ポケットの中にいつも少女

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2005.11.09

恋のめまい愛の傷/一条ゆかり/ヤングユーコミックス

(4)

カテゴリ：漫画

恋のめまい愛の傷

日本で大恋愛の末、年下の相手の将来を想い身を引いた更紗。フランスに渡り、失恋の痛手を癒す間に得た婚約者・亮と三年ぶりに日本の地を踏んだその時、2人を出迎えたのは、いまだ忘れえぬかつての最愛の恋人・琳だった。亮と琳は両親の離婚で苗字の変わった実の兄弟で、今また両親の復縁により、兄嫁を迎える弟としてそこに立っていたのだ。
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萌友さんからお借りしました第一弾。お借りしたのは文庫ではないのですが。
画像を探してアフィリエイトを検索しててビックリしました。台湾でドラマ化されてるんだ。ふぇ～！
今昼ドラでも一条ゆかり原作作品「デザイナー」を放映してる訳ですが、成る程、ドラマチックな作品でした。
10代の恋は苛烈だ…基本的に大人の女性の恋愛ものは、生々しくてあまり好きではないのですが、今回2人の間で揺れる更紗には不思議と共感できました。
結婚して数年も経てば、穏やかな愛情の心地よさも知りますが、やはり時には心締め付けられるような激情の時を思い出したりもする訳で。

しかも、とにかく年下の恋人・琳は強烈過ぎて。忘れらんない気持ちも、逃げた気持ちもすごいわかるよ。つーか私でも逃げるね。間違いなく。
あちこちにいい顔をして、優柔不断と言うこともできるんでしょうが、更紗には不思議と女性特有の粘着質というか、いやらしさが感じられませんでした。
それどころかむしろ、最後の選択の頑なさといい、少女の潔癖を捨てきれていないような痛々しさが胸を衝きます。

また作中最も大きく変化するのが琳というキャラクターです。ハイティーンの、何もなくても最も変化の著しい時期に様々な出来事を経て、どのように変わって行くか。これがまた、いい男に育っていくのよ。
そしてそんな彼に周囲がどのようにかかわっていくかも一つの見所です。

微妙に皆いい人なのが気になりますが、昼ドラ好きの皆さんには是非お勧めいたしますわよ♪

そういえば「有閑倶楽部」って、どんなラストだったっけ…?