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下記の記事は婦人公論.jpからの借用(コピー)です。「家には使用済みの注射器が散乱していたーー」。テレビ番組のコメンテーターとしても活躍する、医師のおおたわ史絵さん。自身のクリニックを閉じ、この1年は矯正施設で勤務しているという。なぜ、その道を選んだのだろうか。(構成=丸山あかね 撮影=本社写真部)断腸の思いで病院をクローズして2018年6月から非常勤医師として矯正医療(刑務所などの矯正施設の医務部において受刑者の医療措置や健康管理を行うこと)に従事しています。受刑者の多くは過去に不健全な生活をしていたという経緯から、持病を抱えているケースも少なくありません。受刑者の高齢化もまた、社会問題の一つです。犯罪者と接するのは怖くないのか? と訊かれることも多いのですが、答えはノーです。むしろどんな人が来るかわからない一般病院の密室で患者さんと向き合うことのほうがリスキーかもしれません。矯正医療においては同室に複数の医師が並んで診察を行いますし、屈強な刑務官が何人も立ち会います。受刑者と2人きりになることはありません。今までに怖い思いをしたことは一度もないですよ。とはいえ、矯正医療に携わろうと考える医師は少ないのが現実。国民の税金で治療を行うため、行える医療に限りがあり、歯がゆいのかもしれません。一般病院に比べて給与が高くないこともあるでしょう。それ以前に何より、この仕事は医師の間でもあまり知られていないのです。そんななか、なぜ、あなたは矯正施設で働くことに決めたのですか? と問われたら、運命に導かれて、と答えます。不思議な流れを感じるのです。医師だった父が他界したのは03年。以来私は、父が遺した医療法人を継ぐことが自分の使命だと考えて走り続けてきました。ところが3年ほど前、頼りにしていた医師が体調を崩してしまい、そこへさまざまなトラブルが重なり、すっかり疲弊した私は断腸の思いで病院をクローズしようと考えました。そのための手続きを1年がかりで終えたのが17年の半ば。事務的な忙しさに追われ、その後の自分の身の振り方について具体的に考える余裕はなかったのですが、自分に運や縁や力があれば、必ずまた医師として働けると思っていました。そこで力試しのつもりで、総合内科専門医の資格を取ろうと半年間、ひたすら勉強し、合格。これからどうしようかと考え始めたところ、友人から「法務省が矯正医療の医師を探している」という情報が飛び込んできたのです。絶妙なタイミングでした。矯正医療と聞いて「やる!」と答えたきっかけは、犯罪者の医学面の特質を知ったことでした。受刑者の罪状はさまざまですが、多くの場合、犯罪と依存症はセットになっています。たとえばアルコール依存の人はお酒欲しさに窃盗をする。女性の性犯罪にしても、薬物依存と密接な関係にあります。薬物を買うお金を得るために体を売る女性がどれほど多いことか。かたや最近では、女子マラソン元日本代表選手が摂食障害からクレプトマニア(窃盗症)に陥ってしまったと告白して話題を集めていましたね。実は摂食障害も依存症の一種なのです。つまり、受刑者と向き合うことは依存症の人と向き合うことに等しい。このことが決め手となり、私は矯正医療に従事することを決めたのです。ここで少し、薬物依存だった亡き母の話をさせてください。死ぬほどやめたいのに死ぬほどやりたい母は異常なほどの教育ママでした。娘を医者にすることだけが目標のように見えました。私が小学校に入学したあたりから、失敗すると物差しで叩く、椅子から叩き落とす。帰りが遅くなれば手にお灸を据えると脅され、泣きながら許しを乞うたものです。飲み物に下剤を入れられたこともありました。体罰はどんどんエスカレートしていきましたが、母の期待に応えようと私も必死でした。体調不良から、体の痛みを訴えるようになった母に父が麻薬性の鎮痛剤を注射したことから、母は薬物依存へと陥っていきます。もともと看護師だった母は自宅の階下にある病院から鎮痛剤を勝手に持ち出しては、自分で腕や脚に注射を打つことも容易にできたため、事態はたちまち深刻化したのです。私が中学生になる頃には母の体は注射痕だらけで、精神科に入退院を繰り返すようになっていました。退院すると母は決まって私に弱気な表情を見せ、「今度こそママは薬をやめるからね」と告げるのですが、翌日には別人のように平然とまた注射を打っている。何度こうして裏切られたことでしょう。使用済みの注射器や空になったアンプルがそこかしこに散乱している。そんな恐ろしい光景がいつしかわが家の日常になっていました。当時は、なぜ母は平気で私を裏切るのだろうと打ちひしがれていたのですが、医学を学んだ今ならわかります。死ぬほどやめたいのに、死ぬほどやりたいのが依存症なのだと。依存を断つことができないのは、意志が弱いためではなく脳の問題。薬物依存に限らず、アルコール依存もギャンブル依存も買い物依存もセックス依存も、あらゆる依存症は恍惚感の刻まれた脳に支配され続ける病です。先日、依存症の専門医と話をする機会がありました。「依存症の人は自分が依存症だという自覚はあるけれど、脳の指令に逆らえず、結果として罪悪感に蓋をしてしまう」と話していたのが印象的です。だからこそ、母も家族を裏切り続けることができたのでしょう。また、その方から、「依存症の人は恍惚感を得るためなら手段を選ばない」と言われ腑に落ちました。母の心は薬を手に入れることに完全に支配されていたのです。考えてみれば私を医者にすることに異常なほどに固執したのも、薬のためなのかもしれません。年老いていく父がいつか死んでしまったら、薬の供給源はなくなる。それを補うためには娘が跡を継ぐのが一番の方法でしょう。最愛の娘ですら、依存の欲求を満たす道具としか見られなくなった母の脳は、あまりにも醜く、そして悲しい状態でした。こんな母なら死んでほしい、と本気で思った私が研修医時代に結婚したのは、優しい夫と巡り合うことができたからですが、一日も早く実家を出て母から逃れたいという気持ちも強かった。ところが結婚すれば安泰というわけにはいきませんでした。ある日、父から「薬を渡すのを渋ったら、ママが暴力を振るうようになった」とSOSがあり、私は再び地獄へと引きずり戻されてしまうのです。このとき相談に乗ってくれた薬物依存の専門医から、「依存症は手を貸す人間がいなければ成立しない」とアドバイスを受けてハッとしました。母に対して「薬をやめなさい」と口では言いながら、結局は注射薬を与えている。歪んだ愛の共依存関係にあることを諭されたのです。そこでその共依存を断つため、父と二人、家族のための収容施設へ2週間ほど逃げました。その後も専門医の指導のもと、父と私の闘いは来る日も来る日も続きました。薬物を断つために可能な限りの方法を取りましたが、そう簡単に解決するものでもなく、依存症の根の深さを身に染みて感じることとなりました。さらに父が肝不全で他界すると、母はよりいっそう私に依存するようになり、昼夜を問わず電話をしてきて「体が痛い」と訴えるようになります。とりあわないと何度でも救急車を呼んでしまいます。それでいて、親戚や知人には、私が父の遺産を盗んだと作り話を言いふらすなどメチャクチャで……。寂しさゆえだったのでしょうけど、もう限界、こんな母なら死んでほしい、と本気で思いました。母と対峙していると、叩いて黙らせたいという衝動に駆られることもありました。ひとたび手をあげたら抑えていた感情が爆発し、もしかしたら本当に殺してしまうかもしれないと思うと怖かった。そこで思い切って母との距離をとりました。ほぼ絶縁状態です。心の苦しい日々でした。そんなある日、母は自宅のベッドの上で心臓発作を起こし、孤独死してしまった。5年前のことです。第一発見者は私でした。死んでほしいと思っていたはずなのに、咄嗟に心臓マッサージをした自分の行動には驚きました。そして、「ママ、ごめんね」というやりきれない思いだけが残りました。私にとって矯正医療を通して依存症の人と向き合うことは、医師でありながら救うことができなかった母への贖罪なのかもしれません。依存脳を変えるのは不可能に近い日本において特に多い犯罪は窃盗と薬物ですが、どちらも再犯率の高い犯罪です。それは言うまでもなく、依存との関係性が深いから。覚せい剤依存の人は何年刑務所に服役しても、出所した途端に覚せい剤がほしいのです。長期間の刑期をまっとうしたからといって、根本的な脳は変わっていません。依存体質はなくなりはしないのです。周囲の理解や正しい協力も重要ですが、愛を注ぐことで改善するとは必ずしも言えないという事実も忘れてはなりません。結論からいえば、出所後、依存症である本人が「今日も我慢することができた」と一日一日を超えていくためには、専門医や施設の力を借り、依存から抜け出す環境を整えることが大切なのです。でも一筋縄ではいきません。症状が深刻である人に限って専門家のもとへ行かないものです。本人は再び依存状態に陥っていることを隠しますし、家族が強制的に病院や施設に連れて行くのも難しいといった問題もあります。家族が依存症だと悩んでおられる方に私がお勧めするのは、「(依存症患者の)家族の会」などに参加し、同じ悩みを抱える方と痛みを共有することです。家族は依存症本人に治ってほしいと考えてしまいがちですが、ひとたび形成された依存脳を変えるのは、まず不可能に近いもの。現実的に家族の苦しみを軽くするには、自分の心の持ちようを変えるほうが効果的なのです。家族会に参加すれば、現状は変わらなくても、つらいのは自分だけではないとわかり、少しは楽になる。適切な対応の仕方などの情報を得ることで活路を見出すこともできるでしょう。そうやって自分自身を変えていくと心が軽くなるものです。受刑者たちに医師としてできること周知のように矯正施設は犯罪者が罪を償う場所であり、二度と同じ過ちを犯すまいと改心するよう誘うことが目的です。けれど残念ながら、根底に依存症が潜んでいる限り、処罰や拘束だけで再犯を防ぐことは難しいと言えるでしょう。真に改善へと促すためには、法と医療が力を合わせて取り組む必要があると、私はかねてテレビなどでも発言してきました。刑務所の中でこそ、罪を犯す脳や依存する脳の再構築に全力を尽くすべきです。健康な体を取り戻すことは健全な心を取り戻す第一歩となります。医務部は矯正施設の中で唯一といえる談笑できる空間。診察・治療をしながら、人間関係の大切さを伝えることのできる絶好の場だと思っています。私が心がけているのは、受刑者であれ、ほかの一般患者さんと同じように接し、相手の言葉を傾聴すること。「再犯なんて減らせないよ」人はそう言います。たしかに感情のない人や、罪悪感に蓋をしたままの人を目の当たりにして暗澹たる気持ちになることもないわけではありません。でもたとえ100人に伝えてダメでも、101人めには何かが変わるかもしれないじゃないですか。依存症の現実を目の当たりにしてきた自分だからこそできることがここにはあると感じます。私ね、自分が医者になった意味が、いま初めてわかったような気がしているんですよ。構成: 丸山あかね撮影: 本社写真部出典=『婦人公論』2019年5月14日号おおたわ史絵内科医東京都生まれ。東京女子医科大学卒業後、大学病院勤務、開業医を経て、現在は矯正施設の非常勤医師として勤務するかたわら、『情報ライブ ミヤネ屋』などのコメンテーターとしても活躍している。
2021.11.26
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ハルメクWeb様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。87歳の今も俳優として第一線で活躍する・草笛光子(くさぶえ・みつこ)さん。草笛さんのハツラツとした姿と言葉から、きれいにを生きるヒントを学ぶ特集です。第3回は、若々しさの秘訣をお届けします。体づくりと知的好奇心を保つ方法が参考になります。「自然体ですねって、最近よく言われるけれど、私は普通に生きているだけ」とさらりと話すきっぷのよさも草笛光子さんの魅力です目次若さの秘訣はよく食べて良く体を動かすこと夜ふかしが大好き。新聞をじっくり読み想像力をUP犬とのつながりは、人間以上舞台の芝居は体力勝負!だからこそ一日一日を大切にする草笛光子さんのプロフィール2021年10月公開映画「老後の資金がありません!」に出演若さの秘訣はよく食べて良く体を動かすことロングカーディガン、ストール、パンツ、帽子/すべてYUKI TORII アクセサリー/アビステ インナー、靴/ともに私物誰もが思わず見とれる美しいグレイヘアに、気品と茶目っ気が融け合ったような柔らかな表情。すっと背中を伸ばしてカメラの前に立つと、草笛さんはポーズも表情もクルクルと変えていきます。その様子は、まるで一人舞台のよう。撮影を終えると、「私、よく食べるんです。こんなふうにね」と、カツサンドをパクリ。よく食べて、よく体を動かす、それが若さの秘訣なのかもしれません。70歳を過ぎて自分の体と向き合ったとき、このままじゃダメだと思ったんです。以来、週に一度、パーソナルトレーナーの方についていただいて、2時間じっくり体を動かしています。もう12年(※)くらい続けていて、だからこの年でも体がもっているんでしょうね。※2019年6月インタビュー時「その12年の付き合いのトレーナーから、『草笛さんは、いつも自分の体と対話している。だから病気になってもへこたれない』と言われました。自分でもそう思いますね。私が朝晩しているマッサージは、本を読んだり、誰かに教わったりしたわけでなく、自分なりに体と向き合って“こうすればいいだろう”と考えた方法です。他にも自己流で、舌が乾燥しないようにお風呂の中でベロを出す習慣を何年も前から続けています。そのことを信頼しているお医者様に話したら、『舌を出して血の巡りをよくすると、耳にも脳にもいい。よく考えましたね』って言われました。いばるわけじゃないけど、ちょっといばらしてもらうと(笑)、自分で考えて続けてきた健康法が、後から新聞や本に出て、やっぱりよかったんだ、と知ることが多いんです。夜ふかしが大好き。新聞をじっくり読み想像力をUP黄色麻ブラウス、ネイビーパンツ/ともにリツコ シラハマ、アクセサリー/アビステ 靴/私物とはいえ、規則正しく健康的な生活をしている、というわけでもないと草笛さん。「自分でも恥ずかしいくらい、“規則正しくない生活”をしています。夜ふかしが大好きで、睡眠時間は長くて5~6時間。3~4時間の日もあります。7時間睡眠が一番長生きするらしいですから、私は短命かもしれない……なんて、この年になって言っちゃおかしいわね(笑)」そんなに夜更けまで、何をしているのでしょうか。「よく新聞を読んでいます。新聞は2紙購読していて、読むことで世界と自分がつながっているのを感じるんです。よくわからなくても政治面でも経済面でも何でも読むし、小さな事件の記事もじっくり読み込みます。いいニュースがあれば、うれしくて涙が出ることもあるし、子どもや動物の虐待事件があったりすると、悔しくて悔しくて“このやろう”と思って、その犯人を殺しに行きたいとも思います。恐ろしい女かしら? そこまで私は思うんだ、と自分を知ることにもなりますね。どんな記事でも、私自身がどう感じたか、何を考えたか――これがとっても大事で、いつも新聞を読みながら自分に質問しています」実は新聞をじっくり読むようになったのは30代の頃のことだそうです。「今はもう亡くなってしまった女友達から『新聞には、すごいドラマがあるのよ。一つ一つ読み解いていったら、女優としてもいい勉強になるんじゃない?』と言われたのがきっかけでした。彼女が言った通り、新聞を読むと、短い記事からいろんなことを想像したり、発見したり、喜怒哀楽さまざまな気持ちになります。それは女優として表現の土台になることも多いですね。アドバイスをくれた彼女には深く感謝しています」犬とのつながりは、人間以上“伴侶”のような存在だった愛犬のマロと(「Precious」2018年6月号より 撮影=浅井佳代子)このインタビューの1年ほど前(2018年)に、草笛さんは悲しい別れを経験しました。長年のパートナーだった愛犬、マロが14歳で亡くなったのです。「人間は言葉で言わないと伝わらなかったりしますけど、犬っていうのは不思議で、言葉をしゃべらなくたって、表情と気配で気持ちのやりとりができる。マロが死んだとき、ああ、この子は私を守るために私の元へ来たんだな、と思いました。そのくらい私はマロに支えられていましたね。だから今、恋しいんですよ。夕方、一人で散歩に出ると、いつもこの時間はマロと散歩をしていたなと思い出して、涙が出そうでたまらなくなって、急いで家に帰っちゃうこともあります。マロがおしっこをしていた電信柱のそばに行くと、鼻をくっつけてニオイを嗅ぎたくなる。もちろん我慢しますけど(笑)、そのくらい犬とのつながりは深い。人間以上ですね」朝起きると、カーテンをパーッと開けて、空に向かって「マロ、元気? 今日もママのそばについていて」と、語り掛けるという草笛さん。「すると、そっと空を、あの黒いラブラドールが飛んでいるように思うの。それで『よろしくね』と言って、また横になって二度寝をしちゃったり……。何だか今も、マロが見守ってくれているような気がするんです」舞台の芝居は体力勝負!だからこそ一日一日を大切にするジャケット、パンツ/ともにYUKI TORII アクセサリー/アビステ 靴/私物2019年6月から、草笛さんは新たな舞台「ドライビング ミス デイジー」に出演。一人のユダヤ人女性の70代から90代までを演じます。「私くらいの年齢になると、日本ではメインで演じさせていただく作品が少なくなるんです。やっぱり日本は若者が中心ですからね。この『ドライビング ミス デイジー』は、前に舞台を見ていて、“おばあさんにこそできる役だ!”と思って、いつかやりたいリストに入れていたんです」だから草笛さんは、長いお付き合いの市村正親(いちむら・まさちか)さんから、一緒にやろうと電話をもらったときは、二つ返事で引き受けたそうです。「舞台のお芝居は体力勝負で、やはり苦しいものです。しかもこの舞台は新たに挑戦する作品で2時間以上、出っ放し、しゃべりっ放し。セリフも多いんです。私は今85歳。自分の“老い”をもちろん感じています。でも舞台に出て行ったら、病気だろうが、苦しかろうが、そんなことは見せられない。それを見るのは、私自身だけで十分です。普段は体と対話しながら自分をいたわっていますが、舞台では一切いたわりなし。だからこそ、元気が必要なんです。元気というのは、体力だけでなく、何より気力が第一だし、目や声の力も大事です。だから自分とちゃんと向き合って、一日一日を大切に生きる――それが元気につながると、私は信じているんです」草笛光子さんのプロフィールくさぶえ・みつこ 1933(昭和8)年、神奈川県生まれ。50年松竹歌劇団に入団。53年に映画デビュー。日本ミュージカル界の草分け的存在で「ラ・マンチャの男」「シカゴ」などの日本初演に参加。その演技が認められ、芸術祭賞、紀伊國屋演劇賞個人賞、毎日芸術賞など受賞多数。99年に紫綬褒章、2005年に旭日小綬章を受章。
2021.11.26
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ヨミドクター様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。脳死の人からの臓器提供を認めた臓器移植法が施行されて、16日で20年。必要とする患者と提供数には、いまなお大きな隔たりがある。初めて取材に応じた子どものドナー(臓器提供者)の遺族ら関係者を通じて、その課題を追った。◇病室のベッドで眠るように安らかな表情の息子を、母(39)は必死で抱きしめた。息子は脳死となり、日本では数少ない子どものドナーになった。臓器は各地の患者のもとへ旅立った。「体が冷たくなってる!!」思わずそう叫んでなきがらを抱え、温めた。小学6年生。急にたくましくなった体は、臓器が取り出されても、やはり重かった。「愛情のバケツが空にならないように、ぎゅうっとするよ」抱き合うときの家族の合言葉を、母は心のなかでつぶやいた。横で父(47)は息子の頭をなでて、「頑張ったな」と話しかけた。別れは突然だった。入浴したはずが、静か過ぎるのが気になり母は声をかけた。反応がないので見に行くと、湯船に沈んでいた。駆けつけた救急隊員らの処置で心臓は鼓動を再開したが、意識は戻らない。柔道に打ち込んでいた息子は、それまで健康そのもの。原因はわからなかった。入院から約1週間、主治医に脳波のデータを見せられた。明らかに平らな線。「脳死の状態ですか」恐る恐る尋ねると、主治医はうなずいた。回復を願っていた両親に、つらい現実が突きつけられた。クラスの盛り上げ役で、いつも人を笑顔にした。友達の悩みにも、自分のことのように考え込む。母が体調を崩すと、言われなくても小さな妹の面倒を見た。柔道は強くなかったけれど、練習は皆勤だった。「人の役に立ちたい」というのが夢。テレビのドキュメンタリー番組が大好きで、臓器移植で元気になった子どもの映像を見て涙し、家族に話していた。「もし僕が脳死になって、助かる人がいたら、僕のをあげてね」両親は思いきって、臓器提供を申し出た。脳死ドナーは2017年9月までに計475人。15歳未満の子どもがドナーになれるようになったのは法改正後の10年からだが、7年でわずか15人。海外渡航して移植を受ける子どもも後を絶たない。ドナーが少ない要因の一つには、病院に臓器提供の意思を生かす体制が必ずしも整っていないことも指摘されている。特に子どもは、虐待がないことの確認などが求められ、慣れない病院も多い。主治医はマニュアルを見ながら手続きを進めた。脳死判定の後、家族と親友2人に見送られて手術室に運ばれ、臓器が摘出された。母はいまも、わが子の死を受け入れられない。けれどせめて、本人の希望をかなえたかった。「いまもまだ、何をしていても悲しい。ただ、移植した人が元気に暮らしていることが、私たちの希望」
2021.11.26
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プレジデントオンライン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。「小室眞子さんが11月14日午前、夫の圭さんとともに米ニューヨークに向けて出国。一人で買い物などもほとんどしたことのなかった眞子さんが、遠い異国の地でどんな新婚生活を送るのか、心配する向きも宮内庁内には多いという印象です」宮内庁関係者はこう語る。小室眞子さんは会見で、「圭さんのすることが、独断で行われていると批判され、私の気持ちを考えていないといった一方的な憶測が流れる度に、誤った情報がなぜか間違いのない事実であるかのように取り上げられ、謂れのない物語となって広がっていくことに恐怖心を覚えるとともに、辛く、悲しい思いをいたしました」と発言 「拳銃の携行などもってのほかです」秋篠宮家の長女で10月26日に小室圭さんと入籍した眞子さんは、結婚会見後、秋篠宮邸を出て東京都渋谷区のマンションで小室さんと仮住まいしていた。マンションの周囲や移動時には警視庁の警備がピッタリとつき、買い物も秋篠宮家が私的に雇用する職員が代行。ただ、こうした厚遇はニューヨークでは期待できないものとみられている。警察関係者が話す。「上皇・上皇后両陛下の長女で天皇陛下の妹に当たる黒田清子さんには、現在も必要に応じて警視庁の警備がついていますが、それはあくまでも国内でのことです。米国では日本の警察に何の権限もありません。拳銃の携行などもってのほかです。世界第3位の経済大国である日本の元プリンセスだと知れば、強盗や誘拐犯に狙われる危険性も十分に考えられます。新型コロナウイルスの感染が再拡大している米国ではアジア人差別も続いているとされ、暴漢に襲われる恐れもあるので、やはり警備は必要なはずです。しかし、日本の警察には手も足も出せません。結局、警備はニューヨーク市警など米国側の警察当局に任せるほかはないというのが現実です。松野博一官房長官は10月18日の記者会見で眞子さんの結婚について『末永いご多幸をお祈り申し上げたい』と述べていますし、すでに外交ルートを通じて米国側に話は通っているはずです」「今回警察庁が動くことはありません」小室さんは7月に受けたニューヨーク州の司法試験に不合格となったことで、来年2月に再受験しなければならない。しかも現地で就職が決まった法律事務所では、弁護士ならば年収2000万円以上も期待できたが、現在の「弁護士の助手」という立場の場合、年収は600万円程度と言われており、現状では自腹で民間のボディーガードを雇うことは困難だろう。「天皇陛下が学習院大学を卒業されてから英オックスフォード大学マートンコレッジに留学された際には、ロンドン警視庁の私服警察官が隣室に寝泊まりして警護していたうえに、警察庁から在英日本大使館にキャリア警察官僚が1等書記官として派遣され、警護兼相談相手を務めました。これは天皇陛下が現役の皇族であり、将来の天皇だったからこその措置です。皇籍を離脱した眞子さんとは立場が全く違います。ですので、今回警察庁が動くことはありません。ただ、在ニューヨーク日本国総領事館では、すでに眞子さんの担当者が指名されているという噂も耳にします。そもそも総領事館の主な仕事の一つは在留邦人の保護ですので、警護はできないまでも日本の元プリンセスの保護も仕事であることには変わりはないわけです」(同前)家族葬に圭さんが秋篠宮ご一家と一緒に参加した違和感秋篠宮妃紀子さまの父で眞子さんの祖父・川嶋辰彦さんが11月4日、81歳で亡くなった。秋篠宮さまは7日間、喪に服され、次女の佳子さまと長男の悠仁さまは30日間の、紀子さまは90日間の服喪期間に入られている。皇族の服喪の規定について、皇室担当記者が説明する。「天皇・皇族の服喪期間は、大日本帝国憲法と旧皇室典範のもとで規定されていた皇室服喪令の条文に基づいて決められていました。戦後もこれに準拠するかたちで服喪は行われてきましたが、この皇室服喪令では『皇族は同族または華族でない親族のためには、喪に服さない』とあり、その条文に準拠すれば、民間人の川嶋辰彦さんのためには秋篠宮ご夫妻や佳子さま、悠仁さまは喪に服されないことになってしまいます。なぜこんな条文になっていたのかというと、戦前は皇室の妃は皇族か華族から選ぶのが慣例だったことが原因です。民間人から妃を選ぶことが想定されていなかった以上、妃の両親や祖父母が民間人であることは想定外なので、民間人のためには喪に服さないというわけです。この慣例を打ち破られたのが、民間出身の美智子上皇后陛下の存在だったわけです。上皇后陛下の父・正田英三郎さんが1999年6月に亡くなった際、上皇后さまが90日間、天皇陛下と秋篠宮さま、降嫁前の黒田清子さんが30日間、喪に服されることになりました。こうしたことが先例となって、皇后陛下も母方の祖父・江頭豊さんが2006年9月に亡くなった際には30日間、喪に服されています。紀子さまのケースはこの延長線上にあるというわけです」11月6日、東京都内にある川嶋辰彦さん宅で親族のみの家族葬が行なわれた。この家族葬には秋篠宮ご一家のほか、眞子さんと圭さんも参列した。「この家族葬はあくまでも川嶋家の家族葬ということですから、川嶋辰彦さんの孫の夫として圭さんが参加するのは当然のことでしょう。ただ、秋篠宮さまは2018年と2020年の誕生日会見で『いわゆる婚約に当たる納采の儀というのを行うことはできません』『結婚と婚約は違います』と重ねて述べられています。納采の儀は一般で言う結納に当たる儀式です。つまり秋篠宮さまは憲法で認められた婚姻の自由は認めるが、両家共同で行う結納はできないとはっきり意志表示されたわけで、秋篠宮家は小室家と一線を画すと表明されていたのに、家族葬に圭さんが秋篠宮ご一家と一緒に参加していたのにはさすがに違和感を覚えました。圭さんは遠慮すべきだったと感じた人も、少なくはないのではないでしょうか」(同前)紆余曲折の末、ついに眞子さんを嫁として送り出した秋篠宮さまは、今月30日、56歳の誕生日を迎えられる。誕生日会見では何を語られるのだろうか。
2021.11.26
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NEWSポストセブン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。「太陽の光を追って私たちは旧世界を後にした」──アメリカ大陸を“発見”したコロンブスの言葉をなぞるように、小室圭さん(30才)、眞子さん(30才)夫妻は皇室と日本という“旧世界”を捨て、自由の国・アメリカへと渡った。 11月中旬、渡米後初めて迎えた週末にふたりはニューヨークの街を揃って散策。道中、小室さんが人差し指を立て口をとがらせながら何やら話すと、隣を歩く眞子さんが思わず吹き出す。ふたりは顔を見合わせると、ついには爆笑した。渡米前は周囲をがっちりガードしていた大勢の警護もここにはいない。まさにふたりだけの自由を満喫している、そんな姿が見て取れた。 思えば、こうしたごく普通のデートは実に5年ぶりになる。2016年10月、『週刊女性』が電車内で寄り添うふたりの様子をスクープして以降、交際相手の存在が露見したことで当時は皇族だった眞子さんに注目が集まり、表立ったデートは自粛していたようだ。翌2017年9月の婚約内定後も、結婚に向けた行事が延期され、さらに小室さんが留学のため渡米。新型コロナウイルスの流行もあり、日米で離れて暮らすふたりはデートはもちろん、直接会うことすら叶わなかった。「その間、小室さんのお母様と元婚約者の間の金銭トラブルに端を発し、様々な疑惑が報じられ続けました。今回、金銭トラブルが一応の解決を見せ、おふたりは婚約内定から4年もの歳月を経て晴れて結婚。眞子さんは皇族から“一般人”となったわけです。元皇族ということで日本では結婚後も一挙手一投足が注目を集めていました」(皇室ライター) 冒頭に見せたふたりの弾ける笑顔、それは自由を手に入れた証明と言えるかもしれない。一方で、自由には責任が付いて回ることも知っているはずだ。眞子さんは結婚に伴い支給される1億4000万円と見られる一時金を辞退した。現在、法律事務員の小室さんの年収は600万円ほどとされ、月額60万円という超高級マンションの家賃は生活を圧迫しかねない。今後、ニューヨークで生き抜いていくためには、夫婦で力を合わせてしっかりと稼いでいかなくてはならない。小室さんは来年2月の弁護士試験に合格すれば、年収は2000万円ほどになると報じられている。いまは仕事をしながら試験対策に励み、眞子さんがそれを支える日々だ。眞子さんには1億円とも言われる貯金があると報じられており、また、彼女も働けば世帯収入が上がり、物価の高いニューヨークでラクに暮らすことも可能だ。 平成から令和にかけ、皇室を揺るがせた結婚であり、今後の皇族のあり方にも大きな影響を与えたと言われている。多くのハードルを越えてきたふたりだからこそ、異国の地での困難もきっと乗り越えられるはずだ。
2021.11.26
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NEWSポストセブン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。 結婚し、米ニューヨークでの生活をスタートさせた秋篠宮家の長女・小室眞子さん(30才)と夫・圭さん(30才)。2人は渡米後初の週末、カジュアルな装いで外出した。 11月14日、多くの空港職員にガードされながら羽田空港から日本を出発。降り立ったジョン・F・ケネディ国際空港では警察当局と警備担当者にエスコートされて移動し、迎えの車に乗り込むという厳戒態勢だったが、この日、2人の周囲をガードする大勢の護衛の姿はなかった。 最低気温10℃近くまで下がったニューヨークの朝。2人は、身を寄せるように歩いていた。 2人とも日本では見せたことのないカジュアルなファッションだった。 眞子さんは、ボトムは太めのデニムで、裾を大きく折り返している。アウターは人気ブランド『MACOBAR(マコバー)』のものだった。マコバーはフランス生まれのワークウエアブランドで、眞子さんが羽織っていたボアフリース素材のアウターは価格は1万円ほど。ドロップショルダーでややオーバーサイズのシルエットになっていて、トレンドがしっかりおさえられているアイテムだ。 小室さんはパープル系のコーデュロイのパンツにややタイトなグレーのフリースを着込んだ。足元は、映画『スター・ウォーズ』の悪役キャラ「ダース・ベイダー」がプリントされたスリッポンだった。日本出発時には、ダース・ベイダーがプリントされたTシャツをニットからのぞかせていたが、この日も同じキャラのアイテムをチョイスした。 2人が暮らす新居は、日本の大手不動産デベロッパーが運営に携わるハイクラスな賃貸マンション。ニューヨーク・マンハッタンのクリントン地区にある「ヘルズキッチン」と呼ばれるエリアだ。ロックフェラー・センターやタイムズスクエアなどが集まるミッドタウンエリアから約1キロメートルという好立地で、ブロードウェイ・シアターまで歩いて15分ほどと、おしゃれな高級エリアとして知られている。 この日は、小室さんが上を向いて高層ビルのほうを指差し、眞子さんに声をかける姿が何度も見られた。小室さんの務める法律事務所は新居から15分ほどの距離にあり、土地勘のある小室さんが休日に眞子さんを案内していたようだ。
2021.11.26
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下記の記事は東洋経済オンラインからの借用(コピー)です大人に昼寝は本来不要、夜寝の質向上が重要よい睡眠を確保することが重要だということは多くの人に知られていますが、昼寝を1時間以上する習慣のある大人は、習慣のない人に比べて死亡リスクが高まるという研究結果が出ているのをご存じでしょうか。そもそも「昼寝は子どもの成長には必要だが、もう十分に体が大きくなっている大人は、夜間の睡眠だけで十分」と内科医の橋本将吉氏は指摘します。新著「心と体のあらゆる不具合を最先端医学でみるみる解決 ドクターハッシー流 すぐ元気MAXになれる61の科学的法則」を上梓した橋本氏が、よい睡眠をとる方法を解説します。昼寝は1時間以内にとどめるほうが安全睡眠に関して興味深い研究報告を1つ紹介しましょう。2020年8月に開催されたヨーロッパ心臓病学会で、中国の広州医科大学が、昼寝と心血管疾患および全死亡リスク(すべての原因による死亡率)との関連を検討した20件の研究論文を総合的に解析した結果を発表しました。この研究によると、昼寝を1時間以上する習慣のある人は、昼寝の習慣のない人に比べて心血管疾患の発症リスクが34%、全死亡リスクが30%も高いことが明らかになったのです。夜間の睡眠時間を考慮して解析すると、夜間の睡眠時間が6時間以上の人においてのみ、1時間以上の昼寝が全死亡リスクの上昇と有意な関連があることが判明。全体では、昼寝の時間の長さに関係なく、昼寝の習慣がある人では、習慣がない人に比べて、全死亡リスクが19%増加したのです。この関連性は、特に女性と65歳以上の高齢者において顕著で、昼寝の習慣のある女性全死亡リスクが22%、高齢者では17%増加していました。研究チームは、昼寝がどのようなしくみで体に悪影響を及ぼすかは不明としながらも、昼寝と高血圧や糖尿病の発症、全体的な健康レベルの低下との関連性などを示した先行研究があることを紹介。「われわれの研究成果から言えることは、昼寝をするのであれば1時間以内にとどめるほうが安全だということだ」と結論づけています。この研究で特に注目したいのは、「なぜ1時間も昼寝をしてしまうのか」という点です。「寝る子は育つ」ということわざがあり、保育園ではお昼寝の時間が設けられていることからもわかるとおり、子どもにとって昼寝は必要です。子どもは体が大きく成長するためにエネルギーをガンガン使うので、夜だけではなく昼にも寝て、体が休んでいる間にセーブしたエネルギーを成長のために使うのは、理にかなっています。しかし、もう十分に体が大きくなっている大人は、夜間の睡眠だけで十分。昼寝は基本的に必要ありません。無駄にダラダラと長く昼寝をしてしまう最大の理由は、夜間の睡眠の質が低く、夜にちゃんと眠れていない可能性が高いです。睡眠の質が低いと、人並みに睡眠時間をとっていても体の疲れが抜けず、日中に眠気が押し寄せて昼寝をしてしまう。長く昼寝をすると、夜になっても眠くならず、体のリズムも乱れて、さらに睡眠の質が落ちてしまう――。長く昼寝をする人は、こうした悪循環に陥っているケースが多いのではないかと予想できます。つまり、長く昼寝をしてしまう根本的な原因を夜間の睡眠の質の低下と捉えると、質のよい睡眠をとれていないために、睡眠中に行われるべき心身の休息や体のメンテナンスがきちんと行われず、健康面でもいろいろな弊害が生じる。その結果、心疾患リスクや全死亡リスクも上昇する、と読み解くこともできるわけです。良好な睡眠を得るための5つの習慣では、睡眠の質を上げるには、どうすればよいのか。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、良好な睡眠を得るための5つの習慣を推奨しています。僕も大いに共感できることばかりなので、解説を加えながら紹介しておきましょう。①規則的な就寝・起床時間を決める毎日の就寝・起床時間がまちまちな生活を送っていては、睡眠リズムが乱れ、睡眠の質も低下します。日勤と夜勤をくり返すシフト勤務の人はしかたがありませんが、就寝と起床の時間をきちんと決め、毎日それを守ることが大切。睡眠リズムを安定させるには、同じ時刻に起きることが特に重要です。夜ふかしをした翌朝も、昼まで寝ていても平気な休日も、極力いつもと同じ時刻に起きること。眠ければ、その夜は早めに寝て帳尻を合わせればいいのです。シフト勤務の人も、夜勤明けはすぐに寝てしまわず、日中も普段どおりに過ごし、眠くても短時間の仮眠にとどめておくと、夜の睡眠への影響が少なくてすみます。②睡眠に関わる脳内化学物質が増加する、自然光をたっぷり浴びる睡眠と覚醒のリズムを調節する脳内物質の代表格が、脳の松果体と呼ばれる部分から分泌されるメラトニンというホルモンです。朝起きて光を浴びるとメラトニンの分泌がストップし、体は活動モードに切り替わります。そして、朝の光を浴びてから14~16時間ほどたって周囲が暗くなると、再び脳内でメラトニンの分泌が始まり、眠気を覚えます。つまり、朝シャキッと目覚めるには起きたらまず寝室のカーテンを開け、自然光を浴びるのが効果的なのです。③適度な運動たくさん運動した日の夜、ぐっすり眠れた経験は誰にでもあるでしょう。定期的な運動は、良質な睡眠を得るために欠かせない条件の1つ。ただし、心拍数を上げてしまうような運動は自律神経の交感神経を活性化させ、体も興奮状態になってしまうため、睡眠を妨げてしまうことに。就寝の1~2時間前は、激しい運動はやめておきましょう。④就寝前に人工光を浴びないようにすること睡眠を促すメラトニンは夜に向けて分泌が増えていきますが、明るい光を浴びると分泌が停止します。アメリカのハーバード大学の研究では、夜に100ルクスの光を浴びただけで、メラトニンが88%も減少したとの報告もあります。トイレの照度基準(室内の全体照明に必要な明るさ)が50~100ルクスですから、100ルクスはやや薄暗く感じる程度の明るさです。光の中でもとりわけ影響が大きいのはブルーライトで、ブルーライトを含む光を浴びると脳は「昼だ」と勘違いして、メラトニンの分泌を抑制します。就寝1~2時間前は、明るい室内照明やテレビ、パソコン、スマホなどの人工光をできるだけ浴びないようにすることが、快眠への近道です。明るい部屋で眠ると肥満になる可能性が高くなるちなみに、明るい部屋で眠る女性は、肥満リスクが高いことがわかっています。特に、寝室の照明やテレビをつけっぱなしで寝ていた人たちは、暗い寝室で寝ていた人たちに比べて、5年間で体重が5kg以上増える確率が17%高く、肥満リスクは33%も高いという結果に。睡眠不足や睡眠障害は自律神経や内分泌(ホルモン)系の調節機能を乱れさせ、肥満のリスク因子の1つになります。就寝前や睡眠中に明るい光を浴びると睡眠の質が低下して、肥満になる可能性も高まってしまうのです。⑤寝室を涼しく、暗くし、静けさを保つ安眠には寝室の環境も重要。寝室の温度は、夏は26~28度、冬は16~21度、湿度は季節を問わず50~60%程度が理想的とされています。人間の深部体温(体の中心部の体温)は夕方の4~6時ごろが最も高く、眠る時間が近づくにつれて徐々に体温が低下して、体がお休みモードへと切り替わっていきます。寝室が暑いと皮膚からの放熱がうまくいかず、体温が下がらないので眠りにつきにくいのです。寝室を暗くしたほうがよいのは、前項で説明したとおり。騒音も睡眠の妨げになります。睡眠中は騒音に対して敏感になりやすく、脳は眠っている間も音は聞こえている状態にあるといわれています。運転音が静かな家電を選ぶなど、寝室はできるだけ静かな環境になるように工夫しましょう。僕の師匠である先生が、高齢者の患者さんたちによく言っていたのが、「睡眠は昼間に頑張って体を動かした人への『神様のご褒美』なんだよ。だから、ちゃんと運動してね」という言葉。これは名言だと思います。睡眠の役割は、起きている間に蓄積した疲労を回復し、エネルギーをチャージすること。人間の体は、動いて疲れたぶん、休息をとるようにできています。昼間に活発に動いて疲れた人ほど、夜ぐっすり眠れるのです。不眠の悩みで受診される患者さんたちに「運動してる?」と尋ねると、多くの方が「あまりしてないです」と答えます。僕は毎回のように「何でもいいから運動をして日中に体を動かせば、よく眠れるようになるよ」とアドバイスするのですが、「眠れないから睡眠導入剤を処方してほしい」と言われるばかりで、なかなか聞き入れてもらえません。エネルギーを循環させることが最強の秘訣僕が思う理想の睡眠は、昼間は活発に動き回って、夜は疲れて電池が切れたようにバタンと眠りにつくこと。ゲームでいうHP(ヒットポイント)が限りなくゼロに近づくまでエネルギーを消費したほうが、良質な睡眠がとれるのです。『心と体のあらゆる不具合を最先端医学でみるみる解決 ドクターハッシー流 すぐ元気MAXになれる61の科学的法則』(KADOKAWA)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプしますきちんと食べてエネルギー源を補充し、しっかり動いてエネルギーを消費して、きっちり寝て休んでエネルギーを回復する。そうやってエネルギーをぐるぐると循環させていくことが、最高の体調を実現する最強の秘訣だと思うのです。現代人は、頭は疲れていても体は疲れていないので、意識的に運動する必要があります。昼間はできるだけ活発に過ごして、日中の運動量・活動量を増やすように心がけるのがいいと思います。3階分くらいの移動であれば、エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を利用する。バス停1つ分くらいの距離ならば歩く。電車では座らずに立つ。デスクワーク中も座りっぱなしで過ごさず、休憩がてらこまめに立ち上がって軽く体を動かす。外出したときは、ちょっと寄り道をして歩く時間を増やす。ウォーキングや筋トレなどの運動を習慣にするのがベストですが、運動が嫌いでも、そんなふうにポイントをコツコツ積み重ねるようにして、日常生活の中で昼間の活動量を増やしていくことをオススメします。橋本 将吉 : 内科・総合診療医
2021.11.26
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デイリー新潮オンライン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。コロナ禍にあって、昨年来、増え続けている日本人の自殺。11年ぶりに増加に転じ、この春、厚生労働省が公表した2020年の確定値は、前年比4%増の21,081人に上った。コロナでの失職や、メンタル面での不安などがその理由として挙げられているが、一方で指摘されている遠因が、「家族関係が密にならざるを得なかったこと」だ。 ***女性や子供の自殺率が上昇マンションの13階から5歳の息子を階下に放ったのは、34歳の母親だった―― 昨年2020年の自殺者の内訳を見ると、女性が15%増の7,025人。小学生から高校生までの若年層に至っては、25%増の499人が自ら命を絶っている。 ノンフィクション作家の石井光太氏は、女性や子供の自殺率が上昇した要因を次のように分析する(『近親殺人』より、以下引用は同書)。〈家庭では家族が密になる時間が長くなったことで、劣悪な環境が深刻化し、家庭内暴力や児童虐待が起きやすい状況になったとされている。被害者の大半を占める女性や子供は、他に逃げ場所がなければ精神的に追いつめられていくだけだ〉「密になった家族関係」「逃げられない弱者」――。「家」という限定された空間で、コロナ禍で加速した要因が悲劇を生んでいる、というのだ。そして今、同じ理由によりコロナ禍にあって危惧されているのが、家族が家族を殺める「家庭内殺人」の増加である。 もともと殺人事件は、親族内で発生する確率が高い犯罪だ。20年版「犯罪白書」によれば、19年に起きた日本国内874件の殺人のうち、54.3%は「親族」間で起きている。友人・知人など、加害者と被害者が「面識あり」の35.6%、「面識なし」の9.4%を大きく引き離す。その割合は、17年は49.4%、18年に51.0%、そして19年が54.3%だから、ここ数年、増加傾向が続いている。 そうした家庭内殺人の一つの形態が、「児童虐待(ネグレスト)の行きついた先」としての「子殺し」だ。同じ19年、殺人と認定された「児童虐待による死亡事件」は82件。うち父親等によるものが18件なのに対し、母親等が加害者となった事件は、その3倍以上の64件だった。特徴的なのは「父親等」には実父以外に「養父、継父、母親の内縁の夫」などが含まれているが、「母親等」はすべてが「実母」である点だ。大切なはずの身内を手にかける――その時、家族に何が? 7つの事件が問いかける、けっして他人事ではない真実『近親殺人―そばにいたから―』石井光太/著 先の石井光太氏による『近親殺人』は7つの「家庭内殺人」のレポートだが、ここで取り上げているのも、実母による虐待殺人。ある年末の夜、マンションの13階から5歳の息子を階下に放ったのは、34歳の母親だった。 女は取調室でこう語った。〈子供は夫の愛情を独り占めしていました。子供なんていない方がいいと思い、窓から突き落としました〉 この母親は、もともと子供に関心が薄かった。妊娠直後から「子供嫌い」を宣言し、出産後にも育児放棄を続けていた。音信不通だった母親の自殺を知らされてから精神を病み始め、窃盗癖が悪化、万引きを繰り返すようになる。酒の量も加速度的に増えていき、制御できない感情の矛先は、小さな息子に向かっていった。 そしてとうとう、事件は起きた。ホテルのトイレで、母親は息子の首を絞め続けたのだった。発見されたとき、息子の顔は赤紫色に鬱血(うっけつ)し、下唇が切れて鮮血が流れていたという。ズボンは失禁で、ぐっしょり濡れていた。マンションの窓から息子を投げ捨てたのは、この6日後のことだった。 虐待は親子間で「連鎖」していくことが、従来から指摘されている。親から虐待された子は、さらにその子を虐待する、という負の連鎖。この事件の加害者の女もまた、幼少期から母と、母の内縁の夫によって虐待を受けていた。特に内縁の夫からの虐待は、激しい暴力を伴っていた。女は幼少期を振り返り、こう証言した。〈あの人(母の内縁の夫)は私のことがとにかく嫌いだったみたいです。リビングですわっているだけで、文句を言われて首を絞められました。首を掴まれて宙に持ち上げられたこともあります。お酒を飲んでいる最中だと、中身が入っている缶ビールを投げつけられました〉 やがて虐待には、性的行為も加わっていった。 それから20年後の惨劇。女には懲役11年が下されている。「老老介護殺人」という現実高齢の夫婦のどちらかが、介護を必要としている連れ合いを殺害する「老老介護殺人」という現実(他の写真を見る) ここ数年、時代を象徴する事件形態としてクローズアップされているのが、やはり「家庭内殺人」のひとつである「介護殺人」だ。18年版「犯罪白書」では、高齢者を65歳以上と定義、その上でこう解説している。〈(親族殺の中でも、配偶者殺では)約5割は被害者が精神・身体のいずれか又は双方の障害を有し、約3割は被害者が要介護・寝たきりや認知症の状況にあり、犯行の背景に、将来悲観・自暴自棄、介護疲れや問題の抱え込みといった事情がある〉 この一文から見えてくるのは、「高齢の夫婦のどちらかが、介護を必要としている連れ合いを殺害する」という図式である。従来の「介護疲れの娘や息子の嫁」が要介護者(親)を殺める、のではない。浮かんでくるのは、「介護殺人」の中でもさらに厄介な、「老老介護殺人」という現実なのである。 先の『近親殺人』の中で石井氏がレポートしているのが、15年1月に千葉県で起きた「夫殺し」だった。77歳の元看護師の妻が、72歳の夫を全長34センチの柳葉包丁で刺殺。夫は「要介護4」、寝たきりの状態で、人の手を借りなければ生活が営めなかった。 妻を苦しめたのが、夫の〈脳出血による排尿障害〉だった。昼夜を問わず、15分ごとに、夫は激しい尿意を訴えた。夜中、トイレに連れて行っても、なかなか用が足せない。寝室に戻るやいなや、すぐにまた、夫の「トイレ!」という声で叩き起こされた。 妻は逮捕後、当時の苦しさをこう振り返っている。〈気がつくと、私の心は自覚できるほど変になっていました。介護でちょっとしたことが起きただけで、動悸が激しくなって息ができなくなるんです。全身から汗が噴き出したり、手が震えたりということもあった。あれっと思っているうちに、だんだんと人と会って話をすることが難しくなりました。人を前にしても、笑うことも、泣くことも、悲しむこともできない。感情が死んでいたんです〉夫の全身には30カ所以上の刺し傷 この事件では、夫の全身に30カ所以上の、包丁による刺し傷が残されていた。包丁は根元から曲がり、心臓や肺を貫通していた。 一般に、刺し傷の多さは、(1)被害者に対する恨み、あるいは、(2)必ず殺人を遂行するという決意、のどちらかの理由によるという。この妻の胸に去来した感情は、果してそれらの感情だったか。 裁判では「妻は介護で心身ともに疲れていた。うつ状態に陥って、無理心中しようと思い悩んでの衝動的犯行」と認定された。懲役3年、執行猶予5年が、彼女の量刑だった。
2021.11.25
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婦人公論.jp様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。パートナーの息子がもってきてくれた役私はテキパキして口調が強いけど悪気はないとか、しっかり者の役が多かったけど、今回の映画『梅切らぬバカ』は自閉症の息子をもつ地味な占い師。夫がいなくなってから二人で生活していて。隣の家族や地域との関わりを通じて、息子の自立を模索していくのね。偶然なんだけど、パートナーの息子が自閉症なの。監督(和島香太郎)に45歳になるそういう子どもがいるって話したらびっくりしてた。私たち夫婦のことをまったく知らないからね。あの子がこの役をもってきてくれたのかな。塚地武雅さん演じる息子の忠さんのような感じだもん。いつもあらぬほうを見てるのよ。視線を合わせないの。でも目はすごく綺麗。澄んだ瞳で、純真で。その子がいたから映画で塚地さんと自然に親子になれたのね。パートナーと最初に会ったのは、三浦友和さんと共演した1980年のテレビドラマ『しあわせ戦争』。86年の『男女7人夏物語』では、私が明石家さんまさんの義理の姉役で、関西弁の台詞を猛特訓したの。その時のディレクターだった。監督に「入れてね」って言って98年の『ハムレット』の公演中に彼と一緒に仕事する話があって、舞台を観にきたの。私が55歳の時ね。「あ、コイツ、いい顔になったなー」って思った。それから「つき合って」って言うんだけど、なかなか「うん」と言ってくれない。でも彼をノックし続けたの。息子さんのことも、若くして離婚したのも知ってたからね。お母様が年取って弱ってきて、孫の面倒みきれなくなったし、彼の仕事は忙しいし。預けたいと探してたら見つかったの、いい学園が。それが5年後ね、私が60歳。彼、54歳。で、やっと「いいよ」って。(笑)その学園には両親を亡くした60歳の人も元気に過ごしてる。それを見ると安心よね。救い。どうしたって親は先に逝くからね。忠さんを施設に入れるって決めた時も将来が不安だからだし。パートナーは障害がある息子と向き合って変わったから、人間としての成長の糧になってるのよ。「息子に感謝ね」っていつも言ってる。あの子のためにと思い、あの子の力になりたくて頑張ったことがいっぱいあるのよね。忍耐強いし、優しい。私はそれを見てるから、『梅切らぬバカ』で、忠さんに、「生まれてきてくれてありがとう」っていう台詞を言いたかったの、どうしても。監督に台本の段階で、「入れてね」って言って。この映画を観て、障害がある人たちに優しい眼差しを向けてくれると、やった甲斐があるなぁ。忠さんは作業場でお菓子の箱作ってる。ああいうふうに仕事しながら生きていってほしいよね。加賀まりこ女優1943年東京都生まれ。62年、映画『涙を、獅子のたて髪に』で女優デビュー。以来、映画、TV、舞台などで幅広く活躍する。81年、映画『泥の河』でキネマ旬報助演女優賞受賞。近年の出演作に、ドラマ『花より男子』
2021.11.25
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日経ビジネスオンライン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。この記事はナショナル ジオグラフィック日本版サイトからの転載ですチンパンジーのヨギは、ウガンダの「キバレ・チンパンジー・プロジェクト」で調査している約60頭の野生の個体のうちの1頭。2011年10月に撮影。(PHOTOGRAPH 2007年の初めに亡くなった「アンティー・ローズ(ローズおばさん)」は、人類が知る限り、最高齢の野生のチンパンジーだった。推定63歳と、チンパンジーとしてはかなり高齢で、最後の数カ月は困難な生活を送っていた。「体毛はすべて失われ、森の中をはい回っているような状態でした」と、アフリカ、ウガンダのキバレ・チンパンジー・プロジェクトを率いるナショナル ジオグラフィックのエクスプローラー、エミリー・オタリ氏は振り返る。 しかし、アンティー・ローズは最後の最後まで、自力で生活していた。チンパンジーは、相手が高齢であっても食べ物を分け合うことはほとんどないので、年老いた個体は自分で食料を探し続けなければならない。オタリ氏によると、チンパンジーも年を取れば活動量が減り、筋肉が衰えるという。「けれど、彼らは私たちよりもはるかに上手に老いと向き合っています。ただ力強く生き続ける。それは見事です」(参考記事:「三つ子の魂百まで、チンパンジーにも該当、研究」) 一方、米国の研究施設では、飼育するチンパンジーが35歳を過ぎると老年期とみなしてきた。米国では長年、4つの施設が何百頭ものチンパンジーを飼育し、人間の病気を治療・予防するための実験研究を行ってきた。これらのチンパンジーが、心臓病や糖尿病といった、人間が加齢に伴って発症する病気を患うと、研究者たちは、彼らがいかに私たちに似ているかに驚嘆した。(参考記事:「実はこんなに人間的なチンパンジーの母親、3つの研究成果」) 米国立衛生研究所(NIH)が2015年にチンパンジーの侵襲的研究を中止し、彼らを国内の保護施設に移動させることを決定した時には、60歳に満たない数十頭のチンパンジーが、体が弱っていて移動が難しいと報告された。しかし、チンパンジーたちが弱っていた理由は、実験に使われていたことだけではないのかもしれない。 野生のチンパンジーやアフリカのサンクチュアリで十分なスペースを与えられているチンパンジーは、実験施設で飼育されていたチンパンジーと比べ、老齢での健康状態が驚くほど良好であることがわかっている。これは、現在もなお飼育下にあるチンパンジーたちをどうケアすべきか、明確な教訓を与えてくれる事実だ。飼育下のチンパンジーの行く末はむしろ、多くの現代人がますます座りっぱなしの生活を送るようになることのリスクについて教えてくれているのかもしれない。 人間は、「体は自然と弱っていくものだから、必然的に体調も悪くなる」と思い込み、年齢を重ねるごとに非活動的になることが多い。しかし、食べ物を見つけるために1日に何キロも歩かねばならず、病気やケガをしても医療を受けられなかったアンティー・ローズのような野生のチンパンジーでさえ、私たちよりも健康的に年を重ねているように見える。そう話すのは、キバレ・チンパンジー・プロジェクトを共同で率いる、米ニューメキシコ大学の人類学者、メリッサ・エメリー・トンプソン氏だ。キバレ国立公園のカニャワラ地域の野生のチンパンジーたちは、1987年から観察されていて、霊長類の行動やヒトとの関係についての知見に貢献してきた。 トンプソン氏によれば、狩猟採集生活を送っている人々は、年を取るにつれのんびりする私たちに比べて、人生の最後まで活発に活動し、長く健康を維持しているとの研究結果が多く出ているという。例えば、タンザニアのハッザ族の人々は生涯にわたって採集を続けるが、年を取っても歩行速度が大きく低下することはない。(参考記事:「ハッザ族 太古の暮らしを守る」)「弱るのは、活動するからではなく、活動しなくなるからなのです」野生と飼育下、両方のメリットを享受 ウガンダのンガンバ島チンパンジーサンクチュアリでは、密猟者の手から保護されたチンパンジーたちが、広い熱帯林の中を自由に動き回っている。年に一度、獣医師がチンパンジーに鎮静剤を投与したうえで健康診断が行われる。これは、老化のプロセスについてのデータを収集する絶好の機会だ。 米ミシガン大学の人類学者アレクサンドラ・ロサティ氏は、「飼育下での研究から、チンパンジーはコレステロール値が非常に高いと考えられていました」と語る。しかし、同氏らは最近の研究で、ンガンバ島のサンクチュアリのチンパンジーたちは、飼育下のチンパンジーよりもはるかにコレステロール値が低いことを発見した。 同様に、体重など、心血管疾患のリスクを示す他の指標も、ンガンバ島のチンパンジーの方が低かったとロサティ氏は言う。その理由は、実験用だったチンパンジーたちよりも動き回っているからではないかとのこと。また、実験施設で主食とされていたような栄養価の高いチンパンジー用の食物よりも、野菜や果物(一部は自生しているもの)を多く食べている。 チンパンジーに老化の兆候が見られないわけではないと、ンガンバ島チンパンジーサンクチュアリでかつて獣医長を務め、現在はその責任者であるジョシュア・ルクンド氏は話す。高齢のチンパンジーには関節の炎症がよく見られるという。「また、チンパンジーは歯に問題を抱えることが多く、繊維質の食物を消化できなくなります。食物が不足すると、免疫力が低下し、病気にかかりやすくなります」 しかし、これらの症状のほとんどは治療可能だという。ンガンバ島のチンパンジーは、健やかな老い方という観点から見るならば、野生と飼育下、両方のメリットを享受している。つまり、野生と同じように動き回れるスペースがありながら、食事や医療・健康管理など飼育下ならではの恩恵も受けられる。 このことは、現在米国のサンクチュアリで飼育されている元実験用チンパンジーや、動物園で飼育されている類人猿などの様々な動物たちを、どのように世話するのがいいか考える上でのヒントになるかもしれない。野生や野生に近い環境のサンクチュアリで暮らすチンパンジーは、飼育下のチンパンジーと異なって生涯活発に動くため、健康的に年を重ねることができるようだ。骨や筋肉は「使うか、失うか」 最近、世界で最もよく知られている類人猿の個体群のひとつから、同様の知見が得られた。ルワンダ北西部の火山国立公園に生息するマウンテンゴリラは、1967年にダイアン・フォッシーが研究を開始して以来、研究対象となっている。その初期から、自然死した野生ゴリラの遺体は、腐肉を食べる動物から守るための特別な檻に入れて埋葬され、将来の研究のために安全に保管されてきた。2008年からは、ナショナル ジオグラフィック協会がこの遺骨の回収と研究を支援している。(参考記事:「ダイアン・フォッシー:彼女が愛し、守ったゴリラたち」)「100体をゆうに超える、すばらしい骨格のコレクションです」と、米ジョンズ・ホプキンス大学の解剖学者、クリストファー・ラフ氏は語る。これらを調べることで、ゴリラの骨が人間のように年齢とともに弱くなるかどうかを知ることができる。ラフ氏らは最近の研究で、加齢によって骨の強度が低下する骨粗しょう症の兆候を調べたところ、ゴリラの骨においても人間と同じように空洞が広がっていくものの、加齢によって骨の強度が低下することはなく、骨折もまれであることを発見した。 ゴリラがカルシウムを多く含む植物をよく食べることも理由の一つかもしれないが、最も重要な要因は、やはり身体活動だとラフ氏は考えている。マウンテンゴリラは1日に何時間も座って食事をする。それをテレビで見る私たちも、そのとき、同じように座って何かを食べているかもしれない。しかし、マウンテンゴリラが私たちと違うのは、この地域の特徴である急な斜面を上り下りし、たっぷりと運動をしているということだ。 これは非常に重要な点だとラフ氏は言う。骨は受ける力に応じて常に作り変えられているからだ。骨や筋肉は機械部品とは違って、使えば再編成や修復が行われ、使わなければ故障した状態になってしまう。「使うか、失うか、そのどちらかなのです」とラフ氏は話す。引退して若返る これは、言い換えれば、運動量を増やすことで弱った体を回復させることができるということであり、新型コロナによるロックダウンのための不摂生から抜け出したい私たちにとっても、良いニュースだと言える。参考ギャラリー:引退した実験用チンパンジーたちの静かな「余生」 写真6点(画像クリックでギャラリーへ)米ルイジアナ州にある全米チンパンジーサンクチュアリ、通称「チンプ・ヘイブン」では、引退した実験用のチンパンジーが余生を送っている。(PHOTOGRAPH BY 幸いなことに、元実験用チンパンジーたちの多くも、老化した筋肉を再び働かせる機会を得ている。米ルイジアナ州キースビルに2005年に設立されたサンクチュアリ「チンプ・ヘイブン」には、NIHが資金提供した研究所から何百頭ものチンパンジーが移され、実験を引退した彼らが動き回れるような広いスペースが確保されている。(参考記事:「研究室に行ってみた。京都大学野生動物研究センター 熊本サンクチュアリ」) ここでは侵襲的な研究が一切禁止されており、チンパンジーの研究を希望する科学者には厳しい条件が課せられている。承認されているのは、高齢のチンパンジーの認知、運動能力、細菌叢など、観察を主とする研究だ。これらの研究の中には、将来、人間の健康に役立つものもあるかもしれない。しかし、現在サンクチュアリが優先するのは何よりも、チンパンジーたちの幸福な生活である。[ナショナル ジオグラフィック日本版サイト2021年7月14日掲載]情報は掲載時点のものです。
2021.11.25
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NEWSポストセブン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。(記事は少し古くてごめんなさい。) 10月26日の眞子さんとの結婚直後、米国ニューヨーク州の司法試験に合格できずに、いきなりつまずいた小室圭さん。当初は、就職先の大手法律事務所での仕事のために、一足先に渡米して眞子さんとの新婚生活の準備をする予定だったが、まだその動きはない。皇室ジャーナリストが解説する。「11月上旬には渡米するとみられていましたが、眞子さんのご祖父の川嶋辰彦さんが4日にお亡くなりになられて、6日の家族葬にも参列するなど、それどころではありませんでした」 小室さんは来年2月に行われる司法試験を受けるとされており、合格するまでは弁護士見習いの事務補助(ロークラーク)扱いとなる。年収も弁護士としての約2000万円とは違い、600万円ほどと報じられており、物価と家賃の高いニューヨーク生活は厳しい船出となる。 婚約内定から4年間に渡り、世間からの逆風を浴び続けながらも、純愛を貫いて結婚した2人。そんな2人の結婚は、“駆け落ち婚”とも呼ばれてきた。 長い皇室の歴史を振り返ると、“駆け落ち婚”と呼ばれる例が過去にもあった。昭和天皇の妻である香淳皇后の兄、久邇宮朝融王の三女の通子さんの初婚だ。学習院大学在学中に、サラリーマン家庭の一般学生と恋に落ちるも、周囲に大反対された。 1959年。久邇宮朝融王に結婚だけは許されるも、家からは勘当されて、新婚生活は東京・飯田橋の2部屋しかないアパートでスタート。家族からの援助も受けず、実家に連絡することも禁じられる中で生活していた。が、結局、4年で離婚したという。 42年前に、その通子さんを取材していた『女性自身』は、今年7月に再び通子さんサイドを取材した記事を公開。それによると、現在88才の通子さんは、離婚後に再婚したお相手と、今も東京郊外の団地で静かに暮らしているという。つまり、通子さんは、初婚は失敗だったが、その後、幸せを掴んだのだ。 当然、小室夫妻も秋篠宮ご夫妻も、通子さんの例は承知のはずだ。「通子さんがたった4年で離婚した理由は、夫が仕事熱心すぎたからとも報じられています。圭さんは、海外で弁護士を目指すほどに優秀ですし、長く法曹の仕事を目指して留学するほど情熱を持たれている。同じ轍を踏まないかとの杞憂もありますが、お2人は3年間の遠距離恋愛を乗り越えた絆の強さがあります」(別の皇室ジャーナリスト) 何よりも、眞子さんが圭さんを信頼している。これからも2人で、幾つもの困難を乗り越えていくことになる。
2021.11.25
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NEWSポストセブン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。 12月1日、愛子さまが20才の誕生日を迎えられる。眞子さんの一件により、結婚のハードルが高くなったばかりか、今後の女性皇族を取りまく状況も不安定だ。それでも愛子さまは、ご自身の確固たる意志をお持ちになっている──。「人生の節目を目前に控え、愛子さまはこれまでご自身を慈しみ育ててくださったご両親への感謝の気持ちを新たにされていることでしょう。一方の天皇皇后両陛下も、愛子さまが晴れの日を迎えることを、心よりうれしく思われているに違いありません。ただ、愛子さまや両陛下の振る舞いとは無関係のところで、愛子さまの成人を巡る状況が複雑になってしまったことは確かです」(皇室記者) 皇族の減少に歯止めがかからないうえに、秋篠宮家の長女・小室眞子さんの結婚に端を発した騒動が起き、今後の女性皇族の立ち位置を巡る議論が混迷を深めている。愛子さまは前代未聞の“成人の日”を迎えられる──。 愛子さまの成人に関する一連の行事は、愛子さまの学業への配慮から、誕生日当日ではなく週末の12月5日に執り行われる。まずは朝、歴代天皇など皇族の祖先や八百万の神などを祀る宮中三殿を「ご参拝服」で訪れられる。長袖で肌の露出の少ない淡い色みのドレスだ。 参拝後は、女性成年皇族の昼間の正装である「ローブ・モンタント」に召し替えられる。こちらも露出は控えたロングドレスで、高い立ち襟が特徴だ。そして、天皇陛下から宝冠大綬章を授与される。 午後も行事は続く。今度は「ローブ・デコルテ」へと衣装チェンジ。首元が大きく開いた最高位の正装に身を包み、頭にティアラをつけ、改めて両陛下に挨拶をされる。その後、仙洞仮御所へ移動し、上皇ご夫妻に面会される。「愛子さまがドレスを着用されるのは今回が初めてです。もちろんオーダーメードで、授業の合間に採寸や仮縫いなどを済ませて新調したものだそうです。一方、ティアラはかつて黒田清子さん(紀宮さま)が使われたものがリメークされます。コロナ禍に苦しむ国民への配慮もあって、数千万円はくだらないティアラは新調しないことに決まりました」(前出・皇室記者) 女性皇族の成人は、2014年の佳子さま以来。天皇家に限ると、1989年の清子さん以来30年以上ぶりだ。清子さんの成年行事は、昭和天皇の喪中だったこともあり簡略化されたが、それでも慶事を言祝ぐ声が列島を埋め尽くした。 前述したように、関連行事は誕生日当日には行われない。それどころか、国民が愛子さまのお声を直接聞く機会である記者会見も、年明けに行われることになった。その背景には、学業への配慮以外の理由がある。「すべては眞子さんの結婚の余波が呪縛のように絡みついていることが原因です。愛子さまの誕生日前日の11月30日は、秋篠宮さまの誕生日。当然、誕生日に際しての会見の様子や質疑内容が公開されますが、眞子さんの結婚への言及は必至でしょう。11月14日に小室夫妻が渡米しましたが、騒動はいまだ燻り続けています。秋篠宮さまの会見で再び結婚問題がクローズアップされ、翌日に愛子さまの会見ともなれば影響を及ぼしかねません。宮内庁はそれをいちばん恐れているようです。そのため、行事を週末にしたばかりか、会見まで1か月以上の“冷却期間”をもたせたのでしょう」(皇室ジャーナリスト)結婚相手はデリケート「結婚のことも含めて、いろいろ将来のことも話し合う機会というものがあるかと思います」 今年2月、天皇陛下は61才の誕生日会見でそう話された。宮内庁関係者が言う。「結婚はこれから考える、とも受け止められる内容でしたが、一方で女性皇族の出会いの場は限られる。すぐに結婚するわけではないにしても、成人を迎えられる前からお相手選びに動き出していないならば、それは遅いといえます」 事実、清子さんのお相手の黒田慶樹さんは、兄である秋篠宮さまの同級生だった。そう考えると、すでに愛子さまの周囲にいる男性が、将来の結婚相手の可能性もあるわけだ。だが、そこでもまた、眞子さんの結婚問題がまとわりつく。「女性皇族は結婚すれば一般人になるとはいえ、お相手の素性や家族については、これまで以上にデリケートになるでしょう。ただでさえ、天皇家のお嬢さまと宮家のお嬢さまの間には大きな差がありますから」(別の皇室記者) 成人を迎えられるだけに、「ご結婚」ばかりに目が行きがちだが、陛下の先のおことばの「いろいろ将来のこと」について、愛子さまは折に触れてご両親と直接お話になってきたようだ。「成人の行事についても、日程だけでなく、ご自身がお召しになるドレスのデザインや、ティアラのリメークについても、お考えを反映されたのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者) 現在、学習院大学2年生の愛子さまは、あくまで本分は学業にある。一方、大学の長期休暇期間などには、成年皇族として公務にお出ましになる機会も増えてくるだろう。「天皇皇后両陛下のなさりようを、愛子さまは間近で見てこられました。その上で、皇族としてどのように国民と触れ合うべきか、愛子さまなりの公務へ取り組む姿勢をお持ちのようです。陛下が“話し合う”と明言された通り、愛子さまが自らの将来について直談判される機会も当然あるはずです」(前出・宮内庁関係者) これからの皇族の公務の在り方は、皇族の減少問題とは切り離せない。現行の「男子だけが結婚後も皇室に残る」というルールのままで何も策を講じなければ、愛子さまの世代では、「皇族は悠仁さまただ1人」ということも起こり得る。当然、公務は大幅に減らさざるを得ない。「女性宮家の創設や、官邸内で議論されているという皇女制度の創設や旧宮家の男系男子の皇籍復帰、さらには女性天皇や女系天皇の実現など、いずれも皇族の減少への対応策です。そして、その多くは愛子さまの将来を決定的に左右するので、いずれも愛子さまのご結婚までに議論を決着させる必要があります。愛子さまの成人というタイミングは、それらの対応策の議論を、否応なく加速させることになるのです」(前出・皇室ジャーナリスト) 宮内庁内部では、愛子さまへの期待は日に日に高まっているという。「天皇皇后両陛下としての初めての海外訪問先はイギリスになる見込みです。愛子さまもご一緒されれば令和流の皇室外交、国際親善の扉を開けられることになります」(別の宮内庁関係者) 女性皇族を巡る複雑な環境のなかで、愛子さまは成人を迎えられる。それでも、泰然自若の陛下の背中から学び、追いかけられている愛子さまは、成年皇族の務めを立派に果たされていくだろう。
2021.11.25
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東洋経済様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です脳に最もよくないのが糖尿病であることは、認知症に2倍なりやすいというデータが裏付けています。進行すると動脈硬化が進み、脳卒中や虚血性心疾患や合併症に至ります。生活習慣病の中でも、人生を大きく左右する最大の曲者です。身体が、エネルギー源であるブドウ糖を血液から細胞に取り込む際、インスリンというホルモンの助けが必要です。食事をすると、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)は一時的に高くなりますが、インスリンによってブドウ糖が細胞に吸収されるので、健康な人なら血糖値は元に戻ります。 ところが糖尿病になると、インスリンの分泌や効きが悪くなります。血液中に糖があふれてしまうそのため糖をうまく細胞に取り込めなくなり、血液中に糖があふれてしまうのが糖尿病です。脳の神経細胞も糖をうまく吸収できなくなって、機能不全に陥ってしまいます。すると神経ネットワークも含めてガス欠状態になり、ダメージが起こりやすくなるのです。また、効きが悪くなった分を補おうとして、インスリンはたくさん分泌されます。それに伴い、アミロイドβというタンパク質が脳の神経細胞に沈着するとの報告があります。このアミロイドβこそ、アルツハイマー病を引き起こす物質です。さらに、血糖の濃度が高いままだと、血管が傷つきます。脳の血管が弱くなると、血管性認知症のリスクが高まります。血管性認知症は、アルツハイマー病と合併する恐れもあります。糖尿病で最も厄介なのは、合併症です。失明の危険がある糖尿病網膜症、腎臓の機能が衰える糖尿病腎症、手足がしびれる糖尿病神経障害を、3大合併症と呼びます。中でも恐ろしいのが糖尿病腎症です。老廃物をろ過する腎臓の不調は、全身の不調に直結します。注意すべき症状は乏尿(ぼうにょう)です。尿が出なくなると、体外へ排出されるべき老廃物が身体に溜まってしまうからです。腎不全が悪化すると、人工透析が必要になります。血液から老廃物や余分な水分を取り除く治療を受けるため、ほぼ1日おきに半日ずつ横になっていなければいけません。余命が短くなってしまうし、活動性が低下するので、脳の老化に直結します。脳はさまざまな攻撃にさらされるこのように、糖尿病になると、脳はさまざまな攻撃にさらされるのです。 国内の糖尿病の患者数は1000万人、予備群も同じく1000万人と言われます。症状としては、喉が渇く、よく水を飲む、尿の回数が増える、体重が減る、疲れやすくなる、などがありますが、血糖値がかなり高くならなければ顕在化しません。気づかないまま糖尿病になっている人が、実はたくさんいるのです。血液検査では単なる血糖値ではなく、HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)という数値を見ることが大事です。通常の血糖値は日ごとの食事内容で変化しますが、すべての血糖値に対する糖化ヘモグロビンの割合をパーセントで示すHbA1cは、過去1~2カ月の血糖値を反映するからです(*糖化ヘモグロビン:血液中のヘモグロビンにグルコース(ブドウ糖)が非酵素的に結合したもの)。また、血管の状態を調べます。心電図で動脈硬化を見ることと、血液のドロドロ度を調べることが肝心です。糖尿病の原因は、食べすぎ、お酒の飲みすぎ、間食や夜食などの不規則な食事、運動不足、肥満などの不摂生です。遺伝的な要因もあります。治療には専門的なアプローチが必要ですが、経口薬やインスリンが安易に処方されやすいのが現実です。しかし、きちんと専門医に診てもらえば、悪化させずにすむ治療法が見つかります。すでに糖尿病がある人は、HbA1cを正常範囲に戻す治療を受け、血糖値を適正な範囲にコントロールするための食事指導を守り、適切な運動を行うことが必要です。食後に散歩をすると、血中に酵素が出てきて、糖分を細胞が吸収してくれることもわかっています。脂質異常症も、自覚症状が現れないのが特徴です。症状には、血液中のLDL(悪玉)コレステロールが多すぎる場合、HDL(善玉)コレステロールが少なすぎる場合、中性脂肪(トリグリセライド)が多すぎる場合、の3つがあります。これは、もって生まれた体質によって分かれます。 実はコレステロールは、生命の維持に欠かせない脂質です。細胞の働きを調節したり、栄養を吸収したり、脂肪の消化吸収を助ける胆汁の材料になります。したがって、減らせばいいわけではなく、体内に一定の量が保たれていなければなりません。少なすぎると精神的に不安定になったり、免疫力が低下するといわれます。コレステロールは1種類しかない善玉のHDLと悪玉のLDLと呼ばれていますが、役割の違いだけで、コレステロールには1種類しかありません。脂質ですから血液に溶けにくく、リポタンパク質という成分と結合する必要があります。このリポタンパク質に、サイズの大きいLDLと、小さいHDLがあるのです。LDLは、肝臓で作られたコレステロールを全身へ運ぶ働きがあります。増えすぎたコレステロールは、血液から動脈の壁に入り込んで動脈硬化を引き起こします。そのため、LDLコレステロールは悪玉と呼ばれます。HDLは、血管にある余ったコレステロールを回収するので動脈硬化を防ぐ効果があり、善玉と言われるのです。悪玉コレステロールが増える原因は、肉や卵、内臓類などの動物性脂肪、バター、乳脂肪など、コレステロールそのものや飽和脂肪酸を含む食べ物の取りすぎです。中性脂肪が増えるのは、食事の量が多すぎ、清涼飲料水やお酒の飲みすぎ、揚げ物や甘いお菓子の食べすぎなどが原因です。善玉コレステロールが少なすぎる症状は、中性脂肪の高値と連動することが多いと言われます。肥満や運動不足、喫煙も原因です。悪玉コレステロールの増加も善玉コレステロールの減少も中性脂肪の増加も、動脈硬化を引き起こします。動脈硬化は血管をもろくします。心臓の血管が詰まれば狭心症や心筋梗塞や心不全、脳では脳梗塞、脳出血などの脳血管障害を引き起こします。血管が弱くなるため、血管性認知症になりやすいこともわかっています。また、アルツハイマー病になるリスクも高まります。高くても問題ないは誤解『脳寿命を延ばす―― 認知症にならない18の方法』(文春新書)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプしますLDLコレステロールの数値に関して、高くても問題ないという説がありますが、誤解です。40代から60代で高コレステロール血症にかかり、そのまま放置していると、アルツハイマー病にもなりやすいことがわかっています。高齢になってから脂質管理を始めても、認知機能の低下を防ぐ効果は得にくいとされます。早めの対策が効果的です。安心材料としては、コレステロールと中性脂肪にはコントロールしやすいという特徴があります。糖尿病の場合は食事制限や運動などやるべきことがたくさんありますが、コレステロールと中性脂肪には薬が効きやすいです。
2021.11.25
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NEWSポストセブン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。秋篠宮家の長女・小室眞子さん(30才)と夫・小室圭さん(30才)が、米ニューヨークで仲睦まじくデートする姿を『女性セブン』がキャッチした。 結婚後、11月14日よりニューヨークでの生活をスタートさせた2人。新居は、ニューヨーク・マンハッタンの中心部からやや西に位置する「ヘルズ・キッチン」地区にある高級マンション。家賃はワンベッドルームでも月40万円という高級物件だ。「フローリングは寄木細工の模様で家電は備えつけです。住民用のジム、ヨガスタジオが完備され、27階建ての屋上にはニューヨークの景色を一望できるスカイデッキもある」(ニューヨークの不動産事情に明るい関係者) 2人がこの新居から外出したのは、渡米後、初めて迎えた週末のことだった。 ややオーバーサイズのアウターを着る眞子さんは、ボトムは太めのデニムで裾を大きく折り返している。小室さんはグレーのフリースにデニム、足元はカジュアルなスリッポンを合わせていた。2人は時折、笑みを浮かべながら街を散策していた。渡米前は周囲をがっちりガードしていた大勢の警護もいなかった。 小室さんは、渡米2日後の夜には、現地のパブで仲間たちと乾杯する姿が目撃された。勤務先の法律事務所から徒歩5分ほどの距離にあるパブ。手ぶらでやってきた小室さんは先に入店していた同僚6人ほどと合流した。居合わせた客が語る。 「仲間とのちょっとした飲み会といった感じで、みんないい雰囲気だったね。小室さんはリラックスした感じで、満面の笑みを浮かべていたよ」 この会合は20分ほどでお開きになったという。 小室さんは米国ニューヨーク州の司法試験で不合格だったため、勤務先の法律事務所では法務助手(ロー・クラーク)として勤め、年収は600万円前後になると報じられている。今後は2月の試験での合格を目指しながら、眞子さんがそれを支える生活となる。
2021.11.25
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東洋経済様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。疫病、災害、老後……。これほど便利で豊かな時代なのに、なぜだか未来は不安でいっぱい。そんな中、50歳で早期退職し、コロナ禍で講演収入がほぼゼロとなっても、楽しく我慢なしの「買わない生活」をしているという稲垣えみ子氏。不安の時代の最強のライフスタイルを実践する筆者の徒然日記、連載第33回をお届けします。本当にあった「ウマい話」前回、このどん詰まりに見える世の中に、実は人知れず豊かに脈々と繰り広げられている「地下経済」が存在することをご紹介した。稲垣えみ子氏による連載33回目です。お金を介さず、ただあげたりもらったりが無限に続くというフシギな経済。元手も不要。必要なのは、ほんのちょっとした「心がけ」。ただそれだけで、暮らしを豊かにするさまざまなモノがエンドレスに舞い込んでくるのだ。さらには頼れる仲間も雪だるま式に増えていき……いやはやこう改めて書くと、あまりに話がうますぎて詐欺と思われかねない気がしてくる。でももちろん詐欺でもなんでもなく単純に私の実体験である。本当にあったウマイ話なんである。ならば人生において、これを活用しない手などあるだろうか?ないでしょう! と私は声を大にして言いたい。何しろ私、この新たな経済につながったことで、モノや友達を手に入れただけじゃない。現代人の誰もが抱える「老後不安」からあっさり解放されたのだ。そんな人、右見ても左見てもそうそういませんよ! だってほとんどの人がお金さえ貯めれば老後はなんとかなると思っている。でもお金は使えばなくなるのであります。となれば、いくら貯めても「これで安心」ということにはならない。人生100年時代となればなおさらである。つまりはお金を貯めた人もそうでない人も結局は同じ不安の中にいるのだ。つまりはですね、お金に頼っている限り、お金の不安からはどこまでいっても逃れられないのである。ズバリ言わせていただければ「お金だけに頼っていること」そのものが不安の正体なんである。不安から解放されたければ、それをやめるしかない。でも、じゃあどうすりゃいいのかがわからないから皆さん困っているんですよね。かつての私もそうだった。でも私は「地下経済」にアクセスしたことで、その難題の答えを見事に見つけてしまったのである。お金に頼らなくとも人生に必要なものはそこそこ手に入るのだと知れば無限の貯金などする必要もないし、頼れる仲間もいるとなれば、何があってもまあ何とかなるだろうとデンと構えていられるものなのだ。これこそ、この不安の時代における最強ポジションと言わずしてなんと言おう。と、いつものように大風呂敷を広げたところで、いよいよ本題に入る。この素晴らしい地下経済にアクセスするコツ、サルでもできるその方法である。もちろん方法は一つじゃないはずで、これはあくまで、幸運にもその世界へのアクセスに成功した個人的体験から導き出した精一杯のノウハウにすぎない。なので完成形とは言い難いけれど、何事も経験者の教えというのはバカにできないもので、この中には経済うんぬんに限らず、誰でもできる、人生を明るくすためのちょっとしたコツのようなものが少なからず含まれているように思う。なので、気楽に読んで、何か一つでも実際にチャレンジしていただければ心からうれしく思う。まずは「あげる」ところから前回まで書いたとおり、私がこの経済に偶然アクセスできた唯一最大のきっかけが「あげる」ということであった。お礼でも挨拶でも誕生日プレゼントでもなく、ただただ誰かに何かを「あげる」。まずはここからスタートすることをオススメするのにはちゃんとした理由がある。だって「もらう」ところからスタートするとなれば、これはどう考えてもハードルが高い。凡人にはとりあえず何をどうして良いのやらさっぱりわからないし、そしてそれよりも何よりも、そこからスタートするのは危険である。うまくいくものもうまくいかず、人生を救うどころかむしろ逆の結果を生むことにもなりかねない。だって想像してみてほしい。もし「隙あらばタダで他人から何かをせしめてやろうと虎視眈々と狙っている人」が身近にいたら、その人と付き合いたいだろうか? 私なら用心して盛大に距離をとるね。だってそんな人の近くにいたら、どう考えても際限なく何かを奪われそうだ。「良いこと」なんて起きる気は絶対にしない。でも、その真逆ならどうか。「隙あらばタダで他人に何かをあげてやろうと虎視眈々と狙っている人」がいたら、ちょっと面白そうじゃないですかね? 何をあげようとしているかは不明だとしても、そんな人の近くにいたら、なんだかんだと「良いこと」や「面白いこと」が起きそうではないか。ということで、まずは自分がそういう人になるところから始めることをオススメする。実際に「あげる」ところまで行かずとも、「あげようとしている人」になってみる。それだけであらゆる人に好感を持たれる(かもしれない)のだから、少なくともやってみて損はない。あげるのは「モノ」に限らないとなると、次に考えるべきは「はて、何をあげるのか」ということであろう。これも案外難問かもしれない。結婚祝いとか就職祝いとか誕生祝いとかお店の周年祝いとかの記念に、誰かに何かを買ってプレゼントすることなら多くの人が経験したことがあるのでしょうが、これといった理由もなく、しかも自分がすでに持っているものの中から誰かに何かを差し上げるとなると、ハタと考え込んでしまう人が多いのではないだろうか。何より問題を難しくしているのは、現代はモノ余りの時代ということだ。ほとんどの人が、いつの間にか増えすぎてごちゃごちゃになったモノたちの整理に頭を痛めている。そんな中、ひょんな拍子に人様からさして欲しくもないものをプレゼントされちゃった日にゃあ、引きつった笑顔でお礼を言うものの内心ではハアと深いため息をつくしかない。そんな残念な行為を自分もうっかりやりかねないことを考えると、「あげるモノ選び」のハードルは高くなる一方だ。そこで、私がまずオススメするのは「モノ以外のもの」をあげる、ということである。ナニ、別に難しいことでも何でもない。人が人からもらって間違いなくうれしいものは、「ほめことば」と「笑顔」だと私は思う。そしてこれは、単純であるがゆえに、誰でも簡単に人様にプレゼントできるものの一つだ。もちろん、何のきっかけもなくやみくもに赤の他人を褒めたり笑いかけたりとなれば、よほど社交的な人でなければそう簡単にできることではなかろう。でも大丈夫。どんなシャイ・ガイでも鉄板に実行できる方法があるのです。狙い目は、お店で何かを買ったときだ。買った物の値段にかかわらず、そうたとえ100円しか使わなかったとしても、帰り際、店の人はニッコリして「ありがとうございました」と言ってくれるに違いない(考えてみればこれはこれで案外すごいことですね)。そうこの時である! この時を逃さず、すかさずニッコリ返し。できれば倍返しが望ましい。そして「ありがとうございます」と相手の目を見て感じよく言い返すのである。言葉のやり取りからモノのやり取りへ発展これは何を隠そう私が発明したことでありまして、会社を辞めて、誰一人とて知り合いのいない町に小さな部屋を見つけて引っ越してきたとき、孤独のあまり近所に少しでも「知り合い」が欲しくて考えたのが、この作戦だった。何しろ、何のきっかけもなく見知らぬ人とつながるなんてことはどう考えても難易度が高すぎるわけですが、で、少しでも誰かと温かい会話がしたくてない知恵を絞った結果、そーだよお店の人ならば、決して人付き合いが得意ではない私とて、わずかなお金さえお支払いすれば会話をすることができると気づいたのだ。会話ったって、急に世間話などするのはハードルが高いけれど、店に入る時「こんにちは」と挨拶し、帰り際に「ありがとう」とニッコリすることくらいは私にもできる。……まあ要するに、わずかでも人と接触する機会があればワラをも掴む思いで過剰に愛想よく振る舞ったというだけのことなんだが、これがまったく侮れない結果を生んだのだった。2回目、3回目と店に通ううちに、店に入った瞬間に向こうから「こんにちは」とニッコリしてくれるようになった。となればこちらも負けじとニッコリ挨拶をするわけで、するとさらに先方もどんどん愛想が増してくわけでして、それが訪問のたびにエスカレートしていき、こうなればレジでちょっとした世間話をするようになるのは自然の流れというものである。となれば、この先に「もののやり取り」が発生するのもまた自然の流れというものなのであった。つまりはですね、まずは言葉の「あげる」と「もらう」からスタートしまして、それが徐々にエスカレートしたところで、次の段階、すなわちモノの「あげる」と「もらう」に発展させていけば良いのである。というか、ほっといても発展していってしまうのである。稲垣 えみ子 : フリーランサー
2021.11.24
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プレジデントオンライン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。 記事はテキストに変換していますから画像は出ません専門家の中にも「少子高齢化が進むと、年金の担い手が減り、年金制度が崩壊する」という人がいますが、それはどんな数字に裏打ちされた仮説なのでしょうか。経済コラムニストの大江英樹氏は「これは65歳以上か65歳未満かという単に年齢で切っただけの数字で、あまり意味がない」といいます――。※本稿は、大江英樹『知らないと損する年金の真実 2022年「新年金制度」対応』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。ありがちな図公的年金に関する基本的な勘違いの中でも、これは少し難しい中・上級編になります。ここで取り上げる内容の多くは、識者と言われている人たちが指摘していることも多く、一般の人や一部のファイナンシャルプランナーの人にとっては、ちょっとわかりにくい、あるいはどこが間違っているのかがわかりづらく、反証するのが難しい内容かもしれません。しかしながら、ここでもさまざまなデータを使って一般に言われていることが事実かどうかを検証し、誤解を解いていきますので、どうぞご安心ください。まずは図表1をご覧ください。これは色んなところで載っている図です。「日本は少子高齢化が進む社会なので、かつては多くの現役世代でお年寄りを支える『お神輿型』でしたが、今は3人で1人を支える『騎馬戦型』、そして将来は1人で1人を支える『肩車型』に確実に変化していきます。今のままでは将来世代はこの負担に耐えられません」という論旨の展開は至る所で述べられています。2012年には当時、民主党の野田首相も1月の施政方針演説でこの趣旨のことを述べておられました。出所=『知らないと損する年金の真実 2022年「新年金制度」対応』より20年後はたしかに1.8人で背負うことになるが…この話は実に説得力があるように思えます。なぜなら「少子高齢化」というのは今の日本の社会情勢を最もよくあらわすキーワードなので、このロジックでの話を聞くと誰もが納得するからです。「そりゃそうだよね。少子高齢化が進むから年金制度は持たないよね」というのが多くの人の感想でしょう。ある意味、これが年金不安を煽るには最も効果的なロジックだろうと思います。では実際の数字を調べてみましょう。図表2に、65歳以上(高齢者と称します)1人に対して65歳未満(若者と称します)が何人いるかを見てみると1970年、今から約50年前には高齢者1人に対して若者は13.1人でしたから、まさにお神輿型と言えます。これが1990年になると1人に対して7.3人ですから、少人数神輿型、そして現在2020年は2.6人ですからいよいよ騎馬戦型になってきました。そして20年後の2040年には1.8人ですから、まさに肩車型と言っても良いでしょう。「ほら、やっぱり年金の将来は明るくないよ。制度は持つわけがない!」、この数字だけを見るとそう思うでしょう。ところが、これはもう少し深く考える必要があります。「働いている人」と「働いてない人」で見ると……今までご覧いただいていたのは65歳以上か65歳未満かという単に年齢で切っただけの数字なのです。でも、そういう切り方は果たして正しいのでしょうか?年金のような社会保険制度は現役で働いている人が保険料を負担します。年齢に関係なく働いていれば保険料は負担しますし、逆に働いていなければ年齢が若くても保険料は払えません。そういう観点で考えると、単に年齢で切り分けて、その比率を比べるのではなく「働いている人が働いていない人を養っている割合がどれぐらいか」で考えるべきです。つまり1人の就業者(働いている人)が何人の非就業者(働いていない人)を支えているか、を見ることが大切なのです。そういう観点で実際の数字を調べて見ると全く違う風景が見えてきます。「働いている人」の数字は変わらない図表3をご覧ください。これは慶應義塾大学の権丈善一教授の著書『ちょっと気になる社会保障』(勁草書房)の4ページに出てくる図をベースにして私が作成したものです。今から5年程前に権丈先生が作られた図を見て、まさに「目からうろこ」の思いでした。そこで、私も実際に一次情報のデータを元にして自分で計算してみたのがこの図です。1人の働いている人が何人の働いていない人を支えているかを示しています。出所=『知らないと損する年金の真実 2022年「新年金制度」対応』より現在、2020年では1人が0.89人を支えています。30年前の1990年には1人で0.96人、そして半世紀前の1970年の時は1人が1.05人という数字になっています。なんとお神輿型と言われていた1970年よりも今の方が高齢者の数は増えているにもかかわらず、支えている人数自体はわずかですが、減っているのです。さらに20年後を見てもその数字は0.96人ですからほとんど変わりません。20年後の2040年というのは少子高齢化がピークを迎える頃と言われていますが、その頃でも今とほとんど同じなのです。つまり、「何人の働いている人が、何人の働いていない人を支えているか」という観点で見ると、昔からこの数字はほとんど変わっていないし、今後もほとんど変わらないということがわかります。これを読んでいるみなさんはなんだかキツネにつままれたみたいな印象をお持ちではありませんか? そうですよね、では次になぜ、こうなるのかを説明します。働き方が変化してきている対比をわかりやすくするためにお神輿型と言われる1970年と比べてみましょう。当時のサラリーマンの定年年齢は何歳だったかご存じですか? 会社によって違いますが、その頃は55歳定年というところが普通でした。法律で60歳未満の定年を禁止したのは1998年の「高年齢者雇用安定法」の改正によってですから、それまでは55歳定年という会社が多かったのでしょう。私も1974年に社会人になりましたが、当時の定年は55歳でした。かつ当時の平均寿命は男性が69歳です。すなわち定年後の余生は14年でした。ところが現在の定年年齢は60歳というところが多く、かつ男性の平均寿命は81歳ですから定年後の余生は21年と大きく延びています。言うまでもなく60歳で定年を迎えた後も働いている人は増えています。多くの会社では60歳の定年後も再雇用制度等がありますから、働き続けている人は多いのです。令和元年度の「高齢社会白書」によれば、60歳~64歳までの間で働いている人の割合は男性で約81%、65歳~69歳は57.2%、そして70~74歳でも38.1%の人が働いています(※1)※1 令和元年版「高齢社会白書」少子高齢化が進行しても年金は崩壊しないこれらの人たちが労働人口に占める割合は増えつつあります。1970年当時、労働人口に占める65歳以上の割合は4.5%でしたが、現在は13%近い数字に上昇してきています。出所=『知らないと損する年金の真実 2022年「新年金制度」対応』よりつまり働く高齢者は当時と同じ年齢では比較にならないぐらい増えたのです。同様に働く女性の数が増えたことも著しい特徴です。図表4を見ると、1980年では専業主婦家庭が1114万世帯だったのが、2020年には571万世帯と半減しています。逆に共働き家庭は614万世帯から1240万世帯へと倍増です。このように就業者が増加し、保険料を負担する人数が増えていることで、そのバランスは50年前から20年後に至るまでほとんど変わっていないことがわかります。単に年齢だけで切って「お神輿」だの「肩車」だのと言ってもあまり意味がないことがおわかりいただけたでしょう。大江英樹『知らないと損する年金の真実 2022年「新年金制度」対応』(ワニブックス)この流れは今後も続いていきます。現実に2021年の4月からは「70歳までの就労機会の提供」が企業に対して努力義務として求められるようになりました。平均寿命の伸長を考えると、65歳定年、そして70歳まで働くのは当たり前という時代になりつつあるのです。したがって「少子高齢化が進むから」という理由だけで「年金は崩壊する」わけではありません。たしかに1970年当時から考えると少子高齢化はかなり進んでいるものの、その間、さまざまな制度の見直しを行ってきたことでそうした時代に十分耐えうるような改革が行われてきているのです。結果として少子高齢化がピークを迎えるとされる2040年でも現在とほとんど変わらない状況が続く可能性は高いと思います。実態を無視した、数字の根拠のない年金破綻論はあまり意味がないと言って良いでしょう。大江 英樹(おおえ・ひでき)経済コラムニスト大手証券会社に定年まで勤務した後、2012年に独立し、オフィス・リベルタスを設立し、代表に。資産運用やライフプランニング、行動経済学などに関する講演・研修・執筆活動などを行っている。
2021.11.24
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ダイアモンドオンライン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。フリーアナウンサー・徳光和夫氏のネット動画での発言が「炎上」している。ネット上では批判一色の様相だが、「この程度の発言も許されなくなったのか」と感じている人もいるかもしれない。昔と今、何が変わったのか。(フリーライター 鎌田和歌)「n娠させられますよ」、リップサービスでもアウト「AKBの1人や2人はn娠させられますよ」 この発言で批判を浴びているのは、アナウンサーの徳光和夫氏。お笑い芸人「浅草キッド」の水道橋博士さんのYouTubeチャンネルで配信された番組内でのトークだった。 明石家さんまさんについて語る中で、水道橋さんから「年齢の衰えを知らないですよね、さんま師匠は」と振られた徳光氏は、「この間お目にかかった時は本当に若々しかったですね」と語り、問題の発言につながった。 徳光氏と明石家さんは一時期「共演NG」ともうわさされ、徳光氏自身、「さんまさんの面白さが当時はわからなかった」とも語っていた。 このような前段から余計にリップサービスしたい気持ちがあったのかもしれないが、現代の価値基準としては「アウト」だった。 ネット上では、「徳光和夫さんの超ド級のセクハラ発言も信じがたいですが、それを編集もせずに喜々として放送する大人が普通にいるのは、日本がセクハラ大国である証拠だと思います」「そういう冗談が通用したのは昭和で終わった」「AKB総選挙の司会をやっていた人かと思うと、さらにキモい」など、非難ごうごうだ。 動画の該当部分は削除され、水道橋さんは11月10日と11日更新のブログでこの件に少し言及している。一方、徳光氏の所属事務所は特に反応を見せていない。 この件について眉をひそめる人は多いだろうが、一方で「この程度の“下nタ“も許されなくなったのか」と感じている人もいるかもしれない。徳光氏の発言を擁護するわけではないが、彼だけをこれ以上責め立てても意味がない。代わりにいくつかの点から、今のインターネット上における「炎上」を分析してみたい。「ネットなら許される」は過去の話 2010年代以前のインターネットには、まだアングラな雰囲気があった。リアルでは言えないことでもネットなら言える、という空気があった。しかし今は違う。 匿名の個人が掲示板やSNSで好き勝手にコメントを書き込み、その中には誹謗(ひぼう)中傷も多く含まれているのは今も同じ。しかし、今がかつてと違うのは、インターネットのどこかで発信を行ってひんしゅくを買ったとき、SNSによって瞬く間に拡散されることだろう。 特にツイッターが今ほどメジャーでなかった頃は、炎上の場が限られていた。現代では、ツイッターで拡散して炎上→まとめサイトでまとめられる→ネットニュースになる→さらに炎上する循環ができてしまっている。「インターネットなら、これぐらいアリ」ではなく、時間がたっても検証できるネットだからこそ気をつけなければならない。逆にテレビ番組の場合、その動画を誰かが違法にネット上にアップしない限りは検証されづらい(それでも炎上することはあるが)。擁護するファンがいるかどうか これは徳光氏に対して酷な指摘となり申し訳ないが、炎上した際に擁護するファンがいるかどうかという点は重要だ。 たとえば今回のトークで話題に上がった明石家さんまさんについても、その言動を批判する声はこれまでもネット上であった。 たとえば、「明石家さんま「『恋のから騒ぎ』も女性蔑視だからもう出来ない」と嘆く、致命的なズレ方」(WEZZY/2021年2月8日)の中では、後輩から「さんまさんだけです。(りんごちゃんに)『オッサンやないか』って言ったの。さんまさんもアップデートしなければいけないと思うんですけど」と、感覚が時代遅れになりつつあることに苦言を呈されている事実が指摘されている。※りんごちゃんは性別を公表していないものまねタレント。 しかし明石家さんの場合、これまでネット上で致命的な炎上には至っていない。明石家さんがネット上での発信を行っていないということもあるが、理由として大きいのは根強い固定ファンの多さだろう。「さんまさんだからしょうがない」「悪気があるわけじゃない」「今までの功績を考えればちょっとぐらい」「発言は問題だけど、人柄は好き」。炎上しかけても、そのような擁護ムードが漂う。 これは他の大御所タレントでもそうだ。 一方で、擁護する固定ファンがいないタレントや、逆に嫌われポジションが定着しているタレントへの批判にはストッパーがかからず、炎上が加速する。個人のsを笑いに絡めることは問題になってきている 今回の徳光氏の発言は、瞬間的に人に嫌悪感を抱かせる種類のものであったと感じる。個人的には名古屋市の河村たかし市長が金メダルをかじったときと同じぐらい、「ウッ」となった。 まず、現在80歳である徳光氏が、66歳である明石家さんに対して、孫ほどの年齢差のあるアイドルを「n娠させ」られると表現すること。誰がどのようなss嗜好(しこう)を持つのも自由ではあるが、芸能界の大御所が若い女性タレントにこのような表現を使うとなると、それはハラスメントの色を帯びる。 明石家さんを持ち上げるために、女性タレントの「s」をわざわざ持ち出す必要はない。さらに言えば、明石家さんの「s」を持ち出す必要もない。 個人の性にからめて笑いを取るやり方は、エンタメの中で長く繰り返されてきた。「s」はタブー視されやすいからこそあえてそれを口にすることが「面白い」とされ、そのノリにノレない人の方がやぼかのように言われてきた。現代ではその問題が指摘されている。 また、権力勾配のある関係性におけるハラスメントについて、昔よりは理解が進んでいる。ただし今回の徳光氏の発言について、AKB側が抗議するかといったらそんなことはないだろう。抗議できない芸能界のルールやムードについて、一般人も気付き始めている。ひんしゅくを買う失敗は高齢男性だけではない 一方で、世間からひんしゅくを買う言動をしてしまうのは、徳光氏のような高齢男性に限ったことではないことにも触れておきたい。 2021年7月には、若者に人気のお笑いコンビ・EXITのりんたろー。さんが、ツイッター上でタレントのフワちゃんの投稿に対して、「フワちゃんてちゃんとしてたらこんな可愛かったのか!泥酔とかしてたら全然なしじゃないな!見直したぜ!!」とリプライを送った(現在は削除ずみ)。 酔っ払っていたらdけるという意味にとれるこの投稿に対しては、「全然なしじゃないってジャッジしてる上に泥酔とかしてたらって二重に失礼では…。」「若者の代表みたいな顔していつもいるのにあんなコメントして恥ずかしくないのかな」「ウザ絡みされてフワちゃんかわいそう」など批判が散見された。 現代はジェンダーやセクシャリティーにまつわる価値観が、少し前とは違う過渡期に入って変化していると指摘する人もいる。炎上が相次ぐのも、過渡期だからこそなのだろう。 高齢男性にはわからないとか、若者だから意識がアップデートされているなどと属性で見るのではなく、個人を見ることが必要だ。また炎上してしまった人でも、それを機に意識が変わることもある。誰しも完璧ではないことを前提に、その後の姿勢を見守りたい。鎌田和歌:フリーライター日刊ゲンダイデジタル様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。徳光和夫が芸能界で“老害化”…YouTubeでのセクハラ発言で大炎上! 傍若無人ぶりも評判最悪 フリーアナウンサーの徳光和夫(80)が、セクハラ発言で炎上している。 徳光は先月30日に公開された浅草キッドの水道橋博士(59)のユーチューブチャンネル「水道橋博士の異常な対談」にゲスト出演。さんまの話題となり、水道橋が「年齢の衰えを知らないですよね、さんま師匠はね」と水を向けると、「この前、お目にかかった時も本当に若々しかったですね。まだ、AKBの1人や2人はn娠させられますよ」と答えた。 この発言にSNSは炎上。本人はリップサービスのつもりだったのかも知れないが、「あまりにもひどい」とAKBファンは大激怒。ちなみに騒動を受け、動画の該当部分は現在削除されている。さる芸能関係者はこう話す。「今までも徳光さんのsネタ好きは有名でしたが、さすがに今回の騒動に関しては所属事務所の関係者は慌てているそうです」■「バス旅」中は居眠り&オナラも… 徳光といえば、現在、レギュラー出演する「路線バスで寄り道の旅」(テレビ朝日系)でロケ中に居眠りすることは番組でも有名だが、番組内でもたびたび際どい発言をしている。 歌手の由紀さおり(74)をゲストに迎えた11月7日の放送では、由紀の出身校である「洗足学園第一高校」の跡地(東京都目黒区)を訪問。今は同地から移転してしまった高校での生活や制服の思い出をシミジミと語る由紀に対し、「ミニスカートだったの?」と唐突に切り出し、驚いた由紀に、「違いますよ(笑い)ルーズソックスも履いてませんから」と返されるシーンもあった。「ロケ中、徳光さんの問題発言はたびたびあるそうです。それ以外にも、歩きながらオナラが出てしまったりもするそうですが、毎回、編集でなんとかしているんだとか。台本も読まず、たびたび思いつきの身勝手な行動に出て、物忘れも激しいため、心配したスタッフが病院に行くように勧めても、本人は聞き入れないそうです。重鎮なので誰も強くは言えない状態なのだとか」(テレビ局関係者) また、トイレも近いのだが、共演の田中律子は何があっても、笑顔で応じているという。日本テレビを退社し、フリーに転身してからも数多くの番組で活躍してきた徳光も、すでによわい80歳。衰えは隠せない年齢になってきているのだ。「さらに今回のように、時代とズレた発言が目立つようになってきたことは否定できない。かつて『女性は会議が長い』と発言し炎上した森喜朗元首相(84)、東京五輪のボクシング女子フェザー級で入江聖奈選手が金メダルを獲得したことに対し『女性でも殴り合い好きな人がいるんだね』と発言し大ひんしゅくを買った野球評論家の張本勲(81)のように、完全に“老害化”しています」(前出のテレビ局関係者) ギャンブルで身を持ち崩す前に、TV界から強制退場勧告か。
2021.11.24
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デイリー新潮オンライン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。本当の母娘のような関係に 小室圭さんのNY州司法試験不合格により、新婚早々暗雲が垂れ込めている小室夫妻。金銭的な苦境が続けば、米メディアのインタビューに登場する可能性も指摘されている。 *** 夫妻の背後には、たえず圭さんの母・佳代さんの影が見え隠れするのだが、東京家族ラボを主宰する家族問題コンサルタントの池内ひろ美氏は、「いわゆる嫁姑問題とは、お互いの仲が良くても起こるものです。それは二人の間に遠慮がなくなっていき、本当の母娘のようになっていくパターンです。一般的に嫁と実母の関係が悪いと、嫁姑は非常に仲が良くなります。実母が母親像のモデルになれないため姑が手本となり、自分の子も姑を見て育てるようになるのです。つまり、二人にお子さんができた場合、佳代さんが圭さんを育てたように育つのではないかと思います」 そして、こう案じるのだ。「小室さんが試験に落ちたこともあり、ロイヤルパワーに目をつけて親切を装い、お金を出す人が現れたりすると厄介です。小室さん母子はそうした“申し出”には慣れているからすんなり受け入れるでしょうが、眞子さんも言われるまま、それが普通なのだと思い込んでしまうかもしれません。後々、金銭トラブルはおろか元皇族という立場を利用されるおそれもあります」会見での文書回答の気になるポイント むろん、先立つものは多いに越したことはない。気になるのは、お二人が先月26日に行った会見での文書回答。ここでは在日外国報道協会が眞子さんに対し、〈ご婚約がメーガン妃と比較されるなど、大きな物議となったことをどのように思われるでしょうか〉 との質問を投げているのだが、これに眞子さんは、〈比較されていることについては、思うことは特にありません〉 としながらも、続けて、〈(有名司会者でメーガン妃にインタビューした)オプラ・ウィンフリーさんのような方からのテレビインタビューに応じるお気持ちはあるでしょうか〉 との問いには、〈現在のところ、インタビューに応じることは考えていません〉 そう“含み”を持たせている。取材を受ける可能性 メーガン妃とヘンリー王子夫妻は昨年9月、大手動画配信会社ネットフリックスと契約、そのギャラは170億円ともいわれている。小室夫妻が一足飛びにこうしたビジネスに転じるとは考えにくいが、現実には“副業”も視野に入れなければ生活が困窮するのは自明である。「歴史の浅い米国ではロイヤルファミリーは憧れの存在。大規模な契約を結ばないまでも、オプラのような大物のインタビューとなれば、いやでも注目は集まります。お二人とも日本のメディアには“散々な目に遭わされた”という被害者意識がある。単発ものとして『結婚までの試練』といったテーマで取材を受ける可能性は大いにあります」(在米ジャーナリスト) とはいえ、どのような境遇にあろうとも眞子さんが将来の天皇の実姉であることに変わりはない。皇室制度に詳しい所功・京都産業大学名誉教授が言う。「皇室の方々は公人、一般の国民は私人です。皇族女子は結婚しても普通の私人になるのではありません。皇室で生まれ育った縁は消えないわけですから、皇室を出られても、いわば“準公人”になられると考えています。皇室経済法により皇族女子の結婚に際して出される一時金は、単なる生活費ではなく前皇族としての『品位を保持する』ために支給されるもの。眞子さんは今回これを辞退されましたが、それでも皇室との縁は切れません。これからも準公人としての自覚を持ち、品位の保持に努めて頂きたいものです」
2021.11.24
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デイリー新潮オンライン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。混乱を避けるためビジネスクラスに変更 入籍からわずか3週間足らず、慌ただしい旅立ちだった。先ごろ新天地ニューヨークへと発った小室夫妻。その直前には圭さんの母・佳代さんの金銭トラブル解決に向けて元婚約者男性との面会が行われたが、そこで交わされた言葉とは――。 *** さる14日朝、夫妻は羽田空港から出国、日本時間の23時ごろにニューヨークのJFK空港へ到着した。「お二人の予約はもともとエコノミークラスでしたが、機内での混乱を避けるため航空会社の判断でビジネスクラスに変更されました」 とは、宮内庁担当記者。到着後はNY市警の警官らにガードされながら、待ち受ける車へ。空港には日本のメディアが勢揃いしていたものの、「現地での取り決めで、到着取材を終えた後の追尾はしないことになっていました。すでに一般人夫婦であり、パパラッチに追われて事故死したダイアナ妃の事例も念頭に、各社ともこれに合意したのです」(同) が、その間隙を縫うように英紙「デーリーメール」は、夫妻が新居に到着したとされる場面を撮影、電子版に掲載した。記事などによれば、新居はマンハッタンのセントラルパークの南西に位置する「ヘルズ・キッチン」という地区に建つ高級マンション。リンカーンセンターやタイムズスクエアにも近く、夫妻が住む部屋はワンベッドルームの間取りで、月およそ50万円から賃貸可能。マンション内にはフィットネスジムやスパ、映写室も備えられている。ちなみに同地区は、シルベスター・スタローンの出身地としても知られている。「なぜ週刊誌に暴露したのか」と恨み節も 小室さんが9月下旬に緊急帰国したのは記者会見のためではなく、“結婚後は二人一緒に旅立ちたい”という眞子さんの強い希望に沿うためだった。その願いを叶えるべく、彼は12日夜、母親・佳代さんの金銭トラブルで交渉を続けていた元婚約者の男性と対面、問題の金額と同じ約400万円を「解決金」として支払うことで合意した。 男性の代理人を務める週刊誌記者が言う。「小室さんが帰国後、面会へ向けて調整を行ってきました。日程がまとまりかけたこともありましたが、先方から何度かドタキャンされて対面に至らなかった。交渉の場では男性の側から“圭君”と呼びかけ、昔の思い出話をして場を和ませようとしていましたが、小室さんは終始、表情がこわばっていたように見えました。話し合いの終盤、合意のための書面が手渡され、男性はその場で一読し、サインしたのです」 その場では、小室さんから元婚約者に対し「なぜ週刊誌に暴露したのか」「悲しいです」といった恨み節をぶつける一幕もあったというのだが、小室家側の代理人である上芝直史弁護士は、「結婚会見で『自分で解決する』と述べた通り、圭さんはトラブルの当事者ではありませんが、本人(佳代さん)が対応できる状況ではないので代わりに出てきたのです。解決は、早ければ早いほどよかったとは思いますが、結果的に(出国直前の)12日となりました」主導権を握っていた眞子さん 実際に小室さんは先月26日の結婚会見で、母の佳代さんについて、〈元婚約者の方と会うことにはドクターストップがかかっています〉 そう述べていた。が、一方で宮内庁関係者は、こう明かすのだ。「会見で眞子さんが“元婚約者の方への対応は、私がお願いした方向で進めていただきました”と述べている通り、主導権は眞子さんにありました。実際の交渉についても眞子さんは、佳代さんに対し、“元婚約者とは直接お会いにならない方がよろしいのでは”“先方の代理人は週刊誌の記者なので、接触は控えるべきだと思います”などとアドバイスしていました」 再三にわたる男性からの呼びかけに佳代さんが応じなかったのも、こうした眞子さんの“方針”が大きかったというのだ。 ともあれ、最大の障壁となっていたトラブルはひとまず解決した。400万円は後日、男性の口座に振り込まれるというのだが、3年にわたる留学中の生活費を古巣の法律事務所から貸与され、いま新たにNYで「法務事務員」に就いたばかりの小室さんに大金を支払う能力があるはずもない。そこは渡航費用ともども、眞子さんの“懐”に頼らざるを得ず、浪人の道を選んだ新郎はふたたび隘路へと入り込んでしまったかのようである。
2021.11.24
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日経グッディ様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。 記事はテキストに変換していますから画像は出ません 誰もが気になる健康診断の指標といえば、血圧、血糖値、そして「脂質」。その脂質の2大要素と言えば、「中性脂肪」と「コレステロール」です。 血液中の中性脂肪やコレステロールなどの脂質のバランスが崩れる「脂質異常症」で治療を受ける人は、約220万人以上(厚生労働省「患者調査」2017年)ですが、その予備軍の人を含むと10倍の2200万人にも上ると推計されています。 脂質異常症のリスクが高まっても自覚症状はないため、放置しがちですが、その間に動脈硬化は確実に進み、やがて心臓や血管の病気へとつながる恐れがあります。そこで今回は、日経Goodayのこれまでの記事から、新年に改めて取り組みたい、中性脂肪・コレステロール値を改善する食事のポイントを解説していきましょう。中性脂肪を下げる食事のポイントは3つ!中性脂肪を下げるために控えるべきは、脂質? それとも糖質? 中性脂肪は脂質の仲間だから、脂っこいものを控えればいいと考えるのは早計だ。(c)YUTTADANAI MONGKONPUN-123RF/PaylessImages-123RF 新型コロナの感染拡大で外出も減り、例年以上に、体を動かさずに家の中で過ごすことになったかもしれません。 そうした生活の“乱れ”が数値として顕著に表れるのが「中性脂肪」です。基準値を超えている場合は、そのままにしておくと動脈硬化を進めることは、数々の研究から明らかになっています。 過剰になるとさまざまな病気のもととなる中性脂肪ですが、体の中で分解されないコレステロールに比べると、「減らしやすい」という特徴があります。中性脂肪は、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動によって下げられるほか、食事による対策ももちろん有効です。ただ、中性脂肪と食事の関係について、多くの人が誤解していることがあります。 例えば、「中性脂肪は、『脂肪』というだけに、肉類などの脂っこい料理を避ければ下がるはず」、そう思う人もいるかもしれません。しかし、脂質対策の専門家で数々の著書も手掛ける帝京大学名誉教授の寺本民生さんによると、それは誤解なのです。 「血液中の中性脂肪の数値は、150mg/dLをボーダーとして、上回ると高中性脂肪血症(高トリグリセライド血症)と診断されます。150mg/dLを超えると動脈硬化を起こす恐れがありますが、特に200~300mg/dLくらい、中等度まで中性脂肪が上がるとそのリスクがさらに高まります。しかし、その場合、動脈硬化になりやすいものの、脂質の摂取を制限してもほとんど効果はありません」(寺本さん) では、脂質の代わりに何に注意すればいいのか。寺本さんが勧める中性脂肪を下げる食事のポイントは、脂肪よりも糖質を減らすこと。さらに、お酒をよく飲む人は、お酒を減らすことも大事なのです。そして、意識して摂取を増やしてほしいのが魚、特に青魚を食べることを勧めています。中性脂肪を下げるために「脂っこいものを避ければいい」は誤解 なぜ脂質よりも糖質を減らしたほうがいいのでしょうか。「糖質は小腸で吸収・分解された後、肝臓に運ばれます。そして肝臓では、その糖質からグリセロール(グリセリン)を合成し、血液中の脂肪酸を原料にして、中性脂肪が合成されています。つまり、糖質をとればとるほど、合成される中性脂肪が増えていくのです」(寺本さん) 一方、食事で摂取する脂肪(油)は、「体の中で燃焼し、エネルギーとして使われます。食べた脂肪の多くは燃焼し、一部は速やかに肝臓に運ばれるので、血液に影響を及ぼさないうちに運命を終えていきます」と寺本さんは解説します。 食事からの糖質摂取を控えるといっても、どれぐらい減らせばいいのでしょうか。寺本さんは「むやみに糖質を減らしてはいけません」と注意を促します。 「1日のエネルギーの半分くらいは糖質からとらないと、ほかの栄養とのバランスが悪くなります。糖質が減ったぶん、肉類などの動物性脂肪(飽和脂肪酸)の摂取が多くなると、悪玉のLDLコレステロールを増やすことにつながるからです。また、糖質は体の中でアミノ酸を作るプロセスにも関与しています。アミノ酸の中には生きていくうえで欠かせないものがあり、それが不足すると、うつ傾向になるなどの悪影響が出ることも考えられます」(寺本さん) 寺本さんが勧めるのは、1日の摂取カロリーのうち、50%程度を目標に糖質をとること。一般に、糖質の比率は6割程度なので、それを2割程度、「ちょっと減らす」イメージと考えればいいでしょう。もちろん、いつもごはんを大盛りにしている人のように、もともと糖質をとり過ぎの人は、2割と言わずガッツリ減らしましょう。 スイーツ好きの人も要注意です。体にゆっくり吸収される穀類と異なり、砂糖(ショ糖)は吸収されるスピードが速く、中性脂肪へと合成されるのも速いのが特徴です。ケーキなどの菓子類、ジュースなどのとり過ぎには注意しましょう。アルコールは中性脂肪の分解を邪魔してしまう! 寺本さんは、中性脂肪が高い人の傾向として、「女性は甘いものの食べ過ぎ、男性はお酒の飲み過ぎの人が多い」と指摘します。 通常、お酒をよく飲む人が気にするのは、γ-GTPなど肝臓の機能を表す数値でしょう。しかし、アルコールには肝臓で中性脂肪が分解されるのを抑え込む働きもあるのです。アルコールには、肝臓で中性脂肪が分解されるのを抑える働きがある。(c)wnaoki-123RF 寺本さんは、個人差はあるものの、アルコールをやめると、中性脂肪の値は顕著に変わってくると言います。 「中性脂肪が高い患者さんに、『1週間、お酒をまったく飲まないようにしてください』とお願いすることがあります。その後で、今度はいつも通りにお酒を飲んで1週間過ごしてもらいます。その2パターンの血液中の中性脂肪値を比較すると、ものすごく差が出ることがあります」(寺本さん) 一方で、お酒には良い効果もあるといいます。「少量のお酒であれば、善玉のHDLコレステロールを増やす働きもありますから、必ずしも禁酒が必要というわけではありません。しかし、酒量が多くなれば、中性脂肪が高まる問題のほうが大きくなってしまいます」と寺本さん。 つまりは「適量の飲酒」がいいということ。日本動脈硬化学会の「脂質異常症診療ガイド2018年版」では、お酒の摂取の目安として、「アルコール摂取を1日25g以下に抑える」ことを推奨していまず(*1)。アルコール25gとは、ビールなら大瓶1本に相当する量だ。もちろん、お酒に弱い人(顔が赤くなる人)や女性、シニアの人などはより少ない量にするのが望ましいでしょう。*1 厚生労働省の「健康日本21」で推奨する量は、1日のアルコール摂取量で20g(ビール中瓶程度)以下と、少し少ない。青魚のアブラ、EPA・DHAは積極的にとろう 寺本さんが、中性脂肪を下げるために意識してとってほしいと話すのが「魚」。特に、青魚を積極的に食べるのが良いそうです。 魚に含まれる、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)などのn-3系多価不飽和脂肪酸(オメガ3)が体にいいことは広く知られている通り。それは中性脂肪に関しても例外ではありません。高中性脂肪血症の治療薬、つまり中性脂肪を下げる薬の中には、EPAを含む薬(EPA製剤)もあります。 「中性脂肪を下げる薬として存在しているように、オメガ3には中性脂肪を下げる効果があります。食事由来のオメガ3の摂取によって大きく下がるとまでは言えませんが、ある程度の効果が期待できます」(寺本さん) そして、「魚をたくさん食べた人は心筋梗塞の発症率が低いというデータも出ています(下図)。やはり魚が体に良いのは間違いありません。積極的にとるようにしてください」(寺本さん)魚を週8回程度食べる人は、週1回の人と比べると、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)のリスクが4割、さらに心筋梗塞と診断が確定された場合に限ると6割もリスクが低かった。(Iso H, et al. Circulation. 2006 Jan 17;113(2):195-202.)運動に励んでも、悪玉のLDLコレステロールを減らす効果は少ない悪玉コレステロールを下げるのは運動? それとも食事? 健診結果の脂質のデータが基準値を超えると「脂質異常症」と診断されます。中でも、悪玉のLDLコレステロールが140mg/dL以上だと高LDLコレステロール血症、善玉のHDLコレステロールが40mg/dL未満だと低HDLコレステロール血症となります。 コレステロール対策のポイントは以下の通り。悪玉のLDLは食事で下げ、善玉のHDLは運動で上げるのが基本。逆に、悪玉は運動ではあまり下がらず、善玉も食事ではあまり上がりません。 「LDLコレステロールが高いタイプの人に効くのは運動より食事です。LDLコレステロールを下げるカギ、『LDL受容体』の働きが良くなるような食材を選ぶことが大切です」と寺本さんは解説します。 LDL受容体とは、細胞の表面にある鍵穴(ゲート)のようなもので、多くは肝臓の細胞に存在します。体がコレステロールを必要としたときに、細胞の表面に鍵穴が出てきて、血液中のLDLコレステロールは鍵を差し込むようにして細胞内に入り込んでいきます。そうやってLDL受容体がLDLコレステロールを受け入れると、血液中にたまらずに済むというわけです。悪玉コレステロールを下がりにくくする食材とは? だが、困ったことに、この鍵穴、LDL受容体の作用を邪魔するものが存在します。それが動物性脂肪に含まれる飽和脂肪酸です。「飽和脂肪酸には、LDL受容体の合成を抑え込む性質があります」と寺本さん。鍵穴(LDL受容体)が、鍵(LDLコレステロール)と合わないように邪魔してしまうため、飽和脂肪酸を多く含む動物性脂肪をたくさん食べれば、血液中のLDLコレステロールが過剰になってしまいます。 動物性脂肪を多く含む食材は、牛肉、豚肉などの「肉」、バターやチーズ、牛乳、ヨーグルトなどの「乳製品」などがあります。もちろん重要なたんぱく源でもあるためゼロにする必要はありませんが、とり過ぎは禁物。肉食に偏っている人は、魚や大豆製品などの比率を上げるようにしましょう。 LDLコレステロールが高い人の場合、鶏卵や魚卵、レバーなどに代表されるコレステロールが豊富な食材も控えることが必要になります。食品として摂取するコレステロールは、動物性脂肪ほどには、LDLコレステロールを上げないものの、すでにLDLコレステロールが高い人は、やはり控えなければならないのです。日本動脈硬化学会「脂質異常症診療ガイド2018年版」でも、LDLコレステロール値が高い「高LDLコレステロール血症」の人は、1日200mg未満を目指すよう推奨しています。 「食事から摂取したコレステロールが体に吸収されやすいかどうかは、個人差が大きく、体質によって異なります。コレステロールが多い食材として知られる卵(鶏卵)を食べても、それほど影響が出ない人がいるのも確かです。しかし、脂質異常症の中には、コレステロールの摂取量が多いために発症する人は確実にいます」(寺本さん)コレステロールを多く含む食品例卵全卵(鶏卵) 1個(50g) 210mg レバー鶏レバー(50g) 185mg 牛レバー(50g) 120mg 魚介類うなぎ(100g) 230mg シシャモ(50g) 115mg イクラ(50g) 240mg 洋菓子カスタードプリン(100g) 140mg シュークリーム(100g) 230mg (「日本食品標準成分表2015年版(7訂)」より算出) つまり、第1優先は飽和脂肪酸のとり過ぎを控えること、そして第2が食事由来のコレステロールの摂取を控えること、と考えればいいでしょう。「飽和脂肪酸の摂取が血中コレステロール値に及ぼす影響は、食事由来のコレステロールより大きいことが明らかになっています(*2)。コレステロールが多い食材より、飽和脂肪酸の摂取を減らすことを優先するほうが現実的です」(寺本さん) 動物性脂肪に含まれる「飽和脂肪酸」はLDLコレステロールを上げますが、同じ脂肪酸の仲間、「不飽和脂肪酸」にはLDLコレステロールを下げるとされるものがあります。その1つが、先に登場したオメガ3に分類されるEPAやDHAです。サバやイワシ、サンマなどの青魚に豊富な成分で、動脈硬化を進みにくくすることで知られています。*2 米国の生物学者アンセル・キーズ博士は1965年、血中のコレステロール値と食事由来の各脂肪酸との関連を示す式を提唱している(Metabolism. 1965;14(7):776-87.)。そこでは、飽和脂肪酸と食品由来のコレステロールが血液中のコレステロール値を増加させ、多価不飽和脂肪酸は低下させることが示されている。そして、飽和脂肪酸と食事由来のコレステロールでは、飽和脂肪酸の影響が大きい。 ここまで紹介したLDLコレステロール対策の他に、積極的にとったほうがよい食材として、寺本さんは、大豆を使った食材、そして食物繊維の摂取がお勧めだと話します。 「血中コレステロールを改善させる方向に作用する食材はいくつかあります。その1つが、豆腐や納豆など、大豆を原料とする食材です。大豆に含まれるイソフラボンには、LDL受容体の数を増やす効果があると言われています。また、野菜やきのこに多い食物繊維には、コレステロールの吸収を抑えて体外へ排出しやすくする働きがあります」(寺本さん)善玉のHDLコレステロールを上げる、最善の手段は「運動」 続いて、善玉のHDLコレステロールの対策を紹介しましょう。善玉のHDLコレステロールを上げるには、食事を工夫してもそれほど効果がない、と寺本さんは話します。「食事より、運動が効きます」と寺本さん。 「運動によって善玉HDLコレステロールが上がる理由は諸説ありますが、まだ詳細は明らかになっていません。しかし、国内でもウォーキングの歩数が多いほどHDLコレステロール値が高い傾向があることが確認されています(下図)。HDLコレステロール値が運動によって改善することは、データの上では明らかです。また、マラソン選手のHDLコレステロールはとても高いことが知られています」(寺本さん)(国立健康・栄養研究所「国民栄養調査」1991年を参考に作成) いくら運動をしても、コレステロールは体の中で分解されないため、悪玉のLDLコレステロールを下げることは困難。しかし、運動すれば、中性脂肪を燃焼させて減らすことができます。中性脂肪とHDLコレステロールの間にはシーソーのような関係があり、中性脂肪が下がれば、HDLコレステロールが上がるという性質があります。現時点では、HDLコレステロールを増やすことを目的とした薬剤は存在しないため、運動はHDLコレステロールを上げる最善の手段といっていいでしょう。 HDLコレステロールに効く運動とは、ウォーキングに代表される「有酸素運動」です。少し汗ばむ程度で、軽く息が上がるくらいの運動がベストで、激しすぎる必要はありません。大切なのは、ダラダラ動かず、キビキビと体を動かすこと。欲を言えば1日30分、毎日続けるのが理想ですが、あまり気負わず、週3日以上を目標にして始めるといいでしょう。また、この1日30分の運動は、例えば、10分間の運動を、朝昼晩と3回実施しても構いません。
2021.11.24
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プレジデントオンライン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。生きづらさをやわらげるにはどうすればいいのか。精神科医のバクさんは「他人と比べたり、家族に縛られたりするのではなく、自分自身を一番大切にしたほうがいい。何事にも必要なのは『自分を許すこと』だ」という——。※本稿は、バク@精神科医『生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。あなたの常識で世界を見ようとしてはいけない人は、100人いれば100通りの考え方があります。皆が皆、誰かのためになりたいとか、人に感謝されたいとか、人に優しくしたいとは思って生きていません。あなたが思う以上に世の中には邪悪な人間がいます。傲慢で自己中心的で、他人をバカにして笑う人、だまされる人間が悪いと思っていて、簡単にお金が稼げるなら、法律に違反してだましても全然気にならないという人は少なからずいます。だから、あなたが「私が虐しいたげられるのは、相手を怒らせるようなことをした自分が悪いからだ」とか、「虐められているのは、自分にも悪いところがあったからだし、直したい」とか思っても、何をしてもその環境が変わらないのは、ある意味「当然」だったりします。相手とあなたの「常識」は全く違うのに、あなたの常識で世界が動いていると思い込んで世界を見ようとしているなら、あなたの気遣いが踏みにじられることもおかしなことではありません。ポイント世の中には平気で他人をだまそうとする人間がいる。相手が自分と同じ価値観で生きていないことを知ろう。「あの人さえいなければ!」を捨てる「あの人さえいなければ」と思う話は、よくありますね。・会社のプレゼンで、自分でなく同僚の案が採用された・部活の憧れの先輩が自分の同期と付き合い、結婚した・福引で自分の前の人が一等を当てた・自分の子どもと成績は変わらなかったのに、ママ友の子どもがいい学校に受かったこんなときに「あの人さえいなければ」と思う人はいます。しかし、比較する対象の「あの人」が仮にいなかったとしても、自分にチャンスが舞い込んできたとは限らないという現実は、きちんと見ておきましょう。・別に同僚がいなくたって、戦略を正しく練れば、次のプレゼンでは自分の案が採用されるかもしれません・部活の憧れの先輩の目の前に同期がいなくても、先輩はそもそもあなたに目もくれないし、結婚だってしないんじゃないでしょうか・この先、先輩よりもずっと素晴らしい男性と出会う可能性はあるし、福引どころか、高額の宝くじが当たることだってあるかもしれない「勝った」「負けた」はただの幻影未来の「いいこと」を実現する努力をせずに、現状で人に「負けた」ような気持ちになって、そんなところにばかり目を向けて辛くなる。それでは永遠に辛い毎日から抜け出せません。自分が辛い原因を他人のせいにする限り、永遠に続く底なし沼になってしまうのです。「幸」という字と、「辛」という字は、構造上横棒が一本入るかどうかの違いしかありませんが、実際の世の中でもその通りに、受け取り方一つで「幸せ」が「辛い」になってしまうことも簡単だし、逆に「辛い」を「幸せ」にすることは、意外に簡単なことだったりします。それなのに自分の凝り固まった価値観が、一本の棒を足すに等しい「ちょっとした物の見方を変えること」すら拒み、楽観的に物事を考えることを非常に難しくしています。人生において経験する多くの「勝った」とか「負けた」とかは、すべて自分自身のつくり出した幻影との脳内戦争に過ぎません。冷静に考えて、その勝敗を決めているのは誰ですか? 自分自身ですよね? そんな幻影はとっとと捨ててしまいましょう。ポイント人生における「勝った」「負けた」という思いは、すべて自分がつくり出した幻影。人生で一番大切なのは「あなた自身」精神科医をしていると、家族間の深い闇を抱えている方々と、よく出会います。深刻な問題に「搾取子(さくしゅし、さくしゅご)」と言われるケースがあります。聞き慣れない言葉かもしれませんが、「搾取されるための子ども」という意味です。たとえば、一組の夫婦の、最初にできた子どもが障害者だったとしましょう。親は子どもに付きっきりになり、トイレから食事まで相当な苦労を強いられます。そこでもう一人、子どもをつくるケースは比較的よくあるそうです。理由は三つあります。一つは何も考えずにできてしまったケース。もう一つは健常な子どもを、最初の子どもの代わりにしようとするケース。最後に、自分たちが死んだ後に、障害を持った子どもの面倒を見てもらうために子どもをつくるケース。それぞれ問題は抱えますが、搾取子となるのは三番目のケースです。生まれてきた子どもは、人生のレールを完全に決められて過ごします。これらの人びとは、人生に大きな悩みを当然抱えます。実家に毎月10万円を送り続けたある患者の話友達や周囲の人とあまりに生活が違いますから、「こうせねばならない」という常識が周りと大きくズレており、心が悲鳴をあげてしまうことはよく起こります。ある日「不眠症」だという初診のKさんが来られました。その方は、「障害を持ったお姉さんのために、毎月10万円を工面して家計に入れ続けないといけないのに、最近夜全く寝られなくなり、朝も起き上がれなくなってしまったんです」と言いながら、涙をボロボロ流していました。眠れず、会社も休みがちになり、アルバイトも行けない、収入の八割程度に当たる10万円を必死に家に入れ続けてきたけれど、それでも足りないと貯金を取り崩し、維持できなくなって「とにかく寝られるようにしてください」と当院を受診されました。話をよくよく聞くと、別に親に「10万円絶対家に入れなさい」とは言われていない様子でした。私は一旦仕事を辞めて、心身共に回復するまでは、お金を家に入れることを止めましょう、と提案しました。しかしKさんは「それじゃ私の生きている意味がないんです」と、やっぱり泣きながら訴えます。あなたの人生は姉のためのものではないでも、この状態では薬で寝たって回復できないことは、火を見るよりも明らかでした。Kさんは「自分は障害のあるお姉さんのためにこの世に生まれたから、親が死んだ後は一人でお姉さんを支えていかないといけないし、そうしないと生きている価値が自分にはない」と心から信じていました。しかし今その「生きる価値」を維持できなくなり、でも死んだらもっと役に立てないし、と思い悩まれていました。人は、その人の人生を生きるために存在しているのに、この「自分の生きる価値」の設定は、本当に救いがありません。ここで「私は、自分の人生を生きるんだ」と家を飛び出せる力があればいいのですが、ずっと「お姉さんのために生きなさい」と言われてきたKさんは、すでに自分の存在意義が「姉を養うこと」になっているので、「自分のために生きる」ということは、もう頭のどこにも存在しないのです。実際、調子を崩してしまったのも、その責任が果たせていないことからでした。あなたはこのケースで、悪いのはやはりこのKさんだと思いますか?ポイント過去は変えられない、現在も変えづらいけれど、未来は変えることができる必要なのは「自分を許すこと」結局、何事にも必要なのは「自分を許すこと」だと私は思います。このKさんの場合も、精神科医のせいにしていいから、とにかく1回、休んでもらうしかありません。「今、自分は精神科医に仕事を休むように言われたせいで姉のための援助ができません」ということにして、その間に少し休憩して自分自身の人生について考えてもらうことにしました。バク@精神科医『生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』(ダイヤモンド社)別にお姉さんのために何かをするのは止めませんが、生きる意味の大半をお姉さんのために設定してしまっていると、お姉さんが何か不測の事態で亡くなった場合、その後どう生きていくのかすらわからず迷子になりかねません。だから、やはりその人の人生はその人が主役であり、自分を最優先にすることを自分自身に許さないといけません。「最優先にすべきは、自分の人生なんだ」ということに気づけたら、改めて、そのうえで無理のない範囲で、自分はお姉さんに何ができるのかを考えられるようになれればいいのです。人は過去を変えることはできないし、現在もなかなか変えづらい。でも、未来は変えることができます。精神科医だけに限らず、誰かの何気ないひと言で、考え方の軸が大きく変わることはいくらでもあります。ただ、そこで変わったことを「悪いこと」と拒絶せず、受け入れ、よい方向に向かうことを、自分に許してあげてください。一番大切なのは自分自身だと気づいてほしい自分の未来を変えることの言い訳に医者が使われて、誰かの心がラクになるのは、医者の私からすれば本望ですし、本書だって、そうした言い訳を皆さんにつくっていただくために書いています。ですから、辛い未来だけを見なくてはならないという呪いから、勇気を持って抜け出してください。自分を大切にして、「バク先生が『休みなさい』とか『面倒くさいことは避けなさい』と言っていたから」と、一旦休憩することを自分に認めてあげてください。結局、あなたの人生において一番大切なのは自分自身なんだと、まずそのことに気づいてほしいのです。ポイント生きづらさをラクにするために必要なのは「自分を許すこと」。医師元内科の精神科専門医。精神科単科病院にてさまざまな分野の精神科領域の治療に従事。アルコールなどの依存症患者への治療を通じて「人間の欲望」について示唆を得る。現在は、双極性障害(躁うつ病)や統合失調症、パーソナリティ障害などの患者が多い急性期精神科病棟の勤務医。
2021.11.23
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日刊スポーツ様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。小室圭さんと結婚して米ニューヨークで新生活を始めた小室眞子さん(30)が19日、単身で日用品を買いに出かけ、その様子がパパラッチされていたことが明らかになった。英大衆紙デーリー・メール電子版が、全米チェーンの日用雑貨や生活用品を販売する「ベッド、バス&ビヨンド」の店舗を眞子さんが1人で訪れ、タオルや収納用品などを購入する様子を報じた。14日にニューヨークに到着し、マンハッタンのへルズ・キッチンに借りたアパートに向かって以降、現地で眞子さんの姿が確認されたのは初めてとなる。同紙はニューヨークで2人が暮らすアパートもスクープしており、元内親王の現地での様子を追いかけているようだ。ジーンズに深緑のロングコートを羽織った眞子さんが、マスク姿で日用雑貨やキッチン用品の棚を物色する様子やハンガーやタオルなどが乗ったカートを押す様子などを伝えており、圭さんとの新婚生活に必要な日用品を買いに出かけたとみられる。同紙によると、眞子さんは1時間半ほど店に滞在していたというが、周囲にセキュリティーや護衛する人の姿はなかったという。また、同紙のサイトは眞子さんが単身で、周囲をキョロキョロと見渡しながら街中を歩く姿や買い物袋を両手に抱えて夜の街を歩く様子をとらえた動画も公開。トランプ・インターナショナル・ホテルの前を荷物を抱えて歩く姿なども映っている。「大都会で道に迷ったようで、何人かの人に道順を訪ねなければならず、何度も同じ場所を行ったり来たりしていた」と不慣れな土地での外出に戸惑う眞子さんの様子を伝えている。最終的に午後6時ごろにアパートに戻ることができ、そこで圭さんが眞子さんが持っていた4つの買い物袋を運ぶのを手伝うためにアパートの入り口で出迎えたと報じた。また翌日に、2人そろってマンハッタンの街に繰り出す姿も激写している。写真ではグレーのジャケット姿の圭さんと深緑のショート丈のジャケットに黄色いバッグを持つ眞子さんが、手こそつないでいないもののマスク越しに楽しそうに会話する姿などが見られる。同紙によると、2人はタイムズスクエアとグランド・セントラル駅の中間に位置するブライアント公園に出かけたといい、休日の公園で散歩を楽しんだのかもしれない。オフィスビルに囲まれたブライアント公園は、周辺の企業に勤める人や観光客の憩いの場として知られており、2人ともリラックスした様子で周囲を気にする様子もなく、新たな地での結婚生活を満喫しているようだ。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)
2021.11.23
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下記の記事は婦人公論.jpからの借用(コピー)です。日本を代表する名優同士であり、かつプライベートでも仲の良い藤竜也さんと倍賞千恵子さん。意外にも、昨年5月公開の映画『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』(Blu-ray・DVD発売中/DVDレンタル中)が28年ぶりの共演だったという。映画では亭主関白の夫に、粛々と従う妻を演じたふたりだが、実際の夫婦関係はちょっと異なるようで──(構成=小杉よし子 撮影=木村直軌)陶芸の次の趣味は「妻」です!?藤 共演はなんと28年ぶりですよ。倍賞 前にご一緒したテレビドラマ『愛と哀しみの海 戦艦大和の悲劇』でも夫婦役でしたけど、今回の映画『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』では、結婚50年の円熟した夫婦ですね。藤 倍賞さんとは家が近いので、僕の家内(元女優の芦川いづみさん)と倍賞さんのご主人(作曲家の小六禮次郎さん)も交えて時々お会いする機会があって。だから28年ぶりという気があまりしませんね。ご近所同士として接触があるわりには仕事で一緒になる機会がなかったんで、今回はうれしいなと思いました。倍賞 撮影はすごく楽しかった。藤 お互い、普段の夫婦の空気感をわかっているものですから、自然な感じで夫婦役を演じられました。倍賞 『戦艦大和』のあとに私、横浜に引っ越して、ご近所さんになったんですよね。藤さんは住んでいる地域の情報に詳しいうえに、多趣味で多才。いろいろと影響を受けています。リキッドという液状のアクリル絵の具で素敵な絵をお描きになっていた時には、私たち夫婦も教えてもらって。楽しくて毎日描いてはどんどんハマり、それはもう、長く続いたんです。藤 そうそう、ご夫婦でけっこうハマっておられた。倍賞 とはいっても、藤さんみたいに本格的じゃなくて、ぜんぜん超えられませんけど。藤 いやいや……。倍賞 リキッドの絵にハマった後、近所で陶芸をやっている主婦の方と知り合って、そこの陶芸教室に入ったんです。もともと興味があって、いつかやってみたいと思っていたんです。そんな話をしたら、藤さんご夫妻もお仲間に。どんどん腕を上げられて、お庭にものすごく立派な窯も建てましたよね。藤さんの作品は本当に素晴らしくて、デパートで展示販売されるとたちまち売れちゃう。私はいまだにそこまで到達していませんが、地道に楽しんでますよ。それにしても藤さんちの窯は本格的で大きかった。藤 2階建ての建物だったから、家内から「目障りよ、なんとかならないの?」ってイヤな顔をされ続けて。思い切って取り払った時には、「あぁ、眺めがよくなって、せいせいした」なんて言われちゃって。(笑)倍賞 よく思い切りましたね。納得できるところまで到達して、思い残すことはなくなったんですか?藤 はっきり言えば、飽きちゃってね。窯もだんだん使わなくなって、なのにあの巨大な存在感でしょ。落ち着かなかったんですよ。中に入るとホコリだらけだし。なんだか自分の心が荒れているような気になってしまってね。取り払った跡はとてもきれいになってますよ。倍賞 そうなんですね。今、陶芸に代わってハマっているものは?藤 ないですね。困ったな……。じゃあねぇ、「趣味は妻です」とでも言っておきましょうかね。(笑)「世の女性たちに嫌われてください」倍賞 夫婦そろって何かを始めるのって、共通の話題で会話が増えていいんじゃないですかね。最近そう思いますよ。夫婦だって、言葉で言わないと想いは伝わらないから。映画の中で藤さんが演じた勝さんみたいに無口で無愛想じゃダメですよね。勝さんは典型的な亭主関白で、妻が何をしてあげても当たり前という感じで、感謝の言葉もないの。藤 倍賞さん演じる妻の有喜子さんが、外出から帰宅した勝の靴下を玄関で脱がせて、それを丸めて自分のエプロンのポケットにしまうシーンがあるんです。あれはさすがにやり過ぎだろうと思って、監督に遠まわしに「いくら夫唱婦随の夫婦でも、こんなことまでしますかね……」と、ちょっと抵抗してみたんですけどね。「いやいや藤さん、ぜひやって、世の女性たちに大いに嫌われてください」と言われました。(笑)倍賞 靴下まで脱がせてあげる人は少なくなってきてるでしょうけど、あのシーンで夫の後ろに妻が従う昭和的な夫婦の関係を見せておかないと、物語が始まらないですものね。勝さんは有喜子さんが楽しげに話しかけても、いつも「ふーん」って感じで興味なさそう。何も聞いてないの。藤 あれは、せつないですよね。『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』Blu-ray&DVD発売中(販売元:TCエンタテインメント)/DVD好評レンタル中(販売元:クロックワークス)すべての写真を見る倍賞 そう。有喜子さんはとっても寂しかったのネ。そんななか、可愛がっていた飼い猫のチビがいなくなって、有喜子さんは離婚を決意する。そして家出という初めての小さな反抗をきっかけに、有喜子さんは自分の気持ちや夫の本心を深く理解していくんですね。藤 そうですね。倍賞 そこに愛があったのかどうかは映画をご覧いただくとして(笑)、この映画は実はラブロマンス作品でもあって。今の年齢でそういう作品に出られることもうれしかった。藤さんは奥さんを大切になさっていて、ちゃんと話を聞かれる方ですから、奥さんは寂しい思いをなさっていないでしょ。藤 ところが、うちは一見、亭主関白に見えるらしいんです。どういうわけだか近所で「お宅は旦那さんがお強いんでしょう?」とか言われるんです。僕の風貌からそう見られるようで。だから妻は同情されているみたい。倍賞 あらら(笑)。ご夫婦で意見が合わなかったり、口論になったりすることは?藤 最近は記憶にないねぇ。以前は3、4年にいっぺんぐらいはあったけど。喧嘩して別行動しても。帰る先は…倍賞 うちはね、今もぶつかり合うことがありますよ。私は歌手として音楽家の主人とふたりでコンサートをすることがあるんです。「男はつらいよ」とか「下町の太陽」などを歌うんですけど、お互いに音楽に関しては頑固なところがあるようで、なにかしらぶつかって譲り合えないことがあるんですよ。藤 お互い表現者同士だから。倍賞 でも、そのうち「音楽家が言うことはやっぱり正しいんだな」と歩み寄ったり、ピアノを弾いたり作曲したりする主人も、歌い方やおしゃべりの間合いに関してはイマイチわからないところがあるようで、「そういう時は、こうしたほうがいいと思うよ」と私が言うと、「あ、そうか。じゃ、そうしよう」となることも。藤 一緒にひとつの仕事をすると、どうしてもね。倍賞 昔、レコーディング中に彼が気分を害して途中でスタジオを出て行ってしまい、私も作業をやめてしまったことがあります。おかげで借りていたスタジオがパァになってしまいました。藤 喧嘩して別行動とはいえ、帰る先は同じ家。(笑)倍賞 その時は、私は帰りに友だちと会って「アタマにきちゃった」って愚痴を聞いてもらって気を晴らした覚えがあります。でもたいてい帰宅して食事の用意をして、いつものように一緒に食べてるうちに……。藤 会話が戻ってくる、と。そんなもんじゃないですか、どこの夫婦も。映画の中の勝みたいに、妻が何をしても何を言ってもつれない反応しかしないんじゃ、喧嘩も始まらないけれど。倍賞 だいたい女には家事が待っていますから、そっちに気が行っちゃいます。大分前の話ですけど、コンサートの日、ふたり一緒に家を出て、仕事を終えるとふたりで帰る。帰って、キッチンでご飯の支度をしていた時、「あれ? これっておかしくない? 私だけまた働いている」と言ったら、彼は「そうだネ」と。その日を境に彼も変わっていきました。藤 割り切れない想いをためこんでいたんだ。(笑)寄りかかり合って生きていく倍賞 そうやって吐き出してからは、だんだん向こうも変わってきました。きっと彼も努力しているんですよね。おととい私、仕事で朝が早かったんで、前の夜に「飛行機の中で食べるから、起きたら食べずに出かけるね」と言って寝たの。すると朝、作ってるんですよ。玉ねぎのスープと茹で卵と、ヨーグルトに果物をのっけたのと。「どれかひとつでも食べて行って」と。藤 素晴らしい!倍賞 ありがたいなと思いましたから、残さず食べましたよ(笑)。ただね、女の人は料理を毎日やっても別に感謝はされないですよね。でも男の人がしてくれるとありがたいなって思うのは不思議ですよね。藤 そこはやっぱりお互いに「ありがとう」という感謝の気持ちが大事なんじゃないかな。ご飯を食べたら、「おいしかったよ」とかね。倍賞 たとえまずくてもいいんですよね。相手のことを想って一所懸命作ってくれる気持ちがうれしいでしょ。「今日はしょっぱかったな」「ちょっと甘いな」とか、ひと言だけでも違うんじゃないかしらね。味付けの感じ方で体調の変化にも気づけるし、お互いの健康状態のチェックにもなる。歳を取って、会話がなくなってきた時こそ、食卓での声がけは大事ですよね。最近はまた料理することが楽しくなり、ちょっと無理しても作るほうがいいなと思います。藤 口論になった時は、どうおさめますか?倍賞 うちは翌朝起きたら何事もなかったかのように、「おはよう」と言うところから始めるんです。私ね、「行ってらっしゃい」とか「気をつけてね」とか、声かけ運動は意識的にしています。藤 声かけ運動! それは大事ですね。喧嘩したあとでも、自然に仲直りするきっかけになる。あのね、夫婦は歳を重ねるほど、お互いに認め合う、必要とし合うのがいちばん大事だと思います。だから僕は「いてくれなくちゃ困るんだよ」という雰囲気を妻に伝えるんですよ。倍賞 素敵! 必要とされてるんだなと思えたら、うれしいですよね。藤 実際、「妻がいてくれなきゃひとりでどうしよう」と思いますもの。逆に考えると、相手から必要とされていないと感じるのがいちばんつらいと思う。現にね、家内がクラス会だとかいってお友だちと出かけてしまうと、家の中の空気がまるでつまんなくなるんですよ。もうホント、つまんない空間、って感じ。倍賞 まさに“趣味は妻”ですね。(笑)藤 うちではね、毎晩寝る前に夫婦向き合って「おやすみ」の握手をします。これ、けっこう切実ですよ。翌朝、起きてこないってこともありうるわけだからね。倍賞 切実な年齢になりましたね。今回の映画には2018年に亡くなった星由里子さんも私たち夫婦の間に波風を立てる女性役で出演なさっています。17年の寒い時期に横浜のほうでロケをしましたが、歳を重ねられてもおきれいで可愛らしかった。あれからほどなく訃報が舞い込んで、とてもショックでした。藤 驚きましたね。僕らもいつまでも元気でいるために、体のためになることを続けないと。うちでは握手以外に、夜寝る前に夫婦で向き合って手を取り合い、軽い屈伸運動をしているんですよ。僕らは“マサイ族健康法”と呼んでいるんですが。少しは体を動かさないとね。倍賞 それ、いいですね。藤 やっぱり夫婦関係にも気づかいや努力は必要かもしれない。人は歳を取ると体力がなくなってきて、足元もおぼつかなくなるでしょう? ふたりで町を歩くと、彼女は僕の腕につかまってくるんですよ。そうすれば、しっかりと歩けるから。夫婦って、寄りかかり合って生きていくものなんだと日々、実感しています。倍賞 歳を重ねて、いろいろなことがわかってくるんですね、きっと。藤竜也俳優1941年、父の任地、中国・北京で出生。大学在学中にスカウトされ、日活に入社。62年『望郷の海』でデビュー後、映画を中心に活躍している。『愛のコリーダ』『愛の亡霊』『村の写真集』など代表作多数。著書に『現在進行形の男』。2020年1月17日公開の映画『コンプリシティ/優しい共犯』に出演倍賞千恵子俳優1941年東京生まれ。松竹音楽舞踏学校を卒業後、松竹歌劇団入団。61年、松竹にスカウトされ映画『斑女』でデビュー。映画「男はつらいよ」シリーズのさくら役で親しまれる。著書に『倍賞千恵子の現場』など
2021.11.23
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プレジデントオンライン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。 記事はテキストに変換していますから画像は出ません財務官僚に騙されるな日本の財政赤字は世界最悪な状況であるから、コロナ禍による経済活動の低下に対して政府の財政出動で国民を救済していては、政府は破産してしまう、とよく反対される。政府は長年、財政赤字の数字を喧伝し、多くの国民に加えて、経済学者でさえ財政危機を信じている。英語の経済の教科書にすら、日本経済の特徴について、政府の財政赤字が大きく取り上げられている。金融および投資ビジネスコンセプトのための棒グラフと積み重ねられたマネーコインの青い二重露光。写真=iStock.com/Dilok Klaisataporn※写真はイメージです「文藝春秋」11月号に、財務省の矢野康治事務次官は、日本の財政赤字(一般政府債務残高÷GDP)は250%を超えており、世界各国に比べて傑出して高い。コロナ禍で生活が苦しい人が発生している非常時であっても、給付金などの「ばらまき」は反対で、税収に対して歳出が上回る「借金」は許せない、という論文を発表した。まさに現役のトップ官僚が、分配という福祉重視を掲げる岸田内閣の基本路線を総選挙前に批判したため、同論文は注目を集めた。借金ばかり強調して資産は隠蔽するしかし、矢野次官の論文はいわばフェイクニュースである。矢野次官が言う、日本政府の財政赤字は世界最悪という根拠が、財務省もそのメンバーであるIMF(国際通貨基金)の統計を見ると、まったく正しくないことを示したい。図は、世界の主要国38カ国の政府が持つ資産と負債のGDPに対する比率を示している。「日本は借金漬け、財政破綻しそうだ」と財務省がいう根拠は、日本国民が毎年創出する付加価値であるGDPに比較して、国債残高が急増していることに基づく。確かに、図の◆で示す政府債務(GDP比)率は、ここに掲げた国で日本が際立って大きい。日本は財政破綻寸前はウソしかし、企業や個人が借金しすぎるというとき、年収(厳密には異なるが国でいうGDP)だけに注目するであろうか。借金をするとき、バランスシート上は、債務を負っても同時に資産を持つということになる。図で示すとおり、日本政府は債務も大きいが、資産も大きい。一方で、図の最も左に示すポルトガルは、資産も大きく保有しているが、債務が資産に比べてずば抜けて大きいので、GDPに比した債務の比率が高くなる。従って、確かにポルトガルは大債務国と言える。財政の健全性は純資産で見る日本は国債残高が大きいが、ポルトガルとは異なり、外貨などの金融資産を多く持ち、非金融資産、つまり公共の建物、港湾、道路、森林など実物資産も多く持つ。財務省は政府債務(GDP比)を比較して日本は破産寸前だというが、増税して権限を強くしたいがための詭弁と考えられる。財政の健全性をより正確に測るには、政府の純資産(総資産から総負債を引いたもの)によって測られるべきなのである。図でいえば、日本の純資産はほとんどゼロであり、他国と比較しても健全と言える。民間で例えて言えば、日本は多くのローンを借りて土地などの資産を多く持つお金持ちというにすぎず、「日本政府は破産寸前」とは言えない。「タイタニック号が氷山に向かって突進しているようなもの」などと、矢野次官は日本の財政状況を例えたが、誇大妄想の限りである。正しい理解で洗脳から目覚めよ財政均衡論者からの反論として、実物資産(金融資産以外の資産)を考慮することに対しては、例えば道路公団は道路を売れないという批判を聞く。しかし、有料道路からは道路料金の収入があり、国債の金利の資金はそれで賄まかなえる。「日本の国債残高は世界最悪であるから、増税してプライマリー・バランスを均等化せよ」という財務省、財政均衡論者の主張は、前提が間違っているのである。ところが財務省は、この誤った理解のもとに、国民や経済学者、エコノミストに対して、「政府も民間主体と同じように財政収支を絶えず均衡化せよ」という論理を当然として議論を進める。さらに、財政赤字で政府が「借金」を残すと、将来の世代に負担が残ることを強調し、資産については語らない。そして、特に現在のように、コロナ禍で飲食店や観光業界など、失職したり所得が減ったりして困窮する国民がいる中で、財政支出によって救済するのが政府本来の役割であるはずが、救済を「バラマキ」と言って批判する議論は明らかに間違いである。将来のインフラを破壊する仮に財務省の「バラマキ」批判の主張が通って、コロナに苦しむ国民への支出を差し控えたとしよう。さらに、財務省が望むとおり必要な財政支出を控えたり、増税したりすれば、国民はますます子どもを産まなくなり、将来の生産力を担う人材教育の投資は縮小される。財務省の主張は、将来の国民全体のインフラを破壊する。救済による国債残高が増加しても、政府と民間の貸し借り関係では、将来の所得分配に影響するだけである。浜田 宏一(はまだ・こういち)イェール大学名誉教授1936年、東京都生まれ。東京大学法学部入学後、同大学経済学部に学士入学。イェール大学でPh.D.を取得。81年東京大学経済学部教授。86年イェール大学経済学部教授。専門は国際金融論、ゲーム理論。2012~20年内閣官房参与。現在、アメリカ・コネチカット州在住
2021.11.23
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日刊ゲンダイデジタル様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。 小室さんがニューヨーク州の司法試験に不合格だったため、働く予定の法律事務所からもらう給与は2000万円程度から600万円ほどになると報じられている。事実なら、これだけではニューヨーク生活はかなり厳しいだろう。でも、「天皇家は日本一の大金持ち」「当然、秋篠宮家も財産たっぷりなのだから仕送りするんでしょ」--そう思っている国民が多いようだ。 眞子さんの結婚騒動で、一時金の1億5000万円を辞退しろといった意見が出た背景には、そういった認識もあったのだろう。「一時金を辞退したところで、秋篠宮家から援助してもらえば、ぜいたくな暮らしは十分できるんじゃないの」「いざとなれば上皇さまも援助してくれるはず」などといった外野の声もある。 確かに皇嗣となられた秋篠宮さまの新居は、33億円かけて増改築が進められているし、新居が完成するまでの仮住まいである赤坂御用地内の「御仮寓所」だって、なんと10億円もかけて建てたものだ。総面積が1378平方メートルというから、われわれ庶民からすれば、とてつもない大邸宅である。いかにも資産家に見えるが、結論からいうと、秋篠宮家の住まいは国のものであり、私有財産ではないし、結婚した眞子さん一家を養っていく余裕もないだろう。 皇室経済法では、宮家皇族が譲渡できる金額は年間160万円以内と決まっている。しかしこれは一般的な場合であって、眞子さんに渡す場合は縛られないだろうが、そもそも結婚後にお金が足りなくならないように一時金を渡すことになっているのだから、それを断って仕送りをしてもらったという前例がないのである。それに、秋篠宮さまが皇嗣になって皇族費は増えている(来年は眞子さんが抜けておそらく1億1000万円弱か)とはいえ、ただ出費も増えているから援助も簡単ではないだろう。「でも天皇家の誰かが援助するでしょ?」という声もあるが、そもそも天皇家には私有財産というものがない。日本国憲法第88条で「すべて皇室財産は、国に属する。すべて皇室の費用は、予算に計上して国会の議決を経なければならない」と定められていて、生活費を含めた必要経費はすべて国の予算をアテにしているのである。眞子さんがアテにできるとすれば… たとえば、天皇一家がお住まいになっている皇居は、不動産価値20兆円ともいわれ、天皇家が所有しているように思われがちだが、実は所有者は国であって、「皇室用財産」として皇族に無償で提供しているにすぎない。那須や葉山の御用邸も同じだ。 戦前の皇室は違った。三井や三菱といった財閥もかなわないほど莫大な財産があった。しかし敗戦後、日本を占領統治したGHQは、皇室が戦前の日本を支配できたのは富と権力が集中したからだと考え、皇室の財産を実質的に没収する方針を立てた。そのために日本国憲法の施行によって財産税が課せられ、ほぼ9割が財産税で没収され、残りも国有資産になったのである。 昭和天皇のお手元には1500万円の預貯金(現在の価値で数十億円か)だけが私有財産として残され、それを有価証券などで運用し、皇室予算の不足分を補えということだった。 だから臨時で大きな出費があると、かなり大変だったようだ。たとえば昭和34年の皇太子と正田美智子さんの「ご成婚パレード」。当時の国民は想像もできなかっただろうが、宮内庁はこの日のご成婚のために、内廷費(天皇の私的生活費)を節約したり、例の1500万円を元手に有価証券で増やしたりして当時の金額で5000万円(現在なら5億円以上か)をためたというエピソードがある。戦後の天皇家の財布は決して潤沢ではないということだ。 眞子さんがアテにできるとすればこのお金しかない。昭和天皇が亡くなられたときに遺産は金融資産など18億円余あったが、ここから4億数千万円を相続税として納税しているから、まだかなり残っている。このお金は上皇の元にあるはずで、眞子さんに援助するかどうかは上皇次第ともいえるだろう。
2021.11.23
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東スポweb様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。次こそ笑顔に!(代表撮影)秋篠宮家の長女・眞子さん(30)と結婚した小室圭さん(30)が、来年2月に弁護士試験を再受験する。7月に受験した米ニューヨーク州の司法試験がまさかの不合格。現在勤める法律事務所の肩書は「事務員」止まりで、初年度年収2300万円と言われる「弁護士」とは雲泥の開きがある。再受験の合格率は初回に比べて格段に下がることから、小室さんの今後を不安視する声も噴出しているが、当人は合格する気満々。それは直近の行動からも裏付けられる。小室さんは今月12日に実母・佳代さんの元婚約者A氏と面会し、金銭トラブルの解決を確認。渡米翌日の15日、A氏に工面してもらった409万3000円を一括〝返済〟していたことが明らかになった。金銭問題が浮上してから約4年。それまで一向にまとまらなかった話が、渡米前に一気にカタがついた。これにはタレントの東国原英夫氏も情報番組で「急にバタバタって解決しましたね。これだったらもうちょっと早く解決できたんじゃないかなぁと思いますね」と言うほかない。法曹関係者によると、渡米前の電撃解決には狙いがあるという。「米国の司法試験ではどの州においても『Character and Fitness』という部門が、筆記試験をパスした者に対して人物考査を行います。ようは弁護士にふさわしい人物かどうかを判断するもので、佳代さんの金銭問題を放置していた場合、この審査につまずく可能性がありました」人物考査では「過去の犯罪歴」や「法令順守」「薬物乱用の有無」「学生ローン、貸与奨学金などローンの返済に延滞はないか」などがチェックされるという。「あくまでA氏とのトラブルの当事者は母・佳代さんですが、日本であれだけ大々的に報じられては心証は良くない。そこで万全を期すため、一気に解決に動いたのでしょう」(同)裏を返せば、小室さんは筆記試験通過を前提に、先手を打ったことになる。小室さんの代理人は一部女性誌の取材に、1回目の不合格は「学力の問題ではない」と断言。想定外の出来事が発生し、本来の実力を発揮できなかったとされる。次こそ〝本気〟の小室さんが見られそうだ。
2021.11.23
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日刊ゲンダイヘルスケアデジタル様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。 冬といえば、コタツにミカン。ミカンを目にする機会も増えてきたのではないでしょうか? 大きさにもよりますが、ミカンM玉1個当たり可食部のカロリーはおよそ34キロカロリーと大変低エネルギー。水分が多いのも特徴です。 そんなミカンに含まれる栄養素でイメージしやすいのがビタミンCです。サイズにもよりますが、M玉のミカンを2個食べれば1日に必要とされる量の50ミリグラムが摂取できると報告され、「ビタミンCの宝庫」なんて呼び名もあるほどです。また、酸味のもとでありエネルギーをつくってくれる時に役立つクエン酸はミカン1個に1日の必要量が含まれています。 最近、注目されているのが、温州ミカンに多く含まれ、オレンジの約10倍といわれているβクリプトキサンチンです。2型糖尿病などの生活習慣病、また骨粗しょう症や高脂血症などに対する効果が研究で明らかになっています。M玉ミカンを3個程度食べることで、研究をした際に効果のあった3ミリグラムに届くとされています。「じょうのう」と呼ばれる果肉が包まれている薄い袋は食物繊維の一種であるペクチンが豊富で腸の働きを活性化してくれますし、「アルベド」という白いスジはヘスペリジンというポリフェノールの一種が多く含まれていて、冷え性改善やストレス緩和、中性脂肪低下などの機能性がうたわれています。 時間栄養学ではペクチンやヘスペリジンは、夜に食べて体の機能を整え、ビタミンCやクエン酸は朝に食べることでシャキッと目覚めることができる栄養素とされています。ご自身の目的に合わせてとる時間を変えてみるのがいいですね。 ミカンを食べ過ぎるとビタミンCの作用によりお腹が緩くなったり、手や足が黄色くなってしまう柑皮(かんぴ)症という症状が出ます。 カロテンなどのミカンの色素が皮膚に沈着して起こるもので、過剰摂取をやめたら治るもの。1日何個までという厳密な制限はないですが、大体2~3個を目安に召し上がってみるのがいいでしょう。古谷彰子愛国学園短期大学非常勤講師早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学非常勤講師、アスリートフードマイスター認定講師。
2021.11.23
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日刊ゲンダイデジタル様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。 2年近くに及ぶコロナ禍は、いろいろな生活を変えている。夫婦関係もそうだろう。世界的なパンデミックを機に在宅勤務が定着したことで、関係が良くなった夫婦も、悪くなった夫婦もいる。では、そんな夫婦のカタチを、波瀾万丈の人生で大往生を遂げた作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(享年99)の言葉と思いで読み解いてみると……。 ◇ ◇ ◇ 半世紀を超える作家人生で残した作品は400冊以上。ペン一本に命を懸けた寂聴さんの作家人生は、不倫から始まっている。25歳で学者だった夫の教え子の男性と恋に落ち、夫と3歳の娘を残して、京都に駆け落ちする。正式に離婚が成立すると、作家を目指して上京した。 その名を不動のものにしたのが、1962年に発表された小説「夏の終り」だろう。中身は、妻子持ちの年上作家と年下男性が加わった、自らの三角関係をもとにしている。「人生で最も大切なのは愛」 自分に素直な生きざまは自分を苦しめる。51歳での出家は、公私に追い詰められ、「一種の自殺」と表現していた。苦しみの上に導かれた言葉は重い。長く行われていた法話には、いろいろな悩みを抱えた人が集まり、気持ちを軽くして帰っていった。 そこで、気になるのが11月22日の「いい夫婦の日」にちなんで、明治安田生命が行った調査だ。20~70代の既婚男女1620人に夫婦をテーマにアンケートしたところ、コロナ禍の影響で夫婦の仲が良くなったのは20.2%で、悪くなったのは8.2%。大多数は波風立てずに暮らしているようだが、悪化が1割近いのは見逃せない。 円満夫婦とそうでない夫婦でズレが生じているのが、相手にかける言葉だ。相手に言ってほしい言葉で最もギャップが大きかったのは、「ごめんなさい」で、円満夫婦が望む割合はわずか1.1%だが、そうでない夫婦は13.6%に上る。雲行きが怪しくなった夫婦ほど、トラブルを起こした方はスルーしてウヤムヤにしようとするから、相手は「ごめんなさい」を求めるのだろう。■「愛することは許すこと」 愛を貫いた寂聴さんは「生きることは愛すること。愛することは許すこと」とよく語っていた。大麻所持で逮捕された俳優の萩原健一氏やSTAP細胞不正で批判された小保方晴子氏に手を差し伸べている。 しかし、ちょっとしたことに「ありがとう」「ごめんなさい」と言えないと、言われない方の心のかすみが濃くなっていく。それで怒り続け、許せないのもつらい。 コロナ禍で在宅勤務が定着。明治安田の調査では、その時間は4時間半近く延びた。連日一緒にいることで夫婦がギスギスする、という見方もあるが、円満夫婦もそうでない夫婦も在宅勤務時間の長さに差はない。ギスギスを助長するのは、ちょっとした言葉のかけ方や気配りが影響しているのかもしれない。 そういえば、寂聴さんは「愛は思いやる心」とも話していた。性人類学者のキム・ミョンガン氏が言う。「男性の稼ぎがイマイチで、女性に事実上養ってもらっている夫婦が時々います。男性がヒモ状態で女性に受け入れられるのは、家事をこなし、セックスでガンバル。そんな要素があるでしょうが、突き詰めると女性への思いやりが不可欠です。その気持ちは、広く一般の夫婦関係にも当てはまります。ギクシャクしている夫婦は、思いやりのなさが固定化してしまっているのです。寂聴さんの指摘は、至極もっともでしょう」 キム氏の元には、セックスレス状態の夫婦が相談に訪れる。関係がこじれたケースでは、男性の言葉や配慮が足りないことが少なくないという。ある相談者の40代女性はこうボヤいたそうだ。「夫はゴミ出しを忘れることがよくあり、缶やペットボトルの飲料は飲んだら飲みっぱなし。それを注意すると、『なんでだよ。次のゴミ出しにやるよ』と逆ギレです。内心、『そこは、ごめんなさいでしょう』と思いますよ。たまにお土産を持って帰ると、『これよりあっちがよかった』と否定するので、『まずはありがとうだよ』と心で突っ込んでいます」 その夫は、“ATM”としては有能らしいが、「リストラされたら、即離婚」と笑っていたという。広告妻に疎まれる3つお茶しに行こうか?(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ拡大する 夫婦関係にヒビが入った程度なら、まだ修復できる。寂聴さんが語る「思いやり」で対応できるのは、ここまでか。ヒビが溝となり、溝が深まると修復は難しい。キム氏が続ける。「たとえば夫は正社員、妻は非正規だと、収入は夫が多い。経済的に夫が優位だと、令和の今も昭和的に『オレが稼いでいるんだ』と強気になりやすく、夫の中に主従関係が生まれることがあります。もちろん、妻は従だと思っていなくて、あくまでも夫の潜在意識でのことです。その兆候が、①妻の髪形や服装の変化に気づかない②妻の誕生日や結婚記念日などを忘れる③妻の行動にありがとうを言わなくなる、あるいは妻の指摘にふてくされる(ごめんなさいを言わなくなる)の3つ。夫にとってプラスのことはやってもらって当然だから、妻への感謝の気持ちがなくなるのです」 夫婦はもちろん、人間関係は、エチケット、マナー、ルールを守るのが大前提だ。「夫のマウンティング行動のサインとなっている3つは、どれもエチケットやマナー違反。多くは気づかずにやっているので、妻の指摘を受けたら、すぐに改めるべきです」(キム氏)■「忘己利他」でプレゼントを では、ダメな夫が行動を改めるにはどうするか。「先ほどの3つの行動に尽きます。まず妻を見ることです。これがとにかく大事。男性は、女性の髪形や服装の変化に気づかないと言葉で言われますが、気づかないのではなく、相手を見ていないのです。妻に何か言われても、視線をテレビやスマホに落としたままではダメでしょう。まず見ることを心掛けて、変化に気づいたら、『それ、いいね』で十分。共感の気持ちを示せばいい。記念日のプレゼントは、あくまで気持ちですから、金額の大小ではありません。会社帰りにケーキを買うだけでも相手は喜びます。そして感謝の気持ちです。『ありがとう』が気恥ずかしければ、『どうも』や『サンキュー』から始めたらどうですか。この3つをキッチリとやっているのが、ヒモなんです」「愛は許すこと」というと堅苦しいが、「愛は思いやり」と置き換えれば、気が楽だし、それが夫婦円満の秘訣。 そんな寂聴さんは、講演会や法話などで「忘己利他」を説いていた。「己を忘れ、他を利する。人を幸せにすること」だ。たまには、妻を笑顔にさせるべく、プレゼントでも買って帰ったらどうか。 ちなみに、前述の明治安田の調査では、プレゼントについても調査。誕生日や結婚記念日などにプレゼントを渡すかどうか、渡す場合はその予算もチェックしている。プレゼントを1年に1回以上渡す場合、円満の人の予算は約4万円で、そうではない人は約1万9000円と半分以下だ。 金額は、渡した人のみの集計で、464人は渡していない。円満で渡さないベテランカップルも含まれるだろうが、うっかり忘れた人は、「忘己利他」を胸に刻むべきだろう。
2021.11.22
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プレジデントオンライン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。高齢者は若い人より骨が弱っているため、転ぶと一大事となる。医師の平松類さんは「高齢者の事故の77%は家庭内で起きている。最も骨折が多いのは階段での転倒だ。特に遠近両用メガネをかけている高齢者は注意してほしい」という――。※本稿は、平松類『新版 老人の取扱説明書』(SB新書)の一部を再編集したものです。家庭内で起きる高齢者事故の半分は「転ぶ」高齢者の事故の中で最も多いのは、外ではなく家の中です。独立行政法人国民生活センターの報告によると高齢者の事故のうち77.1%が家庭内で起こっています。さらに、65歳以上は大きな事故の割合が2倍になります。なぜなら、筋肉・骨が弱くなるからです。家庭内で起きる事故で多いトップ2は、転落(30.4%)、転倒(22.1%)。つまり半分以上は、転ぶという事故なのです。特に階段で転んでしまうと危険で、最も骨折が多いのは階段での転倒です。足の骨折というと松葉杖をついて生活するのを想像するかもしれませんが、若い人の骨折と違い、高齢者の骨折はもっと深刻です。要介護4、5という多くの介護を必要とする状態の原因は、認知症・脳卒中の次が骨折です。足の骨折は、若い人ですと足の長い骨の骨折が多いのですが、高齢者の場合は大腿骨頸部いたいこつけいぶ骨折という足の付け根の骨折が多くなります。高齢者がこうなってしまうのは、骨が弱くてスカスカになる骨粗鬆症こつそしょうしょうになりがちだからです。しかも大腿骨頸部骨折は、松葉杖で歩くことも困難になり、人工関節の手術が必要で、寝たきりのきっかけとなる代表的な骨折でもあります。高齢者が家の中で転ぶというのは、寝たきりにもつながる一大事と心得て、転倒防止につとめるのが大事なのです。年を取るほどバランス能力は衰えていく高齢者が階段などで転びやすい原因は何でしょうか? それは、「重心(バランス)」と「目」が大きく関係します。高齢になると、重心は不安定になります。20・30代と比較すると60代で20%バランスを失い、70代では41%、80代以降では80%バランス能力を失います。しかも高齢者は若い人と違い、軽く前傾するだけで重心が不安定になります。さらに高齢者は階段の上り下りでは前傾しがち、つまり重心をくずしがちとなり、よく転ぶのです。前傾がダメだからといって反り返ったとしても、今度は滑って転びやすくなってしまいます。前傾も反るのも危険なのです。年を取ると難しいかもしれませんが、階段でもどこでも重心を安定させて歩く癖を身につけるのが大事となります。転びやすいかがわかる簡単なチェック方法一度、重心がどのくらい保たれているのかをチェックしてみましょう。目を開けたまま、片足立ちを何秒間できるのかを調べるだけと、とても簡単です。15秒以上なら重心は問題ありませんが、15秒未満なら重心は不安定でかなり転びやすい状態です。片足立ち写真=iStock.com/InnerVisionPRO※写真はイメージですちなみにこのチェック法は、トレーニングにもなります。片足立ちが何秒我慢できるかを毎日繰り返しているうちに、バランスがよくなってくるからです。ただあまり無理をすると転ぶことがあるので、トレーニングで事故という本末転倒なことにはならないようにしてください。重心はとても重要ですが、注意が届きにくいかもしれません。重いものが持てなくなる場合は、人は徐々に荷物を軽くしていきます。歩くのが疲れてくれば、次第に歩行距離を短くします。けれども重心が不安定になってきても、階段などバランスをくずしやすい場所に行かないわけにはいきません。ですから階段で急に転んで、そのまま寝たきりになることが多くなります。目の使い過ぎは全身に不調をもたらす目も、高齢者の転倒に大いに影響を及ぼします。年を取ると目が見えにくくなりますが、階段などを踏み外してしまうのです。目は転倒防止において、とても重要です。先ほど、目を開けて15秒以上片足立ちできるかトライしていただきましたが、次に、目をつぶって同じように片足立ちをしてみてください(これは本当に転びやすいので、絶対に無理をしてはいけません)。すると、10秒ももたない人が多いでしょう。人間は目というものを使って自分の位置を確認しながら重心を安定させている、ということがおわかりになったと思います。特にここ数年は、YouTubeやNetflixなどを視聴する高齢者の割合も高まり、眼精疲労に悩む人が増えつつあります。これにより、目が見えにくくなるのはもちろん、頭痛や肩こりといった不調をもたらす恐れもあります。さらに、運動不足が筋力低下につながり、転倒リスクを高めるという悪循環にもつながるので要注意です。便利なはずの遠近両用メガネが転倒の原因に高齢者の転倒で目に関係することとしては、「遠近感」「メガネ」「光」が主な要素となります。眼鏡写真=iStock.com/smusselm※写真はイメージですまず遠近感ですが、年齢とともに衰えます。近く・遠くの判断がしにくくなるのです。そのため階段を踏み外しやすくなります。次にメガネですが、よく見えるようにするメガネが何で? と思うかもしれません。高齢者は遠近両用のメガネを使うことが多いのですが、遠近両用が転倒の原因となります。遠近両用メガネはレンズの下を覗き込むと近くがよく見えて、上を見ると遠くがよく見えるようになっています。これは、読書などで近くを見る時は目線を落とすことが多いからです。この設定が、階段を下りる際に困ります。高齢者は転倒を気にしていますから下をよく見て歩きますが、これから足を伸ばすもう一つ下の段は、遠近両用で近くにピントが合っているとぼやけますので、転びやすくなるのです。そこで顎を引いて下を見るという癖をつけましょう。それから高齢者は、暗い所を見るのが苦手です。高齢者は若者より2倍の明るさが必要20代ですと瞳孔の面積は15.9mm2程度ですが、70代になると6.1mm2と半分以下になります。そのため、2倍明るくないと見えないともいわれています。階段は暗くて影が多い場所ですから、高齢者は階段で転びやすくなります。最近はオシャレになるという理由で、間接照明で一部だけを灯して全体的に暗くすることが増えているかもしれません。でも転倒のリスクを考えれば、電球を明るいものに変えたり、ライトを追加したりするほうがむしろいいです。夜間にトイレなどで行き来が多いのであれば、つけっぱなしにするのも一つです。電気代をケチって骨折するなんて、もったいない話ですから。手すりをつけるのもお勧めです。手すり、階段、壁の全部にいえることですが、つるつるした素材よりはざらざらした摩擦力のある素材のほうが、滑りにくいのでよいです。滑り止めの色は階段が茶色なら白色というように、色に差があるほうがいいです。この滑り止めを頼りに、階段の上り下りをしてください。カルシウムを摂っただけでは骨は強くならない先ほど、高齢者は骨が弱いため、転倒で骨折しやすいとお話ししました。弱さの指標としては、骨の強度を示す骨密度があります。年を取ると骨がスカスカになってしまうので、骨密度は減ります。平松類『新版 老人の取扱説明書』(SB新書)平松類『新版 老人の取扱説明書』(SB新書)骨密度低下を予防するには、カルシウムを1日650~700mg摂ることが推奨されています。じゃあサプリメントで摂ればいいか、というとサプリメントでは心筋梗塞になりやすいリスクがあります。サプリメントですと血液中のカルシウム濃度が急激に上がるため、体に負担がかかってしまうからです。食事で摂取しましょう。どうしてもサプリメントを使いたい場合は、1回にカルシウムを500mg以上摂らないようにする必要があります。骨というとカルシウムばかりに目が行きがちですが、骨をつくるにはビタミンD、ビタミンKが不可欠です。ビタミンDは5.5㎍、ビタミンKは150㎍摂る必要があります。ビタミンDやビタミンKは実際に処方薬としても出されるぐらい重要です。ビタミンDは、腸でカルシウムを吸収するのに必要です。ビタミンDの含まれる食べ物としては、鮭が有名です。ビタミンKは骨をつくるための骨基質タンパク質の一つであるオステオカルシンに必要となります。小松菜やほうれん草がお勧めです。一方、骨を強くするために避けたほうがよいのはリンが多い食品。清涼飲料水や加工食品の一部が該当しますので、これらをあまり口にしないほうがいいです。◎周りの人がしがちな間違い・すぐに転ぶし、なんで住み慣れた家の中で? とあきれる◎周りの人がすべき正しい行動・「単に転ぶだけ」ではなく「転んだら一大事」と心得る◎自分がこうならないために・目を開けたまま片足立ちをしてみる。15秒もたなかったら重心が悪いと肝に銘じる・片足立ちのトレーニングをする。ただし、無理のない範囲で・目をつぶって片足立ちをして、目が重心を担っていることを一度実感する・カルシウムを摂る・ビタミンDとビタミンKも摂る・リンを避ける◎自分がこうなったら・照明を明るくする・夜間に電気をつけっぱなしにすることも視野に入れる・階段で遠近両用メガネをかけている場合は、顎を引いて下を見る・手すりをつける平松 類(ひらまつ・るい)二本松眼科病院 副院長眼科専門医として、延べ10万人以上の高齢者の診察を行い、現在、全国から患者が訪れる。数多くのメディアへ出演。
2021.11.22
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NEWSポストセブン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。 新型コロナウイルスの感染者減少を受け、海外との往来の制限が段階的に緩和されている。空港利用者は少しずつ増え、連日、飛行機が世界に向けて滑走路を走り出す。米ニューヨークへも直行便が飛ぶ。だが、11月8日、予定ではその日に日本を離れるはずだった小室圭さんが、空港に姿を見せることはなかった。「ニューヨークの法律事務所に就職したばかりの小室さんは、10月26日の結婚会見後、間を置かずに渡米する予定でした。オンラインで少しは業務を行えるとはいえ、新入社員の立場でプライベートな休暇をそんなに長く取れるはずがない。とにかくすぐに帰国し、業務に戻るように求められていたそうです」(皇室記者) ところが、渡米予定を4日後に控えた11月4日、秋篠宮妃紀子さまの父で、小室さんにとっては義理の祖父にあたる学習院大学名誉教授の川嶋辰彦さん(享年81)がこの世を去った。6日に家族葬が行われ、翌7日に荼毘に付された。そのお別れの場に眞子さんとともに立ち会った小室さんは、葬儀が終わっているのに、なぜか渡米を延期した。「義理の祖父ほどの関係性であれば、一連の葬儀が終われば翌日には仕事に戻るのが一般的です。しかし小室さんは祖父の死去を理由に渡米を見送りました。“傷心の眞子さんに寄り添うため”といったところでしょうか。 ただ、別の一面を見れば、夫婦で宮内庁の職員に買い物をさせるなどしたうえ、税金で多くのSPをつけているわけです。アメリカで“厳しい立場”で働くより、日本の高級マンションでセレブ生活を送る方が、はるかに居心地がいいでしょうね」(前出・皇室記者) 詳しくは後述するが、小室さんの法律事務所内での立場はかなり厳しい。10月29日に結果が発表されたニューヨーク州の司法試験に落ちていたからだ。「弁護士ではなく、法務助手として勤務しなければなりません。来年2月に再チャレンジの機会があるとはいえ、それに合格しなければ解雇の可能性も充分ある」(皇室ジャーナリスト) 眞子さんは結婚会見で、次のように明かしていた。「圭さんの留学については、圭さんが将来計画していた留学を前倒しして、海外に拠点を作ってほしいと私がお願いしました。留学に際して私は一切の援助をできませんでしたが、圭さんが厳しい状況のなか努力してくれたことをありがたく思っています」 たしかに一応は、ニューヨークの法律事務所に就職したのだから、「拠点」はできただろう。とはいえ、元皇族を含む夫婦ふたりが生活するための経済基盤はかなり不安定である。 弁護士になって年収2000万円を手にするはずだったのに、法務助手の年収600万円では物価が高いニューヨークでの生活は心許ない。元皇族にふさわしい、万全のセキュリティーに守られた、品位ある生活はまず無理だ。会見で大見得を切った眞子さんの面目は、夫が司法浪人では保てそうにない。「小室さんと眞子さんのニューヨーク生活は、早晩立ち行かなくなるだろう」 この事態を受け、宮内庁の一部では「小室夫妻が早々に日本に帰ってきたらどうするか」のシミュレーションが始められているという。日本に戻らざるを得ない 次のニューヨーク州の司法試験は、来年2月に行われる。小室さんはこれに挑戦する意向を示している。「小室さんは大学卒業後1年間、つまり2022年5月までは、学生ビザでアメリカに滞在できます。しかし、それ以降は就労ビザを新たに取得しなければなりません。そのためには合格は絶対です」(前出・皇室ジャーナリスト) だが、法務助手として働きながらの挑戦は、勉強時間を思うように確保できず、合格率が下がる傾向にある。小室さんにとってはかなり高いハードルだ。「次回も不合格ということになれば、クビを切られかねないでしょう。事務所には小室さんに関する問い合わせが殺到し、業務に支障が出ているといいます。事務所のホームページは、日本から閲覧できないようアクセス制限がかけられたほどです。温情を受けられたとしても、とにかくお金がかかるニューヨーク生活を維持する難しさは並大抵のことではありません」(前出・皇室ジャーナリスト) 仮に働き続けられたとしても、順風満帆ではない。「一部では眞子さんはニューヨークの美術館に勤務すると報じられていますが、一般人としての生活経験がほとんどないのに、異国の地で司法浪人の夫を支えながら生きていくことができるのか。現実を知れば、元皇族としてなにかと優遇される日本の方が、結局は過ごしやすいと感じるのではないでしょうか。 実際、いまも宮内庁のサポートのもと、SPつきで高級ウイークリーマンションで暮らせている。渡米したとしても数か月、長くても1~2年で“やっぱり無理だ”と日本に戻らざるを得なくなるでしょう」(前出・宮内庁関係者) 眞子さんの計画には、すでに綻びが見えている。無論、日本に戻っても、夫婦ふたりだけで盤石な生活を送れるわけではない。「小室さんが以前勤めていた法律事務所に戻っても、パラリーガルの年収は300万円程度。しかも、日本の司法試験の方がよっぽど難しい」(前出・皇室記者) それでは、眞子さんの“元皇族としての品位”はどう守られるのか。「秋篠宮家の援助がなければ成り立たないのは明白です。元を辿れば税金である秋篠宮家の私費で、なし崩し的に“スネかじり”のセレブ生活を送ることになるのではないでしょうか。現実味を帯びてきた“再び皇室の庇護に入ること”は、眞子さんにとってさらに表情を曇らせる出来事といっていい」(前出・皇室記者) 自由の国・アメリカへの行路は、思いの外、長かったのかもしれない。
2021.11.22
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NEWSポストセブン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。 秋篠宮家の長女・眞子さんと結婚した小室圭さんが渡米2日後にパブを訪れていた。小室さんは、先の日本滞在時には記者会見や自宅前で報道陣に囲まれ固い表情を見せることが多かったが、新生活を送るアメリカ・ニューヨークのパブでは満面の笑顔を見せていた。 11月14日に“自由の国”アメリカへ旅立った小室さんと眞子さん。日本を発つ日の朝、小室夫妻が仮暮らしをした高級マンションにハイヤーが止まったのは朝8時前のことだった。報道陣や一般人が詰めかけ、上空ではヘリが旋回する。20人以上の警察官が周囲を警戒する中、ふたりは車に乗り込んだ。 その車が羽田空港に到着したのは8時40分頃。一般客が並ぶ保安検査場などには向かわず、空港職員の先導で「貴賓室」へと案内された。 小室さんは緑色のジップアップニットにコーデュロイのパンツ、スエードのシューズというカジュアルな服装。一方の眞子さんは、紺色のニットに黒のワイドパンツ。大きな歩幅で力強く歩いていた。 搭乗したのはビジネスクラス。一般客と接触しないよう、複数の乗務員が通路に壁のように立ちはだかった。そして、12時間半の長いフライトを終え、ニューヨークの玄関口であるジョン・F・ケネディ国際空港に降り立った2人。 向かったのは、マンハッタンのクリントン地区にある「ヘルズ・キッチン」と呼ばれるエリアだった。日本の大手不動産デベロッパーが運営に携わるハイクラスな賃貸マンションだ。 居住する部屋は70平米前後の広さと報じられており、最新式の洗濯機や乾燥機など電化製品が備えられ、エントランスにはドアマンがいて24時間の有人管理。このほか、バーベキューなども楽しめる景観の良い屋外デッキなどがある超豪華仕様だ。 そして渡米の翌々日──。朝から夜遅くまで、勤務先の法律事務所で仕事をしていた小室さん。職場から出てきた小室さんは、1ブロック先のパブに歩いて入った。そこでは、先に行っていた同僚らしき数人が小室さんを迎えた。
2021.11.22
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デイリー新潮オンライン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。“NYでも仕事をしたい” 11月14日に米NYに到着し、マンハッタンの中心部から少し西の「ヘルズ・キッチン」で新婚生活をスタートした小室眞子さん・圭さん夫妻。圭さんは法律事務所に勤務し、2月の司法試験再受験に備える毎日である一方、眞子さんの勤務先に関する情報も寄せられてきた。【写真】小室夫妻“おそろい”の指輪で会見、“切ない表情”で見送られる紀子さま〈写真49枚〉 2人が住むマンションは築4年でジムやスパなどが併設されており、1ベッドルームの家賃は月50万円ほどだという。「7月の司法試験に落ちたからといって、弁護士事務所から受け取ると想定されていた報酬である2000万円がガクっと減るわけではないようです。ただ、“多少は減らされた”と宮内庁の人間は把握しているようでした」 と、担当記者。「物価が高いNYでの留学生活の中でいかに節約をするかというのをずっと実践してきたのが圭さんなのですが、さすがに眞子さんがいてこの家賃を負担するのに圭さんひとりの収入では心もとない。今後、新しい家族が増える可能性も大いにありますし……ということで、眞子さんは“NYでも仕事をしたい”と宮内庁側に伝えていたといいます」候補にあがったメトロポリタン美術館 この記者が続ける。「宮内庁側はその後、眞子さんがどういった職種を希望するのかなどについて確認したそうです。それを受けて、宮内庁から外務省を通じ、現地の大使館や領事館と就職先を検討することになりました」 眞子さんの就職先を巡っては、メトロポリタン美術館やアメリカ自然史博物館などが噂されてきた。今年9月まで、東大総合研究博物館特任研究員として勤務してきた経歴を生かしたいという考えあってのものだ――と報じられたこともある。「宮内庁、大使館や領事館の協議の結果、民間組織ではなく、連邦政府や州の関連施設が望ましいのではないかという話になっているようです」(同) 過去に名前の挙がったメトロポリタン美術館やアメリカ自然史博物館は、政府が運営に関与しているわけではない。「就職先候補が美術館や博物館に絞られたという風には聞いていないので何とも言えないのですが、“望ましいのではないか”という文言をどう捉えるかですよね。民間は絶対にNGなのか、そこまでガチガチにダメというわけではないのか、その線引きは難しいですね」金銭トラブルのインパクト 別の記者にも聞いてみると、「そういった話は耳にしていませんが、宮内庁や外務省としては、トラブルに巻き込まれる可能性をできるだけ減らしたいということを前提に動いているフシがありますね。たとえば民間の勤務先のスポンサー企業や人物に問題が発生した場合、眞子さんと絡めて報じられることもあるでしょう。スポンサーからの資金を運用するなどして従業員に給与が支払われているわけですからね。民間でなければそのリスクはかなり減らすことはできるかもしれませんし、警備的な問題も民間より話が早いということもあるはずです」 最悪の中の最悪を想定して動くというのは、危機管理を考慮せねばならない立場としては当然の振舞いなのだろう。「そういう面もありますし、圭さんの母・佳代さんと元婚約者との金銭トラブルのインパクトは大きいようです。“新たな”トラブルだけは避けなければならないと関係者は肝に銘じて事に臨んでいると聞いています」(同) 皇室どころか日本から遠く離れたとはいえ、しばらくは日本政府と関係のある生活になりそうだ。
2021.11.22
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日経グッディ様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。眠っていても、実はよく眠れていない? 「疲労」とは、呼吸や心拍、血液循環、体温などをコントロールしている自律神経の中枢に負荷がかかることで、活性酸素が大量に発生し、脳の神経細胞がサビついて自律神経機能が低下している状態。そのサビがこびりついてとれなくなった状態が「老化」であると、第1回で解説した。 疲労が蓄積して老化につながってしまうと、元に戻すことはできない。そうなる前に、脳の神経細胞のサビを落とし、疲労を回復させることが重要になってくる。疲労医学の第一人者である東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身さんは、「サビついた細胞を修復し、疲労を回復させるには『質の良い睡眠』をとることが不可欠です」と話す。「そもそも睡眠の目的は、体の疲れをとることではなく、疲労の根本的な原因となる『脳の疲れ』を回復させることにあります」(梶本さん) つまり「質の良い睡眠」とは、「脳の疲れをとる睡眠」ということになる。自分ではよく眠れているつもりでも、翌朝も疲れが残っている、体がだるくてすっきりしないと感じるようなら、質の良い睡眠がとれているとは言えない。眠っているはずなのに、自律神経の疲れが回復していない可能性が高いのだ。そのような質の悪い睡眠や、睡眠不足が借金のように積み重なって「睡眠負債」の状態になれば、疲労が悪化して、心身にさまざまな不調が生じてくる。 ここでまず、簡単なセルフチェックで、あなたの現在の睡眠や疲労の状態を確認してみよう。以下の項目に、心当たりはないだろうか?「睡眠・疲労」のセルフチェック電車やバスに乗ると、次の駅や停留所に着くまでに眠っていることがある夜、ベッドや布団に横になると、5分以内に寝つくことが多い起床から4時間くらいすると、眠気やだるさを感じる休みの日は、平日よりも2時間以上長く眠っている 梶本さんによると、これらの項目はすべて、実質的な睡眠不足で疲労がたまってきているときに見られる兆候だ。当てはまる数が多いほど、睡眠の質が悪化している可能性が高い。それぞれについて解説していこう。「良すぎる寝つき」は脳の疲れの表れ 1つ目の「電車の中など、移動中のわずかな時間でも眠れる」と2つ目の「ベッドに入ったらすぐに眠れる」は、寝つきの良さを示す項目なので、一見すると「何が問題なのだろう?」と思う人もいるかもしれない。世の中には、こうしたことを得意気に話す人もいる。だが、これは「疲れ自慢」をしているようなものだ。すぐに眠ってしまういわゆる「寝落ち」は、脳が極度に疲れている表れと言える。 「『寝落ち』は主に、睡眠不足や睡眠の質が悪いことが原因で起こると考えられます。脳が強制的に意識をシャットダウンして、すぐに休息をとらなければいけないほど、自律神経の中枢が疲れているのです」(梶本さん) 次に、「起床から4時間くらいすると、眠気やだるさを感じる」という項目。これも、疲れがとれていないサインだ。人間の体には体内時計に基づく「生体リズム」が備わっている。睡眠と活動(覚醒)の周期もその1つだ。生体リズムは起床を起点に変化していくが、梶本さんによれば、起床から4時間後は脳が最も活性化するという。 「本来であれば、起床の4時間後は1日の中で最も脳が活動的になるので、創造的な仕事をするのに適していると言われています。その時間に眠気やだるさを感じるということは、それだけ疲れている証しだと考えられます」(梶本さん) 続いて4つ目。仕事をはじめ何らかの活動をしている平日の睡眠時間と、休日に自然に目覚めたときの睡眠時間に2時間以上の差がある場合、平日の睡眠時間が足りていない可能性がある。睡眠不足の状態では、疲労が回復せずに残り、蓄積していってしまう。 睡眠不足や質の悪い睡眠のために疲労がたまっている場合、ただ単に睡眠時間を長くすれば疲労が解消するかというと、そういうわけではない。いくら睡眠時間を長く確保したとしても、睡眠の質が悪いままでは、疲労回復は見込めない。その人にとって必要な睡眠時間は個人差があるので一概には言えないが、寝ても翌朝に疲れが残るようなら、睡眠時間の確保と同時に、睡眠の質を改善していく必要がある。
2021.11.22
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日刊ゲンダイデジタル様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。 女優の中村メイコさん(87)の著書「大事なものから捨てなさい」(講談社)が話題だ。老いの常識にとらわれず、軽やかに生きるヒントが満載で同世代の高齢者はもちろん、断捨離を進めて欲しいと願う子供世代からも支持されている。そんな中村の固定概念にとらわれない生き方のヒントを聞いた。 ◇ ◇ ◇ 断捨離は大事なものからがメイコ流だ。「子供の頃、エノケン(榎本健一)さんに頂いたお人形を処分したあたりが断捨離のきっかけでしょうか。2歳でオムツをしながら芸能界で仕事していた私を可愛がってくださったのがエノケンさんで、毎日頂いたお人形を抱いて仕事に行っていたほど大切にしていました。でも、子供たちには思い出の価値はわからないし、ましてや私が残していったら処分に困る。そこで人形は思い切って処分しました。処分してみて気づくのは、大切なものから処分すると、その先の断捨離が進むということ。逆を言うと、それができないといつまでも片付かないんです」 スターばかりのお宝写真も処分した。「いちばん切なかったのは江利チエミさんと高倉健さんの結婚式の写真でしたね。『来世で一緒になりなさいね。あなたたちお似合いだったわよ』って話しかけながら、ハサミで細かく切って処分しました。家族が一番困るのは思い出と思い出の品。心の中に記憶されていると思う、割り切りが必要です」自宅も断捨離近著「大事なものから捨てなさい」(講談社刊)/(C)日刊ゲンダイ拡大する 家も一軒家からマンションに。「子供たちも巣立ち、客間も不要、何より年金暮らしには維持費がかかりすぎるので、思い切って家もコンパクトにしました。女優は環境に合わせて演じるので、自宅もセットと考え“家に合わせ”て断捨離しました。ついつい、大きくなった家、増えた荷物を維持することに頭が凝り固まってしまいがちですが『家(のサイズ)に合わせる』という逆転の発想でコンパクトにするのも一案です」 クローゼットからあふれるほどの服も処分した。「服は似合いそうな人に差し上げたりして、相当処分しました。おかげで把握できていない服はなくなり、洋服もクローゼットの中でのびのびしているように見えます。身辺整理をして本当に良かったと思います」 加齢とともにオシャレも進化。選ぶ服にパステルカラーが増えたそう。「昔は紺やグレーが好きでしたが、加齢で肌がくすんだ上にベージュを着ると表情も肌もより沈むので、赤やピンクなどのパステルカラーや明るい色を着るようになりました。白髪は明るい色と相性がいいし、おばあさんだとすぐ分かるから若作りにもならない。神様ってどこか気を使ってくださるのね(笑い)」 親友の黒柳徹子とは断捨離の概念も異なる。「私の場合は残された子供たちに迷惑にならないように処分するのがエチケット。でも独身の徹子さんは『捨てないわ、全部倉庫にとってあるの』とおっしゃる。老後も一くくりではないし、世間のあるべき姿に合わせる必要はないと思います」「私は病院で死にたい」中村メイコさん(C)日刊ゲンダイ拡大する 美空ひばりをはじめ、同世代のスターを見送ってきた。「みなさんあっちの世界に行っちゃって、飲みたいと思える人がいなくなりました。でも、毎日お酒は欠かさない。楽しくお酒を飲めることが一番のサプリです」 介護は夫婦内で完結するのが基本、という意見には否定的だ。「夫はもともと“妻には俺のパンツを洗って欲しくない”タイプで、今でも私が夫の前を裸で歩くこともないし、夫もパンツ一枚で歩き回ることもありません。私に豊かな胸があったら違うのかもしれませんが、そういう越えてはいけない“夫婦の38度線”が死ぬまであってもいい。ウチは将来どちらかが介護状態になったら、夫(妻)にシモの世話はしてもらいたくない。糖尿病の姑と同居し、介護する側も経験しましたが、そこはプロの手をお借りする。費用もかさむけれど、別でやりくりすればいい。お金をかけるべき優先順位は夫婦で決めてもいいと思うんです」 一昨年、転倒して関節を骨折。今も歩行はスムーズとは言えないが、意外なギフトもあったとか。「私が不自由になって初めて夫がご飯を作ってくれるようになりました。『君はこんな楽しいことやってたのか』って言うから“そうでもないのよ”と思いながらも『そうね』って持ち上げた。そしたら、結婚して60年以上自分が台所に立つなんて思わなかった人が変わるんだから。ホント、ケガの功名ね(笑い)」■「両親の墓と神津家と分骨してもらうつもり」 死も選択できる時代になり、在宅死を望む人も増えている。「家をセットとして考えた時、住み慣れた家に病人が横たわって、酸素吸入器が運ばれ、白衣の看護師が通ったら違和感がある。死を迎えるシーンだったら、やっぱり病院の方がしっくりくる。だから私は病院で死にたいと思うんです」 世の妻たちには「夫の家の墓は嫌、死んでまで親戚づきあいはしたくない」という意見も多い。「結婚を許してくれた義父に対する敬意と感謝を込めて、夫が父に『メイコが亡くなったらお義父さんの元にお返しします』と約束しているので、両親の墓と神津家と分骨してもらうつもりです。家にこだわる必要もないし、分骨も悪くない。亡くなったらより軽やかでいいんじゃないかしら」 女優歴85年、今後の展望は?「私は体験から演技に生かすのがいいとは思っていないんです。若い人があえて老け役を演じるから見られるのであって、本当におばあさんが舞台に出てきたら気の毒で観客は拍手できません。人生って生きてゆくことと夢の差がいっぱいあるんですよ(笑い)。幸い、私は声のお仕事を頂くことが多いので、声のお仕事をやりたいですね。昔、上等なフランス製のレースのカーテンっていう役を頂いたことがあって、どんな声で、どんなエレガントな言葉で表現しようかしらと考えてワクワクしました。これからもそんなすてきな役を演じてみたいですね」(聞き手=岩渕景子/日刊ゲンダイ)▽中村メイコ 1934年、東京都生まれ。作家の中村正常と元新劇女優の母のもとに生まれ、2歳で芸能界デビュー。1957年に作曲家の神津善行氏と結婚し、神津ファミリーとして親しまれている。
2021.11.21
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婦人公論.jp様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。30代の頃から、居心地のいい空間を手に入れるために試行錯誤を重ねてきたエッセイストの岸本葉子さん。還暦という人生の節目を迎えた今、岸本さんが考える老いと暮らしの心持ちとは(構成=丸山あかね イラスト=松尾ミユキ)50代後半に暮らし替え適齢期を迎えて私は36歳でマンションを購入し、これで老後の住まいは万全だと思っていました。でも、どうやらその考えは甘かったようです。たとえば、家を購入した時の大きな決め手の一つとなったのはリビングの大きな窓でした。年を重ねて家から出なくなっても室内に光を取り込めるし、開放感があるし、と考えていたのですが、実際には外の気温の影響を受けやすく、特に冬の寒さが予想以上に厳しくて……。30代は重ね着で、40代はホットカーペットでなんとか。でも50代に入ったらごまかしがきかなくなってきて、自分の急速な体の変化こそが最大の予期せぬ出来事でした。高齢者にはヒートショックが危険と聞くにつけ老後に不安を抱くようになり、還暦を控えた一昨年、壁や床の断熱対策も含めたフルリフォームに踏み切りました。家を購入した当時は、結婚した時のことも想定して2LDKの間取りを選択したのですが、おひとりさまのまま老後に突入することがほぼ確定しまして(笑)。いつしか部屋数はいらない、ならば廊下もなくして部屋を広く使いたいといった具合に、フレキシブルな発想で自分にとって快適な住まいを作りたいと夢見るようになっていました。さらに、約5年間にわたる父の介護を通して、寝室とトイレは近いほうがいいとか、トイレと洗面所の壁を取り払ってケアする人のスぺースを確保したい、といった我が家の改善点が浮き彫りに。とはいえ、父の介護中は精神的にも体力的にもいっぱいいっぱいでした。父を見送り、これからは自分の老後について真剣に考えようと気持ちを切り替えた50代後半が、私の暮らし替え適齢期だったのでしょう。リフォームのために断捨離を決行わが家の場合はリフォームという手段を選びましたが、お金をかけなくても、たとえばトイレの隣の部屋を寝室にするなど、工夫と労力を惜しまなければ、今より快適な住まいにすることは可能だと思います。いずれにしても、自分が何に不便を感じているのかを洗い出すことが先決です。モノの出し入れがしづらいとか、動線が悪いとか。そのうえで解決策を考える。モノを処分することで解決するケースもあるでしょう。私もリフォームに際して大量にモノを処分しました。工事中は仮住まいをしていたのですが、「コレは2度の引っ越し代をかけてまで持っていたいモノなのか?」と自問自答しながら断捨離を決行。服や本は簡単に決断できたので、不用品はリサイクルショップへ。問題はお気に入りの家具でした。なかでも亡き両親との思い出の品であるコーヒーテーブルは、手放すなんてとんでもないという感じだったのです。でもリフォームプランを立てるなかで、収納を広げるなら、あるいはベランダへ続く動線を確保するには手放すしかないという選択を迫られ、断腸の思いで処分したのですが……。なんと、やってみたら全然大丈夫でした。思い出はモノに宿るのではなく自分のなかに保存されているのだと確信し、手放すことのできた自分が誇らしく思えたほどです。手放して後悔しているモノは一つもありません。おひとりさま 終の棲家 終活すべての写真を見る新陳代謝のいい暮らしを目指す断捨離第2弾はコロナによる自粛中に行いました。弾みがついて段ボール箱に詰めていた大量の写真や、親から受け継いだ食器なども整理することに。「思い込みでとってあるモノ」はどこの家にもあるのではないでしょうか。たとえばお客様用の座布団くらいは用意していないと、と親から刷り込まれていたけれど、もはやお客様を家にお招きする体力はないよね? など自分に問うて、思い込みを外してみてはいかがでしょうか。ただ私は、基本的にはダウンサイジングしつつ、今を楽しむことに主軸を置いています。自粛中も、生活空間を豊かに彩りたいとお気に入りの画家の作品を購入しましたし、ネットショッピングで「素敵!」とトキメキを覚えたクッションも買いました。つまり目指しているのは、不要なモノを手放し、必要なモノを新たに迎え入れる新陳代謝のいい暮らし。私たちの細胞は常に生まれ変わっているのに、モノだけ息の根を止めてしまうのは人間の生理に反しているのでは? と言い訳をしながら欲しいモノは買ってしまう(笑)。そうして買ったモノは、もったいないなどと言っていないで旬のうちに味わい尽くそうと決めているのです。私にとって家はシンプルであることと、ホッとできる空間であることのバランスが大切なのですが、その比率は移り変わっていくもの。年齢や体調と相談しながら家も心も風通しよくをモットーに、ストレスのない質の高い暮らしを心がけていきたいと思っています。出典=『婦人公論』2021年8月24日号岸本葉子エッセイスト1961年神奈川県生まれ。東京大学教養学部卒業。会社勤務、中国留学を経て本格的に執筆活動を開始。
2021.11.21
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下記の記事は日経ヘルスアップからの借用(コピー)です欧米の病院や福祉施設では宗教者らが常駐し、患者や家族に寄り添って心の問題をケアする。病院に宗教者が入るのを忌避する傾向があった日本でも多死社会を迎え、こうした「スピリチュアルケア」が広がってきた。スピリチュアルケア師や臨床宗教師の育成が進み患者や家族を支えている。あそかビハーラ病院では毎夕、臨床宗教師らが読経や法話をする。患者や家族は自由参加(京都府城陽市)「この患者さんは眠ったまま亡くなることに不安があるようだ」「僧侶さんの方が話しやすいかもしれない」。京都府城陽市で浄土真宗本願寺派(西本願寺)の一般財団法人が運営するあそかビハーラ病院。末期がん患者らが入院する緩和ケア病棟では毎日、医師、看護師、管理栄養士らに僧侶も加わって患者の状態や様子、家族の要望などの情報を交換するカンファレンスを開いている。人は重病など危機に直面すると「生きる意味はどこにあるのか」「なぜこんな目にあうのか」というスピリチュアルペインに見舞われる。大嶋健三郎院長は「患者の悩みに医療者だけでは立ち向かえない。死生観や宗教観がしっかりした人材が必要」と話す。あわせて読みたいプロに聞く 人生の最期が近い人との対話術最期を迎える人に「私」を取り戻してもらう病院には僧侶3人が常駐し、患者の散歩や食事に付き合いながら話をする。通常は僧衣を着用せず、僧侶から宗教の話をすることはない。その一人、花岡尚樹・ビハーラ室長は「患者のそばにいて会話や傾聴を通して支えるのがケア。その中で『死ぬのが怖い』などの言葉が出たときに宗教者として受け止める」と話す。毎夕、院内のホールで僧侶が念仏を唱え法話をする。患者も家族も自由参加で、布教はしない。江戸時代はお寺が教育、医療、癒やしの役割も担い檀家や門徒の「老・病・死」の悩みに向き合っていた。今や葬式仏教といわれ、癒やしにつながる葬儀さえ簡素化が進む。一方で病気を治す場である病院で亡くなる人が8割を超え、患者や家族は満足なみとりができず、医師や看護師も心がすり減っていく。日本では2005年の福知山線脱線事故などをきっかけに、スピリチュアルケアに関心が高まり、臨床スピリチュアルケア協会や日本スピリチュアルケア学会が設立された。11年の東日本大震災では仏教、キリスト教など宗教者が被災者のケアに当たり、医療者の意識も変わってきた。岐阜県大垣市の沼口医院は臨床宗教師が駐在するメディカルシェアハウス「アミターバ」を運営している。月水金曜日の午後は地域住民にも開放して「カフェ・デ・モンク」を開く。入居者の山口一美さん(75)は亡くなった夫の思い出や「なぜ自分がリウマチで苦しまねばならないのか」といった悩みを担当宗教師の隠一哉さんに打ち明ける。「困ったことやうれしかったこと、何でも話ができる」と、山口さん。沼口諭理事長は生家がお寺で医師でも僧侶でもある。地域包括ケアが進んで在宅のみとりに立ち会う機会が増え、「医師も看護師も多忙な一般の病院で本当にケアができるのか」と考えるようになった。カフェ・デ・モンクを宗教師の活動拠点とし、在宅の患者や家族から希望があれば宗教師を派遣している。臨床仏教研究所(東京・中央)は臨床仏教師の育成などに力を入れている。同研究所の神仁研究主幹は「本来は老・病・死の苦しみに寄りそうのが仏教」と話す。東京慈恵医大病院(東京・港)では神氏ら僧侶3人が緩和ケア診療部のスタッフとして医師とともに回診や個別面談をしている。「地縁や血縁の共同性が薄れ、ケアする新たな場が求められるようになっている」。上智大学グリーフケア研究所の島薗進所長は指摘する。うつ、引きこもり、自死などスピリチュアルケアが必要な分野は広がっており、「将来はスピリチュアルケアの場があるのが当たり前になるだろう」と島薗所長は予測する。◇ ◇ ◇講座やシンポ 人材育成進むスピリチュアルケアを支える人材育成は着実に進んでいる。日本スピリチュアルケア学会は2013年からスピリチュアルケア師の認定を始め381人を認定済み。医師、看護師、介護士、サラリーマン、主婦ら宗教的背景がなくても講座を受けて認定されている。臨床仏教研究所は講座やシンポジウムを開き臨床仏教師を15人認定した。16年には仏教、キリスト教、神道など宗教や宗派を超えた日本臨床宗教師会が発足し、181人の臨床宗教師を認定した。東北大、上智大、龍谷大など大学も人材育成に積極的になっている。あそかビハーラ病院のような常駐はまだ少なく、週に1回程度、臨床宗教師らが訪問するケースが多い。人材を配置しても、保険の加算にならないことなどが影響しているようだ。(編集委員 宮内禎一)
2021.11.21
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女性自身様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。小室圭さんの母親の金銭トラブルについて、元婚約者・X氏の代理人が18日、X氏が解決金を受け取ったことを明らかにした。 409万3,000円が11月15日付で入金されていたといい、振込人の名義は小室圭さんではなく「ベンゴシ ウエシバ」だったという。 元婚約者が解決金を受けとったことにより、およそ4年間にわたり国民の関心事となっていた小室さんの母親の金銭トラブルは解決をみたといえるだろう。 とはいえ、12日に話し合いが行われてから週末をはさんで6日後の公表となり、振込人の名義についてTwitter上では《なぜ弁護士名義?》《つまりは弁護士事務所に借りたって事なのかな?》などと憶測を呼ぶことになっている。 その疑問を小室圭さんの代理人・上芝直史弁護士にぶつけてみたところ、事実関係について以下のように答えた。 「先方から解決金の振込先となる口座の連絡を受けてすぐ、先週末には提示された額の振り込み手続きを行いました。振り込みに使った口座は、『ベンゴシ ウエシバ アズカリキン』というもので、当事者から預かったお金を扱うために業務で使っているものです」 小室さん夫妻が羽田からニューヨークに向けて旅立った14日までには、X氏の口座への入金手続きは行われていたという。また“当事者”はこの場合、小室さんの母親になるが、少なくとも上芝氏が代わりに用意した金銭ではないということだ。
2021.11.21
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日刊ゲンダイデジタル様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。小室圭さんの母・佳代さんの金銭トラブルで揺れた、長女・眞子さんの結婚に決着がついた秋篠宮家。皇嗣である父・秋篠宮さまに続き、皇位継承第2位の立場にあるのが、長男の悠仁さま。来春、高校進学を控えている悠仁さまが現在、在学中のお茶の水女子大学附属中学校は、高校から女子校になるため、悠仁さまは他校に進学する見通しだ。しかしここ最近、週刊誌を中心に、最有力候補と言われる超進学校への入学が“特別扱い”ではないかとの指摘が出ている。「これまで進学先として候補に上がっているのが、学習院高等科、東京農業大学第一高校、そして、筑波大学附属高校の3校です。秋篠宮家のこれまでの慣習にとらわれない自由な教育方針により“学習院離れ”が進み、2人の姉も国際基督教大学を卒業され、眞子さんはそこで小室さんと出会っています。学習院は警備などあらゆる面で皇族をお迎えする体制ができている最もふさわしい学校ですが、今さら学習院に進学することは考えられません」(皇室ジャーナリスト)東農大は秋篠宮さまが客員教授を務められ、紀子さまの実弟が准教授であり、2年前に悠仁さまは秋篠宮さまと文化祭に来られたことから東農大一高が候補として上がっていた。だが23区の西部、世田谷区に学校があるため、赤坂御所からの通学が現実的ではないと言われている。「最有力なのが筑波大附属高。現在通うお茶の水女子大附属に近く、4年前には両校間で『提携校進学制度』が新設され、若干名ですがそれぞれの中学、高校に無試験で入学が可能になりました。本来、中学入学段階で悠仁さまはこの制度を利用して筑波大附属中に入学するということでしたが、当時ちょうど、小室家の金銭トラブルへの批判がエスカレートしていた時で、さらなる批判を避けるために断念されたと言われています」(前出・皇室ジャーナリスト) 筑波大附属高は東大や京大をはじめ、国公立の医学部などに入学する生徒が多い超進学校として知られる。同高に無試験入学できるこの制度がタイミング的に悠仁さまのために設けられたのではという声が上がっており、それが特別扱いと言われる所以のようだ。■この3年で毎年2名が筑波大附属高に進学「お茶の水女子大附属も筑波大附属と同程度の超難関校として知られていますが、それは女子に限った話です。男子は中学で学校を出ないといけないという理由などから、お茶大附属中の偏差値は男子と女子では雲泥の差があります。首都圏模試の偏差値で女子72に対して53と、男子はいわゆる中堅校レベルなのです」(都内のベテラン塾講師) 平成30年(2018年)度から令和2年(2020年)度までで、お茶大附属中から筑波大附属高へは毎年2名の男子が進学しているという。「仮にお茶大附属中の多くの男子生徒が筑波大附属高に入学できたとしても、優れた生徒が多い中で授業についていけるのかが懸念されると思います。これまでお茶大附属中を卒業した男子生徒の進学先を見ると、必ずしも全員が全員、進学校に入学している訳ではなく、中堅校に入学している生徒もかなりの割合でいます。無理に入学させて落ちこぼれるおそれがないとも限らないでしょう」(前出の塾講師)しかし、前出の皇室ジャーナリストはこう話す。「悠仁さまは昆虫や植物への関心が高く、東農大一高がふさわしいのではと言われていましたが、一般入試でも十分に難関校に進学できるレベルと聞いています。いずれの学校にも進学は可能だと思いますが、将来天皇になる可能性が高い方なので、こうした批判に惑わされずにご自身が最もふさわしい学校を選ばれるのではないでしょうか」 秋篠宮家は落ち着いたかに見られた逆風に、再びさらされ始めている。
2021.11.21
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東スポweb様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。渡米してもなお、動静が報じられる小室圭さん(30)をめぐる〝ある発言〟が臆測を呼んでいる。「女性自身」の電子版が今月16日に〈小室圭さん 不合格は「学力の問題ではない」と代理人が明言…経済的不安も否定〉と題した記事を掲載。小室さんは米ニューヨーク州の弁護士試験でまさかの不合格となり、来年2月に再チャレンジする。 同サイトは小室家の代理人を務める上芝直史氏を直撃。再受験について「仕事をしながらの勉強で大変だとは思いますが、前回合格しなかったのは学力の問題ではないので、体調を万全に整えて臨むことになると思います」という回答を引き出している。 ここで引っかかるのが「学力の問題ではない」というくだり。額面通り受け取れば、試験を突破する水準はすでに満たしており、不合格は学力以外の部分で何らかのトラブルがあったと推察できる。同サイトは複雑性PTDDを患う眞子さんや、小室さんの母・佳代さんと同様に「体調を崩していたということなのか」と提起している。 国際弁護士の清原博氏も、19日放送のTBS系「ゴゴスマ」で「私の考えでは実力はあると思います。だけど、試験ですから例えば当日の体調やメンタルの面ですね。眞子さんが海外に生活拠点を作って欲しいその最後のものがこの司法試験合格なんだと。そのプレッシャーが他の受験者よりも強いんじゃないかなと。『絶対受からなければいけない』というプレッシャーの下でちょっと普段の実力が出せなくなって今回の結果になったのではないか」と見解を述べている。 関係者によると、小室さんは不合格をかつて勤めた弁護士事務所の所長・奧野善彦氏に電話で報告。開口一番「今回の試験の結果は不合格でした。大変申し訳ございません」と謝罪したが「その後『実力を発揮できなかった』という趣旨の話をしていたそうです」(ワイドショー関係者)。 好意的に捉えれば、学力的には「イケる」という感触は掴めているのだろう。来年2月の再受験の合格率は初回に比べてガクンと下がるが、リラックスして臨めば結果はおのずと付いてくるはずだ。
2021.11.21
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日経ウーマン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。遠く離れた実家で、父が孤独死していた――。東京でフリーランスエディターをしている如月サラさんはある日、予想もしなかった知らせを受けます。如月さんは50代独身、ひとりっ子。葬儀、実家の片付け、相続に母の遠距離介護など、ショックに立ち尽くす間もなく突如直面することになった現実をひとりで切り抜けていく日々をリアルにつづります。 お正月が明けて間もない頃、遠く離れた実家で父がひとりで死んでいたのが見つかった。前年の夏、熱中症で倒れた母は認知症と診断され、専門病院に入院していた。私はコロナ禍であることを理由に、それから実家に一度も帰らなかった。父は半年後に、誰にも知られることなくこの世を去った。 母は入院先から高齢者施設に入居し、実家は無人のままになった。ほとんど会話の通じなくなった母をわずかな時間見舞うため、そして実家の整理と保守のために月に1回、往復する日々が始まったが、その疲れ以外にもある不便が生じてきていた。仕事先で不意に直面 私の「緊急連絡先」は? 父が死んでいたのはコロナ禍の真っ最中。ステイホームを呼びかける風潮で、東京の自宅と実家を往復する以外ほとんど外出する機会はなかったが、春先からほんの少しずつ、得意ジャンルの1つである「旅」の仕事が入り始めた。 あるとき、旅先でSUPヨガの取材をすることになった。SUPとはスタンドアップ・パドルボード(Stand Up Paddleboard)の略称。サーフボードの上に立ち、パドルを使って海や湖などを進むアクティビティのことだ。SUPヨガは、このボードの上で行うヨガのこと。予期せぬ事態が起こる可能性もあるので、体験前に誓約書へのサインや緊急連絡先の記入などが求められる。川べりでのSUPヨガ取材。この日はあいにく冷たい雨だった川べりでのSUPヨガ取材。この日はあいにく冷たい雨だった この記入の際に手が止まってしまったのだ。私に何かが起こったとき、知らせればどうにかしてくれる人はもはや誰もいない。施設に入っている母の部屋には携帯電話が置いてあるが、母は既に電話を受けることもかけることもできない。いったい誰の名を、どの連絡先を書けばいいのだろうか。 取材先という思いがけぬ場所で気づいた事実に、驚くほど動揺した。事情を知る取材仲間がそんな私を見て、自分の家族の連絡先をそっと書いてくれた。これからもきっと、こういう事態に遭遇することがあるだろう。そのときどうすればいいのだろうか。40歳を超えたとき、初めて賃貸物件の入居を断られた 思い返してみれば、以前にも似たような経験をしていた。それは40歳を超えたときのこと。既に離婚し、独身ひとり暮らしだった私は、住んでいたマンションの隣の敷地に大型の建築物を建てる工事が始まったことをきっかけに引っ越すことにした。 東京の賃貸マンションは、通常、2年ごとに更新料が発生する。家賃の2倍もの更新料を払って同じところに住み続けるより、引っ越して気分を変えるほうがいいと、私は更新のたびに違う場所に転居していた。そのときには既に、東京に出てきて12軒目の家に住んでいたところだった。 転勤の多かった父の仕事の都合で幼い頃から引っ越しが多く、住む場所を変えることに抵抗がなかったことも影響していたと思う。いらないものを捨てて新しい場所に移り住むスタイルが気に入っており、そのときも次に住みたい街で部屋を探し始めた。ところが、ここと決めた場所に申し込みをすると断られてしまったのだ。初めてのことだった。 会社員として既に10年以上勤務しており、ある程度の年収もあった。それでも断られた理由を聞くと、「40歳を超えて独身ひとり暮らしの女性であることと、年金暮らしで遠く離れた場所に住む親御さんでは保証人として不十分だから」と告げられた。そして次々と3件もの賃貸物件の所有者に入居を断られた。 「このままもっと年を取ると、さらに部屋を借りることが難しくなるのではないか。年金暮らしの親しかいない中年独身の私は、東京で暮らしていけなくなるのではないか」と不安に駆られ、購入するつもりなどなかった分譲の中古マンションを慌てて探し、ローンを組んだ。 同世代の独身の友人たちはどうやって住む場所を確保しているのだろう。聞いてみると、「兄弟を保証人にしている」という人が多かった。そうだったのか。私には身元を保証してくれる兄弟姉妹もいないのだと改めて思い知った。ひとりで老いて死んでいくことはそんなに罪なのか SUPヨガの取材後、友人たちに、緊急連絡先がなくて困ったという話をすると「互いに緊急連絡先として電話番号を登録しておこう」ということになった。当面の急場はこれでしのげるかもしれないが、私がもっと年を取り、認知能力が落ちて意思決定が難しくなったらどうすればいいのだろうか。早いか遅いかは分からないけれど、いずれ必ず私も死んでしまう。そのときの実家は。東京でローンの残ったマンションは。一緒に住んでいる猫たちは。 私は自分がひとりきりで老いて死ぬことについて、何も考えていなかった。どんなときも私が元気でいられるのは、この2匹の猫たちのおかげだどんなときも私が元気でいられるのは、この2匹の猫たちのおかげだ 少し前にとあるインタビューを受け、その記事がYahoo! に転載されたことがある。50代独身で、猫と暮らして十分満たされており、今後パートナーも特に必要と思っていないという私の発言が掲載されているその記事のコメント欄には、「それは結構だけれど、将来孤独死して周囲の人に迷惑をかけないでくれ」「介護保険を使いまくって若い世代に負担をかける気か」という内容がずらりと並んだ。 そのときはコメントにあまりリアリティーを感じていなかったが、父の孤独死とその後のさまざまな手続き、また、施設に暮らす母の遠距離介護、そして誰もいなくなってしまった実家の保守や整理などを私が一手に担っているという事実を考えた。私には、そんなことをしてくれる人はもはやいないのだ。 ひとりで老いて、死んでいくことはそんなに人様に迷惑をかけることなのだろうか。兄弟も、夫も、子どももおらず生きて、死んでいくのはそんなに罪なのだろうかと考え込むことになった。「生きているうちは、生きていかなくちゃね」 調査によると、日本の全世帯のうち約半分に65歳以上の人がおり、その中でも65歳以上のひとり暮らし世帯は約3割にのぼる。男女の割合は女性のほうが多く、高齢者ひとり暮らし世帯の7割近くを占めることが分かっている(厚生労働省、2019年国民生活基礎調査より)。ひとり暮らしの人はすべてが独身者というわけではなく、家族と離れて住んでいたり、夫と死に別れたりした人もこの中に入っている。 誰しも将来ひとり暮らしになる可能性があるのだ。 このまま生きのびていくことができれば、いずれ私も高齢者になりこの中に加わることになる。そのときにはもっと数も割合も増えていることだろう。 最近、スーパーのレジでどう支払っていいか分からず、財布から現金を出したりしまったりを繰り返したのち1万円を差し出したり、空港にバッグを置き忘れて飛行機に乗ってしまい、CAに「降りたらこの番号に電話をして確認してください」と何度説明されても理解できない様子の老いた女性を見かけて、明日の私の姿だと思った。 身のうちに修羅を抱えたまま、ほとんど何も話さずじっと窓の外を見つめ続ける母を見舞っていると、生きていくことの意味を考える。私は実家も人生もすべて整理して、誰にも迷惑をかけずきれいに死んでいくことができるのだろうか。大きな問いを抱えたまま、今日も目の前のことに追われてあっという間に1日が暮れてゆく。 「生きているうちは、生きていかなくちゃね」 認知症で入院した当初は自分がそういう状態になってしまったことを嘆き、死にたい死にたいと言っていた母が次第に状況を受け入れ、ぽろりと口にした言葉だ。そう。生きているうちは、なんとか生きていかなくちゃね。自分にそう言い聞かせている。文・写真/如月サラ
2021.11.20
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日刊ゲンダイデジタル様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。 2年近くに及ぶコロナ禍は、いろいろな生活を変えている。夫婦関係もそうだろう。世界的なパンデミックを機に在宅勤務が定着したことで、関係が良くなった夫婦も、悪くなった夫婦もいる。では、そんな夫婦のカタチを、波瀾万丈の人生で大往生を遂げた作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(享年99)の言葉と思いで読み解いてみると……。 ◇ ◇ ◇ 半世紀を超える作家人生で残した作品は400冊以上。ペン一本に命を懸けた寂聴さんの作家人生は、不倫から始まっている。25歳で学者だった夫の教え子の男性と恋に落ち、夫と3歳の娘を残して、京都に駆け落ちする。正式に離婚が成立すると、作家を目指して上京した。 その名を不動のものにしたのが、1962年に発表された小説「夏の終り」だろう。中身は、妻子持ちの年上作家と年下男性が加わった、自らの三角関係をもとにしている。「人生で最も大切なのは愛」 自分に素直な生きざまは自分を苦しめる。51歳での出家は、公私に追い詰められ、「一種の自殺」と表現していた。苦しみの上に導かれた言葉は重い。長く行われていた法話には、いろいろな悩みを抱えた人が集まり、気持ちを軽くして帰っていった。 そこで、気になるのが11月22日の「いい夫婦の日」にちなんで、明治安田生命が行った調査だ。20~70代の既婚男女1620人に夫婦をテーマにアンケートしたところ、コロナ禍の影響で夫婦の仲が良くなったのは20.2%で、悪くなったのは8.2%。大多数は波風立てずに暮らしているようだが、悪化が1割近いのは見逃せない。 円満夫婦とそうでない夫婦でズレが生じているのが、相手にかける言葉だ。相手に言ってほしい言葉で最もギャップが大きかったのは、「ごめんなさい」で、円満夫婦が望む割合はわずか1.1%だが、そうでない夫婦は13.6%に上る。雲行きが怪しくなった夫婦ほど、トラブルを起こした方はスルーしてウヤムヤにしようとするから、相手は「ごめんなさい」を求めるのだろう。■「愛することは許すこと」 愛を貫いた寂聴さんは「生きることは愛すること。愛することは許すこと」とよく語っていた。大麻所持で逮捕された俳優の萩原健一氏やSTAP細胞不正で批判された小保方晴子氏に手を差し伸べている。 しかし、ちょっとしたことに「ありがとう」「ごめんなさい」と言えないと、言われない方の心のかすみが濃くなっていく。それで怒り続け、許せないのもつらい。 コロナ禍で在宅勤務が定着。明治安田の調査では、その時間は4時間半近く延びた。連日一緒にいることで夫婦がギスギスする、という見方もあるが、円満夫婦もそうでない夫婦も在宅勤務時間の長さに差はない。ギスギスを助長するのは、ちょっとした言葉のかけ方や気配りが影響しているのかもしれない。 そういえば、寂聴さんは「愛は思いやる心」とも話していた。性人類学者のキム・ミョンガン氏が言う。「男性の稼ぎがイマイチで、女性に事実上養ってもらっている夫婦が時々います。男性がヒモ状態で女性に受け入れられるのは、家事をこなし、セックスでガンバル。そんな要素があるでしょうが、突き詰めると女性への思いやりが不可欠です。その気持ちは、広く一般の夫婦関係にも当てはまります。ギクシャクしている夫婦は、思いやりのなさが固定化してしまっているのです。寂聴さんの指摘は、至極もっともでしょう」 キム氏の元には、セックスレス状態の夫婦が相談に訪れる。関係がこじれたケースでは、男性の言葉や配慮が足りないことが少なくないという。ある相談者の40代女性はこうボヤいたそうだ。「夫はゴミ出しを忘れることがよくあり、缶やペットボトルの飲料は飲んだら飲みっぱなし。それを注意すると、『なんでだよ。次のゴミ出しにやるよ』と逆ギレです。内心、『そこは、ごめんなさいでしょう』と思いますよ。たまにお土産を持って帰ると、『これよりあっちがよかった』と否定するので、『まずはありがとうだよ』と心で突っ込んでいます」 その夫は、“ATM”としては有能らしいが、「リストラされたら、即離婚」と笑っていたという。広告妻に疎まれる3つお茶しに行こうか?(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ拡大する 夫婦関係にヒビが入った程度なら、まだ修復できる。寂聴さんが語る「思いやり」で対応できるのは、ここまでか。ヒビが溝となり、溝が深まると修復は難しい。キム氏が続ける。「たとえば夫は正社員、妻は非正規だと、収入は夫が多い。経済的に夫が優位だと、令和の今も昭和的に『オレが稼いでいるんだ』と強気になりやすく、夫の中に主従関係が生まれることがあります。もちろん、妻は従だと思っていなくて、あくまでも夫の潜在意識でのことです。その兆候が、①妻の髪形や服装の変化に気づかない②妻の誕生日や結婚記念日などを忘れる③妻の行動にありがとうを言わなくなる、あるいは妻の指摘にふてくされる(ごめんなさいを言わなくなる)の3つ。夫にとってプラスのことはやってもらって当然だから、妻への感謝の気持ちがなくなるのです」 夫婦はもちろん、人間関係は、エチケット、マナー、ルールを守るのが大前提だ。「夫のマウンティング行動のサインとなっている3つは、どれもエチケットやマナー違反。多くは気づかずにやっているので、妻の指摘を受けたら、すぐに改めるべきです」(キム氏)■「忘己利他」でプレゼントを では、ダメな夫が行動を改めるにはどうするか。「先ほどの3つの行動に尽きます。まず妻を見ることです。これがとにかく大事。男性は、女性の髪形や服装の変化に気づかないと言葉で言われますが、気づかないのではなく、相手を見ていないのです。妻に何か言われても、視線をテレビやスマホに落としたままではダメでしょう。まず見ることを心掛けて、変化に気づいたら、『それ、いいね』で十分。共感の気持ちを示せばいい。記念日のプレゼントは、あくまで気持ちですから、金額の大小ではありません。会社帰りにケーキを買うだけでも相手は喜びます。そして感謝の気持ちです。『ありがとう』が気恥ずかしければ、『どうも』や『サンキュー』から始めたらどうですか。この3つをキッチリとやっているのが、ヒモなんです」「愛は許すこと」というと堅苦しいが、「愛は思いやり」と置き換えれば、気が楽だし、それが夫婦円満の秘訣。 そんな寂聴さんは、講演会や法話などで「忘己利他」を説いていた。「己を忘れ、他を利する。人を幸せにすること」だ。たまには、妻を笑顔にさせるべく、プレゼントでも買って帰ったらどうか。 ちなみに、前述の明治安田の調査では、プレゼントについても調査。誕生日や結婚記念日などにプレゼントを渡すかどうか、渡す場合はその予算もチェックしている。プレゼントを1年に1回以上渡す場合、円満の人の予算は約4万円で、そうではない人は約1万9000円と半分以下だ。 金額は、渡した人のみの集計で、464人は渡していない。円満で渡さないベテランカップルも含まれるだろうが、うっかり忘れた人は、「忘己利他」を胸に刻むべきだろう。
2021.11.20
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ハルメクWeb様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。 記事はテキストに変換していますから画像は出ません嫁姑問題は夫婦関係にも影響し、離婚につながることもある家庭トラブルです。「ハルメクWEB」でアンケート調査をしたところ、姑と同居している人の8割以上が、ストレスを感じると回答。嫁姑問題の原因と対処法を、体験談・エピソードとともに紹介します。嫁姑問題の原因と対処法目次 1. 立場上、嫁と姑は対立しやすい関係性! 2. 嫁姑問題、最大のカギは同居の有無! 3. 姑と同居する人の7割以上が「いつもストレスを感じる」 4. 姑にストレスを感じる理由1位は「自分勝手である」 5. 【体験談】嫁姑バトル!イライラしたエピソードと対処法 6. 円満な嫁姑関係を築くコツは?自分が「姑」の場合も注意立場上、嫁と姑は対立しやすい関係性!いつの時代も変わらない嫁姑問題。同じ女性ではあるものの、育った環境や価値観はまったく違う赤の他人。さらに、年齢が大きく違うこと、そして「息子を育てたのは私」という自負などから、姑と嫁の間に上下関係が生まれることが、嫁姑問題の大きな原因です。しかし、結婚生活を続ける以上、姑との関係は切っても切れない仲。なるべくなら、トラブルを起こさずに過ごしたいものです。そこで、ハルメクWEBの読者のみなさんに、アンケート調査で嫁姑問題エピソードと解決策を聞いてみました!※実施期間:2020年6月 有効回答数:81、回答方法:インターネット調査【回答者の属性】・性別 女性:78人、男性:3・年齢 ~39歳:12人、40歳~49歳:13人、50歳~54歳:14人、55歳~59歳:20人、60歳~64歳:18人、65歳~69歳:3人、70歳~74歳:1人 嫁姑問題、最大のカギは同居の有無!アンケートで「姑がいる」と答えた81人の人に、姑と同居しているか聞いたところ、「はい」と答えた人は16%と、それほど多くないようです。しかし、実はこの「姑と同居しているかどうか」が、嫁姑問題の程度に大きく影響していました。続く「姑に対してストレスを感じることはありますか?」という質問には、全体で57%の人が「はい」と回答しましたが、姑と同居・別居で分けて見てみると、以下のようになります。姑と同居している13人のうち11人、実に84.6%もの人が、姑に対してストレスを感じているという結果となりました。一方、別居している人は、「はい(48.5%)」と「いいえ(45.6%)」と半分に分かれる結果に。同居していると、姑と四六時中顔を合わせていることから、やはりトラブルも多くなる傾向にあるようです。 姑と同居する人の7割以上が「いつもストレスを感じる」次に、姑に対してストレスを感じる頻度を聞いたところ、同居・別居でその違いが顕著に表れました。姑と同居している人は、ほとんどの人が「いつも感じる(61.5%)」と回答し、それ以外の人も「ときどき感じる(15.3%)」との回答でした。一方で、姑と別居している人は、「季節行事で顔を合わせたときだけ感じる(22.1%)」と「たまに感じる(13.2%)」が多く、「いつも感じる」と答えた人は2人だけでした。同居・別居でそもそもの回答数が大きく違うので、単純比較は難しいものの、嫁姑問題のストレスの大きさは、同居の有無によって大きく変わる、ということは確実のようです。 姑にストレスを感じる理由1位は「自分勝手である」続いて、姑にストレスを感じる理由を聞いてみました。こちらも、同居・別居で違う傾向が見られましたが、どちらも1位は「自分勝手である」という結果になりました。同居では「嫌味を言われる」、「過干渉である」など、直接的に言葉や行動で影響を及ぼす行為にストレスを感じているのに対して、別居では「子離れしていない」、「性格が合わない」など、精神的な部分でストレスを感じることが多いようです。▼姑と同居している人のストレスTOP31.自分勝手である(27.3%)1.嫌味を言われる(27.3%)3.過干渉である(18.2%)▼姑と別居している人のストレスTOP31.自分勝手である(8.8%)1.子離れしていない(8.8%)3.性格が合わない(7.4%)3.生活リズムが違う(7.4%) 【体験談】嫁姑バトル!イライラしたエピソードと対処法では、具体的にどんなことが嫁姑問題の原因になっているのでしょう? 読者のみなさんから寄せられたエピソードを見てみましょう。▼嫁姑問題の原因1:自分勝手である「できれば顔を見たくないですが、同居の上に、相手は自分の都合でガンガン遠慮なく私たちのスペースへ入り込んで来る性格なので、仕方ありません。2世帯住宅なので、私たちのスペースに入って来なくても、すべての用事は済むはずなのですが、私が留守の間にいろいろな物を持って行ってしまうので、昨年リビングに鍵をつけました。お願いしても聞かないし、約束事を作っても守ってくれる性格ではないため、現在は諦めて、なるべく考えないことにしました。嫌だった出来事を引きずらないように心掛けています。(Yさん、同居・55歳~59歳・女性)」▼嫁姑問題の原因2:嫌味を言われる「四人姉妹で育った姑は負けず嫌いで、会話の中でも譲らないことが多い。普段の生活のなかでもチラッと嫌みな一言を言うが、悪い事を言っている意識がない。軽く言い返す事もあるが、年をとって自己中心的な考えは増すばかりなので、腹は立つがそのときは聞き流して、後で友人に文句を聞いてもらう。(アンティさん、別居・55歳~59歳・女性)」▼嫁姑問題の原因3:金銭感覚が違う「同居していたときのこと。姑は自宅の稽古場で新舞踊の先生をしており、生徒さんへのお茶出しなどを私(嫁)にさせるため、気を遣って疲れました。生活費は全部こちら負担。住宅ローンは自分が管理するからと言うので、毎月13万を渡していましたが、踊りにかかるお金や着物代で使い込み、督促状が来たことも。見栄のために使うお金が多い人でした。一生懸命いい嫁をしていたことが仇となり、事態は悪化。同居を解消するまで、解決策は見出せませんでした。(しっぽねこさん、以前同居で今は別居・50歳~54歳・女性)」対処法は「距離を置くこと」と「第三者に相談すること」同居の場合、物理的に距離を置くことは難しいかもしれませんが、共有スペースとプライベートスペースを分ける、仕事に出る・趣味のために外出するなど、意図的に姑と接する時間を制限することが有効です。また、姑に嫌味を言われたときも、一度聞き流して後で夫や友達に相談するなど、冷静に対処することが大切です。 円満な嫁姑関係を築くコツは?自分が「姑」の場合も注意「別居で姑とあまり会わないので、嫌いではないが好きでもない」という人も多いようです。今は別居でも、ご主人が一人っ子であるなど、これから先、姑の介護などで同居することもあるかもしれません。姑と円満な関係を築くためには、どうすればいいのでしょうか? 姑にストレスを感じない、と答えた人にコツを聞きました。アドバイス1:姑ときちんと向き合って、話し合う「お互い思う事は話し合う。(すみりぃ~さん、同居・50歳~54歳・女性)」アドバイス2:お互いの生活に口出ししない「一緒に暮らしていないからそう言えるのかもしれないが、揉め事が嫌いな義母なので、お互いの生活に口出しをしないし、性格も明るく面白い人なので、ストレスは感じないです。(かのみゆさん、別居・40歳~49歳・女性)」アドバイス3:月日の流れに任せる「92歳という高齢になり、また私の実の母が亡くなったので、むしろ愛おしいとさえ思う。コレ、正直な気持ちです。(ホリホリさん、別居・60歳~64歳・女性)」嫁姑の関係が大きなトラブルに発展するのは、違う視点で物事を見ているから。「話し合って理解し合う」もしくは「干渉しない」、いずれかの方法で衝突を避ける必要があるようです。また、年を取ると人の性格は丸くなるもの。子育て中のママだった若い頃は姑にイライラしていたけれど、子どもが独立すると、案外「一人の大人の女性」として対等に話せるようになる、なんてこともあるようです。自分が姑の場合は「過干渉」に気を付けて!最後に、すでに嫁(息子の妻)がいる人に、姑として、嫁との関係性を良く保つために気を付けていることを聞いてみました。「距離を置き、無駄に会わず、距離を置く付き合い方をしています。孫と息子の楽しそうな顔を見て、それで十分です。(O・Nさん、70歳~74歳・女性)「出しゃばらない、希望を聞いて確認する。(涼ちゃん、60歳~64歳・女性)「自分が姑との関係で嫌だと思ったことはしない。干渉しない。(mmmmmさん、60歳~64歳・女性)」みなさん共通して、過干渉にならないように注意しているようです。嫁姑に関わらず、スムーズな人間関係を築くコツは、適度な距離感です。ストレス発散方法を見つけるなど工夫して、少しでもトラブルの種を少なくできるといいですね。文=竹下沙弥香(ハルメクWEB編集部)
2021.11.20
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プレジデントオンライン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。田舎暮らしではなにに気をつけるべきか。ライターの柴田剛氏は「移住サイトなどにある情報を信用しすぎてはいけない。自ら現地を訪れるだけでなく、元住民に話を聞いてみるといい。その地域の独特の風習がわかることもある」という――。※本稿は、柴田剛『地獄の田舎暮らし』(ポプラ新書)の一部を再編集したものです。親切にしてくれた村役場の担当者インターネット時代の今、田舎暮らしブームでの物件探しを支えるのが「移住サイト」だ。ある自治体では、移住問い合わせの9割近くがある移住サイトを経由してというほどの人気サイトもある。移住サイトによっては、アクセスすれば、移住したい先の空き家物件が地域ごとにわかるばかりか、民間保有の物件でも、各市町村が窓口になっているため、半ば公共サイトとして認知され、信頼度も高いものもある。市町村の窓口の多くは観光課や地域振興課なので、電話をかければ、物件を保有する業者への紹介だけでなく、それぞれの地域の暮らしぶりや生活環境などの情報を教えてもらえるのが強みだ。いずれは農業をと考えていた40代のKさんはある移住サイトから知ったA県のある村に新天地を求めた。人口1000人弱のその自治体には、移住サイトで物件があることを知り、春、夏、秋と何度か訪れた末に、村役場の担当者らからも話を聞いた。役場では就農したい者にはその斡旋もしてくれるという話だった。「移住希望というと、実に懇切丁寧でした。役場の車で空き物件をそれぞれ案内してくれただけでなく、教育長といった立場の人間までもが、村の歴史などを自ら丁寧に教えてくれて、谷間の山村なのに、実に人情味あふれていて安心できました」(Kさん)「あんた、学校はどこでとる?」役場ではさらに、移住サイトには掲載されていない、村営住宅も案内してくれ、Kさんは結局、戸建てではなく、「二戸いち」と呼ばれる、いわゆる二軒長屋に転入する。転入に際しては、それまで住んでいた自治体から発行される収入証明書や課税証明書、そしてそこから、住民税の滞納がないかなどの書類を提出し、さらに二人の保証人をつけて、入居が認められた。村にはほかにも、メゾネットタイプの、都会のマンション並みの設備が整った新築の村営住宅があり、そちらへの入居も勧められたが、「村に縁のない者が、いきなり村でもっとも新しい村営住宅に入居するのはさすがに気がひけた」ため、強く辞去して、村でももっとも古い、山の上の「二戸いち」への入居を決めた。ほどなく、“洗礼”は始まった。「村の人たちと仲良くなりたいと、ゲートボールに参加したのですが、まだ40代だった私はそのなかでも最年少でした。自己紹介をした直後、彼らから初めてかけられた声が、あんた、学校はどこでとる? でした。質問攻めはそれを機に、親兄弟の仕事から何から、プライバシーのあらゆることに及んできました。もちろん村の人にとっては、こちらはどこの馬の骨かわからない不審者でしょうから、信頼関係を得ようとできるだけ丁寧に、丁寧に答えていたんですが、すぐに不思議なことに気づきました。相手の家族のことやプライベートなことには差し障らないであろう、一般的なことなんかを訊いても、村の衆は決してこちらが訊いていることには一切答えないんです。露骨に無視です(苦笑)。あれっ、と思ったんですが、村の駐在さんのところでいろいろ話していると、どうやら違うようなんです」自慢話は絶対にしてはいけないすでに定年を迎えた村の元駐在がこう説く。「同じ土地の人間でも感じるのは、村人は、決して自分のことはしゃべらない。とくに人前では絶対にしゃべらない。だけれども、村の人一人が知ったことは、それこそ瞬時に村をめぐってる。インターネットよりも早いくらいだよ。とにかく、相手のことは訊いて訊いて訊きまくる。でも、自分のことは絶対にしゃべらない」元駐在はそう教えて、昔の村内の広報誌を見せた。住民の一人から投稿された「井戸端会議」なる記事には、陰口をいましめると同時に、こうも書かれていた。「それと共に自家の吹聴はしない事と、よそ様をほめて居れば決して間違いも不和も起きないが、自分で自分をほめると聞手の方ではおだやかならざる気持になってそれが人から陰口を云はれる原因にもなるのであるから口まで出かかった自慢でもグッと飲み込んでさえおけば万事無事である」元駐在は、自分のことは絶対に語らない、それが小さな集落での和を保つ秘訣なのだろうと、そう教えるのだった。こういった地域事情は移住サイトではなかなかわからない。治安の悪さは住んでみなければわからないかつて炭鉱の町として栄えたB県のある地域は、炭鉱閉山後、地域振興の名目で、政府による多くの補助金が注がれたことに加え、圏内の高速道路網の充実や、経済都市である某政令指定都市とのアクセスも良好となったこともあり、移住者も順調に増え、昭和末期の暗さは薄まりつつある。かつて炭鉱住宅が立ち並んでいた旧産炭地域は今、続々と宅地造成されている。もちろん、「人気」に嘘はないが、一方で見落とされがちなのが治安面の実態だ。「負のイメージ」である治安や犯罪発生状況については行政側から積極的に情報提供されることはほとんどなく、その実状を知ることは容易ではない。国道沿いを眺めれば全国と変わらない飲食チェーンやパチンコチェーン、ショッピングモールが展開していても、地域事情までもが同一の光景とは限らない――。見落とされがちなのはこの点だ。「新旧の住民構成が急激に変化した場所や、急速な地域環境の変化に見舞われた土地では、極端に走った犯罪が時に起こることも少なくない。同時に、程遠い治安状況の実態が、公表されている犯罪件数にすべて表れているわけでもない。地方では、詐欺や傷害をはじめ、本来であれば殺人未遂の重大事件として立件されるべきものでも、地域事情から警察署が地域事情を考慮し、事件化、送検せずに処理しているものも多い。狭い社会、地域の紐帯の強い地方社会では、立件、検挙しないことでその後の地域の安寧を保つことに寄与する場合が多々あるからだ」(元県警職員)「出て行った者」から話を聴くことも重要もちろん、住んでみなければわからない細かい地域事情は、B県に限らず、全国どこにでもある。そうした事情は、やはり土地の出身者などに、地域の成り立ちの歴史的な経緯を含めて細かく訊ねるしかない。表向きはきれいに区画整理され、新興住宅地として整備されていても、その住宅地を囲む“土地柄”や“地域事情”は、決して不動産会社や行政による移住促進パンフレットからでは見えてこない部分である。移住先の土地を自ら訪れてみることが大切なのは言うまでもないが、それに加えて、その土地から「出て行った者」を探し、話を聴くことも肝要だ。さらに、地域特性がソフト面だとすれば、移住先住居などハード面にも事前の心配りが必要になる。今でこそ交通や通信網が発達して情報のタイムラグはほとんどない。しかし、肝心なのは、同地出身者にしかわからない地域事情や歴史的な背景だろう。「通勤時間帯を除けば電車は1時間に2~3本、都市部から離れているので娯楽も限られている。物足りなさを感じて都会に出る若者も多い。私もその一人ですね」同地域出身で関東在住の50代男性はそう話す。引っ越し先が地盤沈下を起こす事も柴田剛『地獄の田舎暮らし』(ポプラ新書)さらに、同地域を含む旧産炭地域では、かつて地下各所に張り巡らされた炭鉱採掘用の地下坑道がしばしば陥没する。新築住宅であっても、わずか数年のうちに襖や扉が締まらなくなることも多い。地下深くでかつての坑道が崩れると、地盤そのものが自然沈下するためだ。「地元住民じゃ、そんな話は織り込み済みでトラブルにはならないが、知らずに外から入ってくると、施工不良だ、欠陥住宅だ、とトラブルも多い」(同地域の開発業者)そんな話も、やはり移住者向けのパンフレットには「載っていない話」になる。
2021.11.20
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日経ウーマン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。「まずは2年間のトライアル、駄目なら東京に戻る」と決めて軽井沢へ移住した櫻井夫妻。土地勘がないまま「東京と同じ感覚」で借りた駅前の賃貸物件での生活は、思わぬ困難に見舞われます。移住1年目の生活について、聞きました。東京の感覚で選んだ賃貸物件の顛末(てんまつ)2015年、軽井沢での生活がスタートしました。最初の住まいにはどんな場所を選んだのでしょうか?櫻井泰斗さん(以下、泰斗) 軽井沢駅から徒歩15分ほどの賃貸住宅です。軽井沢は車社会で、東京のように公共交通機関が発達しているわけではないため、「車は1人1台」が常識。けれども私たちは2年後に東京に帰る可能性もあったため、車など大きな買い物はなるべく最小限にしたいと考えていました。そこで私が仕事でいない間も、ユウコさんが自由に車を使えるように、駅まで徒歩で行けるエリアで家探しをしました。当時は軽井沢の各エリアの違いをいまひとつ把握できていなかったため、「駅から徒歩数分の便利な立地」というような選び方をしました。都市生活の感覚が抜けていなかったのだと思います。―― 家はどうやって探したのですか?泰斗 移住直前の2015年1月に下見旅行をしました。軽井沢の不動産屋さんに会い、いくつかの物件を内覧し、私たちの希望を伝えました。東京に戻った後、目星をつけておいた物件に空きが出たという連絡を受け、即契約をしました。櫻井ユウコさん(以下、ユウコ) 東京の家よりも家賃はやや安く、広さは2倍以上になりました。戸建てだったので、庭や駐車場もありましたし。1DKから3LDKと、広さの面ではだいぶグレードアップしましたね。軽井沢での賃貸は庭付きの戸建て。それでも家賃は下がった(写真はイメージ)―― 新幹線の駅まで徒歩圏、庭付き一戸建てで家賃は下がって……理想的な環境ですね。ユウコ ところが、軽井沢の駅前での暮らしには重大な問題がありました。観光シーズンになると、人混みと渋滞がものすごいんです。ゴールデンウイーク(GW)やお盆期間なんて、普段なら車で10分の場所に行くのに、渋滞で1時間半とか2時間かかることもありました。観光シーズンが近づいてくると、事前に買いだめをしておいて、混雑中はずっと家に引き籠もらざるを得ない日もありました。これは、観光地・リゾート地特有の悩みですね。京都、鎌倉、熱海でも同様の話を聞きます。「紫陽花(あじさい)や紅葉の季節の江ノ電は使えない」とかですね。とにかく、日常の生活インフラが使えなくなるので、迂回ルートを探すなど生活するために工夫が必要でした。観光シーズンの渋滞(櫻井さん提供)―― 車で10分が2時間にも……本当にさま変わりしてしまうのですね。泰斗 そうなんです。そんな悩みがある一方で、やはり自然は豊かで身近でした。野生動物、寒さ……自然豊かな地の住まいの課題泰斗 駅から自宅まで徒歩15分ほどなんですが、途中からは完全に森の中になるんです。本当の真っ暗闇です。近くのリゾートホテルがナイトツアーをするような場所なので、鹿などの野生動物が普通に通るんですよね。スマホの明かりを頼りに帰宅しながら、闇の中から今にも野生動物が飛び出してくる気がして、いつもドキドキしていました。実際に、帰宅途中にハクビシンに追いかけられたこともあります。タヌキが家の庭に居着いてしまいそうになったこともありました。 野生動物は本当に身近な存在で、生活にも影響してきます。特徴的なのがゴミ出しです。ゴミって、東京のマンションだと「24時間、いつでも捨ててOK」なところも多いですよね。ところが軽井沢は、エリアによっても違いますが「ゴミ出し可能時間は早朝30分のみ」などと制限されていることが多いんです。しかも、ゴミ捨て場にはおのおのが鍵をかけなくてはいけない。何故こんなに厳密かというと、ゴミを放置しておくと、熊などが出てきて荒らしてしまうからなんです。野生動物が身近になった(櫻井さん提供)―― 駅に近い立地であっても、野生動物が出てくるのですね。驚きです。夏の観光シーズンは人混みに悩まされたということですが、逆に冬はどうでしたか? ユウコさんは「軽井沢の冬」について、かなり警戒していましたね。ユウコ やっぱり寒かったですね。ただ、雪は想像していたほど降らなかったです。むしろ大変だったのは、室内の寒さです。リビングなどの生活エリアでは石油ストーブを使っていて、その部屋は暖かいのですが、トイレやその他の部屋がとても寒くて気温差がこたえました。ヒートショックを起こすのでは……と思いましたね。泰斗 部屋着も東京から持ってきたものは使い物にならないし、暖かさを売りにしたインナーを着てもまだまだ寒くて、アウトドアの店で売っている、冬山登山用の服を着ていました。モコモコのダウンのズボンとかです。窓の結露がひどくてカビも生えやすく、石油ストーブだからこまめな換気も必要と、悩みは多かったです。 こちらに来て、それなりに調べて気づいたのですが、別荘地である軽井沢の賃貸住宅には、断熱性能の良い家があまりないんです。断熱性能を上げるためにはそれなりの建築コストがかかりますし、利回り重視の賃貸用の住宅にはそこまでコストをかけないので、取りあえず生活が成り立つ程度の断熱性能しかないのです。コストのかかった、断熱性能の高い戸建てが賃貸に出ることもないわけではありませんが、非常にまれです。ユウコ 東京だと、タワーマンション、低層マンション、新築、築古、戸建て、駅近、郊外……たくさんの選択肢があって予算に合わせて選べます。でも、別荘地である軽井沢には選択肢があまりないんですね。そもそも賃貸需要が少ないので、賃貸の供給も少ないんです。しかも、その数少ない賃貸の中で、断熱性などに気を配った「住みやすい家」がほぼなかった。だから軽井沢で快適に暮らすとなると、自分たちで家を建てるのが一番なんです。「賃貸ではなくやはり戸建てだ」気持ちの変化泰斗 私たちも移住して1年がたった頃、家を建てようと検討を始めました。幸いにも賃貸生活で経験したネガティブな出来事が、自分たちの家づくりにおいてとても役に立ちました。大変な思いをした分すごく真剣に考えながら設計できたので、良い家が出来上がったと思っています。―― 2人は移住するに当たって、「まずは2年間のトライアルで、駄目なら東京に戻る」という約束だったと前回伺いました。家を建てるということは、東京に帰らず、軽井沢に住み続けると決めたということでしょうか?ユウコ そうですね。ちょうど移住して1年がたったタイミングで、「帰る? このまま住み続ける?」という話を2人でしたとき、本当に自然に、「東京に帰りたくない、軽井沢に住み続けたい」と思ったんです。東京時代は移住に反対していたけれど、もともと田舎出身だからというのもあって、暮らし始めたらとても住み心地が良くて。冬の寒さや、観光地ならではの弊害ももちろんあるけれど、それを差し引いてもなお、魅力がありました。泰斗 季節を一通り経験して、心配していた冬も無事に越すことができた、ということも大きかったですね。雪は想像していたほどは降らないし、ユウコさんが心配していた車の運転も、何とかなりそうだとめどがついた。であれば、当時の賃貸住宅の生活で抱えていた悩みを解消するために、「自分たちで満足する家を建てよう!」と、自然にそういう流れになりました。ユウコ 移住して最初の年は、泰斗さんはもちろん毎日のように通勤していましたが、私も頻繁に東京に帰っていたんです。友人に会ったり、好きな美術館に行ったりと楽しんでいました。だけどだんだんと、東京に行くと居心地が悪いというか、疲労感を強く感じるようになって、逆に帰ってくるとものすごくホッとする……そんな感覚が強くなっていったんです。最初の頃は東京に行くと、「ああやっと戻ってきた。これでちょっと気晴らしできるな」なんて思っていたのが、だんだんと「東京に来ると疲れるな」と思うようになり、最終的には「東京にあんまり行きたくないな」に変わっていったんですよね。―― そうなんですね。東京と軽井沢で疲労感が違うと。ユウコ こちらは、観光のハイシーズン以外は基本的に静かですし、人も少ない。人口2万人くらいしかいない町なんです。そもそも、時間の流れ方がまったく違うんです。自分たちも東京時代のようにせかせかしなくなりましたし、もともと軽井沢に住んでいる人たちは、もう本当にゆったりしている。こちらに来たばかりの頃は、例えば業者さんに何かを依頼してもなかなか話が進まなくて、イライラしたりもしていたんですけど、だんだん慣れてきて。逆に東京のキチキチした感じに違和感を抱くようになってしまったんです。「1年がたち自然と軽井沢に住み続けたいと思うようになった」(写真はイメージ)泰斗 個人的には、時間の進み方が違うのは、「車社会だから」ということも関係している気がします。10時に待ち合わせ、と約束しても、ちょっと道が混んでるから5分遅れるとか、そういうのが普通なんですよね。東京は電車も分刻みで来るし遅れないし、厳密に計画を立ててもおおむねその通りに進む前提で社会が成り立っていることに改めて気づきました。ユウコ こちらだとそれが、まったく計画通りにならないんです。いきなり停電が起きたり、降雪で移動時間が読めなくなってしまい、約束の時間がずれてしまったり。そういうことが本当にしょっちゅう起こるので、物事はうまく進まないことが当たり前に感じるようになりました。逆に全て計画的に進められるという考え方に違和感を覚え、都市生活に戻ることに抵抗が生まれ始めました。軽井沢に家を建てたい、軽井沢に住み続けたいって、2人で自然に合意しましたね。取材・文/豊田里美
2021.11.20
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天皇家長女の愛子さまが12月1日に20才の誕生日を迎えられる。愛子さまが成人され、祝福ムードが高まり、その後、公務を立派に行われる姿を国民が目にする機会が増えれば、何に火が付くか。「愛子天皇待望論」だ。 現在の皇室典範で女性天皇は認められていないが、共同通信が2021年4月に行った調査では、回答者の87%が女性天皇に賛成と報じられた。受け入れる土壌は充分にあるのだ。そうした世論の背景には、いまの制度のままでは長く安定的な皇位継承が難しくなる現実がある。「2006年の悠仁さまの誕生は、皇室にとって41年ぶりの男系男子の誕生でした。つまり、それまでは、皇位継承が途絶える深刻な危機だったわけです。だからこそ小泉政権時の2004年に、皇室典範の改正に向けた議論が本格的に始まりました」(全国紙記者) その議論は悠仁さまの誕生によって一時的にストップしたが、眞子さんが結婚して皇籍を離脱したように、佳子さま、愛子さまが結婚によって皇室を離れていけば、皇統の存続はいずれ悠仁さまおひとりに委ねられることになる。「『安定的な皇位継承』について誰よりも考えられているのが、上皇ご夫妻だとされます。皇統を途絶えさせないよう、女性宮家創設や、女性天皇・女系天皇実現についても思案されてきたそうです。 先頃、天皇ご一家と4宮家を女性皇族が継ぐ案を政府が想定していることが報じられたのにも、そのような背景があるのでしょう。愛子さまが将来ご結婚されても天皇家を継ぐというのは、つまり愛子さまが天皇になられる可能性を排除しないということなのです」(宮内庁関係者) 議論がにわかに動き始めているのには、愛子さまが成年皇族になられることだけでなく、永田町の動きも影響している。「男系の維持に強く固執していた安倍晋三元首相は長らく、女性天皇に関する議論をやめていました。菅義偉前首相は1年という短い在任期間の中で、東京五輪やコロナ対策という喫緊の課題を前に、皇室典範改正については、安倍氏を踏襲するにとどまっていた」(前出・全国紙記者)国内2021.11.16 07:00 女性セブン愛子さま成人で動き出す女性天皇議論 岸田首相が実現に舵を切る可能性LINEfacebooktwitter5コメント愛子さま(写真/宮内庁提供)20才になられる愛子さま(写真/宮内庁提供)写真7枚そして、10月に新総理となった岸田文雄氏。岸田首相は、総裁選時、母方のみに天皇の血筋を持つ「女系天皇」には否定的な立場を明言。また、女性天皇については明確な回答を避けてきた。岸田首相であり続ける限り、愛子天皇実現のハードルは高いのだろうか。「岸田さんの総裁選時の発言を額面通りに受け取るべきではありません。実は岸田さんは、歴史上で前例のある女性天皇は許容してもいいのではないかという考えです。女性天皇実現に舵を切る可能性は低くないと考えています」 とは、さる政治ジャーナリスト。「総裁選当時は、保守政党の自民党のトップにならないといけませんでした。女性・女系天皇に消極的な態度を取るのは、勝つためには当たり前です。当時は、安倍氏の威光が強かった部分もあった。 しかし、岸田首相の閣僚人事を見るに、“安倍離れ”を強く感じます。来夏の参院選で一定の結果を残せば、安倍氏らの影響力を排除した長期政権も見えてくる。そうなれば、世論にいちばん近い『女系天皇はNG、女性天皇はOK』という議論を始める可能性は高いでしょう。愛子天皇実現に大きな一歩となります」 愛子さまが成人されるいま、決断のときは迫っている。なにより両陛下が愛子さまの将来を案じておられるだろう。「今年2月の誕生日会見で陛下は、『結婚のことも含めて、いろいろ将来のことも話し合う機会というものがあるかと思います』とお話しされています。具体的な相談を進めていただくためにも、政治が議論を先延ばしするわけにはいかないでしょう」(前出・宮内庁関係者) 岸田首相は、かねてから「聞く力」をアピールポイントとしてきた。いまこそ、世論の、そして皇室の声に耳を傾ける最後のチャンスかもしれない。
2021.11.20
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週間女性プライム様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。「今回の結婚騒動で心に傷を負ったのは、『複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)』を公表された眞子さんだけではありません。秋篠宮家の長男で、高校進学を控えておられる悠仁さまのことがとても心配なのです……」 ある宮内庁OBはそう憂色をただよわせる。秋篠宮さまと変わらぬ身長に「眞子さんと小室圭さんの婚約が延期されたのは'18年2月。その翌年の'19年に悠仁さまは中学へ入学されました。 中学生という多感な時期に、ご家族が国民から注目の的となったり、家庭内の雰囲気が悪化したのですから、情緒が不安定になられるのも無理はありません」(宮内庁OB) 結婚問題が膠着状態だったころには、お住まいでの“異変”も見られたという。「ご家族との食事の席で悠仁さまが召し上がったものをその場で戻してしまわれたことがあったと聞きました。おそらく、そうとうなご心労をため込んでおられたのだと思います」(宮内庁関係者) 国民には計り知れないストレスと重圧に耐えながら、中学最後の冬を悠仁さまは迎えられる─。◆ ◆ ◆「11月6日、紀子さまのお父さまで、先日お亡くなりになった川嶋辰彦さんの葬儀が行われました。秋篠宮ご一家も川嶋さんの自宅マンションを訪問されましたが、印象的だったのは、悠仁さまがずいぶんと大人びた雰囲気になられたことです。身長は紀子さまを追い越し、秋篠宮さまとの身長差も、ほとんどないように見えました」(皇室担当記者) 移動される車の中では、俯かれる佳子さまの隣で、堂々と正面を見据えるお姿も。「お顔つきが少年から青年になられました。現在、通われている『お茶の水女子大学附属中学校』は、高校から女子校になってしまうため、悠仁さまは別の高校を受験される必要があります。 ご進学先としては、多くの皇族が通われた『学習院』だけでなく、『東京農業大学第一高等学校』や『筑波大学附属高等学校』なども候補に挙がっています」(同・前) 幼稚園から中学まで『お茶の水女子』で過ごされた悠仁さま。「“皇族だから学習院”というこれまでの慣例にとらわれない秋篠宮家ならではの教育方針です。お姉さま方は高校まで学習院に通われ、大学は『ICU』を卒業されました。 しかし、大学の同級生だった眞子さんと小室さんの結婚問題を機に、一部では“悠仁さまは学習院へ進学されるべき”という声も上がっています」(皇室ジャーナリスト)皇族は同世代より早熟 周囲からの助言が、悠仁さまにとってはさらなる“悩みのタネ”になってしまうおそれもある。「本来、進学先はご本人の意思と家族の意向が尊重されるべきであり、周囲がとやかく言うべき話ではありません。 秋篠宮さまはかつて、悠仁さまの帝王学について“学校生活を通してきちんと社会生活をできるように”“皇族としての自分の立場もおいおい自覚して”というやわらかいビジョンを記者会見で述べられたことがあります。 そのように教育された悠仁さまは、ご自身の進学先にあれこれ意見される現状を、息苦しく思われているのではないでしょうか」(同・前)11月6日、川嶋辰彦さんの自宅で行われた家族葬を終えて帰路につかれる秋篠宮さま、紀子さま、佳子さま、悠仁さま【写真】上皇さまが漕がれる和船で葉山の海を楽しまれる悠仁さま そうはいっても、来年1月から始まる高校入試に向けて、この秋冬は勉強に集中しなくてはならない。しかし、「一心不乱に受験勉強に打ち込むことができる精神状態ではないでしょう」 そう懸念を示すのは、國學院大學で講師を務める天皇・皇室研究者の高森明勅さん。「悠仁さまは中学時代に2つの異常事態を体験されました。1つ目は、姉の眞子さんが『複雑性PTSD』と診断され、それを公表しなくてはならなかったこと。2つ目は、眞子さんが事実上、日本国内に住めないような状態に追い込まれてしまったことです」(高森さん、以下同) 姉の一挙手一投足が取り沙汰される状況に「悠仁さまはショックを抱かれただろう」と、高森さんは推測する。「悠仁さまも当然、眞子さんや秋篠宮ご一家に関する報道を見聞きされたでしょうし、同級生同士の会話に上ることもあったかもしれません。 皇族方は、同世代より精神的に早熟なケースが多いですが、中学生レベルでこのような状況に直面するのは、さすがに過酷だと思います」 眞子さんに続き、佳子さまが結婚などにより皇室を離れられる日はそう遠くなさそうだ。しかし、悠仁さまは違う。「現在の皇位継承者は秋篠宮さま、悠仁さま、現在85歳である常陸宮さまの3人のみ。年齢を含めて客観的に考えると、悠仁さまに期待が寄せられていることもご自身はよくわかっておられると思います。 それだけに余計おつらく、“皇族である”というご自身の宿命について、悲しいお気持ちを抱かれているのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)ルール上は「皇籍離脱」が可能 小室さんと結婚したことで皇室を離れた眞子さんとは異なり、悠仁さまの結婚相手は皇室に“入る”ことになり、ハードルは高い。「かつて『失声症』を患われた美智子さま、今も『適応障害』の療養に励まれる雅子さま。そして、悠仁さまご自身も多大なるストレスに悩んでおられることでしょう。 将来、悠仁さまに結婚を考えるお相手が現れた場合、愛していればいるほど、皇室という世界に巻き込んでしまうことに躊躇し、葛藤されるのではないでしょうか」(高森さん、以下同) 現行法では、悠仁さまが独身のまま過ごされれば、いずれ皇位継承者は途絶えてしまう。しかし、それ以前に、悠仁さまが皇位を継承しないまま、皇籍離脱される展開も考えられるという。「『皇室典範』の第十一条二項では、親王、内親王、王および女王は“やむをえない特別な事由”があるときに、皇室会議で認められたら皇族の身分を離れることができると規定されています」 条文には《親王(皇太子及び皇太孫を除く。)》とただし書きがあるが、裏を返せば、皇位継承順位第1位(現在は秋篠宮さま)以外には適用されるということ。もちろん、悠仁さまも該当者だ。'88年1月、昭和最後の新年一般参賀に臨まれた皇太子ご一家(当時)。美智子さまのお隣にこの時点での皇位継承順位1~3位がおそろいに【写真】上皇さまが漕がれる和船で葉山の海を楽しまれる悠仁さま「“特別な事由”というのは原則として、皇室の品位を著しく損なう振る舞いがあった場合など懲戒的な意味合いが強いです。 ですが、親王が“皇籍離脱を希望します”などと公言された場合も特別な事由に該当するでしょう。皇室会議では、基本的に皇族方の意思が尊重され、否決されることはないと思います。 つまりルール上、悠仁さまがご自身の意思で皇籍を離れることは可能なのです」“未来の天皇”という重責を背負う青年の前には、もう1つの道も存在している─。
2021.11.20
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日刊ゲンダイデジタル様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。 決定があまりにも遅すぎる。厚労省の専門部会は15日、新型コロナワクチンの3回目接種について、2回目の接種から「8カ月後」としていた方針を変更し、「6カ月後」も容認する方針を了承した。今後は原則「8カ月」としつつ、自治体の判断で「6カ月」でも接種できるようになる。 厚労省が急きょ、方針を変えたのは、接種完了から半年後にワクチンの効果が低下するとの報告が海外で相次ぎ、実際、ブレークスルー感染が頻発しているためだ。しかし、このタイミングでの方針転換では、先行接種した高齢者のワクチン効果切れが多発しかねない。 高齢者接種は4月から開始され、5~7月に本格化した。ワクチン効果が低下する「半年後」は11月~来年1月になる。ちょうど、冬の流行が拡大する時期だ。本当はすぐにでも3回目接種を打つ必要があるが、このタイミングで“6カ月”への短縮方針を示しても、自治体が対応するのは困難だ。なぜ、もっと早く、方針変更できなかったのか。横浜市の担当者が言う。自治体悲鳴「今、言われても…」「『やりたかったらやってもいいよ』と、自治体に判断を丸投げされても正直、困惑してしまいます。また、対象者が増えれば、当然、接種券の配送をやり直したり、医療スタッフや接種会場の確保などもろもろの契約を改めて行う必要があります。今、言われてもという感じです。もっと早く判断できなかったのでしょうか」(健康安全課) 茨城県の担当者は「市町村は“8カ月”で準備してきた。すぐの対応は難しい」(ワクチン接種チーム)、東京都北区の担当者も「12月に3回目接種を行う人には11月下旬に接種券を送る予定です。今から12月の接種者が増えた場合、希望通りの接種はかなり苦しい」(ワクチン接種担当課)と答えた。 イスラエルでは今夏、ワクチン効果が薄れ、致死率が上昇。大急ぎで3回目接種を進め、致死率は大幅に低下した。モタモタしていられない。西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)が言う。「海外の事例から、高齢者について“8カ月”では冬の流行に間に合わないことは明らかでした。ワクチン接種率が欧米を抜いたとアピールしていた9月ごろ、政府が間隔の短縮を打ち出していれば、自治体も12月からの高齢者接種をスムーズに実施できたはずです。この先、3回目接種ができていない高齢者が重症化したり、死亡するケースが増える恐れがあります。政府の後手対応による人災と言えます」 総裁選や総選挙があったとしても、国民の命と健康が眼中にあれば早めに対応できたはずだ。以下は上昌広医療ガバナンス研究所 理事長先生のお話です。イスラエルに学ぶ「コロナ第6波対策」 最優先すべきはワクチンの追加接種だコロナ第6波対策で最優先すべきは何か。それはワクチンの追加接種だ。本稿で解説したい。 ワクチンの効果は、接種から時間が経つに従い低減する。米ファイザーによれば、デルタ株に対する感染予防効果は、2回接種から4カ月目には53%まで低下した。 日本の状況も同じだ。10月13日、福島県相馬市は、接種を終えた市民500人を対象に、中和活性を調べたところ、2回目接種から30日未満で2024AU/mL、30~90日で753AU/mL、90日以上で106AU/mLと急速に低下していたと発表した。 ワクチンの効果が切れた段階で、コロナが流行すればどうなるのか。参考になるのはイスラエルだ。同国は、世界でもっとも速くワクチン接種を進めた。ワクチンの効果が切れるのも早い。同国では、日本同様、6月下旬からデルタ株による感染者が増加した。ピークは9月14日で、新規感染者数は1254人(人口100万人あたり)だった。日本の今夏のピークの6.8倍で、先進国の中で最多だ。イスラエルが直面した問題は感染者の増加だけではない。死亡も増えた。現在、ワクチンを打っておけば、感染しても、重症化しないといわれている。問題は、このような重症化予防効果がいつまで続くかだ。 イスラエルの経験は、重症化予防効果が、意外に早く低下することを示している。注目すべきは、5~7月に致死率が急上昇したことだ。5月23日には9.5%、6月14日には9.4%に達している。イスラエルで感染者が増えたのは7月中旬、死者数が増えるのは8月以降だから、致死率の上昇は医療崩壊のためではない。 イスラエル政府は、ワクチンの効果の減衰を疑った。同国では、1月中には高齢者の接種を終えており、致死率が急上昇した5月には4カ月が経過しているからだ。7月11日には免疫力の低い人から追加接種を始める方針を明かした。今夏の感染拡大の前から、追加接種を検討していたことがわかる。追加接種は著効した。致死率は8月15日には0.60%、9月24日には0.15%に低下した。その後、同国は追加接種を推し進め、11月2日現在、追加接種率は45%だ。他国もイスラエルに倣い、続々と追加接種を始めた。 日本はどうだろうか。実は、主要先進国で、追加接種が始まっていないのは日本だけだ。開始予定は12月だ。5月にワクチン接種が本格化しているから、多くの高齢者は免疫低下の状態で冬の流行を迎えることになる。 日本では、ワクチンは余っており、自治体の接種会場もガラガラだ。なぜ、進まないのだろうか。それは薬事承認や審議会での議論など、厚労省の手続きが終わっていないからだ。これでは国民はたまらない。岸田総理の出番である。上昌広医療ガバナンス研究所 理事長1968年兵庫県生まれ。内科医。東京大学医学部卒。虎の門病院や国立がん研究センター中央病院で臨床研究に従事。2005年から16年まで東京大学医科学研究所で、先端医療社会コミュニケーションシステムを主宰し、医療ガバナンスを研究。16年から現職。
2021.11.20
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ロイターニュース様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。[ベルリン/パリ/マドリード/ブリュッセル 17日 ロイター] - 欧州諸国で新型コロナウイルス感染状況が悪化している。感染者数が急増する中、感染拡大抑制に向けた措置の厳格化やワクチンの追加接種(ブースター接種)の対象を拡大する動きが広がっている。ドイツのメルケル首相は18日に感染第4波の抑制に向けた措置を巡り各州の首相との合意を目指す。ロイターが入手した閣議向けの文書草案によると、公共交通機関や職場でのワクチン証明書もしくはコロナ検査での陰性証明の提示義務付けのほか、レジャー関連を対象とした制限措置の厳格化などが盛り込まれている。17日の新規感染者数は5万2800人強と、1週間前から30%超急増し、過去最多を更新した。ドイツでワクチン接種を完了した人は人口の68%と、西欧諸国の平均を下回る。追加接種を受けた人も人口の5%程度にとどまっている。新型コロナ感染の第5波に見舞われているフランスでは、1日当たりの新規感染者数が2万人を超え、8月25日以来の最多に達した。スペインのサンチェス首相は、これまで70歳以上を対象としていたワクチンの追加接種を60歳以上に拡大すると発表した。スペインでは人口の79%がワクチン接種を完了しているものの、新型コロナ感染率は10月終盤から着実に上昇している。17日時点の10万人当たりの感染者数は96人と、前日の約89人から増加。しかし、オランダの同900人超、オーストリアの同1400人超と比較すると依然低水準にとどまっている。ベルギーは感染の第4波に対応するため、感染抑制策を厳格化すると発表した。20日から10歳以上を対象に、カフェやレストランなどの屋内では着席時以外のマスク着用が義務付けられる。また、12月半ばまでは少なくとも週4回、その後は週3回の在宅勤務を国民に義務付ける。オーストリア、ロックダウン再導入 ワクチン未接種者対象[ウィーン 14日 ロイター] - オーストリア政府は14日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、ワクチン接種を終えていない人を対象としたロックダウン(都市封鎖)措置を15日に導入すると発表した。感染者が記録的な水準となり、集中治療室(ICU)の病床が逼迫しつつある事態に対処する。欧州は再び、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の震源地となっており、一部の国で規制再導入を検討する動きが出ている。オーストリアは欧州で感染率が最も高い国の一つで、直近7日間の感染者数は人口10万人当たり815人。ワクチン配布前の全国的なロックダウン時に適用された行動制限が再び導入されるのは欧州で初めてとなるが、今回はワクチン未接種者のみが対象となる。シャレンベルク首相は記者会見で、ワクチンを接種していない人は通勤や必需品の買い物などを除いて外出ができなくなると説明。必要な措置だと強調した。オーストリアでは接種を終えた人は人口の約65%で、西欧でかなり低い水準となる中国で最大規模のデルタ株流行、東北部・大連からの人流制限も[北京 15日 ロイター] - 中国が新型コロナウイルスを巡り、感染力の強いデルタ変異株のこれまでで最大規模の流行に苦慮している。一部の地域では感染が急速に拡大している東北部の都市・大連からの人々の流入を制限している。公式データに基づくロイターの算出によると、10月17日から11月14日の間に中国本土では症状が確認された国内感染者数が1308人報告され、夏季のデルタ株流行時の感染者数1280人を上回った。これは中国で最も広範囲に広がったデルタ株流行で、21の省・地域・市に影響を与えている。多くの他国の流行に比べれば小規模だが、中国当局は「ゼロ寛容」政策の下、感染阻止に躍起になっている。12の省レベルの地域では、厳格な接触者追跡、リスクのある地域の人々に対する複数回の検査、娯楽や文化施設の閉鎖、観光や公共交通機関の制限といった規制の迅速な実施で、数週間以内に感染を抑えた。しかし、大連ではウイルスとの戦いが続いている、と国家衛生健康委員会の担当者は13日のブリーフィングで語った。ロイターの算出によると、人口750万人の大連では11月4日に最初の有症者が報告されて以来、1日平均で約24人の新規感染者が確認されており、これは中国の他のどの都市よりも多い。丹東、鞍山、瀋陽など大連近郊のいくつかの都市では、大連からの来訪者が自由に移動できるようになるには施設で14日間隔離しなければならないとしている。中国本土では11月14日時点で、国内の市中感染者と海外からの感染者を含め、症状のあるコロナ感染者が累計9万8315人確認されている。死者数は累計4636人。
2021.11.19
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プレジデントオンライン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。介護が離婚の原因になることはあるのか。夫婦問題研究家の岡野あつこさんは「介護離婚の相談は実際にある。我慢を重ねた末に『もう限界』と新たなステージに向かう人は少なくない」という――。我慢を重ねて限界を迎える人も少なくない人生100年時代、私たちの平均寿命も延びている一方、介護が必要な人も年を重ねるごとに増加している。離婚の理由については、ここ数年変わらず「性格の不一致」がトップだが、それでもジリジリと目立って増えてきている印象が強いのが「介護離婚」だ。「介護離婚」とは、夫婦どちらかの親が、介護が必要な状況になることで夫婦関係が悪化し、離婚にいたることを指す。親の介護がきっかけで離婚という選択をする夫婦の年代は、40~60代が中心で決して若くはない。人生経験を積んでいる世代ではあるものの、我慢を重ねた末に「もう限界」と新たなステージに向かう人たちも少なくない。たとえば、「介護離婚」にいたった夫婦の事例として、こんなケースがある。※プライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しています。あらかじめご了承ください。介護・仕事・育児を1人で抱えることに…【CASE1】義父の介護と仕事、育児に奮闘する妻の「これ以上、無理」Mさん(41歳)は6年前、同じ地元で2歳年上の自営業の男性と結婚し、現在4歳になる子供がいる。平日は育児のかたわら、近所のファミリーレストランと居酒屋でのアルバイトを掛け持ちでしていた。「夫の収入はコロナの影響で激減したので、私がバイトをして家計を助けようと思っていた」。そんな彼女の考えが大きく変わることになったのは、昨年のことだった。夫の父親が倒れ、幸いにも一命はとりとめたものの、介護が必要な状況になった。「私は今の生活を変えたくなかったので、義父には施設に入ってもらいたかった。ところが夫の『親父を施設には入れたくない』というひと言で、私が義父の世話をすることになった」。Mさん夫婦と義父の住む家とは自転車で20分。義母はすでに他界し、ひとり暮らしをしている義父の家に通う形でMさんの介護生活はスタートした。朝は5時に起きて夫と子供の朝食をつくり、子供を保育園まで自転車で送った後、義父の待つ家に行って朝昼兼用の食事の支度と掃除や洗濯を済ませてファミレスのバイトに行き、子供が帰って来た後は自宅の家事。子供に夕食を食べさせて寝かしつけた後、再び義父の家に行き、夕食と入浴、就寝の手伝いをしてから、今度は居酒屋のバイトへ。「普通、介護は嫁の役目でしょ」「自分の世話は嫁にさせて当然」という義父の態度にも不満だったが、それを伝えても「どこの親もそんなもんでしょ」と受け流す夫のリアクションにも腹が立つばかりだった。Mさんがキレたのは、「最近、やたら機嫌が悪いし、家事の手抜きが多くない?」という夫のひと言がきっかけだった。「親の介護を私に押しつけておきながら、家事や育児にはノータッチ。それでいて、感謝の言葉すらなく文句を言ってきた夫に対し、イライラがピークに達した」。それでも、Mさんは冷静に、夫と子供の朝食の支度と保育園に送っていくことだけでも負担してほしいと相談したところ、即座に却下。「普通、介護は嫁の役目でしょ。お前がバイトを辞めればいいだけの話だろ?」と一蹴されたという。「その言葉を聞いて、『あ、私はこれ以上もう無理だわ』と悟った」というMさんは現在、義父に施設に入ってもらうか、離婚をするかの二択で夫と話し合いを進めているところだ朝食写真=iStock.com/kuppa_rock※写真はイメージですひきこもりがちな思春期の息子、持病が悪化した義父…【CASE2】「妻と息子」より「自分の両親」と住むことを選んだ夫「人生に『もしも』はないと言うが、『もしも、介護さえなければ』と思わざるを得ない」と話すのはTさん(52歳)。職場で知り合った1歳年下の会社員の夫とは、今年で結婚15年目になる。夫婦には、小学校の終わり頃から不登校になり、毎日自室にこもりがちな息子がひとりいる。思春期に入り、難しい時期を迎えようとしている今、Tさんの心配の種でもあるという。そんなTさんに、もうひとつ深刻な悩みが増えたのは半年前からだ。きっかけは、夫の父親の持病が悪化したという連絡が母親からあったことだった。「夫は遅くにできた待望のひとり息子だったこともあり、両親に溺愛されて育ったと聞いている。年老いた両親のことが心配な気持ちも理解できたので、『しばらく実家にいてあげたら?』と私のほうから提案したのは事実」。妻からのすすめもあって、Tさんの夫は介護休暇を取得。しばらく実家の両親のもとで暮らしていたものの、父親の体調が落ち着いてきたタイミングで職場復帰を果たした。「僕にとっての家族は、父と母だと気づいた」ところが、Tさんと夫の関係は以前とは違ったものになっていった。「ちょうどその頃、息子の状態も今までになく不安定になりはじめた。家のなかの空気が重苦しくなり、毎日のように息子のことで不安や愚痴をぶつける私に嫌気が差したのか、夫は毎週金曜日の夜から実家に帰り、月曜日はそのまま実家から出社。平日の夜は私が寝静まるのを待ち、深い時間に帰宅するようになった」Tさんとできるだけ顔を合わせないようにしているとしか思えない夫の行動に疑問を感じた彼女は、夫にそのことをたずねた。すると、夫からは驚きの言葉が返ってきたのだった。「今回の介護生活をしたことで、僕にとっての“自分の家族”はキミや息子ではなく、父と母だったと気づいてしまった。誰よりも僕を頼りにしてくれるのも、僕に愛情を寄せてくれるのも、キミや息子ではなく父と母だったんだ」。「じゃあ、私と息子のことは大切じゃないの? どうでもいいわけ?」と思わず責め立ててしまったTさんだったが、夫からは「申し訳ない。この生活が嫌なら別れてほしい」と静かに告げられただけだったという。Tさんは、「今すぐ別れて息子と新しい生活をはじめたほうがいいのか、あと何年先になるかわからないが、両親をみとって夫が私たちのところに戻ってくるまで待つという選択をするべきか、迷っている」とため息をついた。「あなたの年じゃ子供は産めないでしょう?」【CASE3】もともと複雑な嫁姑関係が介護で悪化。姑と夫の仕打ちで逃げ出した妻「そもそも結婚した時から、お義母さんとはギクシャクした仲だった。それが介護をきっかけに改善するどころか、かえって最悪な関係になった」とはKさん(49歳)。幼い頃に父親を亡くし、母親ひとりに育てられた5歳年下の夫とはKさんが30代後半の時に結婚した。結婚の報告をしに夫の実家を訪れた際、義母から言われた言葉をKさんは今も忘れられないという。「夫が何かの用事で席を立ってお義母さんと私とが二人きりになったところで、『本当は、息子はもっと若い女性と結婚してほしかった。だって、あなたの年じゃもう子供は産めないでしょう?』と私に冷たく言い放った。悔しいことに、結局私たち夫婦には子供ができなかった」。初対面で先制攻撃をされたこともあり、義母とは結婚後も意識的に距離を置いていたKさんだったが、昨年から同居して介護をする生活がスタートした。雨の日に転倒して骨折した義母に介護が必要になり、「ひとり暮らしをさせたくない」という夫の希望もあった。義母と同居することに対し、ハッキリと断る理由もなかったKさんはしぶしぶ賛同したが、同居後すぐに後悔したという。義母の仕打ちと夫の無神経さで体調不良に「義母は、以前と比べ体がきかなくなったことを盾にして、ここぞとばかり甘えてくるようになった。食事の内容が気に入らないからと私につくり直しを命じたり、朝と晩に1時間ずつ入浴のサポートを強要したりと、わがまま放題。『若いお嫁さんだったら、もっとテキパキと要領よく動けたのに』『孫がいれば私も元気が出るのに』などイヤミもエスカレートしていった」。義母との毎日にストレスはたまるばかりだったが、Kさんが一番許せなかったのは義母の言動より夫の態度だった。Kさんいわく、「もともとマザコン気味だった夫は、介護中の私をねぎらうことすらしなかった。それどころか、義母からたきつけられているのか、『もっとおふくろに優しくしてやってくれよ』と私を叱責するようなことまで平気で言ってくるようになった」。義母の心ない仕打ちと夫の無神経さが原因でたまったストレスにより体調不良まで引き起こすようになったKさんは、同居から1年後、家を出ることを決意。「このままあの家で暮らすくらいなら、ひとりでやっていくほうがマシだと思った」と話すKさんは、夫と離婚協議に入ったところだという。総じてトラブルの原因になるのは「夫の感謝不足」介護の形はさまざまだが、私のところに訪れる介護がきっかけで悪化した夫婦関係の相談ケースを総括すると、「精神的にも物理的にも妻の負担が増えたことに対し、夫からの感謝やねぎらいの気持ちが圧倒的に不足している状態」がもろもろのトラブルを生じさせていることが多い。なかには【CASE2】のような例外もある。裏を返せば、介護離婚にいたらないためのポイントがおのずと見えてくる。つまり、介護を請け負ってくれているパートナーが不満を感じることのないよう、十分な感謝とねぎらいの気持ちを伝えることが必要不可欠、ということになる。「いつもありがとう、本当に助かるよ」「おかげで、おふくろもよろこんでいるよ」といった心のこもった言葉も決して惜しんではいけない。いずれにしても、パートナーが介護による負担で疲弊しているのを感じた時は、「この先もずっと、夫婦がうまくやっていくために今自分ができることは何か?」を最優先で考え、相手が抱えている不満を解消する努力をすることだろう。岡野 あつこ(おかの・あつこ)夫婦問題研究家NPO日本家族問題相談連盟理事長。株式会社カラットクラブ代表取締役立命館大学産業社会学部卒業、立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科修了。自らの離婚経験を生かし、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。これまでに25年間、3万件以上の相談を受ける。
2021.11.19
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日経ウーマン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピーです) 記事はテキストに変換していますから画像は出ません食べ物が変色したり、金属がサビたりするのは、大気中の酸素に触れて起こる「酸化」が原因だ。この酸化が体に与える負荷、「酸化ストレス」は、老化やさまざまな病気の原因となり、脳では認知症の一因となることが明らかになっている。つまり、脳内の酸化ストレスを減らせば、認知症を予防できる可能性があるということだ。本特集では、酸化ストレスが認知症発症の重要なファクターであると説く国立精神・神経医療研究センター病院長の阿部康二さんに、認知症予防に役立つ「脳の抗酸化対策」について聞いていく。アルツハイマー病の発症に、脳内の「酸化ストレス」が関わっている 超高齢社会を迎えた今、いかに健康寿命を延ばすかが多くの人の一大テーマとなっている。そのために「できれば避けたい」と願う病気の1つが、アルツハイマー病をはじめとする「認知症」だろう。高齢化が進むにつれて認知症患者は急増しており、2025年にはその数は700万人になると推定されている。 アルツハイマー病は、「アミロイドβ(ベータ)」というたんぱく質が脳に蓄積して発症する。近年はアミロイドβを除去する薬も開発され話題を集めているが(この薬については後述します)、アミロイドβの蓄積を抑える予防薬はまだ存在しない。 だが、近年の研究から、運動や食生活、睡眠などの生活習慣が認知症の発症リスクに影響することが明らかになっている。後で詳しく解説するが、認知症は高齢になって突然発症する病気ではなく、それ以前の20~30年という長いスパンで進むことも分かってきた。当然、そこには生活習慣が大きく関係してくる。そこで、いま注目を集めているのが本特集のテーマである「酸化」だ。 国立精神・神経医療研究センター病院長の阿部康二さんは、「いま注目されている認知症対策の1つが、過度な『酸化』によって脳の細胞の炎症を起こす『酸化ストレス』を抑えることです」と話す。 酸化とは、身近な例でいえば釘がサビたり、リンゴが茶色く変色したりする現象のこと。そして酸化を引き起こす活性酸素という物質が増えすぎ、体に悪影響を及ぼすことを「酸化ストレス」と呼ぶ。阿部さんの研究グループは、脳が酸化ストレスを受けることでアミロイドβの蓄積が活発化し、アルツハイマー病が進むことを解明。逆に、酸化ストレスを抑えればアミロイドβが減る可能性があり、アルツハイマー病を抑制することも不可能ではないと説く。釘がサビたり、リンゴが変色したり…。この酸化と同じような現象が脳で起こると、認知症発症の一因となる。(写真はイメージ=123RF)脳は多くのエネルギーを必要とする「小さな巨人」 そもそも「酸化」とは何か。「酸化」がなぜアルツハイマー病につながるのか。気になる脳と酸化の関係を知るために、まず脳の特徴について見ておこう。 阿部さん曰く、脳には酸化が起こりやすい性質があるという。 脳は重さ約1.3~1.5kgと、体重が60kgならその重量の約2%にすぎない小さな臓器だ。それほど小さいにもかかわらず、脳は多くのエネルギーを必要としている。 「脳には心臓が拍出する血流量の15%が流れていて、体全体の酸素消費量の20%に当たる酸素を使っています。エネルギーのもとになるブドウ糖に関しては、肝臓が産生するうちの80~90%も消費します(下図)。脳は小さな体で莫大なエネルギーを必要とする、『小さな巨人』なのです」(阿部さん)脳は小さい割に多くのエネルギーを必要としている(阿部さん作成の図を一部改変) 脳は全身に指令を出すという重責を担うため、多くのエネルギーを使うというのはうなずける。中でも今回注目したいのが、脳は大量の酸素を消費することだ。「脳ではたくさんの酸素が使われるために酸化が起こりやすく、それが認知症発症の一因であることが明らかになっています。かといって脳への酸素供給量が減れば酸欠状態になってしまうので、酸素は“もろ刃の剣” なのです」と阿部さんは話す。 認知症を疑わせる症状が出るころには、すでに後戻りできないところまで進んでいることもある。だが、阿部さんによると、そこまで進行する前なら予防するチャンスは十分あるという。 「アルツハイマー病は脳内で何らかの変化が生じてから発症するまでに25年かかり、発症後は10年ほどで亡くなると考えられています(詳しくは後述します)。言い換えれば、発症するまでの25年間、認知症予防のチャンスがあるわけです。その25年の間に、脳の『サビ』の原因であり、アミロイドβの蓄積などとも大きな関係のある『酸化ストレス』を少しでも抑えれば、認知症の発症リスクを低減し、健康寿命を延ばすことにつながると考えられます」(阿部さん)
2021.11.19
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