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2022年10月16日
テーマ： カウンセラーの独り言(503)
カテゴリ： スクールカウンセラー
さて、スクールカウンセラーのお仕事ですが。
その内容については、
①所属の自治体、②勤めている学校種、③配当の時間、
などにもよってきます。
今回のブログでは、
その中身について少しだけ見ていきましょう。
①の所属の自治体により異なる、という点ですが。
その自治体、その土地柄によって、
対応するケースが大きく変わる場合があります。
たとえば、わたしが勤めている学校周辺は、
いじめや非行などの生徒指導案件は少なく、
不登校、引きこもり、精神疾患といった、
社会性やコミュニケーションの課題を抱えた方が多い地域です。
そうなると必然的に、
そういった方への対応に、時間を充てることになり、
それらに対する専門性やスキルが、必要になります。
地域によっては、外国籍の方が多かったり、
いじめや非行の問題が多いこともあるでしょう。
スクールカウンセラーは、配置された場所、地域の実情に合わせ、
研鑽を積みながら対応することになります。
つぎに、②の学校種によっても異なる、という点を見ていきましょう。
スクールカウンセラーのお仕事は、
学校種によっても、その内容は大きく異なります。
小学校と高校では当たり前ですが、
対象者の発達段階も、おこる問題も異なってきます。
それに合わせ、カウンセリングの中身や見立ての方法、
対応させる心理検査の内容なども異なってきます。
また、定時制高校や特別支援学校などに配置された場合、
対象者が、特殊な事情や個人的な問題を抱えている場合があります。
その学校の特殊性を理解し、対象者の状況を把握し、
問題の解決に向けていくことになります。
さいごに、③の配当時間によっても異なる、という点をみていきましょう。
スクールカウンセラーは、所属の自治体から年間〇〇時間という形で、
その学校、その地域に訪問する時間が配当されます。
複数の学校や地域に勤務する場合は、
その分を別々に配当されるという形になります。
県の所属の場合もありますし、
市町村独自の契約の場合もあります。
私立高や大学などは、単独でその学校との個人契約になります。
配当時間については、その自治体、所属の学校により異なり、
予算の関係で、年によって配当時間が代わることも少なくありません。
いずれにしても、年間で決められた時間に沿って、
その学校に伺う計画を立てていく形となります。
現在国は、いじめた不登校、自死の問題を受け、
スクールカウンセラーの常勤化に向け動き始めています。
とはいえ調査段階であり、人員の確保という問題もあり、
現実的にはまだまだ先になるかと思います。
配当時間が少ない学校、
例えば月に４時間という学校があったとします。
現実に、わたしも、
そういった配当時間で伺っている学校がありますが。
そうなると、配当時間の多くは、
問題の深刻な対象者のカウンセリングといった直接支援で埋められ、
そのほかの活動はほとんどできないのが一般的です。
午前か午後の半日４時間を活用し、
相談室に直行し、カウンセリングを行う。
他の活動の余地のない、
余裕のない訪問になってしまいます。
対して、たとえば、
毎週１日６時間勤務の学校があったとします。
そうなると、もちろん、重篤な対象者のカウンセリングも行いますが、
すべてそれで埋まってしまうわけではなさそうです。
お昼をまたいでいるので、
給食を食べることもできます。
相談室の利用者と一緒に給食を取ったり、
お昼休みの行動観察なども可能です。
空いた時間は、先生方と懇談をしたり、
授業参観にも充てられます。
意図的にそういう活動を仕組んでいくことにより、
先生方や子どもたちにスクールカウンセラーを知ってもらい、
またスクールカウンセラー自身も学校やこどもたち、
先生方を知る貴重な機会になります。
週に１回伺っているので、
場合によっては、行事に参加したりもできます。
１日６時間の訪問なので、
時間によっては、部活動の見学や委員会活動の参加も可能です。
そうやって、学校の日常の生活を活かす取り組みは、
子どもたちにスクールカウンセラーを身近な存在であると位置づけ、
いざというときに相談に来やすい環境を提供します。
何か起こったときの緊急の対応だけでなく、
そういった日々の関わりや活動は予防的支援と位置付けられ、
現在学校現場で重要視されはじめているところです。
さて、続きはまた次回。
その内容については、
①所属の自治体、②勤めている学校種、③配当の時間、
などにもよってきます。
今回のブログでは、
その中身について少しだけ見ていきましょう。
①の所属の自治体により異なる、という点ですが。
その自治体、その土地柄によって、
対応するケースが大きく変わる場合があります。
たとえば、わたしが勤めている学校周辺は、
いじめや非行などの生徒指導案件は少なく、
不登校、引きこもり、精神疾患といった、
社会性やコミュニケーションの課題を抱えた方が多い地域です。
そうなると必然的に、
そういった方への対応に、時間を充てることになり、
それらに対する専門性やスキルが、必要になります。
地域によっては、外国籍の方が多かったり、
いじめや非行の問題が多いこともあるでしょう。
スクールカウンセラーは、配置された場所、地域の実情に合わせ、
研鑽を積みながら対応することになります。
つぎに、②の学校種によっても異なる、という点を見ていきましょう。
スクールカウンセラーのお仕事は、
学校種によっても、その内容は大きく異なります。
小学校と高校では当たり前ですが、
対象者の発達段階も、おこる問題も異なってきます。
それに合わせ、カウンセリングの中身や見立ての方法、
対応させる心理検査の内容なども異なってきます。
また、定時制高校や特別支援学校などに配置された場合、
対象者が、特殊な事情や個人的な問題を抱えている場合があります。
その学校の特殊性を理解し、対象者の状況を把握し、
問題の解決に向けていくことになります。
さいごに、③の配当時間によっても異なる、という点をみていきましょう。
スクールカウンセラーは、所属の自治体から年間〇〇時間という形で、
その学校、その地域に訪問する時間が配当されます。
複数の学校や地域に勤務する場合は、
その分を別々に配当されるという形になります。
県の所属の場合もありますし、
市町村独自の契約の場合もあります。
私立高や大学などは、単独でその学校との個人契約になります。
配当時間については、その自治体、所属の学校により異なり、
予算の関係で、年によって配当時間が代わることも少なくありません。
いずれにしても、年間で決められた時間に沿って、
その学校に伺う計画を立てていく形となります。
現在国は、いじめた不登校、自死の問題を受け、
スクールカウンセラーの常勤化に向け動き始めています。
とはいえ調査段階であり、人員の確保という問題もあり、
現実的にはまだまだ先になるかと思います。
配当時間が少ない学校、
例えば月に４時間という学校があったとします。
現実に、わたしも、
そういった配当時間で伺っている学校がありますが。
そうなると、配当時間の多くは、
問題の深刻な対象者のカウンセリングといった直接支援で埋められ、
そのほかの活動はほとんどできないのが一般的です。
午前か午後の半日４時間を活用し、
相談室に直行し、カウンセリングを行う。
他の活動の余地のない、
余裕のない訪問になってしまいます。
対して、たとえば、
毎週１日６時間勤務の学校があったとします。
そうなると、もちろん、重篤な対象者のカウンセリングも行いますが、
すべてそれで埋まってしまうわけではなさそうです。
お昼をまたいでいるので、
給食を食べることもできます。
相談室の利用者と一緒に給食を取ったり、
お昼休みの行動観察なども可能です。
空いた時間は、先生方と懇談をしたり、
授業参観にも充てられます。
意図的にそういう活動を仕組んでいくことにより、
先生方や子どもたちにスクールカウンセラーを知ってもらい、
またスクールカウンセラー自身も学校やこどもたち、
先生方を知る貴重な機会になります。
週に１回伺っているので、
場合によっては、行事に参加したりもできます。
１日６時間の訪問なので、
時間によっては、部活動の見学や委員会活動の参加も可能です。
そうやって、学校の日常の生活を活かす取り組みは、
子どもたちにスクールカウンセラーを身近な存在であると位置づけ、
いざというときに相談に来やすい環境を提供します。
何か起こったときの緊急の対応だけでなく、
そういった日々の関わりや活動は予防的支援と位置付けられ、
現在学校現場で重要視されはじめているところです。
さて、続きはまた次回。
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