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2025.03.09
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2024年アジアパシフィックラリー選手権(APRC)最終戦:インターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイでの激闘


主催:MotorSport New Zealand Inc.
スペシャルステージ:gravel 237.72 km
ロードセクションを含む総走行距離:754.59 km


​​​​​​​​​​​​​​​​​ 2024年のアジアパシフィックラリー選手権(APRC)の最終戦が、ニュージーランドのインターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイで開催されました。この大会はAPRC全体の第7戦目であり、シーズンの締めくくりとして非常に注目された一戦でした。ラリーファンにとって、この最終戦は忘れられない瞬間となり、特に地元ドライバーであるヘイデン・パドンの活躍が光った大会となりました。

2024年APRC概要
2024年のアジアパシフィックラリー選手権は、全7戦で構成されています。シーズンの開幕戦はインドネシアのラリーから始まり、続いてオーストラリア、ニュージーランド、インド、フィリピン、そして最終戦としてニュージーランドのインターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイが開催されました。最終戦での結果は、年間チャンピオンを決定する重要なポイントを持つため、全てのドライバーにとって最も注目されるレースです。

ヘイデン・パドン、APRCタイトルを制す
2024年のAPRCシーズン最終戦を制したのは、地元ニュージーランド出身のヘイデン・パドンとそのコ・ドライバージャレッド・ハドソンのコンビでした。彼らはヒュンダイi20N Rally2を駆り、全18ステージに渡る過酷なレースを完走。特に、237キロメートルに及ぶ流れるようなグラベル(砂利)路面のステージが特徴的で、スピードと耐久性が試される場面が続きました。パドンは終始安定した走行を見せ、他のライバルたちを圧倒しました。

彼の走りは無駄なリスクを取らず、計算された速さでレースを支配。第7戦でパドンがタイトルを獲得することが決定的となった瞬間、ファンは歓喜に包まれました。これにより、パドンはAPRCのタイトルを2度目の制覇を果たし、同時にヨーロピアン・ラリー・チャンピオンシップ(ERC)を制覇した後の再度の栄冠で、今年はまさに記録的なシーズンとなりました。

苦しい展開を乗り越えて
最終戦は順調に進んだかに見えましたが、ヘイデン・パドンにとっても予期しないトラブルがいくつか発生しました。初日、パドンは最初のステージで強い日差しによる影響を受け、視界が悪化した状態での走行を強いられました。これにより、一部の区間でペースを落とさざるを得なかった場面もありました。しかし、パドンはこの状況でも冷静に走り続け、2日目に入ると、次第にペースを取り戻しました。

さらに、3つ目のステージでは、パドンの車両にエンストが発生。数秒のロスがあったものの、すぐに冷静に再スタートし、その後は問題なく走行を続けました。こうしたトラブルを乗り越えながらも、パドンは一貫して安定した走りを披露しました。しかし、最も大きな問題が最後のステージで発生しました。車両にドライブシャフトのトラブルが発生し、その影響で走行が困難に。しかし、パドンはその問題を適切に処理し、冷静に順位を守りきりました。

レースの途中でのトラブルとチームワーク
最終的に、パドンの車両はギアボックスに重大な故障が発生し、修理が不可能となり、リタイアを余儀なくされました。この時点で、パドンは冷静にレースを終えることを決断。全体としては、今回のリタイアにより一時的に後退したものの、それまでの安定した成績によって最終的には2度目のAPRCタイトルを手にしました。

こうした厳しい状況でも、パドンのチームは迅速に対応し、彼をサポート。パドンとジャレッドの見事なチームワークが、最終的な勝利を手にする要因となりました。競技者としてのスキルだけでなく、レース中に発生する様々な問題を冷静に対処する能力が、ラリーの魅力であり、ドライバーに求められる重要な要素です。

2024年APRC最終戦結果
1位:#1 Paddon Hayden - Hudson Jared
車両: Hyundai i20 N Rally2
タイム: 2:24:49.8
リード: -
平均速度: 98.5 km/h

2位:#2 Hunt Ben - Rawstorn Tony
車両: Škoda Fabia Rally2 evo
タイム: 2:29:31.9
リード: +4:42.1
平均速度: 95.4 km/h

3位:#15 Thomson Dylan - Thomson Bayden
車両: Subaru Impreza WRX
タイム: 2:31:57.6
リード: +7:07.8
平均速度: 93.9 km/h

4位:#5 Gilmour Emma - Read Malcolm
車両: Citroën C3 Rally2
タイム: 2:32:09.8
リード: +7:20.0
平均速度: 93.7 km/h

5位:#17 Reid Stewart - Haggarty Bella
車両: Mitsubishi Mirage AP4
タイム: 2:38:12.0
リード: +13:22.2
平均速度: 90.2 km/h

6位:#3 Young Mike - Hudson Amy
車両: Toyota Yaris AP4
タイム: 2:40:01.1
リード: +15:11.3
平均速度: 89.1 km/h

7位:#26 Pittams Jay - Van Der Meys John Paul
車両: Subaru Impreza WRX
タイム: 2:40:30.8
リード: +15:41.0
平均速度: 88.9 km/h

8位:#27 Huband Ben - Moloney Noel
車両: Subaru Impreza STi N14
タイム: 2:40:46.3
リード: +15:56.5
平均速度: 88.7 km/h

9位:#25 Feast Gavin - Hayward Matt
車両: Subaru Impreza WRX
タイム: 2:41:02.2
リード: +16:12.4
平均速度: 88.6 km/h

10位:#24 Jones Bryn - Lockyear Sean
車両: Ford Fiesta Rally4
タイム: 2:41:26.2
リード: +16:36.4
平均速度: 88.4 km/h

ラリーの魅力とは?
ラリーという競技は、ただ速いだけでは勝てません。ドライバーは極限の集中力を維持し続けると同時に、車両の状態や天候の変化、コース状況に対して柔軟に対応しなければなりません。そのため、サバイバル要素が非常に強い競技です。ヘイデン・パドンのようなベテランドライバーでも、予期せぬトラブルに見舞われることがあり、それでも冷静に最善を尽くす姿勢が多くのラリーファンを魅了します。

ラリーを観戦する魅力は、勝敗が予測できないその展開にあります。競技者は一瞬のミスで順位を大きく落としてしまうことがあり、また逆にピンチから逆転劇が生まれることもあります。この不確定性が、ラリーをさらに面白くさせているのです。

まとめ:ラリーシーズンの締めくくり
​2024年アジアパシフィックラリー選手権の最終戦は、ヘイデン・パドンとジャレッド・ハドソンの見事な走りによって締めくくられました。パドンは自らのペースを守りつつも、最終的にリタイアを余儀なくされましたが、その冷静な判断とコンスタントな成績が最終的にタイトルをもたらしました。ラリーの魅力は、予測不可能な展開やドライバーの精神力、そしてチームワークにあります。これからもラリーファンは、その熱い戦いに注目し続けることでしょう。​

2025年シーズンも、ラリーの進化と新たな挑戦が待っています。モータースポーツの魅力を再確認しつつ、2025年シーズンに期待を寄せながら、また新たな感動を味わいたいですね。


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Last updated  2025.03.09 10:24:10
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