よびりん人生大学サブ日記

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2025.01.20

無用の情けをかけないことです。

テーマ：ビジネス・起業に関すること。(20057)

カテゴリ：カテゴリ未分類

知り合いの、奥さんから、差し迫った相談があった時の話です。

「市川さん。折り入って相談があるのですが」

「ご主人のことですね？」「はい。でも、なぜ分かりましたか」

「お顔に、そう書いてありますよ。私は、ご主人と、もう２０年来の付き合いですから、なんでも聞いてください。
少なくとも、彼は今のところ、浮気はしていませんよ（爆）」

「そういうことではなくて。

もう絶えられない状況になっています。
離婚も何度、考えたかわかりません」

「そうだったのですか。彼は、短気なところがありますが、
まさか、家でそんなことをしていたとは。

たちまち逆上して、もっと家庭で、暴力を振るうでしようね。」

「もう別れたほうがよいのでしょうか」

「まってください。彼は、明後日、私の講演を聞きに来ることになっています。
彼が大変、興味を持っている古典の話を、その時に、知らん顔して話してみましょう。
彼は頭がいいから、すぐ分かる思います」

当日、彼との会話。

「市川さん。我が社の社員は、お人好しでこまっている。
商売の厳しさが分かっていない！
社員教育用の、朝礼ネタをくれないか？」

「では、取っておきの話を教えよう」

左伝に「宋襄の仁」という話がある。

宋は中原の小国。
時の、襄王は家柄はよいのだが、お人好し。

強国、楚と対決して、
大河のほとりに布陣したときのこと。

宋軍は、陣を布き終えたが、楚軍は、まだ、河を渡ってもいない。

そこで軍目付けの目夷が、進言した「敵は多勢。味方は無勢。
今、攻撃するべきです！」

譲王は、「卑怯なことはしない！」と言ってこれを無視した。

ほどなく楚軍は河を渡り終えたが、まだ布陣には時間がかかる。

それでも襄王は、「私は卑怯なことはしない」の一点張り。

ついに、惨敗を喫した。

戦は戦。お人好しも過ぎれば、滅亡するという教えだよ。

「おお、ぴったりの朝礼ネタだ。感謝するよ」

「まあ、慌てなさんな。この話には続きがある。」

ところが、この襄王は、かの司馬遷も激賞している部分がある。

それは女、子供、老人に優しかったことだ。

当時、戦場では、略奪、女は暴行、子供も老人も皆殺しが、常識の時代。

襄王は、「手負いの兵士に追い討ちをかけたり、白髪まじりの兵士を殺すことなどまかりならない！
ましてや、女、子供に暴力を振るうなど、
男の風上にもおけない！」と名言していた。

したがって、このドンキホーテのような、襄王は、
戦に弱いにもかかわらず、部下から大変に慕われ、
国民も嬉々として働き、国も栄えたという。

「市川さん。これを言いたかったんだな。
今日、出掛けに女房が、久しぶりに笑顔を見せたんだよ。
もうなにも言うな。すべて、分かったよ。」

★　その後、奥さんから電話あり。

「今のところ暴力は収まっています。」

「性格は、簡単には治りませんから、奥さんが相手を子供だと思って、笑顔で接することですよ」

★　「幸せになる法則」 ★　「自分の人生を変える方法」は、人生の応援歌です。

　

幸せになる法則ですガオオーーーーーーーー！！ ☆　「幸せになる法則」　 ★「我謳！！」は　台湾、韓国でも翻訳発売されています。