日本語教師のヨックン。

日本語教師のヨックン。

2009年06月17日
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テーマ: 中国&台湾(3328)
カテゴリ: 日本語教師の仕事
 明後日、日本に帰ります。

 試験も終わったし、卒業式などのイベントも終わって、

 今は2年生の作文の「文集」を作っているところです。





 そして、自分の時間は学生たちのために使おうとも思っていた。


 この一年を振り返って、やるべきことはすべてやったという気持ちはある。



 1、2年生たちとカレーライスを一緒に作って食べた。
 2、日本語能力1級試験の練習として、2年生と日本語能力2級試験をやった。
 3、桜日本語交流協会などの課外活動に参加して、日本人として授業をした。
 4、学生たちの故郷を訪ねて、家族たちと交流をした。

 6、日本語ドラマ発表会は今年で3年目を迎え、しかも2年生たちとやった。
 7、スピーチコンテストでは参加者の70%に当たる原稿を添削し、発音も指導した。
 8、1年生だけのスピーチコンテストを行なった。
 9、他の学部の学生たちに日本語を教えた。
 10、毎日、毎日、朝から夜まで学生たちの会話の練習相手をやった。
 11、学生との交流イベント「日本語島」は皆勤した。
 12、他の先生が来なくなってから「1人日本語島」をやった。


 すべてが満足いったかどうかは、自分でもよくわからないが、

できることはやったという自負はある。

 それらのことは、中国人の先生方からも高く評価していただいて、



 何よりも学生たちが喜んでくれた。

 それが一番嬉しい。



 しかし、残念なこともあった。

 当初、学年ごとに何かやるのではなく、日本語学部全体をレベルアップさせたいと



 それがいつの間にか、 学年と学年の間に大きな壁ができてしまった 、ということだ。



 私のクラスの学生を、他の先生が避けるようになったり、

 私の部屋に来る自分のクラスの学生を「○○派」と糾弾したり、授業中差別したりして

 無理やり壁をお作りになってしまったり、

 4月のスピーチコンテストの際には、私が2年生をひいきしたという噂が

 3年生たちの間に広まったりもした。 

そのことで、ずっと心を痛めていた。



 というわけで、当初は今年が最後、

 やれることをやり尽くして、心置きなくこの学校を後にしようと思っていたのだけど、

 今、辞めてしまえば、後悔を残すのではないか、と思うようになった。

 大学側からは 「ずっと、永遠にここにいてください」

 (社交辞令ながらも)言ってもらったし、

 ある中国人の先生からは 「会話が上手い学生は、みんな先生のクラスですよ」 との、

 ありがたい言葉もいただいた。



 散々迷って、自分一人では決めることができず、

 家族と相談したところ、応援するからもう一年、頑張れ!

 と言ってもらい、その声に背中を押されるように、

来年もこの学校に残ることにした。



 ただ、来年は、日本人教師は自分のクラスだけでなく、学部全体の教師であってほしい。

 自分のクラスの学生以外を敵視するようなことだけはしないでほしい。

 それだけは願っている。





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最終更新日  2009年06月17日 11時41分11秒
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