ベイだとちょっと高いなというときにはこちらをオススメします^^
2007年10月15日
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飲み比べというわけでもありませんが、ロワールのソーヴィニヨン・ブランの次はニュージーランドのものを。セレシン ソーヴィニヨン・ブラン06です。前に書いたピノ・ノワールと同じセレシン・エステートのものです。価格は2500円前後で、写真のお店では2373円です。サンセール テール・ドゥ・マンブレイよりは安いですね。色はやはり薄い黄色です。レモン果汁系ですね。香りはやはり草系の香り+ミネラリーな香りがしっかりあるのですが、こちらはグレープフルーツのニュアンスがよりはっきり感じられます。それらが相まってなんだか黄色いパプリカのような印象も。また、若干の蜜っぽさやストロベリーっぽさといった濃さを感じさせるニュアンスもありました。味わいはやはり冷涼なニュージーランドらしくしっかりした酸味があり、一方で果実味も酸味よりは目立ってはいませんが「強さ」があります。開けたてだと微発泡していたのか軽い刺激もありました。ボディーはシャープですが一方でやや厚みもあるかなといった印象を受けました。余韻は酸中心でキレがいいというタイプですね。食事との相性で面白かったのは、コンビニに売っていたささみチーズフライ梅シソ味との相性のよさです。ささみやチーズとの相性ならいいというのはわかるのですが、それ以上に酸味同士が引き合うのか梅シソとの相性がとてもよかったです。後は、この手の白ワインのつまみの定番鳥の塩焼きとの相性は問題無しです。ただ、このワインになら、強さがありますので、ガーリック焼きにしてみても良さそうです。シーフードとの相性はサンセール テール・ドゥ・マンブレイと同じような感じでいいでしょう。度数の高さ(13.5%)があって、サンセールよりも多少「俗っぽい」感じがしますが、値段を考えれば十分こちらも値打ちのあるワインだと思います。また、クラウディー・ベイと比べればこちらがより酸が強いかなという感じです。ただ、やはりニュージーランドらしくスクリューキャップなのでそれが好きじゃない方には合わないでしょうが^^;
2007年07月22日
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今回はニュージーランドのピノ・ノワールです。映画「ハリーポッター3」の監督が持っているというワイナリー、セレシン・エステートのレア ピノ・ノワール05です。オーナーの手形がラベルに使われています(個人的には微妙ですw)。まあ、手作りをモットーとしているそうなのでその辺に由来するのでしょう。ビオディナミ実践のワイナリーでもあります。価格は3000円弱のところが多く、写真のお店は2772円です。色は濃いです。紫がかったガーネットというところ。透明度は0です。香りは、フレンチオーク樽(旧樽)15ヶ月熟成ということだけあって、樽の香りが効いてます。最初は麦茶っぽい香ばしさを感じました。それと、ブルーベリーやのような凝縮感のある果実の香りとミネラル香があります。それが、時間経過とともにややなめし皮系の香りが出てきて、その頃から徐々にラズベリー等の赤い果実や杏が感じられはじめ、さらに時間が経てばもっとはっきり感じられます。味わいは、14度もある度数のせいでアルコールをかなり感じるのが特徴的。あと、タンニンもビシッと存在感があります。もちろん、若い新世界ピノらしい強い果実味がありますが、そこはニュージーランド、酸味もちゃんとあるので新世界にしてはしまった印象を受けます。2日目3日目になれば、アルコールも多少落ち着き柔らかくなったり酸が強まったりするので、これくらいからが本領発揮というところでしょうか。余韻はベリーな感じでけっこう長いですよ。最初、鴨肉のパストラミをつまみにしたのですが、ワインの味がかなり勝っていたのでまあ合わないということはない、という感じでした(塩分がリセットの役目を果たしてくれましたよ)。これくらい力強ければ、ローストビーフでも大丈夫でしょう。後は、ベタですがコック・オー・ヴァンを、ちょっと濃い目に作ったものなんかもいいでしょう。今現在でも美味しいですが、もう少し熟成させてみてもいいのかなとも思いました。現段階では、香りはなかなかに複雑ですが、やはりしっかりした果実味で濃い味好きの方や飲み始めの方なんかが「素直に美味い」と感じるタイプのワインでしょう。人によっては、単独だとやや飲み疲れるかもしれません。
2007年06月22日
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ニュージーランド、マールボロ(煙草じゃなくて土地の名前です)のクラウディー・ベイの作るソーヴィニヨンブラン06です。価格は2500円前後が相場のようです。なお、このワイン、最近のニュージーランドやオーストラリアの潮流に乗ってコルクではなくスクリューキャップです。グラスに注ぐと、ソーヴィニヨンブランらしい爽やかな青い草やグレープフルーツ系の少し苦味を感じさせるような柑橘の香りが広がります。少し麦藁がかった色合いにピッタリな香りです。さらに、奥の方には華やかなフローラル系の香りも感じられます。そして、心地よい、爽やかな青りんご系の余韻があります。味わいは、南半球らしい果実味たっぷりで、ふくよかな甘さを感じますが、昼夜の温度差が大きい気候のためか酸味もあり、また、ミネラル感も結構感じられるレベルで持ち合わせています。そのため、ただ果実味豊かなだけではなく、引き締まった、シャープな印象も併せ持つ非常にバランスのよい味わいです。食事との相性に関しては白身魚(鯛とか)のカルパッチョなんかはばっちり合うと思いますが、塩ダレ焼き鳥とも結構よかったです。やはり、鳥や魚介系なんかの白身との相性はいいです。また、このワインも洋風の味付けに限らず繊細な和風の味付けとも好相性を見せるユーティリティープレイヤーなワインといえそうです。クラウディー・ベイはルイ・ヴィトン(モエ・ヘネシー)所有ということで、流石の味わいと香りだと思います。また、このワインは世界におけるニュージーランドのソ―ヴィニヨンブランの地位を高めた、と言われているそうですが、これもうなずける話だと思います。個人的には、今のところソーヴィニヨンブランのワインの中ではこれが一番のお気に入りでして、前に飲んだパヴィヨンブランの03よりいいとすら思ってます。もちろん、好みに個人差はありますし、ワインはそれが結構出やすいものだとは思いますが、かなりお勧めの1本ですよ!
2007年05月04日
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