~タロット日和~ by 常葉 了

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常葉 了

常葉 了

2017/06/25
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カテゴリ: 占術一般
ども、トキワです。(^^)/

本日は番外編。

【占い】の実験・検証の報告です。

トキワは、地元帯広で、長い事タロット占いの講座を開いておりますが、その講座の卒業生さん達と、定期的な勉強会を行っております。

主に、タロット関連の細々とした知識や理論を散文的にお伝えしたり、卒業生さん達が持ち寄ったテーマについて、話し合ったりしております。

さて、そんな中。
何かイベント的な事をしたいと言う話があり、そこで、占いを使った実験をしようと言う話になりました。
で、 【占いで競馬を当てる事が出来るか】 と言う実験を行う事になった訳です。

場所は、地元帯広のばんえい競馬場。


そもそも、占いでギャンブルに勝てるとしたら、そんな都合の良い話は無い訳です。
正直な話、占いで予想するよりも、優れた競馬新聞を参考にした方が当たるでしょう。

しかし、【占いを使って、ギャンブルで当てて見よう】と言う試みは、結構昔から行われている事でも有ります。

占い師としては、自分の知識と技術で当てて見たい。

ギャンブルの勝ち負けと言うよりは、自分が培って来た知識や技術が、どこまで通用するかと言う、【占い師の誇り】の問題だったりします。

特に、東洋系の占いは【現世利益的な実用性】が強く求められる傾向がある為、昔から研究されており、その研究成果を発表する書籍も、結構存在したりします。
例えば、ロトのナンバーを当てる方法とか。

対して、西洋系の占いでは、なかなかそう言った研究発表はなされていません。

西洋系占いの中でも有名所であるタロット陣営としては、チャレンジせずにはいられません。

・・・とは言えですね。
研究発表がなされていないと言う事は、何のノウハウも無くチャレンジしなければならないと言う事です。

まあ、今回は大した成果は得られないだろうと言うのは、参加メンバーの共通認識ではありました。



タロット及び、西洋系には参考データが無い為、ここは東洋系占いの研究成果を参考としました。

現場に行って、ただ占って当てるのかと思いきや、そうでは有りません。

しっかりとやる場合には、まず事前に、その時期の自分の運勢を確かめます。
つまり、財運。特に、ギャンブル運が良いかどうかを確認する所からスタートするのです。

なるほどぉ。

曰く、その時期のギャンブル運が悪ければ、占っても当たらないとの事。

なるほどぉ。

で、事前に、参加者全員の運勢を、命式(生年月日を用いた占い)で占いました。

その結果、参加者全員がダメ!


一人だけ、財運の良い人が居たのですが、残念ながら、当日は参加出来ず。

さてそんな中、一人だけ希望の星がおりました。
卒業生さんでは有りません。
卒業生さんが、勉強会の際に連れて来る息子さんです。
5歳だったかな?

財運(ギャンブル運)が、とても強い。


実験当日。
実験したのは6レース。

戦績は……
私を含め、卒業生チームは、連敗を重ね、当たったのはわずか1レースのみ。

途中から、卒業生さんの息子さんにも選んでもらう事になりました。
卒業生の息子さんが参加したのは4レース。
そのうち、3レースを当てると言う剛腕を発揮!

なるほど。そうなりますか。

長い事、実験を重ねて来た東洋系占いの研究成果は、伊達では有りませんでしたね。

卒業生チームは、参加者それぞれがタロットで占い、有望な馬を2頭選んで集計し、その中から、票の多い馬を3頭選んでいます。
ちなみにトキワは、東洋系の実力を知りたくて、あえて東洋系の占いで馬を選んでみました。
卒業生の息子さんは、別枠で1頭だけ選んでもらいました。

ばんえい競馬の出走数は、8頭~10頭です。
6レース参加した訳ですから、3頭を選んで買って行けば、確率論で言っても、そこそこ当たるはずなのですが、面白い事に、まったくかすりもしません。
最終的には、逆張り(これだと思ったものの、逆を選択する事)しようかと言う意見も出たほどです。

そんな中で、参加数4レースで、1頭しか選んでいない卒業生の息子さんが当てて行くのだから、【時期の運勢】と言うのは、相当影響が有ると言う事ですね。

ちなみに、今回は実験データの収集が目的でしたので、外した結果と、鑑定結果を照らし合わせながら、検証作業も行っています。

そんな中、いくつかの傾向が、卒業生さん達から報告されました。

どうやら、大アルカナや、小アルカナ数札よりも、小アルカナ人物札(コートカード)の方が、重要らしいとの事

出走馬のコンディションを一つ一つ見て行ったのですが、人物札が強い状態の馬の方が、成績が良かったようです。
選ぶ時には、大アルカナが強いものに注目していたようですが、それ程成績は良くなかったようですね。

ちなみに、東洋系の占いで検証する限り、月と日の干支が、強い影響を与えているように見えました。
まあ、データ数が少ないので、断定は出来ませんが。

と言う訳で、今回の研究成果は以下の通りです。

1.ギャンブルを行う時には、その時期の個人の財運が、とても強く影響するらしい。
2.競馬をタロットで占うならば、小アルカナ人物札のコンディションが重要らしい。
3.競馬をタロットで占うならば、大アルカナは然程重要では無いらしい。
4.競馬を東洋系で占うならば、月や日の干支の影響が重要っぽい。


さて、ここで事後考察です。

ギャンブル運を占う際に、何故、タロットや易などの卜占系よりも、占星術等の命式系占いが重要になって来るのか。
つまり、その時期の運勢(財運・ギャンブル運)が重要なのか。

ここで、少し整理が必要なのですが、占いにおいて【財運】と【ギャンブル運】は、厳密には別物として判断します。
【財運】は、単純に財産に関する運勢なので、例え財運が低い時期であっても、頑張って働いたり、出費を意識的に抑えて行けば、ある程度は努力の範囲で何とかなります。

ところが、【ギャンブル運】は、【偶然性に支配されるもの】であり、努力では何ともなりません。

命式で占う運勢は、【天運】ともい言うべきもので、個人の努力で何とか出来るものでは無い部分を見ます。
対して、卜占は、運命同士の衝突を見るものであり、【運命と人とが、どのように接するか】によって、結果に影響を与える事が出来ます。
つまり、努力で何とかなる部分が多い訳ですね。

そう考えると、競馬などの【ギャンブル運】を占う際には、人の努力では何ともならない【天運・運勢】を重視して見る方が、確かに合理的であると言えそうです。

現場で、出走馬の着順を占う際に、タロット小アルカナ人物札が、強い影響を与えているらしいと言う点について。

大アルカナは【運命性】
小アルカナ数札は【現象】
小アルカナ人物札は【個体のコンディション】

勿論、出走馬に影響する【運命】は、重要な要素と言えるでしょう。
但し、着順を予想する我々にとっては【ギャンブル】であっても、実際にトラックを走る馬達や、騎手達にとっては、【ギャンブル】では有りません。
努力によって、実力を高め、着順を上げる事が出来る可能性がある【試合】です。

そう考えると、 運命を暗示する大アルカナを重視するよりも、個体のコンディションを暗示する小アルカナ人物札を見た方が、合理的であると言えそうですね。

つまり、晴れていて、走り易い状態(運命性)の中で、元気の無い馬(コンディション)が走るよりも、雨降り(運命性)の中で、走る気満々の元気な馬(コンディション)が走る方が、成績は良いだろうと言う事です。


これはなかなか、面白いデータが取れました。
【運命性】と【個体のコンディション】。
どの立場で、何を目的とするかと言う違いによって、重視すべきものが変わって来ると言う事なのでしょう。
これは、日常の鑑定を行う際にも、判断の助けになりそうです。


いやぁ。

久々に、面白い実験が出来ました。(^^)


以上、実験報告でした。(^^)/





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Last updated  2017/06/25 01:39:31 PM
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