日本語教師のヨックン。

日本語教師のヨックン。

2007年01月20日
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カテゴリ: 日本語教師の仕事
 昨日も女子寮に行って、学生たちと話をしていた。
 みんなよく質問をするようになった。 4か月前とは大違いだ

 誰もが満遍なく私に質問したり、話したりするようになった。時にはすねたり、私をからかったりすることもある。だから 発話が重なって、互いに譲り合うということが多くなった

 彼女らは「私は日本語があまり上手ではない」と言う。
 私は彼女たちにこう言った。



 悲観的になったり、自信を失ったりすることも、最近ではなくなった。みんな前向き

 以前は「私はよくわかりません」「うまく話せません」「長い文章が書けません」といった声が多かったが、今では、それらの言葉の次に 「先生、教えてください」 が付くようになった。

 私にとっても、学生と話をするとメリットは大きい。

 実は、 後期の作文の授業をどう展開させようか、ずっと考えていた

 学生たちは去年も授業中に、ほとんど毎週、作文を書いてきた。今年の前期も同様である。
 このやり方に、 私自身が飽きてきた。つまらないと感じるようになった
 まして、ずっと作文を書き続けて来た学生たちは、尚更そう思っても不思議ではない。

学生たちは、つまらないなあと思いながらも、作文の授業とはこういうものだと思い込んでいるのではないか?
 そんな概念を打ち破る

 それが昨日、学生たちと話をしていた時、突然閃いたのだった。

 その一つは、 中国で人気のある歌手の歌を日本語に翻訳する というもの。
ようにするのだ。

 日本の歌を教えて、学生たちに歌わせることは、どの先生も考えることだが、私が考えたのは、 学生たちが自分で歌詞を作って、自分たちで歌うということである
 そして、それらの歌は、後期の後半に予定している 『3年生をバカにするな!』 (仮題:まさかこんな名前にはしないけど)という日本語パーティで、日本人教師の前で披露するのだ。

 そして、もう一つ。
 その日本語パーティのメインとなる 日本語ドラマの脚本を、作文の時間に書かせるのだ

 まずは、出会いのシーンや別れのシーン、喧嘩のシーン、そして愛を語り合うシーンなど、場面別に書いて、最終的に一つのストーリーにし、それを会話の時間に練習をするのである。
 そうすれば、 文章(特に口語)の練習になり、会話とのコラボが実現する

 重要なのは、本を読むのとは違って、 体を動かしながら、相手に向かって、日本語を話す機会ができるということだ。

 そして、 それは教科書に載っている会話例文ではなく、日本語の勉強を始めて2年半経った自分たちが考え、自分たちが書いた「会話」なのである

 これがうまくいけば、学生たちの作文授業に対する概念は大きく変るはずだ。

 概念が変わり、授業は自由な発想でやっていいんだ、教科書を覚えることだけが授業じゃないんだ、授業は楽しいものなんだ、ということを学生たちが身をもって覚えれば、将来、 彼や彼女らが教師になった時、素敵な授業をする愛される先生になれるだろう と思う。

後期は前期よりも、もっと面白い授業をしようぜ! そして思い出をたくさん作ろうゼイ!





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最終更新日  2007年01月20日 14時14分12秒
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